50代でもシステムエンジニアとして働くために必要なスキルとは?

50代でもシステムエンジニアとして働けるの?
50代からでもシステムエンジニアになれるの?

この記事をご覧のあなたは、そんな疑問を抱いているのではないでしょうか?

年齢を積み重ね、気づくと50代!「エンジニア35歳定年説」ようなものまで唱えられており、現役で続けることに不安を感じている方も多いのでは。

「今後もシステムエンジニアとして働きたい!」

そんな熱い想いを内に秘めている50代のシステムエンジニアに向けて、今後も生き残るための方法を解説していきたいと思います。50代システムエンジニアの今後の働き方や、必要なスキルなども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

50代でもシステムエンジニアとして働くことは可能?

変化が激しいIT業界で、50代でもシステムエンジニアとして働くことは可能なのでしょうか?それぞれ見ていきましょう。

人手不足により50,60代の割合が増えている

近年のエンジニア業界では人手不足が叫ばれています。特に新3K「きつい」「厳しい」「帰れない」のイメージが強く、若手の労働者不足が深刻です。

実際、経済産業省によると2019年をピークにIT産業人口は減少の一途をたどり、IT業界の高齢化が危惧されています。
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf

そのため、50、60代のシステムエンジニアの割合が増えるといわれているのです。

常に市場で通用するスキルは身に着けておく必要がある

IT業界では50代のシステムエンジニアのみならず、常に市場で通用するスキルを身に付けておく必要があります。IT業界では、日々新しい技術が取り入れられ、既存の技術がすぐに廃れてしまうためです。

新しい技術を取り入れる柔軟な姿勢が、エンジニアとして長く続けるためには重要な要素になるでしょう。

業界の動向をしっかり把握し、自分の今後の方針をしっかり考えておく必要があります。そのためにも、市場で通用する確かなスキルを身に着け、ベテランならではの経験や実績を武器として磨いておきましょう。

50代でもエンジニアとして活躍するために必要なスキルとは

50代のシステムエンジニアとして、常にスキルを磨いていく必要性を感じていただけたと思いますが、実際にスキルといってもさまざまなものがありますよね。

結局、どのようなスキルを身に付けておくべきなのでしょうか?

市場で通用する身に付けておくべき汎用的なスキルとして以下の3つがあります。

  • マネジメント能力
  • コミュニケーション能力
  • 向上心

それぞれ見ていきましょう。

マネジメント能力

このマネジメント能力が身についていると、他の50代のシステムエンジニアと比べてアドバンテージができるでしょう。

年齢を重ねるにつれ、部下の数は増えていき、必然的に部下と仕事する機会が増えます。その際に力を発揮するのがマネジメント能力です。

仕事では各案件毎にチームを形成し、納期に遅れないように日々、目の前のタスクをこなしているかと思います。そこで効率よく仕事を進めるためにも、マネジメント能力を持ったリーダーが必要になります。

50代でもシステムエンジニアとして働くには、部下の力を引き出し、チームの能力を最大限に高めるマネジメント能力を身に付けることは大切です。

コミュニケーション能力

IT業界は、黙々と1人で作業をこなすイメージがありますが、プロジェクト毎にチームを組む事が一般的です。チームで仕事を進めるにあたり、もちろんコミュニケーション能力が求められます。

また、1つのプロジェクトでもサーバーエンジニア、データベースエンジニア、ネットワークエンジニアと仕事をそれぞれ分業していることが多く、随時コミュニケーションを取り、情報共有をしながら進めていく必要があります。

そのため、コミュニケーション能力はプロジェクトを円滑に進めるためにも、身に付けておきたいスキルの一つです。

ただ、コミュニケーション能力は一朝一夕で体得できるものではありませんので、日々の業務の中で周りとのコミュニケーションを意識し、少しずつ慣れていくのが良いでしょう。

向上心

向上心は、システムエンジニアとして働く中で大切なスキルです。ほとんどの人は、年齢を重ねる毎に経験豊富になり、その経験から自分のスキルを過信し、スキルの向上を怠る傾向があります。

向上心をなくし、最新のIT技術に追いつけていない50代のシステムエンジニアは周りから見ると、とても扱いづらい人材になっているかもしれません。このように思われないためにも、何歳になっても、現状に満足せずに自己研鑽に励みましょう。

50代のエンジニアとしての働き方とは

50代のシステムエンジニアはそのスキルを生かして、実際にどういった働き方があり、どのような働き方をすれば良いのでしょうか。

働き方の今後の方針を定めることで、自分の求められる能力も必然的に見えてくるはずです。

働き方としては大きく分けて、

  • 管理職
  • マネージャー
  • 独立

という3つに分類されます。それぞれ見ていきましょう。

管理職

管理職とはチーム全体のマネジメントをし、現場を上手くまわしていく立場です。

システムエンジニアとして今後のキャリアを考えた時に、仕事の経験を重ねながら管理職を目指す人と、現場に留まり続けようとする人2つに分かれるかと思われます。キャリアアップをしたいと考えている人は、現場に現状維持で働くよりは管理職が向いてるでしょう。

管理職は、経営層に一歩近づくため会社の仕組みがより見えてきます。また、会社内外で発言を求められることが多く、ささいな事では動じなくなり、人間的にも成長できる仕事です。

マネージャー

50代エンジニアの働き方の一つとして、マネージャーという選択肢もあります。プロジェクトを円滑に進めるべく周りに指揮を出すのが主な仕事です。プロジェクトに遅れがないように常に状況を把握し、問題があれば臨機応変に対応する柔軟さが求められます。

マネージャーはお客様となる相手企業と交渉する機会が増え、相手側からもプロジェクトの責任者という認識で対応をされます。そのため、プロジェクトに関する情報を事細かに把握し、お客様に責任を持って適切なコミュニケーションをとる必要があります。

独立

エンジニアとして長く続けていきたいと考えている方には、独立という選択肢もあります。

近年では企業に属さず個人で仕事をするフリーのエンジニアとして、働く人が増えています。フリーランスエンジニアとして働くことで、収入が安定しないというデメリットはありますが、その反面、好きな場所で自分好みの仕事ができるため魅力的な働き方ではないでしょうか。

しかし、フリーランスエンジニアとして働くと、今まで培ってきた技術力のみならず、仕事をとってくる営業力や、事務作業、およびお金に関する作業など基本的には全て自分で対応する必要があるので最初は苦戦を強いられるでしょう。

まとめ

今回は50代でもシステムエンジニアとして働くために必要なスキルについて解説しました。50代で今後のキャリアについて悩んでいる方は、身に付けるべきスキル、そのスキルを生かし具体的にどのような働き方が選択肢としてあるのか、を強くイメージできたかと思います。

50代でも活躍できる場所はまだまだあります。自分のキャリアの方向性をしっかり定め、自分に合った働き方を見つけ行動し、エンジニアとしての道を切り開いて下さい。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

目次