研修内容・特徴

本研修では、アジャイル型開発の代表的な手法である「スクラム」を中心に、アジャイル開発の基本概念から実践までを学びます。仮想の開発プロジェクトを題材に、アジャイル型開発のプロセスを段階的に理解し、講義とワークショップを組み合わせて実践的に学習します。これにより、アジャイル開発を「敷居が高いもの」から「現場で活用できるもの」へと転換し、受講者が気後れせずに推進・サポートできるスキルを身につけます。

 到達目標

1. アジャイル型開発の基本概念やプロセスを理解し、自ら説明できるようになる。
2. アジャイル型開発のプロジェクトを企画し、導入に向けた計画を立てられるようになる。
3. スクラムの進め方を学び、実際の開発プロジェクトでアジャイルを推進・サポートできるようになる。

 研修プログラム例

週数	内容	具体例	到達目標
1週目	今、なぜアジャイルなのか？	・アジャイル型開発プロセスの必要性 ・従来の開発手法との違い	・アジャイル開発の基本的な考え方を理解し、導入の背景を把握できる
2週目	アジャイル型開発プロセスとは？	・アジャイル型開発の概念と原則 ・アジャイル宣言と代表的な手法	・アジャイル型開発の基本を理解し、プロジェクトへの適用方法を考えられる
3週目	アジャイル型開発プロセス適用の課題	・アジャイル開発の適用範囲と制約 ・導入時のリスクとその対策	・アジャイルを適用する際の課題を把握し、適用方法を検討できる
4週目	スクラムの基礎とチーム構成	・スクラムの役割（プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チーム）	・スクラムのチーム構成と役割を理解し、実際のプロジェクトに応用できる
5週目	アジャイル型開発プロセスの立ち上げ	・インセプションデッキの作成 ・リリース計画の策定	・プロジェクトの立ち上げフェーズを理解し、計画を作成できる
6週目	開発スプリント1（計画と実行）	・スプリント計画、要求ワークショップ、デイリースクラムの実施	・アジャイル開発の実際の流れを体験し、プロセスを理解する
7週目	開発スプリント2（進捗管理）	・スプリントレビュー、振り返り、次のスプリント計画	・スクラムの進め方を深く理解し、チームの進捗を管理できるようになる
8週目	開発スプリント3（リリース準備）	・最終的なスプリントの実施と振り返り	・アジャイル開発のプロジェクトの最終フェーズを理解し、実務に活かせる
9週目	リリーススプリントと運用	・リリース後の運用計画策定 ・次の開発計画への申し送り	・アジャイル開発の継続的な改善の考え方を理解する

 企画者コメント

本研修は、アジャイル型開発の導入を検討しているエンジニア向けに、アジャイル開発の基本概念からスクラムの実践までを体系的に学べるプログラムです。従来のウォーターフォール型開発とアジャイル開発の違いを理解し、実際のプロジェクトで活用できるようになることを目指します。

特に、仮想の開発プロジェクトを題材としたワークショップを通じて、スプリント計画やレビュー、振り返りのプロセスを実践的に学びます。これにより、アジャイル型開発に対する敷居の高さを感じることなく、スムーズに導入・推進できるスキルを身につけることができます。

研修終了後には、アジャイル開発のプロセスを理解し、チームの一員として積極的に関わることができるようになります。また、アジャイル型開発プロジェクトの企画・推進を行い、組織内でアジャイルを適用するための知識と実践力を身につけることができます。

 関連サービス

伴走型オーダーメイド研修（エキスパートコース）