Rubyのフリーランスエンジニアに興味がある
Rubyとはどんなものかを知りたい
Rubyは、さまざまな開発ができるプログラミング言語です。さまざまな企業で採用されることが多く、需要が高くなっています。
そのため、Rubyを使えるエンジニアのなかには「フリーランスで仕事をしてみたい!」と思われる方もいるのではないでしょうか?
フリーランスとして働くためには、相場の単価や案件数など現在の状況、将来もRubyのフリーランスエンジニアとして働けるのか、ということを知りたいですよね。
そこで、ここではRubyを扱うフリーランスのエンジニアの現状や将来性について紹介していきます。ぜひご参考にしてください。
Rubyフリーランスエンジニアの状況
Rubyは企業側、エンジニア側の両方から人気の高いプログラミング言語です。現在日本で使われているWebサービスや、スマートフォンなどのアプリの多くでRubyが使用されています。
例えば、「食べログ」、「クックパッド」など誰でも一度は聞いたことのあるWebサービスも、Rubyが採用されているのです。
また、RubyのフレームワークであるRuby on Railsも同様に高需要です。一般的に、Rubyの開発はRuby on Railsで行われます。もしRuby on Railsのスキルがあまりないようであれば、習得に励みましょう。
Rubyの案件数は?
フリーランスエンジニア、というと「在宅で働く」というイメージをお持ちの方が多いかも知れませんが、Rubyでの案件はアジャイル方式であることが多いため、他のエンジニアと細かい打ち合わせをしながら進めることがほとんどです。
そのため、Rubyでの案件の多くはクライアント企業に赴いての作業になります。
しかし、案件数は少ないものの在宅で作業可能なものもあります。そのような案件を自力で見つけることができない場合は、クライアントの企業から信頼を得て、在宅業務にシフトするようにするとよいでしょう。
Rubyのフリーランスエンジニアとして仕事を得る方法は、
- 知り合いからの紹介
- クラウドソーシング
- フリーランス専門の案件
などが挙げられます。仕事を安定的に得るためにも、さまざまなところから案件を得られるように常にアンテナを張るようにしましょう。
ここでは一例として、フリーランス専門、クラウドソーシングサイトの案件数を紹介します。
レバテックの案件数
レバテックは、フリーランスエンジニアの専門サイトとして有名です。在宅案件よりも常駐型に案件が多く、登録よりフリーランス専門のエージェントが相談にのってくれます。
2020年5月現在案件数は546件と、プログラミング言語のなかでも数多くあります。
Crowdtechの案件数
Crowdtechもレバテックと同様、フリーランスエンジニア専門のサイトになります。専任のアドバイザーがつき、本人に合った仕事を紹介してくれます。こちらはリモート案件も多数扱っています。
案件数は621件と、Rubyは多数の案件があります。
Lancersの案件数
Lancersは、クラウドソーシングのサイトになります。自身で案件に応募し、自身のスキルを提案して、顧客と直接契約を結びます。ほとんどがリモート案件になります。
案件数は160件と、ほぼリモート案件でこの数は多いほうです。
Rubyフリーランスエンジニアの年収
Rubyに関わらずですが、エンジニアのスキルと実績により案件の相場単価が変わってきます。Ruby案件で得られる月単価の例を以下に挙げます。
- Rubyの経験が1年未満の場合…約20~30万円
- Rubyの経験が1年程度の場合…約40~50万円
- Rubyの経験が3年程度の場合…約50~70万円
- Rubyの経験が5年以上の場合…約80~100万円
上記の単価を単純に年収にすると、約240~1,200万円になります。高年収を得たいのであれば、コツコツとスキルと実績をあげることが大切です。
あくまで参考程度の数字にはなりますしプロジェクトの内容や期間などにもよりますが、平均単価を大きく下回っているようであれば、クライアントと交渉したほうがよいかもしれません。
Rubyフリーランスエンジニアの将来性
フリーランスとして働く場合、一番気になるのは将来性ですよね。プログラミング言語は時代と共に人気が移り変わっていくものです。その中でRubyが将来も需要があるのかどうかを見極めるのは難しいですよね。
特にRubyをよく採用するWebサービスだと、PHPやJavaなどのプログラミング言語も使われることがあります。現在日本で開発されているWebサービスでは、Rubyを採用している企業が増えてきているので、あと数年で衰退してしまうということはないのではないか、と言われています。
しかし、Rubyだけではなく、近年人気が高くなってきているPythonを新たに勉強したり、常に時代の移り変わりをチェックしておくことがとても大切です。
未経験から仕事の獲得可能か
Rubyに限らず、未経験のフリーランスエンジニアが仕事を獲得することは難しいです。なぜなら経験とスキルが仕事獲得のキーとなるからです。
初めてですから、経験は0のためアピールすることはできません。なので、「自分は仕事ができるスキルを持っています」と証明するしかありません。
そのため仕事を獲得するには、以下の3つの順に進めていくと未経験でも仕事獲得の可能性を上げてくれます。
②クラウドソーシング内の案件に応募をし続ける
③フリーランス専門のエージェントを頼る
ポートフォリオとは、例えばRubyやRuby on Railsを使用して自身オリジナルのSNSや掲示板、時間管理アプリなどや、HTML&CSSと併用してWebサイトを制作することで、あなたのスキルを客観的に評価する指標になります。これを複数制作することにより、あなたのスキルを客観的に証明します。
ポートフォリオを作成したら、クラウドソーシングサイトに自分のプロフィールと一緒に登録します。そしてポートフォリオの中身に触れながら、「私の持つスキルでこの案件に対応可能です」と応募します。
クラウドソーシングでは「自分ができる」と思った案件への応募は積極的に行い、案件獲得の確率アップに繋げることも大切です。
クラウドソーシングサイトで実績を重ねたら、フリーランス専門エージェントの活用も視野に入れましょう。専属のエージェントが、あなたに最適な案件を紹介してくれます。
また、フリーランス専門エージェントが紹介する案件は高単価なものが多いので、スキル、年収どちらもアップに繋がります。
Rubyはフリーランスエンジニア向きの言語なのか?
Rubyは「まつもとゆきひろ」さんという日本人が開発した、オブジェクト指向スクリプト言語です。そのため他のプログラミング言語と比べて、日本語で書かれた情報を多く得られます。
また、日本語に近い言語体系でもあるので、プログラマーの初心者であっても覚えやすく使いやすい言語です。近年ではRubyの需要が高くなっているので、フリーランスエンジニアであれば覚えておいても損はないと言えます。
Rubyの特徴
オブジェクト指向
Rubyはオブジェクト指向なのでコードがシンプルです。他の言語だと10行ほど必要になるような場合でも、1行で済ませられることがあるほどなので、誰でも読みやすくなっています。
また、インタプリタ方式のプログラミング言語なので、記述が簡単ですし、プログラムの実行やデバッグをすぐに行うことができ、不具合を未然に防ぐことが可能です。
学習しやすい
Rubyは日本発のプログラミング言語であることから、日本語で学べる学習サイトや教材が数多くあります。他の言語だと、情報を得るためには英語が理解できないと難しいことがあるので、日本人としては嬉しいメリットではないでしょうか。
Ruby on Railsのスキルがあればよい
Webサービスを開発する場合、多くの場合フレームワークが必要になります。フレームワークは言語によっては数多く存在していることがあり、現場によってフレームワークを使い分ける必要がある場合も考えられます。
しかし、Rubyの開発では多くの場合Ruby on Railsで行われるので、そのスキルさえあれば大丈夫であると言えます。
Rubyの開発事例
Rubyで開発できるものはさまざまな種類がありますが、ここでは主なものをご紹介します。
- Webサービス開発
RubyといえばRuby on Railsを使ったWebサービスの開発が代表的です。
先に挙げたサイト以外にも、多くの有名企業のWebサービスでRubyが使用されています。Ruby on Railsは他のフレームワークよりも早くWebサービスを開発できるので、需要が高くなっているのです。
- Webアプリ開発
Rubyには「RubyMotion」や「Rubot」というライブラリがあり、これを使用することでスマートフォンなどで利用するアプリを開発することができます。Rubyを採用する事でWeb、Android、iOSの全てに対応したアプリが作成可能です。
- SNS開発
Ruby on Railsでは、SNSを利用するときに必要なユーザー登録機能やログイン機能を簡単に作成できます。またFacebookなど、他のSNSと連動したログイン機能や、後から機能を追加したりデザインを変更することも可能です。
以下では、Rubyを使用した開発事例について紹介します。
クラウドワークス(Webサービス開発)
クラウドワークスは、RubyのフレームワークであるRuby on Railsで開発された仕事のマッチングサイトです。多くのフリーランスが案件を探し、仕事の契約を結んでいます。
価格.com(Webサービス開発)
家電から生活用品まで、あらゆる製品の価格を比較し、クチコミ情報などを調査することができます。製品の比較機能やクチコミ投稿が、Rubyで開発されています。
GitHub(Webアプリ開発)
GitHubは、エンジニアが開発したソースコードを共有したりバグ取りなどを行える、プログラマーにとって現在なくてはならない共有アプリケーションになります。
Airbnb(SNS開発)
世界中の宿泊施設や民泊施設を検索したり、SNSとしてメッセージで共有、宿泊予約ができるなどの機能を備えています。
未経験者からの習得難易度
Rubyは日本語で学習できるサイトや教材が豊富なので、他のプログラミング言語よりも学びやすいです。
RubyにはRubyアソシエーションが実施している認定試験が「Silver」「Gold」の2種類あるので、自分のスキルレベルを示すために取得するのもよいでしょう。
⇒参考:Ruby Association https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/
常駐エンジニアとフリーランスエンジニア年収の違い
スキルや実績にもよりますが、フリーランスであれば年収1,000万円以上になることもあります。常駐エンジニアで年収1,000万円超えることはあまりないので、その点だけで言えばフリーランスのほうが高いと言えるでしょう。
しかし、フリーランスでは常駐エンジニアが得られる福利厚生がなく、さまざまな手続きを自分で行わなければなりません。また、フリーランスは自分で仕事を得るための営業をする必要もあります。
どちらの方が自分にあっているのか、よく考えてから判断しましょう。
Rubyエンジニアとして高単価の案件を獲得するには
Rubyのフリーランスエンジニアとして仕事を開始した直後は、低単価での仕事が続きます。しかし、いつまでも同じような単価で仕事を続けていては、フリーランスとして豊かな生活を送ることはできません。
案件を高単価にするには、以下の3点が重要となります。
スキルアップは言うまでもありません。高いスキルには高い報酬が支払われます。
また、クライアントが気にする部分の1つが実績数です。多ければパートナーとして安心できると思われ、高単価の仕事を任せられるようになります。
クライアントからの直接案件獲得は、エージェントなどの仲介を通さないので手数料が掛からず、その分自身の報酬に繋がります。また直接やり取りするなかで信頼が生まれ、単価交渉もやりやすくなります。
直接案件の獲得は、以下のように行います。
特に、以前の顧客や同じフリーランスエンジニア仲間に仕事を紹介してもらうことは、自分と他の人との繋がりを増やすことになりますので、今後高単価の案件を獲得しやすくなります。
【結論】Rubyはフリーランスエンジニアが仕事しやすいプログラミング言語
現在日本ではRubyを使ったWebサービスの開発が数多く行われているため、案件数が多く仕事を得やすい状態です。
また、初心者でも学習しやすく取得しやすいプログラミング言語なので、これからフリーランスエンジニアを目指す方にもオススメです。RubyにはRuby on Railsを使うことが多いので、こちらのスキルも取得しておきましょう。
まとめ
今回は、Rubyのフリーランスエンジニアの現状やRubyとはどのようなプログラミング言語なのかをご紹介しました。
Rubyは日本語で学べる教材が多いので、英語があまり得意な方でなくとも取得しやすい言語です。また、案件数も多い言語なので、フリーランスエンジニアであれば取得しておいたほうがよいでしょう。