Go言語でできることが知りたい
Go言語の活用事例が知りたい
Go言語の習得を検討している方のなかには、このように考える方もいるでしょう。
この記事では、Go言語とは何かを簡単におさらいしたうえで、Go言語でできることを5つご紹介します。実例や将来性、学習方法なども解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、次の記事ではそもそもGoとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴をできることや将来性も交え詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。
→ Go言語とは?特徴やできること、学習方法をわかりやすく解説
Go言語とは?
Go言語はGoogleによって開発されたプログラミング言語で、メモリの消費が少なくコードが読みやすい特徴があります。
他にも
- 初心者でも理解しやすい
- 並行処理ができて処理が高速
- 拡張性が高く応用しやすい
- 安全性が高い
といった利点があり、世界的に需要が高い言語です。
特にGo言語は文法がシンプルで分かりやすいため、コードのエラーチェックがしやすく学習難易度も低めなため、プログラミング初心者にもおすすめです。
Go言語でできること5選
Go言語は近年需要が高まりつつある言語ですが、これから学習をスタートする方は具体的に何ができるのか気になりますよね。
ここからは、Go言語でできることとして以下の5つを解説します。
- Webサーバー・Webサービス開発
- アプリケーション開発
- CLI開発
- API開発
- ドローン・IoT開発
Webサーバー・Webサービス開発
Go言語は文法が簡単で簡潔なコードを書けるため、実装後に新しい機能を追加する機会が多いWebサービス開発に向いています。メモリにかかる負担が少なく並行処理も可能なので、YouTubeなど膨大なデータを扱うWebサービスにも対応可能です。
また安定したコード作成ができる点や、汎用性が高い点からWebサーバー構築にも使用されます。Ner/httpパッケージを使用すれば簡単にWebサーバーが構築できるので、Webサービスなどサーバーを利用したいときに便利です。
アプリケーション開発
Go言語はiOSとAndroidの開発で使用できるため、Webアプリケーションやスマートフォンアプリ開発に使用されています。
- Go mobile(ゴー・モバイル)
- Go Cloud(ゴー・クラウド)
などを使用することで、Web用とアプリ用のコードを書き換えることなく併用可能です。そのため開発工程の削減やエンジニアの人件費削減など、システムを開発する際のメリットもあります。
また、アプリケーション開発では長期的に機能の追加や修正などを行いますが、Go言語はエラーの検出機能が優秀なので修正も比較的しやすい点も人気がある理由の1つです。
CLI開発
Go言語はOSやバージョン、プラットフォームに依存することなく使用できるため、CLI開発に使用されています。
CLIとは「コマンドラインインターフェース」の略称で、コマンドを実行する画面で動作するツールのことです。アプリケーションのなかには、このCLIを使って動作させるものがあり、こうした開発を行う際にGo言語が役立ちます。
CLIはコンピュータやソフトウェアを動作させるために必要な根幹部分なので、さまざまなプラットフォームに対応しているGo言語は適任といえますね。
API開発
Go言語は文法が分かりやすく誰でも読みやすい特徴があるため、メンテナンスや長期作業を行うAPI開発によく使用されます。APIは「アプリケーションプログラミングインターフェイス」の略称で、アプリケーションやソフトウェアの一部機能を共有する仕組みです。
Go言語は並行処理ができるのでCPUへの負担が少なく、OSやバージョンなど環境に問われず導入しやすいためよく使用されます。
またAPIを活用する場合、定期的なメンテナンスや機能の追加が多いため、コードが簡潔で読みやすく開発者が変わっても対応しやすいGo言語は相性が良いです。
ドローン・IoT開発
Go言語は並行処理が得意で汎用性も高い点から、ドローンやIoT機器の開発に使用されています。
Go言語にはドローン開発やロボット開発向けに用意されている「Gobot(ゴーボット)」というフレームワークがあります。これを利用すればロボットやドローンを操作するコントローラーやキーボードなどを制御するシステムが簡単に作成可能です。
Gobotは複数デバイスから相互で通信する機能があるため、遠隔操作や他のデバイスと連動させることもできます。
ドローンやIoT開発に興味があるなら、Go言語も選択肢になるでしょう。
Go言語を使った開発事例
では、Go言語を使ったサービスには実際にどんなものがあるのでしょうか?
ここからは、Go言語を使った開発事例として
- Webサーバー・Webサービスの具体例
- アプリケーションの具体例
- ドローン・IoTの具体例
の3つに分けてご紹介します。
Webサーバー・Webサービスの具体例
Go言語がWebサーバーやWebサービスに使用されている事例としては
- AWA(アワ)
- クックパッド
- YouTube
などがあります。
AWAは音楽ストリーミングサービスで、サブスクリプション型サービスとして人気です。また、クックパッドやYouTubeも日本人なら1度は聞いたことがあるくらい有名なサービスですよね。
Go言語は並行処理が得意なので、膨大なデータを扱うサービスが多い印象です。
Go言語を使ったWebサービスは最近増えているので、将来的にWebサービス開発をしたい方にもおすすめの言語といえるでしょう。
アプリケーションの具体例
アプリケーションでいうと、
- メルカリ
- グノシー
などでGo言語が使用されています。
メルカリは大手フリマアプリケーションで、多くの利用者がいるサービスです。AndroidとiOS両方に対応している点や、エラーの修正などが行いやすい点からGo言語が使用されています。
また、グノシーはいわゆるニュースアプリケーションで、ニュースや芸能記事などをスマートフォンで見ることができるサービスです。
こう見ると、私たちが日ごろ使用しているアプリケーションにもGo言語が使用されていることが分かりますね。
ドローン・IoTの具体例
Go言語が使用されているドローンの事例として
- Tello
- HS200
などが挙げられます。
Telloは中国のRyze Tech社が開発したドローンで、HS200も中国のHoly Stone Toysが開発したドローンです。この2つのドローンはGobotを利用すれば、自由に動作可能です。
その他、「Raspberry Pi」や「Intel Edison」などIoT機器に使用されることが多い小型コンピュータの制御システムにGo言語は使用されています。
Go言語の需要と将来性
Go言語に興味がある方は、需要や将来性も気になりますよね。せっかく学習するのであれば、将来性や需要が高く活躍しやすい方がいいはずです。
ここからは、Go言語の需要と将来性に関して
- 世界的に注目されている言語である
- 大企業を含め多くのサービスで利用されている
- 開発に導入しやすい言語である
の3つの観点からご紹介します。
世界的に注目されている言語である
Go言語は世界的に注目されている言語であるため、需要・将来性ともに期待できる言語です。
Go言語はアメリカのHackerRank社の調査「Developer Skills Report」によると、2018年から2020年まで開発者が学びたい言語1位にランクインしています。
また、DXやIoTなど世界的にIT技術の活用が促進されるなかで、OSや動作環境に依存せずに開発ができるGo言語の活用は増えつつあるので将来性も期待できるでしょう。
大企業を含め多くのサービスで利用されている
Go言語はGoogleによって開発された言語なのでGoogleはもちろん、大手企業が使用する機会が増えているため将来性が期待できるでしょう。
GoogleでいうとYouTubeやGoogle Chromeなどに使用されており、その他でいうとNokiaやSoundCloudなど海外企業でも使用されています。
また、クラウドやIoT開発など今後需要が高まると予想されている分野の開発に使用できるため、将来的な需要も期待できますね。
開発に導入しやすい言語である
Go言語が開発に導入しやすい言語である点も、将来性や需要が高まると予想されている理由の1つです。
Go言語はiOS・Androidなど環境に左右されないマルチプラットフォーム対応であり、文法も分かりやすく読みやすいため開発に導入しやすいです。
実際に並行処理がしやすくエラーチェックもしやすいことから、PHP言語の代用として採用される機会も増えています。
Go言語は、現段階ではJavaやPythonなど有名言語に比べると使用頻度は低めです。しかし、世界的に需要が高まっているなかで日本でも開発に使用される機会が増えると予測されているのです。
Go言語の学習方法
Go言語でできることや将来性を知り、Go言語をあらためて習得したいと強く思った方もいるでしょう。
Go言語の学習方法は主に
- 書籍で学ぶ
- Webサイトで学ぶ
- プログラミングスクールで学ぶ
の3つがあります。
Go言語を独学したい場合は、書籍を使って学ぶのが一般的です。書籍は1冊3,000円程度で購入できますし、Go言語は注目されている言語なので参考書の数も豊富にあるため、自分のレベルに合ったものを選択できます。
おすすめの書籍に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、購入時の参考にしてみてくださいね。
書籍とあわせて空き時間に学習したい場合は、Webサイトもおすすめです。
最近ではWebサイトやアプリケーションでプログラミングを学べるサービスが増えており、上手く活用することで空き時間に学習を進められます。例えばイラスト形式で楽しく学べる「Progate(プロゲート)」や、動画で短時間学習ができる「ドットインストール」などが有名ですね。
具体的なサービス紹介などは以下の記事で解説しているので、あわせて読んでみてください。
独学は難しいという方には、プログラミングスクールがおすすめです。
スクールであれば、専門講師のサポートを受けながら効率的にGo言語が学べます。また、Go言語の学習に最適化されたカリキュラムを使い、かつ期間を区切って学べるので、学習に身が入らない方にもおすすめです。
このブログを書く当社でも「SAMURAI ENGINEER」というプログラミングスクールを運営しており、Go言語の学習が可能です。
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この記事のおさらい
Go言語は、Webサービスやアプリケーション、APIやCLI開発、ドローンやIoT開発などに使用できる言語です。
将来性や需要も期待できるので、興味がある方はぜひ前向きに挑戦してみてくださいね。
Go言語はコードが分かりやすくエラーチェックもしやすいことからWebサーバー・Webサービスの開発、アプリケーション開発、CLI開発、API開発、ドローン・IoT開発などに使用されます。
Go言語を利用しているサービス例としては、フリマアプリケーションの「メルカリ」、音楽ストリーミングサービスの「AWA」など多種多様なサービスに使用されています。
Go言語は世界的に需要が高まっている言語であり、すでに大手企業で利用されつつあることから将来性や需要も期待できます。
Go言語は独学する場合は書籍やWebサイトを使って学ぶことができます。独学が難しい場合はプログラミングスクールを利用すれば、専門家のサポートを受けながら効率よく学習可能です。