株式会社トムス・エンタテインメント様|事例インタビュー
“本質的”な開発スキルの必要性を感じるなら、SAMURAIをお勧めします
1964年の創業以来、クリエイティブとビジネス・プロデュースの両立により、IP(知的財産)創出からお客様満足度の向上まで、幅広い事業を展開してきた株式会社トムス・エンタテインメント様。
そんな同社が近年注力しているのが、次世代のエンターテインメント産業に向けた新しい価値の創出を目指し、アニメーション制作事業、映像ライセンスビジネス、マーチャンダイジングビジネスを軸にワンストップで推進する「総合エンターテインメント事業」です。
今回SAMURAIが支援したプロジェクトは、情報システム部門からのご依頼。「開発スキルを内製化し、イニシアティブを持った強いチームを育成していきたい」というご相談でした。
自社でシステムを理解・開発する能力を培うことは同チームにとって新たな挑戦。プロジェクトを振り返りながら、情報システム部 部長の河瀬様に、SAMURAIの支援で得られた成果や率直な感想を伺いました。
情報システム部門の変革:自社開発への挑戦
―まず御社が社内研修を検討し始めたきっかけについて教えてください。
河瀬:はい。以前から感じていた情報システム部門の課題感について、ここ数年で更に強く感じるようになりました。そこで、部門としても考え方をアップデートしていく必要があると思い、研修を検討し始めました。
―具体的にどのような課題を感じていたのでしょうか?
河瀬:そうですね。大きく分けて3つの課題がありました。
1つ目は、これまで社内のIT課題に対して、ITサービスを導入することで解決することが多かったのですが、あてはまりが悪かったり、かゆいところに手が届かない時に、自社に開発力がないことによる選択肢の狭さを感じていました。
2つ目は、社員のスキルとモチベーションの問題です。従来の社内インフラの整備やIT機器の管理などの業務だけでは、技術的な挑戦や成長の機会が限られていました。これは長期的に見て、優秀な人材の確保や維持にも影響を与えかねません。
そして3つ目が、部門としての存在意義です。このままでは将来的に情報システム部門のイニシアティブがなくなってしまうのではないか、という危機感がありました。単なる管理部門ではなく、会社の成長を技術面からリードする存在になる必要があると感じていたのです。
―それらの課題を解決するために、具体的にどのような取り組みを考えられたのでしょうか?
河瀬:はい、そこで我々が着目したのが社内研修です。
まず、システム開発の基礎から応用まで、段階的に学べるプログラムを構築しました。これにより、社員が実践的なスキルを身につけられるようになりました。
同時に、小規模なプロジェクトから始めて、徐々に自社開発の範囲を広げていく計画を立てました。これにより、社員が実際の開発経験を積みながら、自信とモチベーションを高められると考えました。
SAMURAIでの受講を決めた理由
―SAMURAIの研修を選ばれた理由を詳しくお聞かせいただけますか?
河瀬:まず、SAMURAIでの研修実施前に、eラーニングサービスを利用して、プログラミング教育を実施したことがあります。しかし、結果的にはうまくいかず、断念せざるを得ませんでした。
また、私自身も独学で技術習得を試みたことがあります。しかし、単に「コードがわからない」というのは本質的な挫折の理由ではないということを実感しました。環境構築やデプロイなどの段階も身につけないと、結局は挫折してしまうんです。
―実践的なスキルが必要だということですね。SAMURAIを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
河瀬:SAMURAIの最大の魅力は、パッケージしづらいことをオリジナルのカリキュラムで提供してくれる点です。多くの研修サービスを比較しましたが、その中でも現役エンジニアのインストラクターが「開発の”本質”」を提供してくれる場は、SAMURAIの他にないように感じました。
具体的には、単なるプログラミング言語の習得だけでなく、チーム開発の進め方、プロジェクト管理ツールの使用方法、そして開発の一連の流れを実践的に学べるカリキュラムが用意されていました。これは、私たちが求めていたまさに「現場で使えるスキル」そのものだったんです。
―他の研修サービスとの違いはどのような点にありましたか?
河瀬:大手の研修企業にもリスキリングの相談をしましたが、多くの場合、「まずはJavaScriptの講習をしましょう」というような提案を受けるんです。そういった提案を聞くたびに、「それでチーム開発ができるようになるのか?」「Backlogでの管理方法は?」「これで開発の一連の流れを理解できる?」という疑問が募るばかりでした。
その点、SAMURAIは私たちの疑問に的確に答えてくれました。単に言語を教えるのではなく、実際の開発現場で必要なスキルを総合的に学べる点が決め手になりました。
SAMURAIでの研修を通じた成長と今後の展望
―SAMURAIでの研修を受けての効果や成果についてお聞かせください。
河瀬:はい。現在、我々の部門から4名が研修を受講しています。そのうち2名は今年度から新たに受講を開始しております。効果は予想以上に大きいですね。
―具体的にはどのような成果が出ているのでしょうか?
河瀬:まず、最も大きな成果は、自分たちで開発したプロダクトをレビューしてもらえる段階まで来たことです。インストラクターに伴走してもらいながら、実務に直結するスキルを日々吸収しています。これは、研修の効果が実際の業務に反映されている証だと考えています。
また、研修を通じて、開発に対する理解が大きく深まりました。前にも少し触れましたが、コードが書けるだけでは不十分だということを、身をもって実感しています。設計力やセキュリティの知識、さらにはパフォーマンスに対する理解など、総合的なスキルが必要だということを学びました。
―そういった総合的なスキルが身についたことで、具体的にどのような変化がありましたか?
河瀬:大きな変化の一つは、既存のサービスと自社開発のバランスを取れるようになったことです。以前は、必要な機能はサービスを購入したり、API連携したりして解決していました。しかし今は、自分たちで開発できる可能性を常に検討するようになりました。
もちろん、既存のサービスを組み合わせれば実現できることもあります。しかし、かゆいところに手の届かない機能をサービスとして買う、あるいはAPI連携をするのであれば、自分たちで開発しようという選択肢も検討できるようになりました。これにより、コスト面だけでなく、自社のニーズに最適化されたシステムを構築できる可能性が大きく広がりました。
―SAMURAIの研修ならではの特徴はありましたか?
河瀬:はい、大きな特徴の一つは、現役エンジニアによる指導です。
これにより、モダンな開発スキルを学ぶことができました。技術の進化は非常に速いですからね。最新の情報や、実際の現場で使われている技術を学べたことは、非常に大きな価値がありました。
現役エンジニアによる研修だからこそ、モダンな開発スキルを提供してもらえていると実感しています。これは、私たちのような情報システム部門が自社開発に挑戦する上で、非常に重要な点だと考えています。
ビジネスと技術を融合させた人材育成
――今後の展望についてもお聞かせください。
河瀬:今後も、社員のキャリアやスキルの開発をサポートしていく予定です。特に注力したいのは、ビジネスとスキルを掛け合わせて活躍できる人材の育成です。
技術スキルだけでなく、ビジネス課題を理解し、それを技術で解決できる人材が、これからの情報システム部門には不可欠だと考えています。
SAMURAIでの研修で得た知識とスキルを、実際のビジネス課題に適用していく過程で、そういった人材が育っていくことを期待しています。
研修実施を検討中の方へ
―最後に、研修実施を検討中の方々へメッセージをお願いします。
河瀬:はい。IT研修は、一般教養を身につけることが目的ではありません。蒔いた種がきちんと根付くことを目標にするのであれば、やり方は考えないといけません。種を撒くだけではリスキリングとは言えません。
リスキリングは大前提として、ビジネスを知っている人間がスキルを持つということが大事です。ビジネスを知らない人間が開発できたとしても、果たしてそれは会社にとってありがたい存在なのか?ということを考えてみてほしいです。
―ビジネス理解と技術スキルの両立が重要だということですね。
河瀬:そうです。我々の経験から言えば、技術スキルとビジネス理解の両方を持つ人材が、真に会社に貢献できる存在になります。SAMURAIでの研修を通じて、そのような人材の育成に成功しつつあると実感しています。
―開発の必要性を感じている企業の方々へ、最後にメッセージをお願いします。
河瀬:もし、開発の必要性を感じるのであれば、やったほうがいいと思います。我々も最初は不安がありましたが、実際に始めてみると、想像以上の成果が得られました。小さな一歩から始めて、徐々にスキルと経験を積み重ねていくことが大切だと感じています。
―貴重なお話をありがとうございました。
河瀬:こちらこそ、ありがとうございました。
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