ゲームプログラミング学習本おすすめ6選【入門者〜上級者までレベル別に紹介】


ゲーム開発をやってみたいけどどの本を選べばいいの…?
自分のレベルに合うゲームプログラミングの学習書籍が知りたい…!

ゲーム開発学習の悩みとしてとても多いのが、
「何から手をつけていいか分からない」「次に何をやっていいか分からない」
というものです。

一口にゲームプログラミングと言っても内容が多岐に渡っていて、果たしてどれが自分に合っているのか、特に初心者の方は分かりにくいですよね。

今回はおすすめのゲームプログラミングの学習本6選を初心者・中級者・上級者向けに分け、完全な入門から経験者のレベルアップまで幅広くご紹介します。

目次

ゲームプログラミングの学習本を選ぶ際のポイント3選

ゲームプログラミングの学習本を選ぶ際のポイント3選

ゲームプログラミングの学習本を選ぶ際のポイントは次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

自分の知識やスキルに合った本を選ぶ

ゲームプログラミングの学習本を選ぶときは、自分の知識やスキルに合ったものを選びましょう。

初心者向けの本なら、基礎から丁寧に解説されているものが多く、プログラミング未経験者でも安心して学べます。一方で、すでにプログラミング経験がある人は、中級者以上向けの実践的な本を選ぶと効率よく学習が可能です。例えば、初心者なら「プログラミングの基礎」や「簡単なゲームの作り方」を学べる本、中級者なら「物理演算」や「AIの導入」など高度な技術を解説した本が適しています。

レベルに合わない本を選ぶと、理解が難しく挫折しやすくなるため、購入前に本のレベルの確認が重要です。

使用するプログラミング言語やゲームエンジンに対応した本を選ぶ

ゲームプログラミングを学ぶには、使用するプログラミング言語やゲームエンジンに対応した本を選びましょう。

例えば、Unityでゲームを作りたいならC#を使った本、Unreal Engineを使うならC++の本が必要になります。特に、ゲームエンジンは開発環境ごとに特徴が異なるため、目的に合った解説がされている本を選ぶとスムーズに学習が可能です。

間違った本を選ぶと、使えない知識ばかり学んでしまい、実際の開発に役立たないこともあります。購入前に、使用する言語やエンジンが書かれているかをチェックすると、無駄なく効率的に学べます。

レビューや評価を参考にする

ゲームプログラミングの学習本を選ぶ際には、レビューや評価を参考にするのも効果的です。

実際に読んだ人の感想を確認すると、その本がわかりやすいかどうか、学習に役立つかが判断できます。特に、初心者向けと書かれていても難しすぎる内容の場合や、情報が古くて実際の開発に向かないこともあるため、最新レビューの確認が大切です。

また、評価が高い本は多くの人に支持されているため、内容の信頼性が高い可能性があります。ただし、個人の感想なので、複数のレビューを比較しながら自分に合った本の選択が重要です。

初心者向け

初心者でも「コード」が書ける! ゲーム作りで学ぶ はじめてのプログラミング

編集部コメント

プログラミングの経験が無い人向けに書かれた、「コードを書いてゲームを作る」スタイルでプログラミングを学べる本。ゲーム開発をやりたいがプログラミングの経験も全く無い、という初心者の入門には最適です。

子供向けのブロック遊びのような「ビジュアルプログラミング」ではなく、コードを書くJavaベースの本格的なプロムラミングを、ゲームを作りながら学べる入門者のわがままを叶えた本です。

おすすめポイント

  • プログラミング未経験者でもソースコードを書いてゲームが作れる一冊

  • ゲームを作りながら、プログラミングの考え方を学べる

  • 図解やプログラミング例がわかりやすい

Unityの教科書 Unity2019完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座

編集部コメント

近年のゲーム開発プラットフォームで人気の高い「Unity」の入門書として、とても評判の良い一冊の2019年最新版です。

全ページカラーに加えイラストも豊富でとにかく分かりやすく、ゲーム開発入門者、さらにプログラミング未経験者でも安心して学習できる本になっていま

す。

Unityで使われるC#スクリプトの基礎解説もあり、とにかく「超初心者でもつまづかない配慮」が行き届いた良書です。

おすすめポイント

  • 2D・3Dのスマホゲームの入門書

  • Unityの入門書としても定評がある一冊

  • イラストや画像が豊富で解説しているので、初心者でもわかりやすい

  • Unityで使用されるC#言語の基礎的なコードも学べる

中級者向け

ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術

編集部コメント

ゲームプログラマを目指す人必読の書として挙げられることが多い一冊です。セガの新人研修テキストをベースに、実践的内容を広く網羅した内容で「初心者を中級者以上に引き上げる」力のある良書です。

タイトルに「プログラマになる前に」とありますが、C++言語にある程度習熟していないと理解は難しいです。しかしゲームプログラマを志すなら持っておいて損はありませんので、プログラミングに慣れてきたらぜひ手に取ってみて下さい。

おすすめポイント

  • ゲームプログラマを目指す人にぜひ読んでほしい一冊

  • C++の基礎をマスターした人を次のステージに引き揚げてくれる本

  • ゲーム開発をする上で身に付けたい知識を幅広く解説している

ゲーム開発のための数学・物理学入門 改訂版

編集部コメント

数学・物理学と言ってもゲーム開発に必要なものに絞って書かれており、かつ内容もとても分かりやすく、ゲームプログラミングに興味のある文系の読者でも安心の一冊です。

ゲーム開発に必要な数学・物理学を基礎から網羅的に学べるため、初心者から中級者へ一歩ステップアップするためにおすすめです。

おすすめポイント

  • ゲーム開発で必要な数学・物理学を解説した入門書

  • ステップバイステップで解説しているので、文系の読者でもわかりやすい

  • 効率的に数学・物理学の基礎知識を学べる

上級者向け

ゲームの作り方 改訂版 Unityで覚える遊びのアルゴリズム

編集部コメント

UnityやC#言語を学んでいる人が、ゲーム開発をより深く楽しめるようになる本です。バンダイナムコのプロの開発陣が紹介するアルゴリズムの実例を通し、ゲームの仕組みを学ぶことができます。

またUnity向けの書籍ではあるものの、紹介されているアルゴリズムはUnityに限らず応用が可能で、ゲームプログラミングの新しいアイディアの玉手箱のような良書です。

おすすめポイント

  • より効率のよいソースコードを書きたい方におすすめしたい一冊

  • バンダイナムコの開発陣が実際のゲームを例に最適なアルゴリズムを解説している

  • ゲームで核となる処理のアルゴリズムが学べる

実例で学ぶゲーム3D数学

編集部コメント

近年のゲーム開発では主流技術になっている3DCGや物理シミュレーションで必須の数学の知識を、幅広く分かりやすく解説した一冊。

3Dゲームプログラミングを学ぶ上でレベルアップを図るためには持っておいて損はありません。

おすすめポイント

  • 3Dゲームをプログラミングするときに必要な数学が幅広く学べる良書

  • 計算式の途中が省略されていないので、数学が苦手な人にもわかりやすい

  • ゲームで核となる処理のアルゴリズムが学べる

効果的にゲームプログラミングの本を活用する学習方法3選

効果的にゲームプログラミングの本を活用する学習方法3選

効果的にゲームプログラミングの本を活用する学習方法は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

実際にコードを書いてみる

ゲームプログラミングの本を読むだけでは、知識が定着しにくいです。

実際にコードを書いてみると、理解が深まり、エラーの対処方法も身につきます。本の例題をそのまま写すだけでも、文法や書き方が自然と身につくため、初心者にとっては効果的な学習方法です。

また、自分なりにアレンジを加えると、より実践的なスキルが身につきます。例えば、キャラクターの動きを変更したり、新しい機能を追加したりすると、コードの仕組みを理解しやすいです。

プログラミングは手を動かすことが大切なので、学んだ知識をすぐに試す習慣をつけると、スムーズに上達できます。

小さなゲームやプログラムを作成してみる

本の内容を活かすには、小さなゲームやプログラムを作成するのが効果的です。学んだことを実際に形にすると、知識が定着しやすくなります。

例えば、簡単なブロック崩しやシューティングゲームを作ると、基本的なゲームの仕組みの理解が可能です。初めから難しいものに挑戦すると挫折しやすいので、まずはシンプルなゲームから始めましょう。

小さなプロジェクトを積み重ねると、自分の成長を実感しやすくなり、学習のモチベーションも維持できます。また、少しずつ機能を追加していくと、開発の流れを自然と理解できるようになります。

完成したゲームを友人やSNSで公開すると、フィードバックをもらえてさらに学びが深まるでしょう。

オンライン講座と併用する

本だけで学ぶよりも、オンライン講座と併用すると、より効果的にゲームプログラミングを習得可能です。動画で学ぶと、本ではわかりにくい動きや手順を視覚的に理解しやすくなります。

また、オンライン講座では実際の開発現場で使われる技術や、実践的なコーディングの流れを学べるため、効率よくスキルを伸ばせます。本で基礎を学びつつ、講座で実践的な知識を補うと、よりスムーズにゲーム開発スキルの習得が可能です。

さらに、講座には質問できる環境が整っていることが多いため、疑問をすぐに解決できるのも大きなメリットです。独学では行き詰まりやすい部分も、講師や受講生同士で共有すると解決しやすくなります。

ゲームプログラミングを本で学ぶべき理由3選

ゲームプログラミングを本で学ぶべき理由3選

ゲームプログラミングを本で学ぶべき理由は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

体系的に知識を習得できるため

ゲームプログラミングを学ぶ際、本を使うと体系的に知識を習得可能です。インターネット上の情報は断片的になりがちですが、本は初心者から上級者まで順序立てて学べるよう構成されています。

例えば、プログラミングの基礎から始まり、アルゴリズム、ゲームエンジンの使い方といった流れで学ぶと、知識が抜け落ちにくくなります。

独学で学ぶ場合、必要な情報を探しながら学習を進めますが、本なら必要な知識を一冊でまとめて学べるため、効率的です。また、初心者向けの本には図解や例題が多く、理解しやすい工夫がされています。

計画的に学習を進められるため、ゲーム開発に必要なスキルを確実に身につけられます。

本は信頼性の高い情報源のため

ゲームプログラミングを学ぶ際、本は信頼性の高い情報源です。

インターネットには多くの情報がありますが、中には誤った知識や古い情報も含まれています。一方で、本は専門家が執筆し、編集者によるチェックを受けているため、正確な知識の習得が可能です。

特に、プログラミングの基礎やゲーム開発の理論については、しっかりとした解説がされているため、安心して学習できます。また、本は長期間にわたって活用できるため、何度も見返しながら学べる点も大きなメリットです。

オンライン記事や動画では情報が更新されることがあるため、学習の指針として本を持っておくと、ブレずに知識を積み上げられます。

自分のペースで学べるため

ゲームプログラミングの学習に本を活用すると、自分のペースで学べます

動画やオンライン講座では進行速度が決まっていますが、本なら理解できるまでじっくり読み進められます。例えば、難しい部分は何度も読み返し、逆に簡単な部分はスムーズに進められるため、効率的に学習可能です。

また、スキマ時間を活用して学べるのも本のメリットです。通勤・通学の時間や、ちょっとした空き時間に本を開いて学ぶと、継続しやすくなります。自分の理解度に合わせて柔軟に学習を進められるため、無理なくゲームプログラミングのスキルを習得可能です。

さらに、電子書籍を活用すれば、スマホやタブレットで手軽に学べるため、学習のハードルも下がります。

ゲームプログラミングの学習に関してよくある質問

ゲームプログラミングの学習に関してよくある質問は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

ゲームプログラミングを始めるにはどの言語を学べばいいの?

ゲームプログラミングを始めるなら、目的に合った言語を選びましょう。

初心者にはC#や、Pythonがおすすめです。C#はUnityでの開発に使われており、ゲーム制作の入門として最適です。

Pythonはシンプルな構文で学びやすく、AIを活用したゲーム開発にも役立ちます。本格的なゲーム開発を目指すならC++を学ぶと良いでしょう。

最初に学ぶ言語は、作りたいゲームや開発環境に合わせて選ぶのがポイントです。また、ゲームエンジンごとに使用される言語が異なるため、最終的な目標を考えながら学習を進めると効率的にスキルを習得できます。

ゲームプログラミングの勉強にはどのくらいの時間が必要?

ゲームプログラミングの習得には、学習時間の確保が重要です。

基礎を身につけるには、初心者でも約100時間の学習が必要とされています。基本的なプログラミングの概念を理解し、簡単なゲームを作れるようになるには200〜300時間が目安です。

本格的にゲームを開発できるレベルに達するには、500時間以上の学習が求められます。ただし、学習スピードは個人差があり、効率よく学べば短期間で習得も可能です。

毎日1時間ずつ学習すれば半年、1日3時間なら2〜3ヶ月で一定のスキルが身につきます。実際にゲームを作りながら学ぶと理解が深まり、短期間でスキルを向上させられるでしょう。

ゲームプログラミングを学ぶならオンラインと本はどちらがいいの?

ゲームプログラミングを学ぶ際、オンラインと本のどちらが良いかは学習スタイルによります。

オンライン講座は動画で解説されるため、視覚的に学びやすく、初心者には理解しやすいのが特徴です。実際のコーディングの流れを見ながら学習できるので、手を動かしながら覚えやすくなります。

一方、本は体系的に知識がまとまっており、じっくり学びたい人に向いています。特に、プログラミングの基礎やアルゴリズムを深く学ぶには本が有効です。

どちらか一方ではなく、両方を活用すると、効率的にゲームプログラミングを習得できます。

まとめ

今回は、ゲームプログラミング学習のおすすめ学習本を3つのレベルに分けてご紹介しました。

実際にゲーム開発学習を進めていくと、スクリプト、開発プラットフォーム・環境など、より自分に合ったものを細分化して学びたくなる、あるいは学ぶ必要が出てきます。

今回ご紹介した書籍は完全な入門書から、上級者向けでも比較的広い範囲で応用が効きやすいものを選びました。これらを起点にして、より学習の深度を深めていただければ幸いです。

初心者におすすめのゲームプログラミングの本は?

プログラミングで初めてゲームを作る人におすすめの本は「ゲーム作りで学ぶ はじめてのプログラミング」です。コードを書いてゲームを作りながらプログラミングを学習できます。

プログラミング中級者向けのゲームプログラミングの本は?

中級者におすすめのゲームプログラミングの本は「ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術」です。セガの新人研修テキストをベースに、広範囲の実践的スキルを学習できます。

ゲーム開発をより深く楽しめるような、プログラミング上級者向けの本は?

プログラミング上級者におすすめの本は「ゲームの作り方 改訂版 Unityで覚える遊びのアルゴリズム」です。バンダイナムコのプロの開発陣が紹介するアルゴリズムの実例を通し、ゲームの仕組みを学ぶことができます。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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