Go言語学習本おすすめ6選【入門者〜上級者までレベル別に紹介】


Go言語を勉強したいけど、どの本を選べばいいのか分からない。
自分のレベルに合う、最適な本を見つけたい!

Go言語は2009年にGoogleが開発したコンパイル言語です。シンプルな言語設計と整理されたコーディング規約、マルチプラットフォームに対応、並列処理など多くの魅力的な特徴があり、近年Go言語を採用する企業が増えてきています。

しかし、これからGo言語を学びたいと考えているけど、自分の状況に合う書籍が分からないという人は多いのではないのでしょうか。

今回はそんな方に向けGo言語を効率よく学習する際におすすめの本を6冊、初級者、中級者、上級者に分けて紹介していきますのでぜひ参考にしてくださいね!

なお、次の記事ではそもそもGoとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴をできることや将来性も交え詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。

→ Go言語とは?特徴やできること、学習方法をわかりやすく解説

目次

Go言語の学習本を選ぶ際のポイント5選

Go言語の学習本を選ぶ際のポイント5選

Go言語の学習本を選ぶ際のポイントは次の5つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

自分のレベルに合った本を選ぶ

Go言語を学ぶ際には、自分のレベルに合った本を選びましょう。初心者なら基本文法や環境構築をわかりやすく解説した本、中級者以上なら設計やパフォーマンス向上に焦点を当てた本が適しています。

レベルに合わない本を選ぶと、難しすぎて挫折したり、逆に簡単すぎて物足りなく感じます。また、学習が進むにつれて必要な知識も変わるため、段階に応じて適した本の選択も重要です。

自分に合った本を選ぶと、効率よくスキルを伸ばし、実践で役立つ知識を確実に身につけられます。

最新の情報に基づいた本を選ぶ

Go言語は進化を続けているため、最新の情報に基づいた本の選択が重要です。

古い本では非推奨の書き方や、最新バージョンでは動作しないコードが含まれている場合があります。特に、Goの標準ライブラリやベストプラクティスは変わることがあるため、できるだけ新しい本を選ぶのが安心です。

たとえば、Go1.18以降ではジェネリクスが導入されたため、それを解説した本を選ぶと実践で役立ちます。また、書籍によっては最新情報がWebサイトで更新されるものもあるため、そのような補足情報が提供されているかも確認するとよいでしょう。

実践的なサンプルコードが豊富な本を選ぶ

実践的なサンプルコードが豊富な本を選ぶ
実践的なサンプルコードが豊富な本を選ぶ

Go言語を学ぶ際には、理論だけでなく実践的なサンプルコードが豊富な本の選択が大切です。実際にコードを書いて動かすと、学んだ知識が定着しやすくなります。

たとえば、Webアプリ開発やAPIサーバーの実装を扱った本なら、実際の開発に活かせるスキルが身につきます。逆に、サンプルコードが少ないと、理解したつもりでも実際に書く際に困ることがあるでしょう。また、エラーハンドリングやデバッグの方法が詳しく書かれている本を選ぶと、開発現場でのトラブル対応力も向上します。

手を動かしながら学べる本を選ぶと、スムーズに実践力を高め、仕事やプロジェクトで活かせる力を養えます。

学習スタイルに合った本を選ぶ

人によって理解しやすい学習スタイルは異なるため、自分に合った本の選択が大切です。文章中心の解説が合う人もいれば、図解が豊富な本のほうが理解しやすい人もいます。

たとえば、初心者ならイラスト付きで丁寧に説明された本、中級者以上なら設計パターンや効率的なコードの書き方を詳しく解説した本が適しています。また、動画解説が付属している本を選ぶと、視覚的に理解しやすく、より効率的に学べるでしょう。

自分に合った本を選ぶと、学習がスムーズに進み、知識が確実に身につきます

レビューや評価を参考にする

本を選ぶ際には、実際に読んだ人のレビューや評価を参考にするとよいでしょう。レビューには、その本の分かりやすさや内容の充実度が書かれているため、購入前に内容を把握可能です。

たとえば「初心者でも理解しやすかった」「サンプルコードが豊富で実践的」といったコメントがあれば、安心して選べます。

ただし、人によって感じ方は異なるため、複数のレビューのチェックが大切です。また、Amazonや技術系ブログのレビューだけでなく、公式サイトやフォーラムでの評価も確認すると、より客観的な意見が得られます。

評価が高く、多くの人に支持されている本を選ぶと、学習の失敗を防ぎ、より効率的にスキルを習得可能です。

初心者向け

改訂2版 基礎からわかる Go言語

編集部コメント

Go言語初心者が基本から体系的に学ぶにはもってこいの本です。この1冊で基本的な構文を一通り抑えることができます。

項目ごとにソースコードと解説がついていて、簡潔な説明がされています。また、標準ライブラリの逆引きも載っているので、これから追加で勉強を進めるときにも重宝できるでしょう。

おすすめポイント
  •  

    初心者向けにGo言語のコンセプトをわかりやすい紹介している

  •  

    これからGo言語を学ぼうとしている人がGo言語の全体像を把握するのにおすすめ

  •  

    標準ライブラリの逆引きリファレンスが掲載されている

スターティングGo言語

編集部コメント

Go言語の基本的な構文から、特徴的な機能、開発ツールや使用頻度の高いパッケージの使い方まで、実際にプログラムを書くのに必要な知識が十分に解説されています。

また、 CJavaなどの他の言語と比較した説明がされており、Go言語特有の文法などを理解しやすくなっています。ただ、Go言語を初めてのプログラミング言語に選ぶ方(なかなかいないと思いますが)にとってはよくある入門書よりは難解に感じるかもしれません。

おすすめポイント
  •  

    初心者向けに基本構文から言語仕様まで幅広く解説する良書

  •  

    基本構文から開発ツールまでプログラムを書くために必要な知識が簡潔にまとめられている

  •  

    言語仕様の背景や考え方もわかりやすく解説している

  •  

    CやJavaなどの他の言語と比較しているので、他の言語を学んだ方にわかりやすい

中級者向け

プログラミング言語Go (ADDISON-WESLEY PROFESSIONAL COMPUTING SERIES)

編集部コメント

462ページもある分厚めの本です。ただその分Go言語の基本的な仕様や他の言語とは異なる点や標準ライブラリの活用法など、隅々まで網羅された内容となっています。

Go言語を突き詰めたい方やGo言語のバイブルを求めている方にはとてもおすすめです。

ただ、網羅性が高い分一般的なプログラミングやメモリの簡単な知識がない人にとっては難しめの内容になっています。おすすめとしてはGo言語の入門書を読んでからこの本を手にするのがよいでしょう。

おすすめポイント
  •  

    Go言語を極めたい方におすすめの一冊

  •  

    基本仕様や他の言語との違い、ライブラリの活用法など隅々まで解説している

  •  

    プログラミングの知識やメモリに関する知識を理解した上で読むと効率的に学べる

みんなのGo言語 現場で使える実践テクニック

編集部コメント

Go言語を現場で使うためのノウハウが凝縮された1冊となっています。

Go言語で開発をする際の便利なツールやディレクトリ構成、テスト方法、ベンチマークなど周辺情報の紹介からチーム開発に関するノウハウまで記載されています。実際にアプリケーションを開発する際の様々な疑問を解決してくれるような本です。

実際に使うプロダクトを開発する人は必読と言える内容となっていおり、Goの文法を1通り勉強した後にこの本を手に取ってみてはいかがでしょうか。

おすすめポイント
  •  

    現場で活かせるノウハウが圧縮された一冊

  •  

    便利なツールからテスト方法・チーム開発のノウハウまで幅広く解説している

  •  

    解説している内容はどれも実践的なベストプラクティス

上級者向け

Goプログラミング実践入門-標準ライブラリでゼロからWebアプリを作る

編集部コメント

Go言語と標準ライブラリによるWebアプリの開発手法を解説してくれている本です。HTTPの仕組みからデプロイまでGo言語を使ってWebアプリを開発する際に必要なことが網羅されています。

ただ、そもそもがGo言語に関する基本的な知識を前提として書かれているので、Go文法の知識、Webサーバについての知識が全くない人にとっては難解な内容になっています。

おすすめポイント
  •  

    Go言語の基本構文をマスターした人におすすめしたい一冊

  •  

    Webの仕組みとGo言語の実践的使い方をわかりやすく解説している

  •  

    フレームワークを利用せずにWebアプリケーションを作る方法を紹介している

Go言語による並行処理

編集部コメント

ゴルーチンチャネルを使った並行処理のパターンを紹介するだけでなく、その背景にある理論やランタイムの動作原理まで解説されています。

具体的には、1〜3章で並行処理全般、他言語の並行処理とは異なるゴルーチンについて、4章で使用ケースを交えた並行処理パターンについて、最後にゴルーチンの背景にあるワークスティーリングという戦略について非常に丁寧に説明してくれています。

Go言語の並行処理のパターンや大規模開発での並行処理の実装方法を学びたいと考えている方にはとてもおすすめの本です。

おすすめポイント
  •  

    Go言語で並行処理を行うために必要な知識へフォーカスした一冊

  •  

    大規模開発では必ず必要になる並行処理の実装パターンを紹介している

  •  

    ゴルーチンの背景を丁寧に解説している

Go言語の本を効果的に活用する学習方法3選

Go言語の本を効果的に活用する学習方法3選

Go言語の本を効果的に活用する学習方法は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

目次を活用して全体像を把握する

Go言語の本を効果的に活用するには、最初に目次を確認し、全体の流れの把握が大切です。

いきなり最初のページから読み進めると、どの部分が重要なのか分からず、学習の効率が落ちます。目次を見れば、本がどのような構成になっているのか、どの章で何を学べるのかが分かります。

たとえば、初心者向けの本なら「環境構築」「基本文法」「標準ライブラリの使い方」といった流れになっていることが多く、どの部分を優先すべきかを判断可能です。また、学習を進めるうちに「この機能について詳しく知りたい」と思ったときも、目次を確認すればすぐに該当のページを探せます。

学習の効率を上げるために、まずは目次を活用し、全体の構成を理解してから読み進めましょう。

定期的に読み返す

一度読んだだけでは、Go言語の知識は定着しにくいものです。

効果的に学ぶためには、定期的に読み返しましょう。最初に読んだときは理解できなかった内容も、実際にコードを書いて経験を積んだ後に読み返すと、新しい発見がよくあります。

たとえば、初心者の段階では「並行処理」についての説明が難しく感じても、基本文法を身につけた後に改めて読むと、より深く理解可能です。また、時間が経つと学んだ内容を忘れてしまうこともあるため、定期的に本を見返すと知識を定着させやすくなります。

効率よくスキルを伸ばすためにも、一度読んで終わりにせず、何度も繰り返し本を活用しましょう。

コードを実際に入力して動かす

Go言語の学習では、ただ本を読むだけでなく、実際にコードを入力して動かしましょう。理論だけでは理解したつもりになってしまい、いざ自分で書こうとすると手が止まる場合がよくあります。

本に載っているサンプルコードをそのまま写すだけでも、エラーの原因や書き方のポイントを実践的に学習可能です。たとえば「Hello, World!」の出力から始め、変数や関数の使い方を試していくと、少しずつGoの文法が身についていきます。

本の内容を実際に手を動かして試し、知識を確実に自分のものにしていきましょう。

Go言語の学習で挫折しないためのコツ3選

Go言語の学習で挫折しないためのコツ3選

Go言語の学習で挫折しないためのコツは次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

学習目標を明確に設定する

Go言語の学習を続けるには、最初に目標の明確化が大切です。

目的が曖昧なままだと、途中でモチベーションが下がりやすくなります。「Webアプリを作れるようになりたい」「サーバーサイド開発の基礎を身につけたい」など、具体的な目標を決めると、どの知識が必要なのかが分かり、学習の方向性が定まります。

たとえば「3カ月でAPIを作る」と決めれば、必要な知識を段階的に習得しやすくなるでしょう。

また、目標を細かく分けると達成感を得られやすく、学習の継続につながります。「1週間で基本文法を学ぶ」「2週間でデータ操作を理解する」といったステップを設定すると、モチベーションを維持しながら学習を進められます。

基本的な文法や構文の理解からはじめる

Go言語を学ぶ際には、まず基本的な文法や構文のしっかりとした理解が重要です。

いきなり難しいコードを書こうとすると、エラーが頻発し、挫折の原因になります。変数の宣言条件分岐ループ処理など、プログラミングの基礎を押さえてから応用に進むと、スムーズに学習可能です。

たとえば「if文やfor文の使い方を理解して、簡単な数値計算をする」といった練習をすると、Goの基本的な動作を理解しやすくなります。

また、基本を押さえると、後々の学習もスムーズになり、新しい概念を学んだときの理解度も高まります。焦らずに基礎から固めると、長く学習を続けられるでしょう。

簡単なプログラムやアプリを作成してみる

Go言語を学習する際には、簡単なプログラムやアプリの作成が効果的です。

本を読むだけでは知識が定着しにくいため、実際にコードを書いて動かすと理解が深まります。たとえば「数当てゲーム」や「簡単な電卓アプリ」などの小さなプログラムを作ると、基本的な文法を実践的に学習可能です。

最初は短いコードから始め、少しずつ機能を追加していくと、無理なくスキルを伸ばせます。

また、実際にプログラムを動かすとエラーが発生し、デバッグの経験を積めるのもメリットです。エラーの原因を調べ、修正する過程で理解が深まり、問題解決力も向上します。

楽しく学ぶためにも、実際に手を動かしながら学習を進めましょう

Go言語の学習に関してよくある質問

1つずつ詳しく見ていきましょう。

Go言語を学ぶなら本とオンラインはどちらがいいの?

Go言語を学ぶ方法として、本とオンライン学習のどちらを選ぶかは目的や学習スタイルによります。

本のメリットは、体系的に整理された情報を順序立てて学べる点です。特に初心者向けの本なら、基本的な文法から応用までを無理なく習得できます。

一方、オンライン学習は、動画や対話型コンテンツを活用できるため、視覚的に理解しやすく、最新の情報をすぐに学べる利点があります。たとえば、公式ドキュメントやプログラミングスクールの講座では、Goの最新バージョンに対応した内容が学習可能です。

学習スタイルに応じて、まずは本で基礎を固め、実践的なスキルをオンライン教材で補うと、より効率的にスキルを伸ばせます。

Go言語の学習にどのくらいの期間が必要?

Go言語の習得に必要な期間は、学習時間や経験によって異なります。

一般的に、1日1〜2時間の学習を続ければ、初心者でも2〜3カ月ほどで基本的な文法を習得可能です。すでにプログラミング経験がある場合は、1カ月ほどで簡単なアプリを作れるようになることもあります。

たとえば、毎日コツコツ学習しながら、小さなプログラムを作ると、効率的に知識を定着させられます。ただし、Goを実務レベルで活用するには、Web開発や並行処理などの応用知識も必要です。

学びながら実際に手を動かし、コードを書き続けることで、短期間でもスムーズにスキルを習得できます。

他のプログラミング言語の経験がなくてもGo言語を学べる?

Go言語はシンプルな文法が特徴のため、他のプログラミング言語の経験がなくても学べます

C言語やJavaと比べても直感的に書ける構文が多く、初心者にとって理解しやすいのがメリットです。たとえば、Goではメモリ管理を自動で行うガベージコレクション機能があり、初心者でも安心してコードを書けます。

また、エラーメッセージが分かりやすく、間違えた箇所をすぐに修正できるため、学習時のストレスが少ないです。公式ドキュメントや初心者向けの教材も充実しており、基礎から学びやすい環境が整っています。

実際にコードを書きながら学習を進めることで、より早くGoの使い方を身につけられます。

まとめ

今回はGo言語を効率よく学ぶ際におすすめの本を初心者、中級者、上級者に分けて計6冊紹介しました。

Go言語は比較的新しい言語で、Go言語を書けるエンジニアはかなり稀少です。そのためGo言語を書けるエンジニアは、市場での価値が非常に高くなっています。

今のうちにGo言語を学んで他のエンジニアと差をつけておきましょう!

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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