Menu

マンダラチャートの作り方!大谷翔平選手流の活用術やポイントも紹介

マンダラチャートって効果がある?
マンダラチャートの作り方のポイントは?

マンダラチャートは効率的に目標を達成するためのツールです。マンダラチャートの中心に達成したい目標を記載し、その周囲に必要な要素を記載することで、目標達成に必要なプロセスを可視化できます。

本記事ではマンダラチャートの作り方やメリットについて解説します。マンダラチャートを活用したい人はぜひ参考にしてください。

また、侍の法人研修は45,000名以上の指導実績から確立した独自メソッドにもとづき、貴社の抱える課題や目的にあわせてオーダーメイドでカリキュラムを作成。短期間で最大の効果を出す最適なプランをご提案します。

DX推進やIT課題の解決にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。⇒サービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら

目次

マンダラチャートとは

マンダラチャートとは
マンダラチャートとは

マンダラチャートとは、目標達成や問題解決のための思考整理ツールです。中央に主要テーマを置き、その周囲に関連する8つの要素を配置します。

さらに、それぞれの要素に対して再び8つのサブ要素を追加し、合計64の項目を視覚的に整理します。この方法によりアイデアの網羅性を高め、目標達成や問題解決のための全体像を把握することが可能です。

マンダラとは

マンダラは仏教の「曼荼羅(まんだら)」に由来しています。マンダラは宇宙の象徴とされ、複雑な図形や幾何学的パターンで構成されており、瞑想や儀式の際に用いられます。

マンダラチャートはこの概念を基にしており、中心に目標やテーマを置き、その周囲に関連する要素を配置することで、全体を俯瞰しながら細部を検討する手法です。

視覚的かつ構造的に情報を整理することで、複雑な問題やアイデアを体系的に理解しやすくなります。

大谷翔平選手もマンダラチャートを活用

メジャーリーガーの大谷翔平選手もマンダラチャートを活用していたことで知られています。大谷選手は高校時代に目標を達成するためにマンダラチャートを使い、自身の成長と成功に向けて具体的な計画を立てました。

マンダラチャートの中心には「ドラフト1位で8球団から指名される」という目標が掲げられ、その周囲に技術的な要素、メンタル面、体力強化、生活習慣など、目標達成に必要な具体的な項目が配置されていました。この方法により自分の目標を明確にし、目標達成に向けたステップを具体的かつ体系的に整理できたのです。

マンダラチャートを作る5つのステップ

マンダラチャートを作る際には以下の5つのステップを実践しましょう。

STEP1:目標を定めてマスの中心に記入する

まず、達成したい具体的な目標を明確にし、マンダラチャートの中心のマスに記入します。

この目標は自分が最も重要視するもので、達成したい最終的な成果を表します。具体的な目標が未定の場合、あとで変更可能な形で暫定的に設定しても構いません。

今回の例では目標を「売上を2倍に増やす」に設定します。

STEP1:目標を定めてマスの中心に記入する

STEP2:周囲の8マスに目標達成に必要な要素を記入する

中心の目標を取り巻くように配置された8つのマスに、その目標を達成するために必要な要素を書き込みましょう。

周囲8マスに記載する要素として、目標を達成するために不可欠な技術やスキル、具体的なアクションプランなどが挙げられます。今回の例の場合、「顧客単価を上げる」「認知度を2倍に増やす」などを記載します。

STEP2:周囲の8マスに目標達成に必要な要素を記入する

STEP3:2を残り9マスの中心に転記する

次に、STEP2で書いた8つの要素をそれぞれ新しい9マスのチャートの中心に転記します。これにより、中心の目標とその周囲の要素が各チャートの中心となり、目標達成に向けた具体的なアクションプランを検討できます。

STEP3:2を残り9マスの中心に転記する

STEP4:「8つの要素」を実現するための「8つの行動目標」を書く

STEP3で転記した8つの要素を達成するために必要な8つの具体的な行動目標を、その周囲の8マスに記入します。行動目標は具体的かつ実行可能なものを設定してください。

たとえば、「認知度を2倍に増やす」の要素には「キャンペーンを実施」「SNSで情報を発信」などの行動目標を設定します。

STEP4:「8つの要素」を実現するための「8つの行動目標」を書く

STEP5:要素を具体的な数字まで落とし込む

最後に、各行動目標や要素を具体的な数字まで落とし込みましょう。具体的な数字を設定することで、進捗を客観的に評価しやすくなり、目標達成に向けた取り組みをより計画的に進められます。

例えば、「SNSで情報発信」の要素には「Xで1日1回ポストする」といった具体的な数字を設定します。

侍の法人サービスがわかるお役立ち資料セット(会社概要・支援実績・サービスの特徴)をダウンロードする⇒資料セットを確認する

マンダラチャートで成果を出すためのポイント

マンダラチャートで成果を出すためのポイント
マンダラチャートで成果を出すためのポイント

マンダラチャートで成果を出すために以下の5つのポイントを意識しましょう。

具体的な数字を含めて要素を書き出す

マンダラチャートを効果的に活用するためには、各要素や行動目標に具体的な数字を含めることが重要です。具体的な数字を要素に含めることで目標が明確になり、進捗状況を客観的に評価できるようになります。

たとえば「体力強化」という要素を設定した場合、「毎日10kmランニングする」や「1ヶ月で体重を3kg減らす」といった具体的な数値を設定します。

全部のマスを無理に埋めようとしない

マンダラチャートの全てのマスを無理に埋める必要はありません。目標に直結する重要な要素だけをピックアップして記入することで、行動計画が明確に定まり効果的な計画が立てられます。

一方で無理にマスを埋めると、重要でない要素に時間とエネルギーを浪費する可能性があります。目標達成に向けて必要のない行動を起こす可能性もあるため、欠かせない要素や目標のみをマスに設定しましょう。

併せてガントチャートを活用する

マンダラチャートを作成した後、計画的に行動できるようにガントチャートも活用しましょう。ガントチャートとは、プロジェクト管理に使われる視覚的なツールで、各タスクの開始日と終了日を示す横棒グラフです。

ガントチャートはスケジュール管理に役立ち、各行動目標の実行タイミングと進捗を視覚的に把握できます。ガントチャートを使用することで計画の時間管理が容易になり、目標達成に向けて効率的に行動できます。

他人からフィードバックをもらって粒度を高める

自分だけでマンダラチャートを作成するのではなく、他人からのフィードバックを受けることも重要です。マンダラチャートはシンプルなフレームワークなため、他人が見た際に目標や行動計画を瞬時に共有できます。

他人に共有しフィードバックを受けることで計画の粒度が高まり、自分では気づけなかった考えや行動計画を補えます。より実用的なマンダラチャートを作成するためにも、職場の先輩や同僚、上司などからフィードバックをもらいましょう。

定期的に修正する

マンダラチャートは一度作成したら終わりではなく、定期的な見直し・修正が重要です。目標の進捗状況や環境の変化に応じてチャートを更新し、新たな要素を追加したり、不要な要素を削除したりします。

定期的な修正によりマンダラチャートをブラッシュアップすることで、常に現実に即した計画を維持でき、目標達成に向けて柔軟な対応が可能です。

マンダラチャートを作成する3つのメリット

マンダラチャートを作成する3つのメリット
マンダラチャートを作成する3つのメリット

マンダラチャートのメリットとして以下の3つが挙げられます。

やるべきことを可視化できる

マンダラチャートを作成することで、達成すべき目標やそれに関連するタスクが一目で分かるようになります。中心に達成した目標を記入し、その周囲に必要な要素や行動目標を書き出すことで、やるべきことが明確に視覚化されます。

この視覚的整理によって、頭の中で混乱しがちな情報やアイデアが整理され、全体像を把握することが可能です。視覚化することで何をすべきかが具体的に見えてくるため、計画の立て方や実行の手順が分かりやすくなり、効率的に目標を達成できます。

タスクの優先順位をつけやすい

マンダラチャートは、複数のタスクや要素を並べて整理するため、各タスクの重要度や緊急度を比較しやすくなります。中央の目標達成に直接関連するものから優先順位をつけることで、何を最初に取り組むべきかが明確になります。

例えば以下のマンダラチャートに対して、「認知度を2倍に増やす」という要素の優先度を高めに設定した場合、まずは認知度を2倍に増やすために何をすべきかを計画し、率先して行動に移すことが可能です。

タスクの優先順位をつけやすい

優先順位を設定することで効率的にリソースを配分できるようになり、無駄な作業を減らして時間を有効活用できます。

目標と現状把握ができる

マンダラチャートを作成する過程で、現状の自己評価や現在のリソース状況を把握できます。目標を中心に据えて、その達成に必要な要素を具体的に書き出すことで、現状と目標とのギャップを明確にできる点はマンダラチャートの強みです。

このギャップを認識することで、具体的に何が不足しているのか、どの部分の強化が必要かを把握でき、目標達成に向けた具体的なアクションプランを立てられます。

侍の法人サービスがわかるお役立ち資料セット(会社概要・支援実績・サービスの特徴)をダウンロードする⇒資料セットを確認する

応用したマンダラチャートの活用方法

応用したマンダラチャートの活用方法
応用したマンダラチャートの活用方法

マンダラチャートには以下の活用方法もあります。

事業計画

マンダラチャートは事業計画にも効果的に活用できます。事業の主要目標を中心に据え、その周囲に関連する要素を配置することで、事業全体の構造を視覚的に把握できます。

また、計画を具体的なタスクに分解し、各要素を詳細に書き出すことで実行段階の明確化も可能です。現状を明確化することで、企業全体のリソース配分や業務の時間管理が効率化され、各要素の優先順位を効果的に設定できます。

さらに、現状と目標とのギャップを把握しやすくなり、不足しているリソースや強化すべき部分を明確にできます。定期的に見直し・修正することで、計画が常に最新の状況に対応し柔軟に変化することも可能です。

タスク管理

マンダラチャートはタスク管理にも有効的な手段です。中心に主要タスクを配置し、その周囲に関連するサブタスクを配置することで、全体の作業内容を整理できます。

マンダラチャートを活用することで複雑なタスクが細分化され、具体的なアクションプランも設定できます。また、各タスクの優先順位や重要度を簡単に比較できるため、限られた時間の中でタスクをこなすことも可能です。

マンダラチャートでタスクを管理する際には、納期などに具体的な数値を設定し、達成できているかを客観的に判別できるよう心がけましょう

企画案の作成

マンダラチャートは企画案の作成にも適しています。中心に企画のコンセプトを記入し、残りの8マスに関連する目標やアイディアを配置することで、企画案の全体像を可視化できます。

可視化された企画案をチームで共有することで、メンバー間で意見を出し合いさらにブラッシュアップすることも可能です。マンダラチャートによって企画案には、行動計画や目標が数値を用いて記載されているため、限られた時間の中で行動できます。

新人研修

マンダラチャートは新人研修にも活用できます。新人研修で学んだ知識やスキルを業務で活かすためには、新入社員に目標を持って行動をおこしてもらうことが必要です。

マンダラチャートを活用することで、「研修を経てどんなスキルを身に付けたいか」「今後はどんな活躍をしたいか」などの明確な目標を設定できます。さらにマンダラチャートでは、目標達成に向けた明確な行動計画まで作成できるため、新入社員が今何すべきかを明らかにできます。

新入社員が作成したマンダラチャートをより具体的な内容にするために、上司や先輩が定期的にフィードバックするようにしましょう。

目標達成に関するよくある質問

目標達成に関するよくある質問
目標達成に関するよくある質問

目標達成に関するよくある質問に対して回答していきます。

マンダラチャートの企業での活用事例はありますか?

マンダラチャートは医療業界や製造業など、さまざまな企業で活用されています。受託粉砕およびフッ素樹脂潤滑用添加剤の製造・販売事業を行う「株式会社喜多村」では、業務ごとの問題収集にマンダラチャートを活用しています。

中央のマスに製品名を入れ、周りの8マスには「粉砕・分級・投入・回収・充填・保管・検査・測定・その他」と、個々の業務を記入。さらに外側のマスで、業務ごとの問題点を挙げることで、問題を体系的に洗い出す施策を実施しました。

その結果、これまで見えてこなかった問題を可視化でき、従業員の問題発見に対する意識が高まったことで、業務品質の大幅な改善に成功しています。

そのほかの活用事例については以下の記事で詳しく解説しているため、そちらも合わせてご覧ください。

マンダラチャートで目標達成!作り方とビジネス事例・ケーススタディも紹介

目標達成の進捗を効率的に管理できるアプリはありますか?

目標達成の進捗を効率的に管理できるアプリはあります。「マンダラチャート 公式アプリ」ではアプリ上でマンダラチャートを簡単に作成でき、目標達成に向けたプロセスを管理できます。

また、やることを忘れないための「ToDo機能」や、上司や同僚などとマンダラチャートを共有できる「コラボレーション機能」も兼ね備えているため、効率的に目標を達成したい人は活用しましょう。

<マンダラチャート公式アプリ>

侍の法人サービスがわかるお役立ち資料セット(会社概要・支援実績・サービスの特徴)をダウンロードする⇒資料セットを確認する

まとめ

マンダラチャートは効率的に目標を達成できる便利なツールです。事業計画やタスク管理、企画案の作成など、さまざまな場面で活用できる点もマンダラチャートの強みです。

これからマンダラチャートを活用したい人は、以下の5つのポイントを意識して作成しましょう。

目次