Webエンジニアがリモートで働くメリットと必要になるスキルを解説


満員電車に乗りたくない… …
海外でノマド生活したい……

誰しもが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?

そういった思いを叶えてくれる働き方の一つに、リモートワークがあります。

リモートワークというのは、従業員が出社をせずに自由な職場(会社毎の決まりがある)で働くことのできるワークスタイルです。働き方改革の一環で導入する企業が近年増え続けています。

特にWebエンジニアを目指している方、現在進行形で働いている方にとっては、リモートワークは憧れの働き方でしょう。

今回はそんな憧れのワークスタイルであるリモートワークについて、Webエンジニアにとってのメリットや成り立たせるために必要なスキルを解説していきます。

目次

Webエンジニアがリモートで働くメリット

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まずはWebエンジニアがリモートで働くメリットについてです。

毎朝会社に出社して、決まった時間に業務をするというのは非効率的だという意見が多数あります。というのも、人によって生活スタイルはバラバラで、それぞれに合ったワークスタイルを取り入れた方が生産性が上がるということがわかっています。

CoSo Cloudが社内で実施した2015年の調査(参照元:https://sba.thehartford.com/managing-employees/working-from-home-vs-office/)によると、リモートワーク制度を使用して月に数回在宅労働をした従業員のうち、77%が自宅での作業中に生産性が向上したと報告しました。

そんなリモートワークで働くことによるメリットについて、詳しくみていきます。

働き方が自由でタイムスケジュールを組みやすい

まずはじめにお伝えしたいメリットは、自由な働き方が可能になることです。

もちろんフリーランス的な働き方と比べると、会社のルールに従わないといけないぶん自由度が少ないです。しかし働く場所を選べるというのは大きなメリットです。

またリモートワークを導入している企業は、フレックスタイム制も同時に導入していることが多いです。なので、早朝の満員電車を気にすることなく、自分の好きなタイミングで働くことができます。

曜日やその日の用事によって一日の労働スケジュールを自由にコントロールすることができるので、スケジュール管理が柔軟に行えるといえるでしょう。

情報集めが必須なのでスキルが上がる

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リモートワーカーはオフィスに出勤しないぶん情報連携が困難です。こちらはデメリットのように感じますが、ある意味メリットとして捉えることもできます。

というのも情報が入ってこない分、チャットツールやテレビ通話を通じて積極的に社内の情報を得ようとするため、能動性が必然的に高まります。また何かわからない点が生じた際は、自分で調べなければならない状況が多いです。その為、自分から動く主体性が磨かれていきます。

そういった意味でビジネスにおけるスキルが磨かれるといったメリットもあるでしょう。

いろんな業務を体験できるので応用が効く

会社に出勤して業務を進めていくと、担当の業務が自然と決まっていき、ルーティンができ上がってしまいがちですよね。そのうちにだんだんと業務のペースが落ちていき、きちんと報告をしないと”どんな成果を出したのか”がわかりづらくなってしまいます。

その点リモートワークは、その日に働いた分の成果をチャットツールを用いて即座に共有することができ、労働者の成果が担当者に目に見える形で届けられます。そのため一つの業務が終わってから次の業務を任されるまでのスピード感が早いのですね。

スピード感が早いということは、色々な業務を任せてもらえるといったメリットにもつながってきます。色々な業務を体験することによってWebエンジニアとしての応用力を磨くことができるので、最速でスキルアップしたい方には特におすすめです。

Webエンジニアがリモートで働くために必要なスキル

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次に説明するのは、Webエンジニアが実際にリモートで働くために必要なスキルについてです。

基本的に好きなところで働けてストレスの少ない生活を送ることができるのはリモートワークの大きなメリットですが、それを成し遂げるために必要なスキルも存在します。

はじめにお伝えしたいのですが、リモートワーク=楽な働き方では無いということを理解してください。

家にいるとダラダラ過ごしてしまう人や、周りに監視している人がいないと仕事に集中できないような人は、そもそも向いていないのでやめておいたほうがいいでしょう。

最終的に楽をしたいということでしたら、それなりのスキルが必要になってきます。それでは具体的な内容をみていきます。

リモートにおすすめプログラミング言語

まず、Webエンジニアとして働くためにはプログラミング言語のスキルが必須です。

もちろん未経験から働いていくうちにスキルを磨く方も中にはいますが、そういった方は大抵別の分野で実績を持っている方なんですね。

なので、全く実績の無い方がプログラミングスキル0でWebエンジニアのリモートを目指すのは、採用される確率が限りなく低いといえるでしょう。

Ruby

Rubyはリモートにおすすめな言語の一つです。というのも、Ruby on RailsというWebアプリケーションのフレームワークを活用することができるので、ある程度完成形に当てはめていけるからですね。

こちらのフレームワークは汎用性が非常に高く、これを学ぶことでSNSやWebサービスを効率的に開発できるというわけです。

詳しい概要や実際の学習方法を網羅的にまとめたのでご覧ください。

PHP

次にご紹介する言語はPHPです。こちらは自由度が非常に高くて動かしやすいため、初心者にも非常に人気な言語となっています。

リモートは、作業をしている時だけでいうと個人戦です。どうしてもモチベーションが続かなくなるタイミングもあるでしょう。そんな時に挫折しないためにも、簡単な言語を通じて「動いた」という実感を沸かせることが大事になってきます。

詳しくはこちらにまとめたのでご参照ください。

PHPとは何かわかりやすく解説!できることや将来性、学習方法も紹介
更新日:2024年9月24日

JavaScript

最後に紹介する言語はJavaScriptです。こちらは簡単にいうとWebサイトに動きをつけることのできる言語です。

JavaScriptは現状ほぼ全てのブラウザで動かすことができるので、いつでも誰でも始めることができます。なので、自分にあった進め方で効率的に作業することができます。

また、リモートはいかに仕事量をこなして実績を積んでいくかが評価につながるので、汎用性の高いJavaScriptを学ぶと良いです。その結果多くの業務を任されるようになり、長期的な活躍につながっていくでしょう。

詳しい説明はこちらをご覧ください。

JavaScriptでできることとは?作れるものの実例も紹介
更新日:2024年11月6日

コミュニケーション力

次に必要となってくるスキルはコミュニケーション能力です。

リモートワークは直接同僚や上司と顔を合わせて接しないため、自分からコミュニケーションを意識しないと連携が取れません。

基本的に仕事のやり取りはChatWorkやSlackなどのチャットツールを使用して行うことになります。なので、これらを使って会社が今どういった状況なのかや自分のポジションを把握し、必要なコミュニケーションを取っていく必要があるといえます。

普通に出勤する時以上にコミュニケーション能力が試されると思ってください。

自分を売り込む営業力

次は自分を売り込む営業力です。

先ほども説明したように、自分から主体的に動く力が無いと社内のメンバーと連携を取ることができません。しかし、ただ連携をとって与えられた仕事をこなすだけでは、いずれ仕事を任せてもらえなくなってきます。

なので、特に初めのうちは自分をどんどん売り込んでいくべきです

そのためには実績を積んで、「自分ならこういった仕事ができる!」ということをアピールしていってください。そうすることで、たとえ遠隔でも仕事を任せてもらえるポジションを獲得できるでしょう。

情報リテラシー

次に押さえておきたいのは、情報リテラシーです。

やはり自由度が高いぶん自分で与えられた情報を処理する能力が試されてきます。

インターネットの時代において、適切な情報を収集して活用していく力はどの分野にも必要です。しかしリモートは周りに教えてくれる人がいない分、自分から情報を取捨選択していく力が求められるんですね。

なので日頃から、ニュースアプリやWebサービスを通じて情報を得れる環境を整え、それらを解釈する癖をつけていくと良いでしょう。

自己管理能力

最後にご説明するのは自己管理能力です。

ここまでみていただいた方はお分かりかと思いますが、リモートは主体性が特に求められます。自分から仕事を取りに行き、実績を積んでいく力ですね。

しかし、やる気やモチベーションは中々続きません。特に在宅勤務だと、お昼寝やTVなどいたるところに誘惑が存在するでしょう。これらを断ち切り、仕事に集中する自制心が必要です。

また、与えられた期限内に確実に業務をこなすという管理能力が必要となってくるので、総じて自己管理ができる方はリモートに向いているといえるでしょう。

Webエンジニアがリモートで働くべき企業とは?

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ではWebエンジニアの方が実際にリモートで働く!ということになった時、どういった企業に勤めれば良いのでしょうか?

回答としては、自社開発のベンチャー企業がおすすめです。

Webエンジニアは大きく二つの開発環境に分かれます。一つは受託開発、もう一つは自社開発ですね。

受託開発の現場ですと、クライアントからSEが持ってくる仕様書を元にして、その通りに開発しなければならないため、SEとの連携や円滑なコミュニケーションが必要になってきます。

しかし自社開発の場合は、「どういったサービスを作るか」ということを企画の段階から行えるため、ある程度の自由度があります。

つまり、自社開発の場合は遠隔でも自由度を持って開発に当たれるのですね。

中でもおすすめなのはベンチャー企業でしょう。ベンチャー企業は未だ労働環境が整っていないことが多いので、リモートでも交渉次第で好条件な労働スタイルを期待できます。

なので、Webエンジニアのリモートを狙う方は、自社開発のリモートを中心に就活すると良いでしょう。

まとめ

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いかがだったでしょうか?

Webエンジニアの需要は年々増加し、今後もさらに伸びていく分野です。

それと同時にリモートワークの割合はまだまだ伸びる見込みがあります。政府も副業を解禁するなど、国としても今後推奨していく傾向があるでしょう。

とはいったものの、リモートには紹介したように多くのスキルが必要といえます。これらを身につけつつ、中長期的に憧れのリモートワーカーを目指してみてください。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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