自社サービス開発のためのC#研修
社内エンジニア育成への挑戦
デスクトップ・WEBアプリケーション開発スキルの獲得を目指して
リソース不足に悩む企業にとって、社内人材の育成は重要な課題となっています。今回は、社内エンジニアの育成に成功した企業の事例をご紹介します。
C#を用いたデスクトップアプリからASP.netによるWEBアプリケーション開発まで、幅広いスキル習得を実現した取り組みについて、担当者様にお話を伺いました。
社内エンジニア育成の背景
―まずは、プロジェクトを開始された経緯についてお聞かせください。
当社では以前から、エンジニア人材の確保に課題を感じていました。優秀なエンジニアの採用が難しい中、社内メンバーからSEを育成しようと考えたのですが、そこで大きな壁にぶつかりました。
最も深刻だったのは、社内にOJT環境が整っていなかったことです。また、人材育成施策を企画・実施できる担当者も確保できない状況でした。そこで、外部の専門機関による研修プログラムの活用を検討することにしました。
明確な目標設定とカリキュラムの特徴
―具体的にはどのような目標を設定されたのでしょうか?
大きく分けて3つの目標を設定しました。1つ目はC#を使用したデスクトップアプリケーションの開発スキル習得、2つ目はASP.netを用いたWEBアプリケーション開発の基礎から応用の習得、そして3つ目は実践的な目標として、社内で実際に使用できるシステムの開発です。
―カリキュラムの構成はいかがでしたか?
週1回90分の専属講師によるオンラインレッスンを軸に、週10時間程度の自主学習を組み合わせた12週間のプログラムでした。特筆すべきは、自主学習中も担当講師にいつでもテキストで質問できる体制が整っていたことです。これにより、学習の躓きを最小限に抑えることができました。
段階的な学習プロセス
―具体的なカリキュラムの内容について詳しくお聞かせください。
カリキュラムは非常に体系的で、基礎から応用まで段階的に学べる構成でした。
最初はC#の基本構文とWindows Form Appの各コントロールについて学び、その後ツール開発の基礎やデータの取り扱いへと進んでいきました。特に印象的だったのは、製品リリースの技法やソフトウェアの完成度を高めるための実践的な内容が含まれていたことです。
後半では、ASP.NET Coreを使用したWebアプリケーション開発に移行し、さらにサーバインフラやコスト管理といった実務的な知識まで学ぶことができました。
成果と今後の展望
―研修を通じて得られた成果についてお聞かせください。
具体的なスキルとしては、HTML/CSS、JavaScriptといったWeb開発の基礎技術から、C#によるアプリケーション開発まで、幅広い技術を習得することができました。
しかし、最も大きな成果は、ITリテラシーの強化と問題解決能力の向上です。カリキュラムの最後に設けられた「IT業界のトレンドと技術の変遷」についての学習は、技術の本質的な理解と、将来の変化への対応力を養うのに非常に有効でした。
―最後に、同様の課題を持つ企業へのアドバイスをお願いします。
社内エンジニアの育成は、一見遠回りに見えるかもしれません。しかし、適切なカリキュラムと支援体制があれば、確実に成果を上げることができます。特に、実務に直結する形で学習を進められる点は、大きなメリットだと感じています。
ぜひ、長期的な視点で人材育成を検討されることをお勧めします。それが、結果として組織の技術力向上につながっていくはずです。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
カリキュラム
週に1回90分の専属講師からのオンラインレッスンを受講し、それ以外に週に10時間程度の自学をおこなっていただき、12週間で学んでいただくカリキュラムになっております。 自学の時間も躓いた際には担当講師へ毎日いつでもテキストでご質問いただけます。
- 目標
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・C# の基本構文のマスタリング
・Windows Form アプリケーションの開発
・自立したツール開発
- 目標
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・C# の基本構文のマスタリング
・Windows Form アプリケーションの開発
・自立したツール開発
- 目標
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・ソフトウェアの完成度と機能完全性の確保
・継続的なアップデートと保守体制の構築
・セキュリティ知識・技術習得
- 目標
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・ソフトウェアの完成度と機能完全性の確保
・継続的なアップデートと保守体制の構築
・セキュリティ知識・技術習得
- 目標
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・適切なサーバインフラの選定
・仮想専用サーバとレンタルサーバの理解
・サービス提供におけるコスト管理とリスク回避
- 目標
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・IT リテラシーの強化
・問題解決能力の向上