Javaは「やめとけ」は本当?求人情報やSNSから実際の評判を分析&解説


Javaを勉強しようかなと思ってたんだけど、Javaの評判って良くないみたい……どうして?

ネットではJavaの評判は悪いみたいだけど、実際はどうなの? 本当のところを知りたい。

Javaは代表的なプログラミング言語で、色々なところで聞いたり目にすることが多いですよね。しかし有名なだけに評判も色々です。

中には悪い評判もあったりして、これからプログラミングの勉強を始めようとしている人には、どれを信じたらいいのか、わからなくなりますよね……。

そこでこの記事では、SNSや企業の求人情報をもとに冷静に「本当のJavaの評判」をまとめてみました。

学習を始める前にサクッとチェックしてみてください。

目次

Javaの評判が悪いのはなぜ?

画像:Shutterstock

一般的に評判の悪いイメージのあるJavaですが、ではなぜ評判が悪いのでしょうか? 代表的な理由をいくつかご紹介します。

学習コストが高いから

まずは、「Javaは習得するまでに多くの時間がかかる」学習コストの高さです。

Javaはそもそも「バグの解析」や「将来を見据えた設計」がとても難しい言語で、ある程度使えるようになるのに時間がかかります。

さらに、使いこなして一人前に仕事ができるまでには何年も時間がかかると言われています。「とりあえず有名な言語だから」と学習し始めたものの、実際難しくてなかなか覚えられない……という声も聞きます。

個人ビジネスに向いていないから

Javaを使った開発を「個人」でやる場合とても時間がかかるので「個人で仕事が取りづらい」というデメリットを指摘する声もあります。

Javaといえばアプリ開発の言語ですが、現在はスマホアプリ等は個人でも簡単に開発できるyappliなどのツールが登場しています。

将来的に独立・起業したいと考えている人は、Java以外の言語を洗濯するのがいいかもしれません。

習得しても肉体労働になりがちだから

Javaを使ったシステム開発の仕事をする場合は、「超労働集約型」の下請けが大多数です

なぜならこのような仕事は人手不足だからです。一見華々しいイメージのある大規模システム開発ですが、実際は納期に間に合わすためにひたすらコーディングやテストを繰り返すという働き方が主流になっています。

そのため、仕事が激務な割に技術力や営業力が弱いと、大した給与も期待できないため、高収入を得るためには継続的な努力が必要になるのです。

※なお、上記以外にもJavaが初心者にはハードルが高いとされる理由は以下の記事にまとめていますので、ご興味のある方はお読みください

JavaとC言語の違い!特徴や習得難易度など8つの観点で徹底解説
更新日:2024年11月15日

人気・年収から見るJavaの評判

続いては人気・年収からJavaの評判を見ていきましょう。

人気度:世界第5位の人気言語

まず人気度ですが、以下「Stack Overflow Developer Survey 2019」による人気プログラミング言語ランキングでは第5位の人気言語です。

引用元:Stack Overflow Developer Survey 2019 https://insights.stackoverflow.com/survey/2019

この理由としては、近年ブームとなっているAndroidアプリの開発や、企業のバックエンドシステムの開発にも使用されていることが想定され、使用者の数という意味の人気面では評判が高い言語と言えます。

年収:TOP10入りせず、さほど高くはない

対して年収ランキングでは、実はJavaはトップ10入りしていません。

以下のビズリーチがまとめたプログラミング言語別年収ランキング2018に「Java」の文字はありません。

「TOP10入りしてない=年収が高くない」というわけではありませんが、その他の言語に比べて低いのは確かです。

そのため、TOP10の言語のユーザーからしてみれば、Java評判は高くない言語と言えます。

求人情報から見るJavaの評判:需要が高い

続いては転職サイトやフリーランス向け求人サイトの検索数から、Javaの評判を見ていきましょう。

2019年8月12日時点の「Java」での検索数は以下表のとおりです。

ジャンルサイト名求人数
転職サイトdoda4405
マイナビ転職532
リクナビNEXT1613
エン転職147
Green5336
フリーランス向けサイトランサーズ5097
クラウドワークス38
クラウドテック1730
ギークスジョブ332
レバテックフリーランス1645

上記のようにエンジニアを中心とした需要が非常に高く、転職サイトだけでも1万件以上の求人が出ています。

求人の需要の高さという意味では、Javaは評判が高い言語と言えます。

SNSの生の声から見るJavaの評判

では最後にSNS(Twitter)から、実際にJavaを使っている人の意見を引用しつつ、どのような評判があるのかを見ていきましょう。

難しい

理由は様々ですが、最もよく目にする評判が「難しい」ということ。

コードの書き方が難しい、検索しても求める情報になかなか出会えない、他の言語と比較してかなり難易度が高い等、様々な意見が見られます。

Java、常識では考えられないほど難しい

— Noir (@mitsunoir) August 9, 2019

ぶっちゃけ、Javaが習得しやすい言語だったかというと、少なくとも、C++比ではそうとらえられてたかもだけど、絶対的にはそうだと言い難いと思うし、Javaの授業のTAやった実感でも、たとえば、C言語に比べても、「Javaを教えるのは難しい(Javaを習得するのは難しい)」実感がある。

— Kota Mizushima (on a diet) (@kmizu) July 9, 2019

day10 Java.jquery部 入門8-10

書き写すだけでだいぶ時間かかったなあ
Java難しいけどコードを書いて理解していくしかないよね

— じゅん@ウェブカツ受講中 (@5H7gNttGv4fzj3Y) June 6, 2019

給料がそれほど高くない

「給料がそれほど高くない」という評判も目に付きます。理由としてはやはり「下請けの会社でJavaを使うことが多いから」というものが目立ちます。

Javaの平均年収がほかと比べてそれほどでもなかったのはJavaを利用している人々の大半を占めていると思われる大手系の下請けの人たちの給料が

— 誰か僕の右股関節と左足首と性根を何とかしてください (@kamekoopa) May 18, 2016

弊社は下請け会社なのでいろんな現場に行っていろいろ吸収できるのが強み?
基本的に息の長いJavaの案件しか拾わないけど、給料はやや少ないので勉強したら他者へ移っちゃうのもアリ!

— 友人(ともひと) (@cig_quaker) December 13, 2015

つまらない

使っていて「つまらない」と感じる人も少なくありません。

ただ、言語自体というよりはJavaを使って受けられる仕事の評判が悪いことから「つまらない」と感じるケースが多いようです。

本来楽しいはずのプログラミングをなぜ Java はあんなにつまらないものにしてしまったのか

— 在米ブロガー (@jugyo) November 17, 2010

おすすめの言語はどれかってよく聞かれるけど、正直なんでもいい。
最終的には複数の言語を使うようになるので。

しいて言うなら、就活の際はPHPやRubyをおすすめする。

Javaは開発として枯れているし、産業用ってイメージがある。需要はあるけどつまらない感じ。

— プログラマーのじゅうきち (@vWLppvuW4U5Y9dd) August 8, 2019

なぜ仕事で使うJavaはつまらないイメージなのかを考えていたんだけども、一つの仮説が思い浮かんだ。元々、レガシー系でCOBOLやCで書かれていたものをJavaに置き換えた案件が多く、そのイメージが強くなってしまった説。

— とって (@totte) September 22, 2010

評判は参考程度にして、自分で決めよう!

画像:Shutterstock

ここまでJavaの評判を様々な視点からご紹介してきましたが、良い評判・悪い評判が双方ある言語と言えます。

とはいえ、評判はあくまでも評判です。実際に「難しいのか?」「自分に合っているのか?」などは勉強してみなければわかりません。

そのため、気になっているのならまずは勉強してみることをおすすめします。

万が一途中で諦めてしまっても、自分に合った学習方法のコツはつかめますし、それまで学習したことは決して無駄にはならないので、他の言語の学習時に必ず役に立ちます。

難易度の高いJavaはプログラミングスクールで学ぼう!

とはいえ、先述のようにJavaは学習コストが高い言語なので、独学だと分からないところがすぐに聞けなかったり、学習が行き詰ってしまったりすることが多く、途中で投げ出してしまう人が多い言語でもあります。

そのためJavaは実際にそれを使って仕事をしている現役のエンジニアに教わるのが一番で、それができる場がプログラミングスクールです。

プログラミングスクールは、現役のエンジニアが講師を務めていることが多く、かつ就職・転職サポートまでしてくれるので一番安心かつ効率的にJavaを学習することができます。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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