この記事では、年代や働き方別に、Webエンジニアの平均年収を紹介します。
Webエンジニアの平均年収はどれくらいなの?
高収入のWebエンジニアになるにはどうすればいいんだろう…
Webエンジニアの平均年収を知ることで、転職先の候補を検討したり、今の自分の年収が適正金額か判断したりすることが可能です。
しかし、Webエンジニアの年収はスキルや環境に左右されます。平均年収はあくまで目安にし、さまざまな角度から捉えることが大切です。
そこで、今回は年代・働き方別にWebエンジニアの平均年収やボリュームゾーンを解説します。
年収1000万超えのWebエンジニアになる方法も紹介しますので、高年収のWebエンジニアを目指したい方はぜひご一読ください。
- Webエンジニアの平均年収は約557万円
- 年代別の平均年収は20代が約392万円/30代で約553万円
- 未経験からWebエンジニアになった場合の平均年収は約410万円
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Webエンジニアの平均年収
求人サイト「求人ボックス」によると、2022年11月28日時点のWebエンジニアの平均年収は約557万円です(正社員の場合)。この平均年収は集計対象求人における給与水準の中央値を示しています。
国内の平均年収は443万円(国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」)のため、Webエンジニアは国内平均よりも100万円ほど平均年収が高い職種といえます。
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【年代別】Webエンジニアの平均年収
次の年代別にWebエンジニアの平均年収を解説します。
20代Webエンジニアの平均年収
20代のWebエンジニアの平均年収は392万円です。
月収では20〜24歳が25.4万円、25〜29歳が30.6万円となります。
20代前半から後半にかけてはスキルアップしやすく、ほかの年代と比較して平均年収100万円以上アップと最も上昇幅が大きい時期です。賞与も倍以上になりますね。
企業も20代の人材を積極的に採用し、能力向上と成果を期待しています。20代で着実にスキルや経験を磨くことが重要です。
30代Webエンジニアの平均年収
30代のWebエンジニアの平均年収は553万円です。
月収では30~34歳が35.8万円、35~39歳が38.7万円となります。
20代後半から30代前半で約90万円、30後半でさらに約40万円も増加しています。また、賞与が100万円以上になるのも30代からです。
30代後半の平均年収573万円は、Webエンジニア全体の平均年収557万円を上回ります。
40代以降になると平均年収が600万円を超えてきますが、Webエンジニアは20代〜30代が多いため、年収550万円あたりを目安とするといいでしょう。
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【勤務形態別】Webエンジニアの平均年収
ここからは、Webエンジニアの平均年収について、勤務形態別に紹介します。
正社員のWebエンジニア
正社員のWebエンジニアの平均年収は、約503万円です。日本の全職種のなかでも年収が高い傾向にありますが、その給与幅は298〜940万円と広いのが特徴です。
一口にWebエンジニアといっても、経験やスキルで収入に大きな差があるようです。
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派遣社員のWebエンジニア
派遣社員のWebエンジニアの平均時給は1,991円です。最低賃金が時給1,455円ほどで、最高水準だと2,905円という結果でした。
一方で、リクナビ派遣の調べによると、データベース系SEの平均時給が2,924円前後です。(2024年8月現在)
Webエンジニアは、フロントエンドやバックエンドで給与に差がある場合が多いです。また、データベースなどバックエンドの業務は給与が割高な傾向があります。
アルバイトWebエンジニアの場合
アルバイトWebエンジニアの平均時給は、1,098円です。対してマイナビキャリアリサーチLabによると、さまざまなアルバイト・パート平均時給は1,245円となっています。(2024年6月)
Webエンジニアの平均時給は、他のアルバイト・パートよりもやや低めという結果になりました。短期の仕事を頼まれるアルバイト・パートよりも、長期で働いてくれる派遣社員を優遇しているためと考えられるでしょう。
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【働き方別】Webエンジニアの平均年収
次に、下記の働き方別にWebエンジニアの平均年収を紹介します。
未経験で就職したWebエンジニア
未経験で就職したWebエンジニアの平均年収は410万円程度です(※)。
「国内平均:443万円」や「Webエンジニア(25〜29歳):445万円」と比較するとやや低めになります。しかし、未経験から専門職への就職・転職や、スキルレベルに応じた年収アップが可能なことを考慮すると十分な金額といえるのではないでしょうか。
フリーランスWebエンジニア
フリーランスWebエンジニアの平均年収は500万円~700万円程度です。
基本的に正社員のWebエンジニアより、フリーランスのほうが年収が高くなる傾向にあります。
企業に所属している場合、業務に対する報酬がそのまま社員個人に割り当てられるわけではありません。また、業務量が報酬に大きく影響しないケースも多いです。
一方でフリーランスの場合、業務に対する報酬をすべて自分一人が受け取れます。単価と業務量で年収が決まるため、高年収を目指しやすくなります。
Webエンジニアの年収のボリュームゾーン
上記の図は「求人ボックス」がWebエンジニアの年収について、2024年6月時点にインターネットに公開されているWebエンジニアの求人情報をもとに算出したデータです。
正社員Webエンジニアの平均年収は「年収557万円」。298〜378万円がボリュームゾーンで大部分を占めているため、現実的な年収額として把握しておくといいでしょう。
ITエンジニア全体の平均年収
次にITエンジニア全体の年収を紹介します。
転職サービス「doda」によると、ITエンジニアの平均年収は452万円です。(※2023年12月時点)
ITエンジニアの収入は全職種平均と比べても高い傾向にあり、その年収差は38万円ほどです。
ITエンジニアの年収は、年々増加傾向にあります。そのため、Webエンジニアも今後の年収増加が期待できるでしょう。
ITエンジニアの平均年収に関する注意点
ITエンジニアの平均年収を見る際は、下記の3点に注意しましょう。
- 平均年収は対象データの「最低値・最高値」と「データ数」により大きく変わること
- 調査方法によっては対象データが「求人に掲載されている年収」であり、「実際の給与」ではないこと
- すべてのWebエンジニアのデータを収集しているわけではないこと
そもそも「平均」という考え方には、実態を正しく表現できない側面があります。
たとえば平均年収が同じ500万円だとしても、実際は400万円と600万円の平均や、200万円と800万円の平均の場合が考えられます。平均年収が500万円とはいえ、年収500万円の人が多いとは限りません。
調査方法によっては、求人に掲載された年収をもとに平均年収を計算しており、実態が伴っていないケースもあります。また、政府が公表しているデータでさえ、すべてのWebエンジニアを調査していないことがほとんどです。
平均年収は「どのような情報をもとに計算したのか」によって変動するものです。鵜呑みにするのではなく、あくまで目安として活用しましょう。
年収1000万超えのWebエンジニアになる5つの方法
これまで平均年収などの数値からわかるWebエンジニアの年収を紹介しました。納得した人やガッカリした人もいるのではないでしょうか。
しかし、平均はあくまで目安です。あなたのWebエンジニアとしての年収を決めるのは、実力と環境の2つです。
年収1000万超えのWebエンジニアを目指すには、下記5つの方法を実践することが大切です。
詳しく見ていきましょう。
1.高単価案件を獲得するためのスキルを身につける
Webエンジニアはさらにフロントエンドエンジニアと、バックエンドエンジニアという2つの種類にわかれます。もちろん仕事内容もそれぞれ異なり、必要な知識やスキルも違ってきます。
どちらかしかできない、よりもどちらも対応可能という方が業務の幅がぐんっと広がります。またフロント側とサーバー側と2つの視点からより的確なシステムを構築できるので、業務効率化にもつながります。
自分一人でWeb制作を完結できると同時にディレクション・マネジメントができるので、人を雇ったり外注する緊急性が下がり独立や起業へのハードルが低くなります。
2.付加価値につながるスキルを身につける
エンジニアに関する知識だけでなく、その他のスキルも身につけることで、他の人材との差をつけられます。
ITエンジニアが付加価値として身につけておくべきスキルは主に以下の通りです。
マーケティング
Web関連のマーケティングスキルとは、例えば以下ののようなものがあります。
- SEO
- SNS
- アクセス解析
- 広告運用
Webサイトを制作・運営していくために大切な分野です。そのため需要も高いスキルになっています。このようなスキルを身につけWeb制作に活用したり、コンサルのようにどのようにすれば課題を解決できるのかなど活躍の場は多岐に渡ります。
営業力
人として気に入ってもらうことや信用してもらえたり、この人に任せたいと思えるような人柄になることが重要です。どんなに希少なスキルを持っていても、人として問題があったりコミュニケーションが取れないなど仕事に支障が出てしまうのでは意味がありません。
クライアントと良好な人間関係があれば新しい提案を伝えやすく、クライアント側も受け入れやすくいですよね。クライアントの業界や業務内容をしっかり理解することも必要ですし、自社製品の魅力を正しく伝えるスキルも必要です。
ヒアリングを行い自社製品を通してクライアントが抱える課題が解決できるのかや、どうすればよりよくできるのかを計画・遂行する能力も必要です。
3.副業して収入源を増やす
会社で働きつつ副業をするという方法もあります。副業によって経験を積めると同時に、自分で収入をコントロールしやすいというメリットもあります。単価やどこまでの範囲をどれだけするか自分で決められますし、交渉する力もつくでしょう。
会社では役職アップをして役職手当などを得ると同時に、副業で副収入を得ながら実績を積むという選択肢もあります。フリーや起業前に副業をして、前準備を行う人も多くいます。
今はフリーランスへの転向や起業などは考えていなくても、副業で培った経験や人脈は将来的にあなたの手助けになることでしょう。
4.月額単価の高いフリーランスを目指す
フリーランスや起業をすることで、年収をアップさせる方法もあります。会社員とは違い、フリーランスや起業は頑張ったら頑張った分だけ自分の収入につながります。私もフリーランスとしてお仕事をしているので、頑張った月の収入はとても心が踊ります。
しかしどうしてもフリーランスや起業は波があり、会社員と比較されては不安定でリスクが大きいと言われがちです。
もちろんそれも事実ですが、しっかりとスキルを身につけ自分自身で管理していける人であれば、自分のやりたいことができるのでとても楽しいでしょう。また自分や自分のスキルが評価されるので、刺激的で評価された時の嬉しさは筆舌に尽くし難い高揚感があります。
自分のスキルで食べていきたい、自分のやった仕事に対して収入を得たい人はフリーランスや起業家になるのがオススメです。
5.収入が高い企業に転職する
下記の企業に転職することで、年収を大幅に上げやすくなります。
- 自身を高く評価してくれる企業
- 一次請けの企業
実は同じ能力であっても、企業によって評価の仕方が大きく異なる場合があります。ある企業ではあまり評価されず給料も低めだったにもかかわらず、別の企業に転職すると高く評価されて給料があがることは十分にありえるでしょう。
そのため、「自分のWebエンジニアとしての能力が、市場でどのように評価されているのか」を調べて転職時にアピールすることで、年収アップが期待できます。たとえば転職エージェントでカウンセリングを受けることで、現状のスキルの相場観がわかります。
また、一次請けの企業はクライアントから直接案件を受注しているため、転職できれば給料があがる可能性が高いです。逆に二次請け・三次請けと元のクライアントから遠ざかるほど、報酬が中抜きされてしまうので、企業の売上そのものが下がります。企業の売上が低ければ、社員に支払う給料も低くなりますよね。
このようにWebエンジニアとして働く環境を選び、年収アップにつなげることが大切です。
なお、Webエンジニアへの就職・転職を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。
「累計受講者数4万5,000名以上」「転職成功率99%」を誇る侍エンジニアなら、未経験からでも挫折なくWebエンジニアへの就業が実現できますよ。
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未経験からWebエンジニアになる2つの方法
未経験からWebエンジニアになる方法は、大きくわけて独学とスクールに通う方法があります。それぞれにメリットデメリットがあるので、それを知った上でどちらがよりあなたにあっているのか選択してくださいね。
1.独学でスキルを身につけて転職する
学習にお金をかけられないという方は、独学がオススメです。
プログラミング学習の環境が整っているので、独学でも学習をすることができます。例えば無料学習サイトや書籍、エンジニアのコミュニティなど、どれを選べばいいのか悩むほど豊富にあります。
一方で学習方法があっているのか、何をどこまで学習すればいいのかわからず不安になりやすい勉強法でもあります。
ほかの人に質問をできる環境を整えるもなかなか難しく、課題を解決できなかったり時間がかかりすぎてしまったりすることもよくあります。そのような要因でモチベーションが下がり挫折につながる危険性が高いのも、独学をする上での注意点です。
2.スクールに通って転職する
という人はスクールがオススメです。受講料が必要ですが、Webエンジニアとして必要な知識を体系的に無駄なく学ぶことができます。
また質問もできるので、つまずいた課題の解決もスムーズにでき独学よりも学習時間が短縮できます。さらに就職支援を行なっているスクールも多いので、学習後の転職や就職活動も一人で行うよりも安心してできますよね。
未経験から最短でWebエンジニアになるならスクールがおすすめ
未経験からWebエンジニアに無駄なく短期間でなるためには、スクールがオススメです。というのも、独学はかなり時間がかかってしまうからです。
客観的にあなたに必要な知識ややるべきことがわからないだけでなく、学習に行き詰まった時に誰にも相談できず解決に時間がかかることが多いからです。
結局それでやる気を削がれてしまい、学習スピードも落ちて挫折してしまう……なんてこともよくある話です。
しかしスクールはすでに学習すべきことが体系的に作られており、教材もあります。質問できる講師がいるので、エラーなど自分一人では時間がかかってしまうこともすぐに解決することができます。このように独学に比べると、本当に学習の無駄がありません。
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Webエンジニアの年収に関するよくある質問
最後に、Webエンジニアの年収に関するよくある質問をまとめました。
年収は自分のキャリアやライフプランを考える上でも重要な要素になるため、しっかりと疑問を解消しておきましょう。
Q1.Webエンジニアは資格を取ると年収があがる?
Webエンジニアは資格を取得することで年収アップを実現できます。
たとえば、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」などの国家資格を取得することで、資格手当を受け取れる場合があります。
また、企業によっては昇給制度のなかで「資格取得に応じた手当」を設定していることがあるので、面接時に確認しましょう。
もし「Webエンジニア向けのおすすめ資格を詳しく知りたい」場合、下記の記事をご覧ください。9つの資格や、資格をとるメリットを紹介しています。
Q2.Webエンジニアの転職理由で年収アップと伝えてもいいの?
基本的にはより前向きな転職理由のほうが望ましいですが、リスクを理解した上で説得力のある伝え方ができる場合は伝えてもOKでしょう。
「年収アップ」が転職理由の人は多いですが、面接でそのまま話すことにはリスクがあります。面接官に「自分のメリットしか考えていない」「不満を持ちやすい人で早期退職してしまうのではないか」と思われる恐れがあるためです。
Webエンジニアの転職理由として「年収アップ」を伝える場合は、「今のスキルでどのように会社に貢献できるのか」まで説明できるようにしましょう。
まとめ
今回はWebエンジニアの平均年収や、年収アップの方法を解説しました。あらためてWebエンジニアの種類ごとの平均年収を表にまとめましたので、ご覧ください。
Webエンジニアの種類 | 平均年収 |
全体 | 557万円 |
20代(正社員) | 392万円 |
30代(正社員) | 553万円 |
未経験からの就職 | 410万円 |
フリーランス | 500万円~700万円 |
Webエンジニアの年収は実力と環境によって大きく変わります。
年収をあげるには、自分のWebエンジニアとしての実力を磨くとともに、自身を高く評価してくれる一次請け企業を選ぶことが大切です。
本記事を参考に、ぜひWebエンジニアとして年収アップを目指してみてくださいね。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。