OSの学習本で何かおすすめの本ってあるかな?
今の自分のレベルに合わせた最適なOS学習書籍が知りたい!
OS(オーエス)」はコンピューターの入出力や同時並行処理などのシステムを管理するプログラムです。
パソコンやスマートフォンなどの機器を動かすために必要な基本的なソフトウェアで、プログラミングについて知識や技術を身に着けるためにも非常に重要なものです。
OSに関しての学習本は数多く出版されていますが、初心者向けの入門書もあれば上級者向けの本もあります。いまの自分の知識や技術に合った学習書籍を選ばないと理解することは非常に困難です。
そこでこの記事では、OS「Linux」の学習本を入門者・中級者・上級者レベルに合わせて6冊オススメします。OSに関しての知識が全くなくこれから学ぼうと思っている方や、既に学習済みの方で知識量を高めたいという方はぜひ参考にしてください。
OS初心者向けのおすすめ本
新しいLinuxの教科書
編集部コメント
Microsoftが開発したパーソナルコンピューター向けのOSシステム「MS-DOS」を知らない世代のエンジニアに向けて出版されたLinux入門書です。
シェルとは何かという説明から、シェルスクリプトの基礎知識、シェルスクリプトを使ったプログラミング等の活用方法を中心に、内容が構築されています。
教科書と謳うだけあり、OS学習本としては最適です。エンジニアの方が知っておくべき必要不可欠な基礎知識が解りやすくまとまっていて、実際にコマンドを試しながら技術を身に着けることができます。
読者レビュー
これまで「必要な時に必要なだけ」といった具合いでしかこういう環境を触らなかった私にとって、本書はめちゃくちゃ基礎の部分を体系的に学ぶ機会を与えてくれた。本当に感謝感激で、貴重な時間を過ごすことができたと思う。ありがとうございます。
1週間でLPICの基礎が学べる本 第2版 (徹底攻略)
編集部コメント
Linuxの資格で知られる「LPIC」の取得を補助する書籍です。
LPICを取得するための勉強本となりますが、Linuxやオープンソース、セキュリティやシステム全般のLinux基本操作をしっかりと学ぶことができます。
Linuxに初めて触れる初心者がスムーズに試験対策が行えるように出版されたこの書籍は、図解を使った解りやすい説明から、Linuxの基礎固めには最適な入門書籍となっているでしょう。
読者レビュー
わかりやすい言葉と図説ですっと入ってくる解説が多く、何を言っているかわからないという事はなかったです。
7日分にページが区切られていて勉強範囲も明確ですし、振り返りの簡単な問題もあるためその場で理解できているのかの確認も出来ます。
そんな構成のおかげでCUIへの苦手意識はだいぶ取り除かれました。
OS中級者向けのおすすめ本
ふつうのLinuxプログラミング 第2版 Linuxの仕組みから学べるgccプログラミングの王道
編集部コメント
第1部~第3部に渡ってLinuxの仕組みをシンプルに学ぶことができます。
第1部ではファイルシステム、プロセス、ストリーム等のLinuxの仕組みやプログラミングを始めるための基礎知識、第2部では1部で触れたことの具体的なプログラミング手法、第3部ではLinuxの実用性、ネットワークプログラミング——とLinuxの世界を構成する「ファイルシステム」「プロセス」「ストリーム」の3つの概念を中心に理解が深まります。
Linux初心者の方でも解りやすいように内容が構築されていますが、決してレベルが低いというわけではありません。掲載されている内容も要領もしっかりとまとめられており、Linux中級者の方にも非常におすすめの学習本となっています。
読者レビュー
ファイルディスクリプタの話であるとか、プロセスやシグナルに関する話であるとか、もやーっとした理解だったのを実際に動くコードで確かめつつ 理解できるので、個人的にはとてもよい本だった。なんとなくLinuxに触ってるけど、もう少し仕組みについて理解しておきたい、という人にはお勧めな本かと思う。 逆に、タイトルにある”プログラミング”についてはこれを読むだけじゃ結構辛くて、地道に他のソース読んだり難たりしていかないと大変かなという感想。
[改訂新版]プロのためのLinuxシステム構築・運用技術
編集部コメント
書籍のタイトルにもある通り、Linux上級者がプロになるために必要なLinuxシステムの構築や運用プロセスを中心に解説された書籍です。
予備校講師経験者が執筆した本書籍は、Linux運用について「なぜそうなるのか」という部分が簡潔かつ詳しく解説されているため、システムエンジニアとして現在活動中の方にもためになる非常におすすめの1冊となっているでしょう。
読者レビュー
本書を通して感じたことですが、
「解説が、とにかく深い!」
です。
中井さんの本は、本書にかぎらずご自身の体験をもとに執筆されているんだろうなということが、伝わりますし、その体験から得た知識がいずれも尋常じゃないほど深いというのが、本文だけでなくコラムからもひしひしと伝わります。
OS上級者向けのおすすめ本
詳解 Linuxカーネル 第3版
編集部コメント
複雑で難解なLinuxカーネルの仕組みを基礎からわかりやすく丁寧に解説されています。カーネルのプロセス、メモリ管理、システムコール、ファイルシステムなどの基本となる機能をすべて網羅し、ハードウェアの依存部分についても踏み込んだ解説が促されています。
Linuxのソースコードを理解するための一つのガイドブックとして手元に置いておくのもよいですが、カーネルを自分で改造しようという方にも非常におすすめです。OSの本格的な解説書として最適な1冊となっているでしょう。
読者レビュー
原書も含めて何度目かの読了。読むたびに新しい発見がある(つまり読んだ内容を忘れている)。幅広い範囲を扱っているが、最初に読んだ頃に比べると理解できるトピックも増えてきた。「15章 ページキャッシュ」「16章 ファイルアクセス「17章 ページフレームの回収」の辺りが最大の山場だと思っていて、未だによくわからない。原書の出版から10年経っているので実装はだいぶ変わってしまっているが、基本的な考え方は変わっていないはず(今後も大きくは変わらない?)。本ばかり読んでいないでもっともコードリーディングせねば。
Linuxプログラミングインタフェース
編集部コメント
Linux及びUNIX開発者のバイブルとなる1冊です。Linuxシステム開発者やLinuxアプリケーション開発者にとって、プログラミングする上で重要な情報を本書籍で学ぶことができます。
書籍の内容は、OSのコア、シェルと言った基礎概念から、システムプログラミング、プロセス、ファイルシステム、シグナル等、広範囲に解説されているため、1冊でLinuxのプログラミングの全てを網羅することができるでしょう。
読者レビュー
超速読で読了。本分だけでも1500ページ超。とにかく分厚い。にも関わらず、ざっと一覧しただけでもとてもわかりやすい。Linuxプログラミングを行うためのAPIについて網羅的に紹介していて、しかも頻繁に更新されるカーネル内部構造とは違いカーネル-ユーザ空間のAPIはそうそう変わることはないので、これ1冊(だけでも大変なのだけど)押さえておけばよいというすごい本。
まとめ
今回はOSの学習本を習熟度別に6冊ご紹介しました。
OSはパソコンやスマートフォンを動かすための基本となるソフトウェアです。その中でもLinuxはオープンソースかつ無償で利用できるものです。。
OS初心者、中級者、上級者別にまずは以下のことへの理解を深めていきましょう。
初心者の方
各OSの基礎(シェル、オープンソース、セキュリティやシステム等)
中級者の方
各OSの応用(ファイルシステム、プロセス、ストリーム等)
上級者の方
各OSのシステムの構築や実用方法
OSにはLinuxの他に以下のようなソフトウェアがあります。
- Windows
- macOS
- UNIX
- Solaris
- Tron
- vx-works.
- MVS
まずは、Linuxから始めてみてはいかがでしょうか?