この記事では、職種や注意点も交え、エンジニアに就職する方法を解説します。
エンジニアになりたいと考えている方は多いですが、実際のところ未経験から就職するのは厳しいと思っている方がほとんどです。
しかし、エンジニアに就職するのは、そこまで難しいことではありません。正しい手順さえ知っていれば、手順通りに進めるだけで就職を有利に進めることができます。
この記事では、未経験からエンジニアになるための3ステップを紹介します。なぜいまエンジニア就職すべきなのか?どんな働き方ができるのか?といったことも解説するので、ぜひ参考にしてください。
- エンジニアは不足しているため未経験でも就職が目指しやすい
- キャリアアップのしやすさや働き方の選択肢が広い点はエンジニア就職の利点
- エンジニアの主な就職先は自社開発企業、Sier、SESの3つ
- エンジニア就職への道のりは「理想の働き方を考える」ことから始める
未経験からエンジニアに就職できる3つの理由
結論からいうと、未経験からでもエンジニアに就職は可能です。それには3つの理由があります。
これらについて解説します。
理由1:IT業界の急成長
矢野経済研究所の国内民間IT市場規模推移と予測をみるとIT市場は毎年成長していることがわかります。
- 2017年:12兆1,530億円
- 2018年:12兆5,050億円(2.9%増)
- 2019年:12兆9,840億円予測(1.6%増)
資料を見ると市場規模が2014年度から毎年右肩上がりなのがわかります。スマートフォンの普及によりITサービスが増えたことに加え、企業がIT化を促進・改良するためにシステムへ投資しているので市場が成長しています。
AIやIoTと言った先端技術も普及してくるため、その技術を持ったエンジニアの需要も高く供給が足りません。エンジニアの採用と育成に力を入れる企業が増えているため、未経験からでもエンジニア就職がしやすくなっています。
理由2:エンジニア不足
2つめの理由は慢性的なエンジニア不足です。
求人サイトのdodaが毎月算出しているIT技術者の求人倍率は7倍前後を推移しています。
この倍率をみるといかにエンジニア不足しているかわかりますよね。数十万単位でエンジニアが不足していて、未経験でもエンジニアとして就職しやすい環境になっています。
理由3:学習環境の充実
最後の理由が「学習環境が充実していること」です。最近では無料で学習できるインターネットサービスが普及し、誰でも簡単に学習できるようになりました。
「Progate」や「ドットインストール」といった学習サービスは無料で利用できるので、エンジニア就職を目指している方は一度やってみることをオススメします。
また、最近ではプログラミングスクールも普及し、未経験者が一度スクールに通ってから就職するケースが増えています。
多くのプログラミングスクールでは就職・転職のサポートも実施しており、未経験エンジニアを採用している会社と繋がりがあるため卒業後に就職しやすいです。
侍エンジニアでも就職・転職のサポートを実施しています。詳細は下記から確認できます。
公式サイトで詳細を見るエンジニアに就職する5つのメリット
ここからは、エンジニアに就職するメリットを、5つにまとめて紹介します。
メリット1:キャリアアップしやすい
エンジニアは他の職種にくらべキャリアアップしやすい職種です。その理由は、「IT業界は圧倒的なエンジニア不足」であることと「技術の入れ替わりが早い」からです。
先ほども紹介したように、エンジニアが不足しています。そのため、ライバルが少なく人材としての価値が高いので、他の職種と比べると年収もポジションも上げやすいのが特徴です。
中には未経験からエンジニアになり1年で転職したが、100万円の年収アップで転職という方もいます。
また、IT業界は技術の発達が早く、使われる技術の入れ替わりが早い業界です。そのため、今まで使っていた技術が過去の遺産のような形で使われなくなったりします。
業界歴が長く、経験がある人でも新しい技術の習得をしなければ置いていかれる業界です。未経験であっても、新しい技術を積極的に学ぶことで、需要が高いスキルを身につけられます。
そうすれば必要とされる人材になり、年収もポジションも上がるでしょう。
「エンジニア×スタートアップ」の著者で有名なひさじゅさんも、Xで次のようにポストをしています。
メリット2:自由な働き方をしやすい
他の職種と比べるとエンジニアは自由に働きやすい職種です。パソコンとインターネットがあれば、プログラミングができて成果物を作成できます。
そのため、エンジニアはリモートワークOKとしている会社や、フルフレックスで好きな時間に働いてOKという会社が増えています。
何度も紹介しているように、企業はエンジニアが欲しくてたまりません。企業もエンジニアを確保するために、働きやすい環境作りに力をいれている企業が増えています。
実際にITエンジニアをしている人もXで次のようにポストしています。
メリット3:実績があればフリーランスになれる
最後の理由が「エンジニアはフリーランスになりやすい」という点です。
- リモートワークがしやすい
- エンジニアが不足している
先程と同様、上記の理由から、エンジニアは他の職種と比較して格段にフリーランスになりやすい職種です。
フリーランス向けの案件を紹介している求人は、最低2年の経験を条件にしている会社が多いです。エンジニアは未経験から短い経験でフリーランスとして働けます。
例として、Xで未経験からフリーランスエンジニアになった人のポストを見てみましょう。
メリット4:平均給与が比較的高水準だから
エンジニア職は、比較的高水準の平均給与が期待できる職業の一つです。職業情報提供サイトjob tagによると、組込・ 制御系ソフトウェア開発技術者の給与は557万円です。
一方で、国税庁の令和3年民間給与実態統計調査によると、一般的な平均給与は443万円となっています。
エンジニア職の給与が高い理由としては、専門性の高さが挙げられます。
高度な技術力や知識を持つエンジニアは、常に進化を続けるIT業界の企業にとって貴重な人材です。そのため、能力に見合った報酬が提供される傾向にあります。
また、IT業界の成長に対してエンジニア不足が懸念される点も、収入増加の見込みにつながっています。この平均給与の高さもエンジニア職への就職がおすすめの理由の1つです。
Xでは、月収100万円を超えたWebエンジニアもいます。
メリット5:実力主義で評価される傾向にある
エンジニア職は、実力主義である点も大きな魅力の一つです。
学歴や年齢よりも、あなたのスキルが重視されるため、未経験からでも、高い技術力を身につけることで、大きくキャリアアップできる可能性があります。
しかし、それなりの給与を稼ぐためには、最低限2~3年の実務経験が必要です。
一方で着実に実務経験を重ねられれば、他職よりも活躍できる機会が得られます。そのため、実力で評価されたい人にとってエンジニア職への就職はおすすめです。
実際にセカンドキャリア支援に携わっている人はXで次のポストをしています。
エンジニアの主な働き方
未経験のエンジニアの就職先は、いくつかのパターンに分けられます。ここからは主なエンジニアの働き方を3つ紹介します。
働き方1:SES
SES(エスイーエス)は「システムエンジニアリングサービス」の略で、わかりやすくいうと「エンジニアの派遣会社」です。
派遣会社に登録し、必要な会社に期間限定で出向して働くイメージです。SESはその雇用形態ゆえ、ブラック企業化しがちだったり、十分なコミュニケーションのとれない不遇な職場での勤務となる可能性を秘めています。
もちろんすべてのSESが劣悪な環境での就業を強いるわけではないので一概には言えませんが、未経験エンジニアが就職するとSESへの登録となることが多いのも事実です。
できればSESで働く期間は下積み期間と捉え、SIerや自社開発企業への転職を狙うとよいでしょう。SESでスキルアップする方法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
働き方2:受託開発
エンジニアの働き方の一つとして、受託開発があります。
受託開発は、他の企業からシステム開発の依頼を受け、自社で依頼内容に基づいてシステムを設計・開発する仕事です。受託開発のなかでも、企業向けシステムを開発するものはSIer(システムインテグレーター)と呼ばれます。
受託開発のメリットは、幅広い知識や実績を積める点です。開発を通して、さまざまな業界・システム設計に触れられます。
最初から自社開発を進めるよりも、受託開発は顧客のニーズが分かりやすく売上が立てやすいため、はじめのうちは受託開発で経験を積むことがおすすめです。
自社開発と受託開発の特徴について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
働き方3:自社開発
最も理想的な就業形態がこちらです。自社でサービスを開発しており、その開発にエンジニアとして加われるパターンです。
自社のサービスがなんなのかは企業によって千差万別ですが、「会社の一員として働けている」という実感がもちやすく、また「サービスをユーザーに届けている」という感覚も得やすい傾向にあります。
もしあなたが未経験で自社開発の企業に入社できるようなことがあれば、それはかなりラッキーといえます。次の記事では、自社開発で必要なことやりがい、転職時の注意点も紹介していますのでご参考にしてください。
エンジニア就職に向いている人の特徴3つ
ここではエンジニア就職に向いている人の特徴について、3つ紹介します。
特徴1:論理的な思考能力がある人
エンジニアとして活躍するためには、論理的思考力が不可欠です。
複雑な問題に対し最適な解決策を導き出す能力は、システム開発やトラブル対処において特に重要です。ざっくりとした指示・目的を具体的なコードに落とし込む能力も、論理的思考力と深く結びついています。
そのため物事を筋道立てて考え、論理的な思考能力がある人は、エンジニアとしての適性が高いと言えるでしょう。
特徴2:好奇心旺盛な人
好奇心旺盛な人な人はエンジニア適性が高いです。
エンジニアの世界は日々進化しており、新しい技術やツールが生まれ続けています。常に新しい知識や技術に興味を持ち、積極的に学ぶ姿勢は、エンジニアとして長く活躍するための秘訣です。
変化を恐れず、新しい技術を積極的に取り入れられれば、時代の最先端を走り続けることが可能です。未知の領域への探求心が強く、好奇心旺盛な人がエンジニアに向いています。
特徴3:地道で綿密な作業が苦にならない人
エンジニアの仕事は、地道で綿密な作業が苦にならない人が向いています。単にアイデアを生み出すだけでなく、それを形にするための地道で綿密な作業が必要です。
プログラミングは、一つ一つの文字を正確に入力し、論理的な構造を構築していく緻密な作業の積み重ねです。細かい作業を正確かつ丁寧にこなせることは、エンジニアにとって非常に重要な能力となります。
また、コードのバグを発見し、その原因を突き止める作業は、時に非常に手間がかかります。
困難な状況でも諦めずにやり遂げ、地道な作業が可能な忍耐力は、エンジニアとして成功するために不可欠です。
就職が目指せるエンジニア職の種類
ひとくちにIT業界の「エンジニア」といっても、さまざまな種類があります。ここからは、主なエンジニア職を5つ紹介します。
プログラマー
プログラマーは、エンジニアが設計したシステムの設計書を元に、実際に動くプログラムを作成する仕事です。私たちが普段利用しているスマートフォンアプリやWebサービス、ゲームなど、さまざまなソフトウェアの裏側を支えているのがプログラマーの仕事といえるでしょう。
プログラマーは、単に設計書どおりにコードを書くだけではなく、より良いプログラムを作るためにさまざまな工夫が求められます。
新卒や若手エンジニアはプログラマーとしてキャリアをスタートし、経験を積むことでシステムエンジニアへとステップアップするケースが一般的です。
システムエンジニア
システムエンジニアは、企業や組織のニーズに合わせて、新たにITシステムを設計・開発する仕事です。主に、上流工程と呼ばれる部分を担当しています。
クライアントの要望をヒアリングし、最適なシステムの設計図を作成し、プログラマーに指示を出しながらシステムを完成させます。プログラマーより広範囲な仕事であり、上位の職種といえるでしょう。
そのほかにもスケジュールや予算などを計画し、開発されたシステムが正しく動作するかを検証することもエンジニアの仕事に含まれます。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、企業や組織のネットワーク環境を設計・構築し、安定稼働させるための専門家です。私たちの生活に欠かせないインターネットや社内ネットワークは、すべてネットワークエンジニアの手によって構築され、管理されています。
主な業務は、ネットワーク設計・構築・運用管理から、すでに構築されたネットワークの監視、トラブルシューティングなどです。
ネットワークに関する専門知識はもちろん、セキュリティに関する深い理解も求められます。構築後も安定したネットワークを維持するためには、常に最新の技術動向の把握と、適切な対応が必要です。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの設計、構築、運用、保守を行う仕事です。
私たちが普段利用しているWebサイトやアプリは、すべて何らかのサーバー上で動いています。サーバーエンジニアは、サーバーが安定して稼働し、常に最適な状態を保てるように、さまざまな業務を行います。
主な業務は、新しいサービスの立ち上げにあたり、必要なスペックや構成を設計・構築します。構築したサーバーを監視し、障害対応・メンテナンスもサーバーエンジニアの仕事です。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、自社の製品やサービスを顧客に販売する営業職です。
単なる営業とは異なり、技術的な知識を持つ営業マンのことをいいます。アプリやWebサービスなどの商品を販売するとき、専門知識のない顧客へ製品をセールスするエンジニアが必要です。
セールスエンジニアは技術的な専門知識を活かして、顧客にヒアリングし、最適な製品やサービスを提案します。自社の製品やサービスの特長やメリットを、顧客が理解できるようにプレゼンできることが重要です。
また、顧客との価格交渉や契約条件の交渉を行い、アフターサポートをすることもセールスエンジニアの仕事です。
- IPA主催 基本情報技術者試験
- 特定非営利活動法人 セールスコーチング協会主催 セールススキル検定
- ※ その他、各企業の製品に関する検定、資格など
エンジニアに就職するステップ1:事前準備
「Webエンジニア」と一言で言っても、その種類や幅はとても広いです。「どういう働き方の」「どの言語が得意な」エンジニアになりたいかを考えるための3つのステップを紹介します。
どんな働き方がしたいかを明確にする
一口にエンジニアといってもさまざまな働き方があるので、自分がどんな働き方をしたいかを明確にしましょう。
大企業勤めで高収入なのが魅力的に感じる人もいれば、ベンチャー企業で刺激的な毎日を送りたい人もいるでしょう。また綺麗なオフィスでバリバリ働くのか、リモートワークで自宅や地方でも働けることに魅力を感じるのかも違います。
あるいは、会社員としてではなく、フリーランスとして働ける可能性があるのもエンジニアの魅力的なところです。自分がエンジニアとして働いている姿を想像してみて、自分にとって理想の働き方がどんなものかは、ある程度は決めておきましょう。
どんなものが作りたいかを明確にする
プログラミングができるようになると、Webサイト・Webサービス・スマホアプリなど、いろんなものを作れるようになります。自分にとって「こんなものを作りたい!」というものがあると、言語選びや職場選びで明確な指針になります。
もちろん会社に所属すると自分の作りたいものが作れるわけではありませんが、ある程度は自分の中で決めておくとよいでしょう。
どの言語を習得したいのか明確にする
プログラミング言語はたくさんの種類があり、それぞれに特徴があります。上記の「理想の働き方」「作りたいもの」を実現するのに最適な言語を学びましょう。
WordPressをカスタマイズしたいならPHP、動きのあるページを作りたいならJavaScript、人工知能関係ならPythonなど、言語ごとに得意分野があります。また求人情報、平均収入も言語で決まる部分が多いので、言語選びは慎重に行いましょう。
とはいえ、実際に触ってみないとなんとも言えない部分もあるので、とりあえずその言語を触ってみて、ダメならやめてみる、くらいのフラットな気持ちで言語を選ぶとよいでしょう。
初心者におすすめの言語については次の記事などを参考にしてください。
エンジニアに就職するステップ2:プログラミングを勉強する
ある程度の目標が決まったら、少しずつでもプログラミングの勉強をはじめましょう。
ここでは、初心者がプログラミングを学ぶための方法を3つ紹介します。
書籍で勉強する
なにかを勉強するにはまず「書籍」を連想する人は多いと思いますが、プログラミングでもそれは正解です。以下で書籍以外の学習方法を紹介しますが、いずれにしても手元に一冊、専門書を持っておくと役に立ちます。
なんだかんだ書籍はWebよりも閲覧性が高いですし、情報の信頼性も担保されていて、数千円で買えるのでコスパ抜群です。学びたい言語の書籍を買っておくのは非常によいと思いますが、本だけでプログラミングを勉強するのはあまりおすすめしないのもまた事実です。
ITエンジニア初心者が読むべきおすすめ本を以下記事で解説しているのでご参考にしてください
学習サイトを使う
ここ数年でプログラミングの学習コストがグッと下がった主な要員はプログラミング学習サイトのおかげです。
「ドットインストール」「Progate」が代表的です。オンライン学習サイトは、無料あるいは月1,000円程度で、必要な知識を得るだけでなく自分で手を動かしながらプログラミングを学べます。
実際に、オンライン学習サイトの勉強だけで実践レベルまでプログラミングスキルを高め、そのまま就職した例は多いです。ただ、学習サイトの弱点として「わからない部分を人に教えてもらえない」「モチベーションが保てない」があるのも事実で、それで挫折する人もいます。
その場合は、次の「プログラミングスクール」がおすすめです。
プログラミングスクールを利用する
学習サイトの弱点である「質問できない」「モチベーション維持できない」という課題を克服するのが「プログラミングスクール」です。
「スクール」というと教室に通うイメージがありますが、今やオンライン完結のスクールが主流となっています。しかもグループレッスンではなくマンツーマンレッスンなので、質問もし放題です。もちろん学習サイトよりも料金は高くなりますが、その分本気でコミットし、最速で就職できる可能性が高いです。
なお、数あるスクールのなかでも挫折なくエンジニアを目指すなら「侍エンジニア」がおすすめです。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なくエンジニア就職が実現できますよ。
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プログラミング勉強のコツ
ここからは、プログラミングを学ぶ上で、いくつかコツを3つ紹介します。
【詰まったら】Q&Aサイトを活用する
プログラミング勉強にはエラーがつきものです。自分が100%正しいと思っていても表示されるエラー表示との戦いこそがプログラミング学習なので、エラーのたびに気落ちしていては時間がいくらあっても足りません。
どうしても解決できないエラーや、わからない点がある場合は、プログラミング専用のQ&Aサイトを利用しましょう。
「テラテイル」や「スタック・オーバーフロー」といったエンジニア専用のQ&Aサイトで質問すれば助けになってくれる可能性は高いので、積極的に利用しましょう。
【できれば】GitHubに毎日コミットする
勉強が順調に進んでいても、どこかで「マンネリ」や「飽き」を感じるかもしれません。そんなときは「GitHub」で自分の書いたコードを公開してみましょう。
GitHubは、エンジニアがお互いのコードを公開し、進捗状況を確認し合えるサイトです。自分以外のエンジニアも毎日コードを書いていると、お互いを意識したり、自分のコードと比較することで新たな書き方を知れたりと、いい刺激がたくさんあるかと思います。
初級者を抜け出し、中級者になってきたらぜひGitHubを活用しましょう!
【最終的に】ポートフォリオを作る
いくらエンジニアとして実力がついて、コードが書けるようになっても、就職が決まらなければ意味がありません。
第三者に自分のエンジニアとしての実力を認めてもらうには「ポートフォリオ」が一番わかりやすいです。「ポートフォリオ」とは自分の実力を反映させた「作品」のことで、エンジニアの場合はアプリやWebサービスがそれに当たります。
侍エンジニアであれば「オーダーメイドプログラム」によって学習と平行してポートフォリオを作成できますが、そうでない場合は自力で「これが自分の作品です!」と言えるものを作る必要があります。
エンジニアの就職市場では、そのポートフォリオが履歴書替わりになることが多いです。ポートフォリオの作り方について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
エンジニアに就職するステップ3:就職活動に臨む
実戦でも通用するくらいにプログラミングの勉強が進んだら、いよいよ就職です。ここでは、エンジニアとして就職する具体的なステップを紹介します。
求人サイトに登録する
エンジニアとして就職するなら、まずは1にも2にも求人サイトへの登録です。WantedlyやリクナビNEXTなど、一度は耳にしたことのあるサイトにエンジニアとして登録しましょう。
それらのサイトでは、自分の情報を掲載してオファーを待つ方法と、仕事に対してこちらから応募する方法の2種類がありますが、もちろんどちらも登録しておくことが大事です。
むしろ仕事へのオファーは1件だけで満足するのではなく、5件でも10件でも応募してしまいましょう。「絶対にできない」レベルの仕事は応募してはいけませんが、「ちょっとがんばればできるかも」くらいであれば応募してしまうのがコツです。
就職/転職エージェントの活用
転職エージェントは、求人サイトと似ていますが、さらにピンポイントにあなたにあった求人を紹介してくれる可能性があります。エンジニア向けの転職エージェントもたくさんあるので、片っ端から登録して自分の情報を入力しておきましょう。
せっかくなら多くの案件から自分で選べた方がいいので、オファーが被ってしまうことはあまり気にせず、できるだけ多く登録しておくとよいかと思います。多くの求人オファーに目を通すうち、自分にどのくらいの価値があり、どの程度の仕事であれば就職できる可能性があるのか分かってくるでしょう。
企業へ直接応募する
企業へ直接応募することは、エンジニアとしての就職活動を成功させるための効果的な方法です。
お問い合わせフォームなどから連絡をする方法もあります。積極的な姿勢は企業に好印象を与えやすく、採用の可能性を高めてくれるでしょう。
必ずしも希望の企業で働けるわけではないですが、コストもさほどかからないのでアクションをとってみましょう。
スクールの転職コースを利用する
プログラミングスクールの転職コースは、ITエンジニアを目指す方におすすめです。
途中で必要なスキルを集中して学ぶため、未経験でも効率よく技術を身につけられます。また、履歴書や面接のサポートが充実しており、企業とスクールのつながりもあるため、転職活動がスムーズに進みます。 年収UPやより確実に転職できる点を考えると、投資として十分な価値があります。
プログラミングスクールは、エンジニアとして自己の夢を実現するための近道です。
エンジニア就職時の面接で気をつけること
エンジニアの就職にはスキルが必要なのはもちろんですが、それと同時に面接も行われます。面接では特別に好印象を目指す必要はなく、大きな減点を避け、嘘をつかず、正直に答えるとよいでしょう。
「自己紹介」「志望動機」「キャリアビジョン」などの基本的な質問に対する回答を用意し、次の記事の「想定される質問」に対する返答も用意できていればほぼ問題はないでしょう。
面接まで進めた時点で、相手の企業はほぼあなたに決めようとしていると思われるので、緊張せずに「業務前の顔合わせ」くらいのリラックスした気持ちで臨みましょう。
まとめ
この記事では、未経験からエンジニアとして就職したい方向けにIT業界の動向やエンジニアになるメリットを紹介しました。
未経験からプログラミングを学んでして就職する場合、学習期間中から就職するまでの戦略が重要です。今回この記事で紹介した内容をもとに自分でも考えて実行していきましょう。
侍エンジニアでは就職・転職のサポートを実施しています。詳細は下記の公式サイトから詳細を確認できますのでご参考にしてください。
公式サイトで詳細を見るエンジニアの仕事はIT(インフォメーションテクノロジー)の新しい仕組みやツールを作ることです。エンジニアにはプログラマー、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニア、セールスエンジニアなどさまざまな種類があります。
未経験でもエンジニアに就職できます。理由として、IT業界が成長していること、エンジニア不足が深刻化していること、プログラミング学習サイトやプログラミングスクールが増え学習環境が充実してきていることが挙げられます。
エンジニアに就職するには、ベンチャー企業や大手企業で、またはフリーランスとして、など、自分がどんな働き方をしたいのか明確にしましょう。キャリアプランを達成するためにどのプログラミング言語を習得すべきか見極めてください。プログラミングは、学習サイトや書籍を使って独学することも可能ですが、挫折せず、モチベーションを維持しながら学習したい方はプログラミングスクールに通うのがおすすめです。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
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