最近のIT業界ではエンジニア不足のため未経験でもエンジニアとして採用されることも増えて来ました。
そのなかで、比較的初心者にもやさしいといわれているRubyや、そのフレームワークとして有名なRuby on Railsを学習する方も多いですよね。
しかし、なかには、
やっぱり自分にはプログラミングは無理かな……。
こんな悩みや不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしこのようなに感じる原因のほとんどが学習手順の間違いによって生じています。正しい学習手順で進めていけば、挫折せずにRailsをマスターすることは決して難しいことではありません。
そこでこの記事では、以下の2つをご紹介いたします。
- Railsが難しい理由
- Ruby on Railsを習得するための完全学習ロードマップ
この記事を読むことで、Ruby on Railsをどのような手順で学ぶのが良いのか分かります。学習途中の方であれば、自分に足りない知識が分かる内容になっています。
そもそもRuby on Railsとは
これからRuby on Railsを学ぶ人のために、「そもそもRuby on Railsってなに?」というところから紹介します。
Ruby on Railsとはプログラミング言語であるRubyのフレームワークです。Rubyを使ってWebアプリケーションなどを簡単に作成できるようにしたものです。
例えばWebサービスをなら作るなら、「ログイン」「投稿」など様々な機能が必要になります。フレームワークなら、そんな機能の「素」となるものを使うことができ、開発時間を短くすることができます。
カレーを作るときに例えると、カレー粉からスパイスなど調合してゼロから作るか、カレーのルーを使って簡単に作るかの違いがあります。
Ruby on Railsの詳しい解説については、【超初心者でもわかる!】Ruby on Railsとは何かを簡単解説!で紹介しているので、参考にして下さい!
Ruby on Railsが難しいと感じる5つの理由
Railsの学習を進める中で難しく感じる主な理由は、
- 前提スキルの不足
- Webの仕組みを理解できていない
- サーバーサイドの構造を理解できていない
- 検索力が足りない
- RubyやらずにRailsやってる
この5つの内容について紹介していきます。
前提スキルの不足
まずRailsが難しく感じる原因の1つ目が、前提知識の不足です。ここでいう前提知識とは、Rails以外のプログラミング知識のことです。
具体的には下記の通りです。
- HTML/CSS
- JavaScript
- SQL
- Command Line
- GIt
Railsを学習し始める前に、上記に関する知識は身につけておきましょう。これらは実際のアプリケーション開発で必要な要素です。
前提知識が不足していると学習時に調べることが多くなり、学習自体が難しくなってしまいます。
Webの仕組みを理解できていない
Progateやドットインストールなどで一通りRubyとRuby on Railsを学んだあとにRailsチュートリアルに挑戦する方が多いと思います。
しかし、基礎学習だけ行った状態だと部分的な知識しか身についていません。その前にWeb全体の仕組みを理解することが大切です。
Web画面が表示されるまで「サーバーとどのようなやり取りをしているのか」や「サーバー内での処理はどういう順序でおこなわれているか」といった仕組みを把握しましょう。
Webの仕組みを理解すると学習効率が段違いに向上します。Webの仕組みを理解するようにしましょう。
検索力が足りない
エラーで詰まったときや、わからない事が出て来たときに検索して解決方法を調べます。Railsに限らず、プログラミングをやる上で重要なのが「検索する力」です。
ほとんどのエラーに関する情報はGoogleで検索することで解決するからです。そのため、プログラミングする人にはググる力が重要になります。
細かい検索テクニックについては、こちらの記事で紹介しています。
RubyやらずにRailsやってる
最後が、Rubyを学習をせずにRailsから学習をしはじめている人です。
Ruby on Railsと検索すると初心者にとって学習しやすいというような内容が多く見かけますよね。そこでRailsから勉強する人も多くいます。
Railsというのは、Rubyの構文を使って、少ないコードでアプリを開発するためのものです。そのため、Railsの基礎を理解していないと難しく感じます。
Ruby on Railsを習得するには正しい学習手順が必要
Railsを習得するには正しい学習順序が必要です。
正しい学習順序で習得していきけば、効率良く学習を進めることができます。
具体的な順序は、
- Railsを学習する前に必要な基礎知識を学ぶ
- Railsの基礎ついて学ぶ
- 基礎を学んだら実際にアプリを開発しながら学ぶ
プログラミング学習で重要なのが、段階的に学んでいくことです。必要な知識が抜けていると途中で出てきたときに挫折してしまうからです。
Ruby on Railsを習得するための完全学習ロードマップ
ここではRuby on Railsをマスターするために、より具体的な学習手順について説明します。これを読むことで、オリジナルアプリ開発まで知識を効率良く学習することができます。
前提条件
先ほども紹介したようにRuby on Railsをマスターするために必要な知識があります。
- HTML/CSS/JavaScript
- Ruby
- SQL
- CommandLine
- Git
Ruby on Railsを使ってWebアプリを作りたい場合、上記のスキルが必須です。多く感じる方もいるかもしれませんが、まずはこれらの基礎知識を固めるところからスタートしましょう。
HTML/CSS/JavaScript
この言語を使うことで、Webアプリケーションのスマートフォンの画面やパソコンの画面に表示される見た目を作るために必要な言語です。
アプリケーションを作する上で欠かせない言語になりるため、学習が必要になります。
Ruby
Ruby on RailsはRubyというプログラミング言語もとに作られたフレームワークです。
そのため、Rubyの文法や構文などの基礎的な内容を身につける必要があります。Railsを扱うときにもRubyの文法に従った記述が必要になるので、必ず学習しましょう。
SQL
SQLとは、登録ユーザーのIDや名前などユーザー情報を保存したり、Twitterのようなアプリでは投稿した内容を保存する役割をになっています。
Webアプリケーションを作る上で、データベースに情報を保存したり、データベースから取得したりと無くてはならないものです。
CommandLine
Command Lineとは、テレビドラマなどでよく見るエンジニアが扱っている黒い画面です。これを使ってアプリ開発に必要なファイルをダウンロードしたり、ファイルを作成したりと、文字を使ってパソコンに指示を送ります。
先程紹介したSQLのデータベース作成などにも利用するので、必須知識です。
Git
Gitとは開発の変更を保存したり、過去の履歴を追跡できたりと開発の記録をするようなものです。Gitを使ってインターネット上に保存して、複数の人と開発しやすくするツールがGithubです。
開発するときに必ず使うので、Gitの知識がないと途中でわからなくなってしまいます。また、今の開発現場では必ず使われているのでアプリケーション作成前に学習しておきましょう。
ステップ1:Progateで基礎を覚える
まずはProgateを使ってRailsの学習をしましょう。ProgateのRailsコースは量が多いですが、ここで基礎を固めておかないとWebアプリケーションを作成できません。
Railsでのアプリケーション作成は基礎ができていなけれは難しく挫折の原因になります。Progateを使って基礎を固めましょう。
- 学習参考時間:40時間
ステップ2:ドットインストールで基礎知識を深める
基礎ができたら次にドットインストールで「Ruby入門」と「Ruby on Rails入門コース」を学習しましょう。
Progateでは説明されていないところがドットインストールにはあるので、補うためにも実施しましょう。ステップ1で学んだ内容ももう一度使うことになるので、復習にもなり理解が進みます。
ドットインストールは動画を見ながら学習できるので気軽にできてオススメです。
- 学習参考時間:180時間
ステップ3:Railsチュートリアルでアプリ開発
Railsチュートリアルは実際にアプリケーションを作成する教材です。この教材を一通り実施すれば、Twitterのような掲示板アプリを作成することができます。
冒頭でも紹介したように、Railsチュートリアルは実践的な内容のため、今までよりもレベルが上がって難解なところがでてきます。
しかし、ほとんどの内容は基礎の学習で学んだことです。調べながら実施すればクリアできます。
アドバイスとしては、詰まったときには悩み過ぎないことです。20分悩んだり、調べてわからなければ一旦スキップして次に進むことです。
1回目はアプリ開発の全体像を掴みましょう。1回目が終わったらわからないところを復習して、2回目はなるべくスキップせずに学習しましょう。
- 学習参考時間:60時間
ステップ4:Railsを駆使してオリジナルアプリ開発
Railsチュートリアルが完了したら、実際にオリジナルアプリを開発してみましょう。
オリジナルアプリを作る事は転職やフリーランスとして案件獲得をする際に必要なものとなります。自分でアプリを一から作ることで採用担当者にスキルを証明をすることが出来るからです。
アプリ開発の手順についてはこちらの記事で紹介しています。
- 学習参考書時間:180時間
まとめ
この記事では、Ruby on Railsが難しいと悩んでいるかたに向けて、難しいと感じてしまう理由と正しい学習手順について紹介しました。
まとめると、
- Railsを学習する前に前提となる知識が必要
- 正しい学習手順で学ぶ
この2つが重要です。
今回紹介した内容をみて不足している知識を確認し、そこから学習を進めてみましょう。