第一機工船具株式会社様｜事例インタビュー

船舶関連部品や鋼材の卸小売業を主力とする第一機工船具株式会社が、デジタル化の波に乗って大胆な挑戦を始めました。その挑戦とは、自社の基幹システムを、プログラミング未経験のスタッフの手で開発するというものです。

今回SAMURAIが支援したプロジェクトは、同社の総務部からの依頼でした。「既存システムの刷新を、自社の力で行いたい」という意欲的な相談でした。

プログラミングの知識がほとんどないチームが、短期間で開発スキルを身につけながら新システムの構築に挑むという挑戦。プロジェクトを振り返りながら、担当者様に、SAMURAIの支援で得られた成果や率直な感想を伺いました。

ユーザビリティ向上を目指し自社開発を決意

―まずは、貴社の事業内容について教えてください。

私たちの会社は、主に船舶関連部品や鋼材などの卸小売業を行っています。今回研修を受講したのは総務部で、経理、労務、人事、庶務などの業務を担当しています。

また、社内ITインフラの管理や、既存システムの使用方法、エラー時の対処などを営業職に教える業務も行っています。

―研修を受講されるに至った経緯や、抱えていた課題についてお聞かせください。

最大の課題は、既存システムの老朽化でした。新しいシステムを作成する必要が出てきたのですが、当初は外部のシステム会社に依頼しようと考えていました。しかし、見積もりの依頼をした際に調整がうまくいかず、依頼を取りやめることになったのです。

そこで、「自社で作ったらユーザビリティの高いシステムが作れるのではないか」と考え、社内で相談の上、自社開発に挑戦することを決定しました。これが研修を受けるきっかけとなりました。

SAMURAIでの受講を決めた理由

―数ある研修先の中で、SAMURAIを選ばれた理由は何でしょうか？

サービスを選ぶ際に最も重視したのは、「システム製作を完遂できるかどうか」という点でした。プログラミング未経験の3人で基幹システムを作成するという初めての試みだったので、不安要素はたくさんありました。

SAMURAIを選んだ決め手は、私たちの状況を理解し、サポートしてくれる姿勢でした。未経験であることや実際のレッスンの進め方などを相談し、さらに作りたいシステムの概要を伝えたところ、「できます」と明確に答えていただけたのです。この回答が、SAMURAIを選ぶ決め手となりました。

SAMURAIでの研修を通じた成果

―実際に研修を受けられた感想はいかがでしょうか？

カリキュラムについては、ほぼ使用せずオーダーメイド感覚でレッスンしていただいたので、その内容については詳しく語れませんが、48回のレッスンはそれほど苦もなくこなすことができました。

特に印象的だったのは、プログラミングに対する理解が深まったことです。最初はWebで見ても全く意味が分からなかったコードも、「こういう風に動かしたいからこういう書き方をしているんだな」と読めるようになってきました。これは大きな成果だと感じています。

―制作物について、工夫した点などがあれば教えてください。

私たちが最も重視したのは、「使う人にとってシンプルで分かりやすい」システムを作ることでした。社内にはパソコンが苦手な方も多いので、複雑な機能やたくさんのボタンは避け、シンプルな設計を心がけました。

その一方で、既存システムではできなかった便利な機能はふんだんに盛り込みました。使いやすさと機能性のバランスを取ることに注力したのです。

研修を経た今後の展望

―今後の展望についてお聞かせいただけますか？

まずは、システムをリリースできるようにすることが当面の目標です。48回のレッスンで基礎の部分とシステム作成の1～2割程度は進められたので、残りの8～9割を作り込んでいく予定です。

今回の経験を通じて得た知識とスキルを活かし、自社のニーズに合った、より良いシステムを完成させたいと考えています。

―最後に、同じような課題を抱える企業に向けてメッセージをお願いします。

自社でシステム開発のスキルを持つことは、ビジネスの可能性を大きく広げます。特に既存のシステムに課題を感じている企業にとっては、SAMURAIのような質の高い研修は非常に有効な選択肢になると思います。

プログラミングは最初は難しく感じるかもしれませんが、適切な指導があれば、未経験者でも着実に成長できます。この経験は、単にシステムを作るだけでなく、今後の事業展開に活かせる貴重なスキルになると確信しています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。貴社のさらなる飛躍を期待しております。

こちらこそ、ありがとうございました。今後もSAMURAIで学んだことを活かし、より良いシステム開発に取り組んでいきたいと思います。