この記事では、Webエンジニアに必要なスキルのおすすめ勉強法を解説します。
未経験の方でも、順を追って勉強すれば、Webエンジニアになることができます。
とはいえ、Webエンジニアの勉強をするにあたって、どこから始めれば良いかわからない人も多いですよね。闇雲に始めると挫折する可能性もあります。
そこで、この記事では3ステップで進められる初心者向けの勉強法を、必要な学習時間も交えて紹介します。これから勉強を始める方は、ぜひ参考にしてください。
- Webエンジニアになるにはシステム開発の基礎から学ぶのがおすすめ
- 本・Webサイトを活用すれば初心者でもプログラミングは独学できる
- スキルの定着には学んだ知識のアウトプットが必須
Webエンジニアとは?
Webエンジニアとは、WebアプリケーションやWebサイトなどの開発や運用をするエンジニアです。
Webエンジニアはフロントエンドエンジニアと、バックエンドエンジニアの2種類にわけられます。
フロントエンドエンジニアは、WebアプリやWebサイトを利用するユーザーが直接目にする部分の開発を行います。Webデザイナーとも密接にかかわる仕事です。
一方、バックエンドエンジニアは、一般ユーザーの目には見えない、裏側の処理を行うプログラムを組みます。データベースやセキュリティに関する幅広い知識が必要です。フロントエンドエンジニアよりも業務の難易度が高い傾向にあります。
フロントエンドとバックエンドでは必要な知識が異なるものの、両方できて一人前のエンジニアです。
フリーランスとして働くなら、フロントエンドまたはバックエンドの業務だけを担当するケースもあります。ただ、会社で働くWebエンジニアは社内のチームに所属するため、どちらか一方の業務しかできないようでは力不足です。
そのため、初めのうちは比較的簡単なフロントエンドの常務を担当しつつバックエンドとの連携を理解、その後徐々にバックエンドの領域に入っていくのが一般的ですね。
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Webエンジニアになるには何から勉強すればいい?3つの勉強手順
Webエンジニアになるためには、さまざまな知識が必要です。場当たり的に学ぼうとするのではなく、基礎から順に学んでいきましょう。
ここでは、おすすめの勉強手順を3つのステップに分けて解説します。
- 1.Webシステムの基礎を学ぶ
- 2.プログラミング言語を学ぶ
- 3.開発に必要な環境ツールの使い方を学ぶ
それぞれ詳しく解説していきますね。
1.Webシステムの基礎を学ぶ
まずは、コンピューターが動く仕組みや、基礎的なIT知識についての勉強から始めましょう。
Webエンジニアの勉強というと、「プログラミング言語を習得する」というイメージが強いですよね。しかし何を学ぶにせよ、基礎を知っている必要があります。
- セキュリティ
- サーバー
- データベース
最初に、上記3つに関する知識を身につけておきましょう。
Webエンジニアとして開発を行う上で、セキュリティに関する知識は必須です。重大な情報漏えいやハッカーによるシステム障害が起きた際、対応できないようではWebエンジニアは務まりません。
そのため、まずはセキュリティやセキュリティリスクについて学びましょう。
また、特にバックエンドエンジニアにとっては、サーバー周りの知識やデータベースの知識も仕事に欠かせません。フロントサイドエンジニアを目指す場合も、バックエンドエンジニアとの意思疎通を取るために、サーバーとデータベースの基礎的な知識は身につけておきましょう。
もし、網羅的に基礎を学ぶのであれば、「基本情報技術者試験」の資格取得を目指すのもおすすめです。
2.プログラミング言語を学ぶ
フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアのどちらを目指す場合でも、Webエンジニアになるのであればプログラミング言語の学習をしましょう。
特に、HTML/CSSの知識は必須です。まずは、ここから学習を始めましょう。
その後、下記のようなWebエンジニアの仕事に活かせる言語の中から、やりたい分野に合ったものを選択して勉強します。
- JavaScript
- PHP
- Ruby
- Python
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3.開発に必要な環境ツールの使い方を学ぶ
開発を進める際、Webエンジニアは下記のような環境ツールの使い方を学ぶことが必要です。
- Git/GitHub
- Linuxコマンド
- 統合開発環境(とうごうかいはつかんきょう)
- IDE (Integrated Development Environment)
- フレームワーク
どのツールも開発に必要なツールになります。仮に、使い方を忘れてしまっても、調べれば問題なく使いこなせるメジャーなツールばかりです。
とはいえ、それも基礎的な知識があることが前提条件です。ひとつひとつ、使い方を学んでおきましょう。
本格的にフロントエンドエンジニアを目指すための勉強を行いたい方は、こちらも参考にしてください。
同じく、バックエンドエンジニアを目指したい方向けの詳しい勉強内容は、こちらで紹介しています。
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初心者向けの学習方法
初心者が「何から学べば良いか」という学習のステップを紹介してきました。それでは、該当の知識を一体どのように学べば良いのでしょうか。
初心者でも取り組みやすいおすすめの学習方法は、下記の3つです。
- 本を読む
- 学習サイトで学ぶ
- スクールに通う
それぞれの特徴と強みについて解説していきますね。
本を読む
初心者向けのプログラミング教則本は、数多く発行されています。
ただし、プログラミング言語の学習については、本を読むだけで習得するのは、難しいのです。プログラミング言語は、机上ではなく実際に動かしながら覚えるものだからです。
一方、Webシステムの基礎知識を学ぶ際は、本が役立ちます。1冊に必要な知識を章立てして順番にまとめてあるため、最初から順に読んでいくことで、系統立ててものごとを学べます。
本の難点に「情報が古くなりがち」ということがありますが、基礎的な部分は多少年月が経っても変わりません。何年も前の本は内容の確認が必要です。比較的新しいものを選べば問題ない場合が多いのです。
学習サイトで学ぶ
特にプログラミング言語を学ぶ際におすすめなのが、学習サイトの活用です。
学習サイトでは、実際にプログラムを動かしながら言語を学習できます。うまく動かない場合のトライアンドエラーを体験しながら学べるため、効果が高いのです。
学習サイトの中には楽しみながら学べるサイトや、短時間で学べるサイトなどもあります。状況に合わせて活用しましょう。
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スクールに通う
スクールは、Webシステムに関する基礎的な部分を学ぶにも、プログラミング言語を学ぶにも効果的な方法です。
ただし、どのような内容を学べるのかや、どんな学習ステップを踏むのかは、それぞれのスクールによって異なります。自分の希望に合った学び方や、カリキュラムを選択できるスクールを選ぶのがおすすめです。
未経験からWebエンジニアになるための勉強時間の目安
未経験の初心者が、Webエンジニアとして就職できるまでにかかる勉強時間の目安は、1,000時間以上といわれています。ただし、それぞれの人の習熟速度や集中力によっても異なります。
そのため「絶対に1,000時間以上かかる」あるいは「絶対に1,000時間あれば大丈夫」と言い切れません。また、同じ1,000時間でも、1日何時間勉強するかによって、何ヵ月かかるのかが大きく変わります。
とはいえ、プログラミング学習に多くの時間が必要なことは間違いありません。挫折しない環境づくりや、続けやすい体制づくりを行いましょう。
特に、すべてを独学で行おうとすると、途中で疑問点を解決できず、時間ばかりかかってしまうことにもなりかねません。効率良く短時間で知識の習得を目指すのであれば、スクール学習がおすすめです。
なお、Webエンジニアへの就業に向けどの言語が自分にあうのか、どう学習を進めればいいのかなどがあいまいな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
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初心者がプログラミングを学習する3つのコツ
プログラミングスキルは、一朝一夕で身につくものではありません。初心者から、プログラミングを組めるところまでスキルレベルを上げるためのコツを3つ紹介します。
- 挫折を防ぐ
- 仲間を作る
- 知識をアウトプットする
詳しい方法を解説しますので、ぜひ実践してみてください。
挫折を防ぐ
挫折を防ぐためには、下記のような方法があります。
- お金をかけてスクールに入る
- 短期・長期のロードマップを作って確実に実行していく
- 明確な目標設定をする
挫折は、プログラミング学習のもっとも大きなハードルだといえます。長時間に及ぶ学習が必要になることから、途中で投げ出してしまう人も少なくありません。
自分なりの工夫をして、挫折を防ぎましょう。
また、次の記事では楽しみながらプログラミングを学ぶコツについて解説しています。良ければ参考にしてください。
仲間を作る
1人で学習を続けようとすると、挫折する危険性が高まります。同時期にプログラミング学習を始めた仲間や、少し前にプログラミングを学び始めた駆け出しWebエンジニアなどとつながりを持ちましょう。
仲間を作ることで、わからないことや悩みを相談したり、モチベーションを高め合ったりできます。
プログラミング勉強会に参加したり、SNSを活用したりして、仲間探しをしてみてください。また、スクールの講師や受講生と交流を取るのもおすすめです。
下記の記事で、勉強仲間を作るためにおすすめのサイトとサークルを紹介しています。参考にしてください。
知識をアウトプットする
学んだ知識は、随時アウトプットすることを心掛けましょう。
特に初心者のうちは、勉強が詰込み型になりがちです。しかし、インプットだけでプログラミングを自分のものにすることはできません。
実際に手を動かしてプログラムを動かしてみたり、学んだことをブログにまとめて投稿したりしましょう。学びをその場限りにせず、繰り返しアウトプットをすることが、スキルを身につけることにつながっていきます。
プログラミングのアウトプット勉強法やアウトプット術について解説しているため、併せてご確認ください。
Webエンジニアになった人の体験談
SAMURAI ENGINEERには、Webエンジニアになるという夢を叶えた多くの卒業生がいます。今回は、その中から3名を取り上げて、体験談を紹介します。
【20代会社員男性】学習を習慣化して「侍アワード」特別賞受賞
もともとネットワークエンジニアとして設計・開発に従事していた羽田野さんは、「オリジナルアプリが作れる」「オーダーメイドでカリキュラムが組める」という点に魅力を感じて、SAMURAI ENGINEERに入校しました。
会社に所属しながらの学習だったため、朝、その日に勉強することを決めて出社し、帰宅後に実行するというルーティンを作ったそうです。また、自宅内に学習スペースを設け、「そこにいるときは集中して勉強する」という決まりも作りました。
羽田野さんは、このような体験をもとに、習慣化アプリ「パビット」を作成。第1回侍アワードの特別賞を受賞しました。この受賞が、PCサイト制作やWebサイト制作の仕事を受注する上でもプラスに働いたということです。
【30代現役ラガーマン】効率の良いスクール学習でアプリを開発
営業職で現役ラガーマンという鎌田さんは、まったくの未経験からSAMURAI ENGINEERでプログラミングの学習をスタート。自分の可能性を広げるため、そして、東北にいながら都心で働く人と対等に渡り合うために選んだのが、プログラミングでした。
はじめは本を読んで学んだものの、うまくいかなかったという鎌田さん。SAMURAI ENGINEERに入校して、講師と対話をしながら少しずつ勉強の仕方を理解していったということです。
そんな鎌田さんが在学中に作ったのが、Rubyを使ったヘルスマネージャーアプリです。しかし、まだ満足はしていないそうで、スマホから見られるようにしたり、デザインにこだわったりといったアップデートをしていきたいという希望を持っています。
今後は、地方を元気にするためのWeb制作などに携わりたいという夢を語ってくださいました。
【営業事務シングルマザー】受講中にWebサイト制作の案件を獲得
長く経理・総務業務に携わってきた布引さん。将来を見据えてWeb関係の会社の営業事務に転職したことから、プログラミングの本格的な学習を始めたということです。
それまでも、独学でHTML/CSSの勉強をしていたという意欲溢れる布引さんは、より効率良く学べる手段としてスクールを検討。SAMURAI ENGINEERに入校しました。
現在のスキルや目的に合わせたオーダーメイドカリキュラムと、マンツーマンレッスンでめきめき実力を伸ばしていった布引さんは、受講期間中に3つのWebサイトを制作。所属していた会社からの案件に加え、知人からの受注も獲得しました。
営業事務だけでなく、「やりたい」と思っていたWeb制作の仕事も少しずつ任されているということです。
未経験向けWebエンジニア勉強会の開催情報
こちらでは、2021年10月に開催される勉強会を紹介します。どの講座も無料かつオンラインで参加可能なので、未経験からWebエンジニアを目指す方は、ぜひ参加してみてください。
まとめ
今回は、3ステップで進められる初心者向けの勉強法を、必要な学習時間も交えて紹介しました。
勉強中にやる気が落ちないよう、共に勉強する仲間との交流や、SNS投稿、簡単なアプリ開発と運用なども積極的に行っていきましょう。
Webエンジニアやプログラミング関連の世界を広げ、かかわりを深く持つことで、自然と新たな知識や情報が入ってきます。また、仲間を広げることは挫折を防ぐことにもつながるでしょう。
楽しみながら勉強を続けるために、スクールや各種の交流ツールを活用しましょう。
この記事のおさらい
Webエンジニアの勉強を始める際は、まず、システムの基礎知識の勉強からスタートしましょう。その後、個別のプログラミング言語学習と、開発に必要な環境ツールの使い方をを学ぶのがおすすめです。
初心者がWebエンジニアとして就職するまでには、1000時間以上かかると言われています。挫折しないために、スクールに入ったり、仲間を見つけたりといった工夫をしましょう。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
【プロフィール】 DX認定取得事業者に選定されている 株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。 「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。 累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、 累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、 2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。