この記事では、目指すべきかも交え、ネットワークエンジニアがやめとけと言われる理由を解説します。
ネットワークエンジニアは「やめとけ」と言われる理由は?
ネットワークエンジニアのやりがいは?
ネットワークエンジニアに興味があるものの、「良くない評判を耳にしてしまった」という方もいるでしょう。上記のような疑問が解決できないと、目指して良いものか不安になりますよね。
そのような方のために今回は、ネットワークエンジニアは「やめとけ」と言われる理由や、目指す方へのアドバイスをお伝えします。IT業界の経験がない方にも分かりやすい内容となっていますので、ぜひご一読ください。
- 夜勤や休日出勤など不規則な働き方が理由でやめとけといわれる
- 突発的なトラブル対応が大変なためやめとけといわれる
- ネットワークエンジニアは企業のインフラを支えるやりがいがある
ネットワークエンジニアは「やめとけ」と言われる6つの理由
ネットワークエンジニアは「やめとけ」と言われる主な理由は、以下の6つです。
- 勤務時間が不規則だから
- 突発的なトラブル対応が多いから
- ルーチンワークが多いから
- 人間関係が複雑な場合があるから
- 将来性に不安を感じるから
- キャリアアップ・収入アップが難しいから
それぞれの理由について、詳しく解説していきます。
理由1:勤務時間が不規則だから
「やめとけ」と言われる最大の理由は、ネットワークの運用や保守を担当する場合、勤務時間が不規則となりやすいためです。リモートワークは基本的に難しく、複数のネットワークエンジニアが交代制で運用や保守を行います。
運用の仕事ではユーザーがいつでも利用できるよう、24時間・365日体制でネットワークシステムを稼働させなければなりません。また保守の仕事ではネットワークシステムへの影響を最小限にするため、利用者の少ない深夜や早朝にメンテナンスを行うことも多いでしょう。
結果として、勤務時間が曜日ごとに異なったり休日出勤や夜勤が必要となったりするため、生活リズムが乱れやすいのです。
理由2:突発的なトラブル対応が多いから
不特定多数のユーザーが利用するネットワークシステムには、突発的なトラブルがつきものです。
トラブルは顧客の業務に直接影響するため、早期解決が必要となります。
場合によっては、通常の勤務時間外に出勤を余儀なくされることもあり得ます。勤務時間の終了間際にトラブルが発生したら、長時間残業の覚悟が必要です。
しかもトラブル対応は復旧すれば終わりではなく、再発防止策の検討も必須となります。自分や部下の落ち度でトラブルを起こしてしまった場合は責任追及も避けられず、ストレスも大きいのです。
理由3:ルーチンワークが多いから
ネットワークエンジニアの仕事には、パターンの決まったルーチンワークをこなしていくものも少なくありません。運用や保守の仕事は、トラブル対応を除けば多くの作業がルーチンワークです。
ネットワーク構築のような仕事についても、ネットワーク設計書や設定の指示書に沿って作業することになります。ネットワークの設計は高度な知識や経験が必要となりクリエイティブな面もありますが、それ以外の役割は自分の創造性を存分に発揮できる仕事とはいえません。
特に経験の浅い若手ネットワークエンジニアは、設定や設置など定型的な業務が続くことも多くあります。
ルーチンワークは慣れれば楽に感じやすい側面もありますが、仕事に新鮮さを求めたい方にとっては不満も生まれやすいのです。
理由4:人間関係が複雑な場合があるから
ネットワークエンジニアの働き方は人間関係が複雑になりやすく、相手に応じて柔軟に立ち回っていかないといけません。
これは、顧客企業のオフィスに常駐するスタイルがとても多いためです。職場には顧客だけでなく、派遣社員やアルバイトなどの様々な雇用形態のスタッフがいます。
周りのスタッフと良好な人間関係を築けないと、ストレスの元になりやすいのです。
理由5:将来性に不安を感じるから
ネットワークエンジニアのなかには、将来性に不安を感じている方も少なくありません。なぜなら「AWS」のようなクラウドサービスの普及が、ネットワークエンジニアの存在を脅かしているためです。
ネットワークエンジニアの仕事は、「オフィス内にネットワークシステムを構築したい」という顧客のニーズから生まれます。
一方で、クラウドサービスの場合はWeb上のクラウドサーバーでデータ管理できるため、オフィス内にシステムを構築する必要がありません。自社サーバーの設置や管理が不要でコストを抑えやすいため、最近ではクラウドサービスに移行する企業も増えています。
このままクラウドサービスの普及が進めば、ネットワークエンジニアの仕事は減っていく恐れがあります。
理由6:キャリアアップ・収入アップが難しいから
ネットワークエンジニアはキャリアアップが容易ではないため、収入アップも難しいのが現実です。
キャリアアップには自主学習が不可欠であるものの、覚えるべきネットワークの知識は多岐にわたり、かなりの努力が必要となります。さらにキャリアアップに役立つ資格も、ネットワーク機器のように高度な専門知識が求められるものが多く、取得するのは容易ではありません。
そしてキャリアアップできないと、運用や保守の仕事を任されることが多くなります。運用や保守は専門的なスキルが求められない分、設計や構築よりも給料が低くなりやすいです。
ネットワークエンジニアのキャリアパスについて詳しく知りたい方は、以下の記事もお読みください。
ネットワークエンジニアの年収と将来性
ここでは、ネットワークエンジニアの年収と将来性について解説します。
ネットワークエンジニアの年収
大手転職情報サイト「doda」によると、ネットワークエンジニアの平均年収は451.5万円です。国税庁が公表している日本の平均年収436万円よりも若干高いことが分かります。
設計や構築の仕事は専門的なスキルが要求される分年収が高く、平均年収を押し上げているのです。
しっかりスキルを身につけてキャリアアップすれば、収入アップのチャンスはあるといえます。
ネットワークエンジニアの将来性
残念ながら、将来性はあまり高いとはいえません。先ほど解説したとおり、クラウドサービスの普及によってネットワークエンジニアの需要は低下する恐れがあります。
また自社内にネットワークシステムを必要とする企業の多くは、すでにその構築を終えているでしょう。
これからのネットワークエンジニアには、時代のニーズに合ったスキルを身につけていくことが求められます。
ネットワークエンジニアに今後求められるスキルの詳細については、以下の記事を参考にしてください。
なお、ネットワークエンジニアに関心はあるものの、本当に自分にあう職種なのか不安な人もいますよね。そんな人は「ITキャリア診断」をお試しください。
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現役ネットワークエンジニアが感じるやりがい3つ
ネットワークエンジニアが「やめとけ」と言われる多くの理由をお伝えしましたが、プラスの面である「やりがい」についてもご紹介します。
ネットワークエンジニアのやりがいは、以下の3つが挙げられます。
- ネットワークの基盤づくりに貢献できる
- さまざまな機器に触れられる
- 成功すれば年収アップのチャンスも
それぞれ、順番に解説していきます。
ネットワークの基盤づくりに貢献できる
企業のネットワーク基盤づくりに貢献できるのは、大きなやりがいと言えるでしょう。
運用や保守の仕事は苦労も多いものの、企業のネットワークシステムを動かす重要な「歯車」の役割を担っているのです。
また設計や構築の仕事であれば、ネットワークを作り上げていく楽しさがあります。ネットワークシステムの規模が大きくなるとたくさんのネットワーク機器を組み合わせが必要となり、構築に1年以上の期間をかけることも珍しくありません。
仲間と協力し、長い期間を費やしてシステムが完成したときには、大きな達成感を得られることでしょう。
さまざまな機器に触れられる
ネットワークの構築などを行うときに、さまざまな機器に触れられるのが楽しいと感じる方は多いです。
エンジニアの仕事は、パソコンの画面とずっと向き合うことになりがちです。はっきりした成果が見えづらいことも多く、人によっては退屈に感じてしまうかもしれません。
その点ネットワークエンジニアは、ルーターやスイッチといった実際の機器に触れる機会が多くあります。
成功すれば年収アップのチャンスも
先ほど平均年収をご紹介しましたが、年収は個人差が大きく、なかには1,000万円を超える方もいます。
自分のスキルを高めてキャリアアップに成功すれば、大きく年収アップするチャンスもあるのです。
キャリアアップに役立つ資格は取得が難しいものも多いですが、ハードルが高いぶん取得したときの達成感も大きいです。高収入を目指すために、大変な道のりでも努力してみる価値はあります。
ネットワークエンジニアを目指す人への2つの進言
ネットワークエンジニアには苦労がたくさんあるものの、それでも「目指したい」と考えている方もいますよね。
これからネットワークエンジニアを目指す方には、以下の2つをおすすめします。
- クラウドスキルを身につける
- 関連資格を取得する
ひとつずつ、解説していきます。
クラウドスキルを身につける
ネットワークエンジニアの需要が下がっても生き残るために、クラウドスキルも身につけましょう。
前述のとおり、システム構築にクラウドサービスを利用する企業は増えています。このようなクラウドサービスを扱うには、専門的なスキルが必要不可欠です。
クラウドスキルを持つエンジニアはまだ多くないため、習得すれば大きな付加価値となります。
クラウドスキルを身につける方法については、以下の記事をお読みください。
関連資格を取得する
ネットワークエンジニアの、専門的なスキルを証明できる資格を取得しましょう。求職活動で採用のチャンスが広がるだけでなく、企業によっては資格手当が出ることもあります。
ネットワークエンジニアの仕事獲得に役立つ関連資格を2つ、ご紹介します。
ネットワークの知識を証明できる「CCNA」
「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」は、ネットワーク機器メーカー最大手のシスコシステムズ社が認定する資格です。CCNAを取得することで、ネットワークの技術や機器に関する知識の豊富さを証明できます。
CCNAを歓迎スキルとしている求人は多いので、取得すれば採用確率アップが期待できます。
求人検索エンジンの「求人ボックス」で「ネットワークエンジニア CCNA」と検索すると2021年6月現在、4,000件近くの求人がヒットします。
Linuxの知識を証明できる「LPIC」
「LPIC」は、OSの一種であるLinuxの知識を証明するための資格です。LinuxはネットワークシステムのWebサーバーとして頻繁に用いられるOSなので、LPICを取得しておくと求職活動に役立つでしょう。
こちらも「求人ボックス」で検索すると2021年6月現在、1,500件を超える求人がヒットします。採用確率アップのために、LPICも取得しておいて損はありません。
ネットワークエンジニア以外におすすめの仕事は?
ネットワークエンジニアは「やめとけ」と言われる理由を聞いて、目指すことに不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
別のエンジニアを目指したいという方には、Webエンジニアをおすすめします。
Webエンジニアは、Web上で動作するアプリやサービスを開発するエンジニアです。パソコンでプログラムを作成することが主な業務なので、在宅ワークのように柔軟な働き方がしやすいメリットがあります。
在宅勤務者の増加にともないWebサービスの需要も高まっており、将来性のある仕事です。
Webエンジニアについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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公式サイトで詳細を見るまとめ
今回は、「やめとけ」と言われることのあるネットワークエンジニアについて、以下5点をご紹介しました。
- 「やめとけ」と言われる6つの理由
- 年収と将来性
- 現役ネットワークエンジニアが感じるやりがい3つ
- 目指す人への2つの進言
- ネットワークエンジニア以外におすすめの仕事は?
ネットワークエンジニアは苦労も多い分、やりがいも大きい仕事です。ネットワークエンジニアを目指すかどうか決めるうえで、本記事の内容をぜひ参考にしてください。
この記事のおさらい
「勤務時間が不規則だから」「突発的なトラブル対応が多いから」「ルーチンワークが多いから」「人間関係が複雑な場合があるから」「将来性に不安を感じるから」「キャリアアップ・収入アップが難しいから」の6つが主な理由です。
「ネットワークの基盤づくりに貢献できる」「さまざまな機器に触れられる」「成功すれば年収アップのチャンスもある」の3つが挙げられます。
「CCNA」「LPIC」の2つ。CCNAはネットワーク関連の知識を証明でき、LPICはWebサーバーのOSとして良く使われるLinuxの知識を証明できます。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。