Swiftのメリット・デメリットを専門用語なしでわかりやすく解説


Swiftって最初に学ぶ言語として最適?
Swiftができエンジニアの需要を知りたい!

この記事にたどり着いた皆さんはこのような事を考えたことがあるのではないでしょうか? いざプログラミング言語を学ぼうと思っても、種類がありすぎて迷ってしまいますよね。

今回はそんな悩みを解決すべく、プログラミング言語のひとつであるSwiftを紹介します。Swiftの特徴とメリット・デメリットを知り、自分のプログラミング学習の目的にあっているか確かめましょう。

今回の記事は読み終える頃には「自分がSwiftを学ぶべきか」わかるようになり、自分のプログラミング学習の方向性を確かめられます。

それではSwiftについて学んでいきましょう。

なお、次の記事ではそもそもSwift言語とはどんなプログラミング言語なのか、その特徴やできることを作れるものや将来性も交えて解説しているので良ければ参考にしてください。

→ プログラミング言語「Swift」とは?特徴からできること、将来性を解説

目次

そもそもSwiftとは?

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まず皆さんは、Swiftがどのような言語か知っていますか?

SwiftとはApple社が作った比較的新しいプログラミング言語です。iPhoneなどを製造しているApple社が作っていることから、iPhoneやiPadのアプリ開発に特化した言語であることがわかります。

またSwiftの一番の特徴として、初心者でも学びやすい言語であるという点があります。理由はApple社がiOSアプリの開発者を増やしたいという意図で作った言語だからです。

そのため勉強を少しでもすれば、どこのコードがどのような動作に影響を及ぼしているかがわかりやすくなっているのです。

Swiftのメリット

次にSwiftのプログラミング言語としてのメリットを紹介します。

可読性が高く学習コストが低い

まず挙げられるメリットは「読みやすい言語」である点です。先程紹介したとおり、SwiftはApple社が初心者にもiOSアプリを作れるように開発された言語です。

そのため初心者にも読みやすい言語になっていて、勉強しやすい言語といえます。またiPadではSwift groundという学びやすいツールもあるので勉強を始める敷居が低いのも良い点であると言えます。

Webフレームワークが充実している

Webフレームワークの種類がたくさんあるのも1つのメリットです。Webフレームワークとは簡単にいうと、コーディング作業を省略できる効率化ツールのことを指します。

フレームワークを使うと作業効率が上がり、バグを減らすことができるので使わない手はありません。そのフレームワークを選べるというのは、メリットであると言えます。

処理速度が速い

Swiftは可読性の高い言語であると同時に、処理速度が早いことにも定評がある言語です。

特にSwiftの前身とも言える、Objective-Cという言語と比べると最大2.6倍もの処理速度の違いがでます。このことから、近年ではiPhoneアプリ開発ではほとんどSwiftが使われています。

Apple製品のアプリを全て開発できる

最後にApple社が開発した言語であることから、Apple製品との相性がいいのもメリットです。

iPhoneアプリ開発の需要はiPhoneが売れ続ける限り消えません。そのためApple製品が人気の今、Apple製品と相性がいいというのはメリットと言えます。

Swiftのデメリット

そんな便利なSwiftにも、デメリットがあります。次はSwiftのデメリットを見てみましょう。

iOSアプリしか作れない

最初のデメリットは、Androidアプリを作る時に別の言語を使わなければいけない点です。Androidアプリを開発をする際はKotlinを筆頭とした別の言語を使用しなければいけません。

iOSアプリ開発だけでも需要があるとはいえ、汎用性に乏しいのはデメリットですよね。

コンパイルが遅い

コンパイルが遅いのもSwiftのデメリットです。コンパイルとはSwiftのような人が書いたプログラミング言語を、コンピュータに分かる機械語に翻訳をすることです。

この翻訳作業が遅いというのは作業での待ち時間が増えるという事なので、迅速に作業をしたいエンジニアにとっては相当なデメリットです。

基本的にMacでしか開発できない

MacではXcodeという開発環境で簡単に始められるSwiftですが、Windowsだと少し敷居が高くなります。Windowsで開発を始めたい場合は、仮想マシンという技術を用いなければなりません。

仮想マシンとはソフトウェア上で仮想のコンピューターを機能させることで、初心者には難しい仕組みです。そのためWindowsユーザーにとってこの点はデメリットと言えます。

Swiftの活用事例

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Swiftのメリット・デメリットがわかったところで、どのような場面でSwiftが使われているのかを見てみましょう。

iOSアプリ

Swiftが最も多く使われている場所はiPhoneやiPadのアプリです。Swiftが発表された以後のアプリはほぼSwiftで作られていると言っても過言ではありません。

そのため皆さんがよく使っている「Twitter」や「Line」でも使われています。

Macのアプリケーション

iOSに比べて数が少ないMacのアプリケーションですが、ここでもSwiftが使われています。
数こそ少ないMacのアプリですが、iOSのアプリよりも多機能ものが多く、求められる技術も高くなります。

AppleもMacのアプリを増やそうと努力をしているので、今のうちに経験を積んで高い技術力を磨き上げるのも1つの手かもしれませんね。

Apple Watch用のアプリ

実はiPhoneよりも生活を便利に変えると言われているApple Watchのアプリも、ほとんどがSwiftを用いて作られています。

今後Apple Watchの需要が伸びていく中で、Apple Watchのアプリも増えていくことは間違いないです。そのためそれに応じてSwiftがエンジニア市場で求められる事も増えていくでしょう。

Swiftの需要

ここまででSwiftがどのように使われているかお分かりいただけたと思います。

次に、Swiftがどのくらいエンジニア市場で求められているかを見ていきましょう。

Swiftの求人数

まずはSwiftエンジニアの求人数を見てみましょう。株式会社Bizreachが発表する、2018年度のSwiftエンジニアの求人数は3,353件です。

これはBizreachの運営する、スタンバイのサイトだけ見た時の数値になります。数字だけ言われても多いのか少ないのかわかりにくいと思いますので、求人数の順位で見てみましょう。

するとエンジニアの求人数をランキング化した時の、Swiftの求人数は第5位です。かなり高順位に入るので、需要が高いプログラミング言語であることがわかりますね。

Swiftの平均年収

次にSwiftが使えるエンジニアの平均年収を紹介します。こちらも同じBizreach社のサイトから、Swiftエンジニアの平均的な年収は約550万円だとわかります。

たくさんのプログラミング言語がある中、ランキングとしては8位であるため高収入が望める言語と言えるでしょう。

Swiftを学ぶべき人は?

ここまでの情報を踏まえて、Swiftを学ぶべき人をリストアップしました。

  • iPhoneやMacのアプリを作りたい。
  • 簡単な言語からプログラミングを始めたい。
  • プログラマーとして高収入を得たい。

以上の項目に1つでも当てはまる人は、Apple発のプログラミング言語Swiftからプログラミングの勉強を始めてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回の記事ではプログラミング言語Swiftについて紹介しました。Swiftは初心者にオススメな言語であることがお分かりいただけたかと思います。

プログラミング学習で一番大事な事は、目的意識を持って勉強することです。その点Swiftはアプリを作るという事に特化できるので、ブレなく勉強できます。

なんとなく勉強を始めるということを避けるためにも、Swiftからプログラミングの勉強を始めてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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