Java Servlet(サーブレット)とは?超初心者向けに優しく解説

この記事では、Java Servletの特徴を解説します。

どうも!インストクターの佐野です。

JavaでWEBアプリを作ろうとした時に、わからなくてつまづく用語があります。それは、「Java Servlet(サーブレット)」です。

Java Servletは、業務用のWEBシステムを開発するときに幅広く利用されています。Java Servletを使ったWEBアプリ開発を学ぼうとされている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、超初心者向けに「Java Servlet」を優しく解説していきます。Java Servletについて特徴がつかめるでしょう!

本記事を読む前に、Javaがどんなプログラミング言語なのかをおさらいしておきたい人は次の記事を参考にしてください。

Javaとは?言語の特徴や人気の理由を誰よりもわかりやすく徹底解説
更新日:2024年11月18日
この記事の要約
  • Java ServletはWebアプリ開発で使うプログラム
  • Java ServletはWebサーバ上で動作する
  • Java Servletを使えば、処理性能が高いWebアプリが開発可能
目次

Java Servlet(サーブレット)とは

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画像:shutter stoc

概要

まずは、Wikipediaの説明を読んでみましょう!

Java Servlet(ジャバ サーブレット)とは、サーバ上でウェブページなどを動的に生成したりデータ処理を行うために、Javaで作成されたプログラム及びその仕様である。単にサーブレットと呼ばれることが多い。

これだとちょっと難しくてイメージが湧かないですね。

「Java Servlet(以下、サーブレットと呼称します)」とは、かんたんにいうと「WEBアプリを開発するために作られたプログラムの部品」のことです。

サーブレットは、WEBサーバー上で動作し、WEBアプリの中心を担う機能をもっています。

WEBサーバー上で動くJavaプログラム

サーブレットは、WEBサーバー上でお仕事をするプログラムです。

ただ、サーブレット自体は、WEBページをはじめとし画面に関する処理はいっさい行わず、WEBブラウザからの要求に応えたり、送られてきたデータを処理したりする役割をしています。

サーブレット単独では、WEBアプリ作成するための機能が不十分なので、後述する「JSP」や「Tomcat」と呼ばれる他のプログラムと連携してアプリを作る必要があります。

サーブレットはWEBアプリを開発する上で便利な特徴を持っていて、他のプログラムと連携することで真価を発揮します。どのような特徴があるのか見ていきましょう!

サーブレットの特徴

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画像:shutter stoc

ライフサイクルを管理

ライフサイクルとは、処理が始まってから終了するまでの一連の流れのことをいいます。サーブレットは、このライフサイクルを管理する機能をもっていて、効率よく仕事をするようにできています。

通常は、一連の処理が完了したらそれまでに使ったデータを破棄してしまいます。しかし、サーブレットは一連の処理が終わっても、データを保持して再利用できるようにします。

そのため、最初の1回目は処理に時間がかかりますが、2回目はデータを再利用するので処理が早くなります。

頻繁に不特定多数の処理を行う必要があるWEBアプリでは、データをできる限り共有して使いまわした方が効率がよくなるのです。

マルチスレッドに対応

マルチスレッドというのは、同時に複数の処理をすることです。1つのプログラムを実行している間は、他のプログラムは実行中のプログラムが処理されるのを待つ必要があります。

複数のユーザーから頻繁に同時にアクセスがあるWEBアプリでは、常に順番待ちになってしまい非常に効率が悪くなってしまいます。

しかし、サーブレットは複数の処理を同時に行うマルチスレッドに対応しているので、複数のユーザーからのアクセスでも効率良く処理を行うことができるのです。

プラットフォームに依存しない

サーブレットはJavaのプログラムから作られています。そのため、「一度書いたらどこでも動く」というJavaの理念をそのまま受け継いでいます。

Windows、Mac、Linuxなどコンピューターに依存することなく動作させることができます。

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サーブレットを利用した技術

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画像:shutter stoc

JSP

「JSP (JSP)」 は、HTML内にJavaのコードを埋め込み、動的にWEBページを生成する技術のことです。サーブレットはWEBアプリ内部の処理を担当していますが、JSPは主にWEBページを担当しています。

サーブレットとJSPが連携することで、動的にWEBページを作ることが可能になります。

動的にWEBページを作成するというのは、特定のユーザー情報を画面に表示したり、ログインしているかいないかで表示する画面の内容を変えたりすることを指します。

動的にWEBページを作成することで、WEBアプリを実現することが可能となるのです。

Tomcat

Tomcatは、サーブレットを動かすソフトの1つです。サーブレットはあくまで部品に過ぎないので、サーブレット単独ではプログラムを動作させることができません。

Tomcatはサーブレットを動かすエンジンの役割をしていて、必要に応じて命令を出してサーブレットを動かしてくれます。

最後に

いかがでしたでしょうか?

サーブレットはWEBアプリ開発には欠かせない機能を提供してくれます。サーブレットや、連携するJSPなどを学習することで、WEBの仕組みを学ぶこともできるのです。

ぜひ、サーブレットを学んでWEBアプリを作れるように挑戦してみましょう!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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