この記事では、50代・未経験からITエンジニアに転職する方法を解説します。
50代未経験でもITエンジニアになれるの?
年齢も気になるし、今から転職できるか不安…
国内におけるIT人材の不足が深刻化していることもあり、ITエンジニアといったプログラミングスキルがある人材の需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。
また、職場で求められる能力の研鑽や新しいスキルの習得を促すため、政府も社会人のリカレント教育(社会人の学び)に注力しています。
そんななか、転職や副業での収入獲得に向けたリスキリングを目的に、プログラミングを学び始めようと考えている人は多いですよね。
年収アップや在宅ワークのチャンスが多いITエンジニアは、幅広い年代の人に注目されています。ただ、50代でプログラミング未経験の人にとっては、今から目指せるのか不安もありますよね。
実際、IT業界では50歳以上のエンジニアが数多く活躍しています。しかし、未経験から目指すのは決して簡単ではありません。知識やスキルなしに目指せば挫折してしまいます。
そこで、本記事では50代未経験からITエンジニアに転職する方法を、必要な知識やスキルも交えて紹介します。IT業界の知識がなくても読みやすい内容なので、ぜひご覧ください。
- 50代からのITエンジニア転職では、即戦力としての活躍が期待されるケースが多い
- フリーランスはスキルさえあれば仕事は得られる反面、競争率が高い
- 不安な人はスクールやエージェント経由でITエンジニアを目指すのが賢明
50代未経験からでもITエンジニアになれるのか
結論、50代未経験からでもITエンジニアになることは可能です。ただし、決して簡単な道のりではないため、成功するためのポイントを押さえておく必要があります。
ここからは、次のパターン別に50代未経験からITエンジニアになれるのかを目指す上で大切なポイントも交えて紹介します。
IT企業に転職する場合
経済産業省の「IT人材需給に関する調査報告書」によれば、IT業界では人材不足が深刻化しており、2030年には約45万人もの人材が不足してしまうというデータが出ています。このような背景もあり、多くの企業が優秀なITエンジニアを求めています。
そのため、50代でもスキルさえあれば、採用してもらえるチャンスはあるでしょう。
ただし50代でIT企業に転職する場合、基本的に即戦力としての活躍を期待されます。伸びしろを期待されやすい20代とは異なり、ITエンジニアとしての必要スキルは一通り習得済みでなければなりません。
また、ITエンジニアとしてのスキルレベルが同程度なら、当然ながら若い求職者の方が有利です。年齢のディスアドバンテージをカバーするために、これまでの業務経験も最大限に活用することが求められます。
なお、IT企業への転職に向けどの言語が自分にあうのか、どう学習を進めればいいのかなどがあいまいな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
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フリーランスエンジニアとして独立する場合
フリーランスエンジニアとして独立する場合、IT企業に転職するよりは年齢がネックになりにくいでしょう。
基本的にフリーランスでは即戦力の人材が求められ、若くてもスキルがなければ仕事を受注できません。裏を返せば、若くなくてもスキルさえあれば、仕事を受注できるチャンスはあるのです。
ただし、在宅ワークがしやすいフリーランスエンジニアの人気は高まっています。そのため競争率はかなり高く、1案件に何十人といったフリーランスエンジニアが応募するケースも珍しくありません。
多くの競争相手から仕事を勝ち取るためには、確かなスキル習得はもちろん、提案力なども求められます。
なお、フリーランスへの独立やITエンジニア転職を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
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50代未経験からITエンジニアを目指す前に押さえておきたい転職実情
50代未経験からITエンジニアを目指す前に、今の転職実情も押さえておきましょう。
求人検索エンジン「求人ボックス」で「エンジニア 未経験 50代」と検索すると、2024年9月時点で約1.8万件もの求人がヒットします。ITエンジニアの求人はとても多いことが分かります。
ただし、求人に「50代活躍中」と書かれていることはあっても「50代OK」と明記されている求人は稀です。そのため、必ずしも50代未経験を許容しているとは限りませんが、チャンスはゼロではないでしょう。
なお、50代未経験でITエンジニアになった人の年収については、残念ながら明確なデータがありません。しかし、現場で活躍している50代エンジニアには、高収入を実現している人もいます。
確かなスキルを身につければ、50代未経験でもITエンジニアになって収入アップするチャンスはあります。
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50代未経験からITエンジニアを目指すメリット
50代未経験からITエンジニアを目指すメリットは、主に次の3つです。
それぞれ、順番に解説します。
メリット1:豊富な業務経験を活かしやすい
50代であれば、若い人材にはない豊富な業務経験が武器になります。
特に、マネジメントができる人材を求めるIT企業は少なくありません。別の業種でマネジメントの経験を積んできた人なら、IT業界でも活かせる可能性は十分にあるでしょう。
また目指すIT企業によっては、特定分野の業務知識が役に立つケースもあります。たとえば、金融システムを開発するIT企業なら、金融業界の経験を持つ人が有利となることは考えられます。
メリット2:働き方の自由度が高い
ITエンジニアの仕事には、パソコンやインターネット環境さえあれば作業できるものも多いです。そのため、従来のオフィスワークにとらわれない自由な働き方がしやすいでしょう。
在宅ワークができるITエンジニアの案件も増えており、フリーランスとして独立する選択肢もあります。また、本業を続けながら収入アップしたい場合は、すき間時間に副業することも可能です。
オフィスワークに不自由さを感じてきた50代の人も多いのではないでしょうか。ITエンジニアになって自由なスタイルで働けるようになれば、ワークライフバランスの向上にもつながりますよ。
メリット3:定年退職後でも収入を獲得しやすい
定年退職後にフリーランスとして収入を獲得できる点も、50代からITエンジニアを目指すメリットの1つです。
身体を使う肉体労働と違い、ITエンジニアの仕事はパソコンと通信環境さえあればできます。定年退職後、肉体労働は体力的に厳しい人でも、ITエンジニアであれば活動しやすいです。
また、ITエンジニアの業務はリモートでもできます。定年退職後、家族で旅行をしたり田舎暮らしなどライフスタイルが変わる人もいるでしょう。ITエンジニアはパソコンとインターネット環境があればできるため、ライフスタイルの変化にも対応しやすいです。
ITエンジニア向けの案件は、クラウドソーシングサイト等で豊富に掲載されています。このように、ITエンジニアとして養ったスキルを活かし案件をこなせば、定年退職後も収入を獲得できるメリットがあるのです。
50代未経験からITエンジニアを目指すデメリット
50代未経験からITエンジニアを目指すことには、主に2つのデメリットもあります。
それぞれ、順番に解説します。
デメリット1:スキル習得が大変
やはり50代では、若い人材と比べるとスキル習得が大変でしょう。
未経験からITエンジニアを目指すなら、必要なスキルを習得するための学習が欠かせません。また転職に成功した後も、IT業界のめざましい技術革新をキャッチアップするために、継続的な学習が必要です。
しかし弊社の調査によると、ITエンジニアになるまでには平均17ヵ月もの学習期間が必要となります。
ITエンジニアのスキル習得には、年齢に関わらずこれだけ長期間の学習が必要なのです。50代だと体力的にも精神的にも、辛いと感じる人は多いでしょう。スキル習得前に挫折することも珍しくありません。
デメリット2:収入が減るリスクもある
これまでのスキルや経験を活かして、収入の高い役職に就ける場合もあるでしょう。しかし50代エンジニアは、収入が減るリスクも覚悟しなければなりません。
多くのIT企業には、役職定年制度があります。企業や役職によって定年の年齢は変わるものの、おおよそ60歳前後になると役職を失うことになるのです。そうなれば、収入ダウンは避けられません。
収入の減少は、モチベーションの低下にもつながります。長くITエンジニアを続けるためには、こうした状況に屈しない精神力も必要です。
50代未経験からのITエンジニア転職に必要な5つのスキル
ここからは、50代未経験からのITエンジニア転職に必要なスキルを、5つにまとめて紹介します。
プログラミングの知識・スキル
50代からITエンジニアとして活躍するには、高度なプログラミングスキルが不可欠です。単なる基礎知識だけでなく、実践的な開発経験と最新技術の知見が求められます。
特定の言語やフレームワークに精通し、効率的なコーディングや問題解決能力を身につけることが重要です。
また、システム設計や最適化、セキュリティなどの幅広い知識も必要です。これらのスキルを持つことで、若手エンジニアとの差別化が図れ、チーム内での技術的リーダーシップを発揮できます。
継続的な学習と実践を通じて、つねに最新の技術トレンドにキャッチアップする姿勢も、50代エンジニアの強みとなるでしょう。
協調性
50代エンジニアにとって、協調性も重要なスキルです。多様なチームメンバーと円滑に協働するためには、高いコミュニケーション能力と共感力が欠かせません。年齢や経験の異なるメンバーとの良好な関係構築は、プロジェクトの成功に直結します。
また、顧客や他部門とのやり取りも増えるため、ビジネスニーズを的確に理解し、技術的な内容をわかりやすく説明する能力も求められます。
自身の豊富な経験を活かしつつ、若手の意見にも耳を傾け、チーム全体の成長を促進する姿勢が、50代エンジニアの価値を高めます。オープンマインドで柔軟なコミュニケーションを心がけることで、世代を超えた信頼関係を築けるでしょう。
マネジメントスキル
50代エンジニアにとって、マネジメントスキルは大きな強みとなります。豊富な人生経験と業界知識を活かし、プロジェクト全体を俯瞰して管理する能力が求められます。
チームメンバーの強みを引き出し、適材適所で配置することで、プロジェクトの効率を最大化できます。
また、リスク管理や問題解決でも、過去の経験を活かした冷静な判断が可能です。顧客や上層部とのコミュニケーションにおいても、50代エンジニアの落ち着いた対応は信頼を生みます。
技術的な知識とビジネス感覚を兼ね備えたマネジメントは、若手エンジニアにとっても良いロールモデルとなり、チーム全体の成長につながるでしょう。リーダーシップを発揮しつつ、メンバーの自主性も尊重するバランスの取れたマネジメントが、50代エンジニアの真価を発揮する場となります。
提案力
50代エンジニアは、豊富な経験を活かした高い提案力も求められます。
技術的知識だけでなく、ビジネス視点や顧客ニーズを深く理解した上で、革新的な提案ができる能力が求められます。単に要求を満たすだけでなく、顧客の潜在的なニーズを先読みし、付加価値の高い提案をすることで、プロジェクトの成功確率を高められます。
また、若手エンジニアにはない幅広い視野と経験にもとづいた提案は、チーム全体の創造性を刺激し、プロジェクトの質を向上させます。技術的な実現可能性とビジネス価値のバランスを考慮した提案ができることは、50代エンジニアの大きな強みです。
さらに、提案を効果的に伝えるプレゼンテーションスキルも大切です。これらの能力を磨くことで、50代エンジニアは組織内で不可欠な存在となるでしょう。
柔軟性
50代エンジニアにとって、柔軟性も成功の鍵となる重要な資質です。急速に変化するIT業界で、新しい技術やツールに対する適応力は重要です。積極的に新技術に触れ、継続的な学習を心がける必要があります。
また、従来の考え方や方法にとらわれず、新しいアイデアや手法を受け入れる姿勢も重要です。若手エンジニアからの斬新な提案にも耳を傾け、それを洗練させる役割を担うことで、チーム全体の創造性を高めることができます。さらに、プロジェクトの要件変更や予期せぬ問題に直面した際も、柔軟に対応し解決策を見出す能力が求められます。
50代未経験からITエンジニアを目指す人におすすめの職種4つ
50代未経験からITエンジニアを目指すなら、この4つの職種がおすすめです。
プログラマー(PG)
「プログラマー(PG)」は、その名のとおりプログラムを作成する仕事です。あらゆるアプリやシステムはプログラマーが作成したプログラムで動くため、IT業界にとって欠かせない存在といえます。
プログラマーとひと口にいっても、開発分野はWeb系やゲーム、業務システムなどさまざまです。開発するプログラムに適した「プログラミング言語」の知識やスキルが求められます。
ただしプログラマーの平均年齢は、他の職種と比べて若い傾向があります。確かなプログラミングスキルを身につけないと、成長が早い若手プログラマーと比べられて「使えない」と言われることも。
50代でプログラマーを目指すなら、年齢で不利になりにくいフリーランスがおすすめです。次の記事では、実際にフリーランスプログラマーになった人へインタビューしているので、ぜひご一読ください。
システムエンジニア(SE)
「システムエンジニア(SE)」は、システム開発全般に携わる仕事です。主担当は、どんなシステムを作成するか決める「要件定義」や、システムの実現方法を具体化する「設計」となります。
要件定義では顧客とのやり取りが欠かせないため、コミュニケーションスキルが活かしやすいでしょう。
ただし場合によっては、設計以降のプログラミングやテストを手伝うこともあります。プログラミングの知識はもちろん、システム開発に関する幅広いノウハウが必要です。
なおシステムエンジニアは、プログラマーからのキャリアパスとなるケースが多い仕事です。次の記事では、50代のシステムエンジニアに必要なスキルについて詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
プロジェクトマネージャー(PM)
「プロジェクトマネージャー(PM)」は、システム開発のプロジェクト全体をマネジメントする仕事です。顧客の要望をもとにプロジェクト計画を策定し、開発メンバーの進捗管理も行います。
プロジェクトマネージャーはその名のとおり、マネジメントスキルを特に活かしやすい仕事です。システムエンジニアの上位職で平均年収も高く、50代の人にとって魅力的な仕事といえます。
ITコンサルタント
「ITコンサルタント」は、企業の経営課題をITで解決するためのコンサルティングを行う仕事です。顧客企業の現状を分析して最適なITシステムを提案し、必要に応じてシステム開発のサポートも行います。
ITに関する幅広い知識に加えて、経営に関する知識も求められる仕事です。経営やコンサルティング関係の業務経験がある場合、ITコンサルタントになるチャンスは特に大きいでしょう。
最近では、システムエンジニアなどからのキャリアパスとしても注目されています。
なお、どんな職種を目指せばいいのかイメージが湧かない人は、弊社が提供する「ITキャリア診断」をご活用ください。
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50代未経験からITエンジニアに転職する方法
50代未経験からITエンジニアに転職する方法は、大まかにこの4ステップです。
- ステップ1:スキルを習得する
- ステップ2:ポートフォリオを作成する
- ステップ3:転職したい企業を探す
- ステップ4:職務経歴書作成・面接対策
各ステップについて、順番に解説します。
ステップ1:スキルを習得する
まずは、これまでの業務経験ではカバーできないスキルをひと通り習得する必要があります。
未経験であれば、プログラミングスキルを身につけるための学習は必須です。入門書や学習サイトなど、自分に合った方法でプログラミングを学びましょう。
ただし学び始める前に、どのプログラミング言語を学ぶか決めなければなりません。50代の場合は少しでも可能性を広げるために、幅広い分野で使える「Java」といったプログラミング言語がおすすめです。
次の記事では、Javaとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴や用途も交え詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
また「できるだけ自分にあうプログラミング言語を学びたい」という人は、弊社が提供している「プログラミング学習プラン診断」をご活用ください。
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ステップ2:ポートフォリオを作成する
転職の成功率を上げるために、「ポートフォリオ」の作成が欠かせません。ポートフォリオとは、自分のスキルや実績を評価してもらうための資料のようなものです。
特にプログラマーを目指す場合には、自作したアプリやサイトなどがポートフォリオとして必須です。良質なポートフォリオがあれば、未経験でもIT企業へのアピールが容易となります。
プログラマー以外を目指す場合でも、IT業界で活かせるスキルや経験の証明になる資料を作成しましょう。ITエンジニアのポートフォリオについて詳しくは、次の記事をご覧ください。
ステップ3:転職したい企業を探す
ポートフォリオを作成したら、転職したい企業を探しましょう。50代未経験だと1社で成功する可能性は低いため、いくつか候補を決めておくことをおすすめします。
企業探しでは好みだけでなく、自分のスキルや経験を活かせるかどうかもチェックすべきです。企業の採用担当者にポートフォリオを見せたときに、評価してもらえるかをイメージすると良いでしょう。
50代未経験の人が企業を探すなら、おすすめは「Green」です。IT・Webに特化した求人サイトで、「未経験可」の求人も豊富にあります。企業からのスカウト機能もあるため、チャンスがより広がります。
ステップ4:職務経歴書作成・面接対策
転職したい企業が決まったら、応募する前に職務経歴書・面接の準備をしましょう。企業に合わせて丁寧に対策を行わないと、「テンプレ感」が出てマイナスイメージとなってしまいます。
職務経歴書には、応募する企業に自分がアピールできるスキルや経験を詳しく記載します。ただし、専門用語を多用して分かりづらくなるのはマイナスです。採用担当者が読むことをイメージしましょう。
面接対策では、想定される質問に対しての受け答えを用意しておきます。ある程度の汎用性はあっても良いものの、志望動機などは応募する企業に合ったものを考えましょう。
転職の準備が済んだら、あとは企業に応募するだけです。複数の企業に同時応募する場合、採用選考のスケジュールが重複しないよう注意する必要があります。
50代未経験からのITエンジニア転職を成功させる3つのポイント
50代未経験からのITエンジニア転職は、決して簡単ではありません。3つのポイントを押さえましょう。
ポイント1:プログラミング学習をおろそかにしない
豊富な経験を持つ50代の人だと、これまでの経験だけで成功させようとしがちです。しかし、大半のIT職種ではプログラミングの知識やスキルが必要となります。プログラミング学習をおろそかにしてはいけません。
50代の転職は、ただでさえ若い人と比べて採用コストや伸びしろの面で不利です。企業にとってのマイナスポイントを増やさぬよう、プログラミングスキルはしっかり身につけておきましょう。
ポイント2:周りの意見も聞いて柔軟に立ち回る
50代でIT企業に転職するなら、周りの意見も取り入れながら柔軟に立ち回ることが求められます。
経験が豊富であるがゆえに、自分の経験だけを頼りに進んでしまうケースは少なくありません。しかし、IT業界はトレンドの移り変わりが激しい分野であり、別業界の常識が当てはまらないことも多いのです。
また、周りの意見が聞けないと「協調性に欠ける人材」と見られやすく、転職した後もうまく行きません。提案力はもちろん大切ですが、「自分の考えが絶対に正しい」という意識は捨てましょう。
ポイント3:勉強・転職活動にはプロの力を借りる
プログラミング学習やIT業界への転職活動は、20代の人でも高確率で挫折してしまいます。50代未経験であればハードルはさらに上がるため、挫折の不安がある場合はプロの力を借りるのが賢明です。
具体的には、次の2つを利用すると良いでしょう。
- プログラミングスクール
- 転職エージェント
プログラミングスクールでは、プログラミングに精通した講師がしっかりサポートしてくれます。不明点や問題点があってもすぐに解決できるため、挫折せず短期間でプログラミングを習得することが可能です。
また転職エージェントでは、求人の紹介や職務経歴書の添削、面接対策など幅広いサポートが受けられます。IT業界に詳しいエージェントが教えてくれるため、未経験でも心配ありません。
50代未経験におすすめの転職エージェントは、IT業界に特化した「Geekly」です。求人探しから給与交渉までサポートが手厚く、多くの転職者が平均年収アップを実現しています。
なお、次の記事では50代でも利用できるプログラミングスクールを紹介しているので、あわせて参考にしてください。
ITエンジニアとして活躍し続けるには「学習意欲」が欠かせない
ITエンジニアとして活躍し続けるには、「学習意欲」が欠かせません。
IT業界で使用される技術の移り変わりは早く、常に必要な情報や新しいスキルを勉強しなければ、業務についていけません。50代からITエンジニアになるまでの勉強が必要なのはもちろん、なってからも継続した勉強が求められます。
ここまでの解説をみて、なかには「新しいことってそんなにあるの?」と思われるかもしれません。しかし実際に、ITの世界では常に細かい変化が起こっています。
例えば、新しいフレームワークが出たときは使い方を覚える必要があります。また、iPhoneやアプリケーションなど、新しいハードウェアや仕組みが生まれたときも対応が必要です。
50代未経験からITエンジニアになるための勉強は大変でしょう。しかし、ITエンジニアになってからも学習意欲は求められるため、燃え尽き症候群にならないように注意しましょう。
未経験からITエンジニアに転身した50代の成功事例
ここからは、実際に未経験からの転身へ成功し、ITエンジニアとして活躍する50代の成功事例を5つ紹介します。
AIプロダクトの開発・リリースに成功した宍戸さん
事故で車椅子生活となった宍戸さんは、40代後半でピアノを始めました。それがきっかけとなり、足が不自由な人でも頭の動きでペダル操作できるシステム「bFaaaP(ビーファープ)」の開発チームに加わったのです。
bFaaaPの開発にはAI(人工知能)の知識が必要だったため、スクールに入ってAIプログラミングを習得。その1年後には、電子ピアノ用bFaaaPの開発を実現しました。
現在では、iPhoneアプリ版の「bFaaaPSwitch」も販売しています。宍戸さんがプログラミングスキルを習得するまでの経緯を詳しく知りたい人は、次のインタビュー記事をご一読ください。
プログラミングを学び実業家への転身を果たした小山さん
大手銀行員として働いていた小山さんは、一身上の都合もあり自主退職。そして、事業の立ち上げを検討する中で、目標達成アプリの開発を決意しました。
スクールに入ってプログラミングを学び、アプリ開発に必要な知識を一通り習得。時間的コストなどを考慮してご自身でのアプリ開発は断念しましたが、プログラミングを学んだことで進むべき道が明確になりました。
現在では、資産運用の支援などを中心に活躍しています。小山さんのお話について詳しくは、次のインタビュー記事をお読みください。
営業職からフリーランスエンジニアに転身した田中さん
50歳を前に、田中さんは地元鳥取での低賃金に不安を感じ、オンラインで稼げる仕事を求めてプログラミングの道を選びました。独学での限界を感じ、侍エンジニアでWeb制作を学習。スクールでは、週ごとの課題や卒業生メンターの存在が大きな助けとなりました。
JavaScriptとPHPの習得に苦労しましたが、インストラクターのサポートで乗り越えました。オリジナルポートフォリオではアニメーションを工夫し、印象的な作品に仕上げています。
そして卒業後、14件の小規模な案件を獲得。現在はポートフォリオの充実に励みながら、フリーランスとしての実績作りに取り組んでいます。田中さんは、「プログラミング学習の敷居は思ったほど高くない」と、挑戦を躊躇する人々に勇気を与えています。
女性看護師が副業エンジニアになった下瀬さん
看護師として15年のキャリアを持つ下瀬さんは、喘息発症をきっかけに在宅でできる仕事を探し、プログラミングに出会いました。独学での挫折を経て、Voicyニュースで耳にした侍エンジニアに入学。
スクールでは学習習慣が身につき、2人のインストラクターから現実的なアドバイスと丁寧な指導を受けました。Photoshopの操作やファイル管理に苦戦しながらも、バナー制作などのスキルを習得。また、課題解決への前向きな姿勢が身につき、本業の看護師としての仕事にもプログラミング学習によって良い影響が出ています。
現在は美容院のWebサイト制作に取り組むなど、副業エンジニアとしての第一歩を踏み出しています。下瀬さんは、新しいことへの挑戦が自己肯定感を高めると語り、興味のある人には気軽な体験から始めることをすすめています。
プログラミング未経験から制作会社を作った大吉さん
大吉さんは役者、介護職、事務職とさまざまな経験を経て、「プログラミングなら一生食べていける」と考えてプログラミング学習の道を選びました。56歳にして、大きな転機を迎えることとなったのです。
すぐに、侍エンジニアで学習を開始。80万円を超える受講料に悩みながらも、知人からの支援を受けて入学を決意しました。
スクールでは、JavaScriptを「ゲームのように」楽しみながら学び、インストラクターからの褒め言葉に励まされて10時間以上の日々の学習を継続。困難を乗り越え、卒業前に自身の制作会社のホームページを完成させました。
プログラミング学習を通じて、大吉さんは「自分のウリ」ができたことで自信を取り戻し、「この先も何でもやってやる」という前向きな姿勢を獲得。現在は実際の案件も手がけながら、被災地の記憶を残すWebサイト制作など、新たな目標に向かって邁進しています。大吉さんは「やらないで悩むよりやって後悔したらいい」と、挑戦を躊躇う人々に勇気を与えています。
50代未経験からITエンジニア転職を成功させるなら
ここまで解説したように、50代未経験からITエンジニアに必要なスキルを身につけるのは、決して簡単ではありません。特に、プログラミングの独学では学習途中に挫折する人が多くいます。
事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%の独学者が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、6割以上が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とスキルの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアへの転職を実現できるほどの実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
料金 | 月分割4.098円~ |
実績 | ・累計指導実績4万5,000名以上 ・受講生の学習完了率98% ・受講生の転職成功率99% |
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほどで述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でプログラミング学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもITエンジニアに必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
なお、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してITエンジニアへの転職や副業での収入獲得などの目的が実現できますよ。
公式サイトで詳細を見るまとめ
今回は50代未経験からITエンジニアを目指す人向けに、8点についてお伝えしました。
- 50代未経験からでもなれるのか
- 転職実情
- 目指すメリット・デメリット
- 必要なスキル
- おすすめの職種
- 転職する方法
- 成功させるポイント
- 50代の成功事例
ITエンジニアは収入アップも狙いやすい、魅力の多い仕事です。しかし、50代未経験からITエンジニアに転職することは、決して簡単なことではありません。今回の内容を踏まえた上で、しっかり検討しましょう。
挫折したくない人には、スクールや転職エージェントの利用をおすすめします。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。