フリーランスエンジニアが効率的に案件獲得するには?
継続案件を獲得するためのコツはあるの?
フリーランスエンジニアにとって、案件獲得は収入に直結する重要な活動です。とはいえ、フリーランスエンジニアとして独立したばかりの初心者が案件を獲得することは簡単ではありません。
この記事では、フリーランスエンジニア初心者が案件獲得するための具体的な方法や、案件獲得をするときに押さえておきたいコツを紹介します。
即実践できる案件獲得のノウハウをお伝えしますので、ぜひご活用ください。
フリーランスエンジニアの案件獲得方法
フリーランスエンジニア初心者が案件を獲得するには、まず案件獲得の手段を把握しておく必要があります。
フリーランスエンジニアにおすすめの案件獲得の方法は、下記の6つです。
- 求人サイト
- エージェント
- ビジネス系マッチングアプリ
- クラウドソーシングサービス
- 知人のつて
- 営業
ひとつずつ、解説します。
求人サイト
求人サイトは、フリーランスエンジニアが案件を獲得する上でメジャーな方法です。求人サイトと聞くと、新卒向けや転職向けの求人サイトをイメージする方が多いのではないでしょうか。
しかし、例えばクラウドテックなど、なかにはフリーランスエンジニアの募集に特化した求人サイトもあります。フリーランスエンジニアとして案件獲得を目指すのであれば、ぜひ利用しましょう。
エージェント
フリーランスエンジニアが案件獲得するには、エージェントを活用するのもおすすめです。
エージェントは自身のスキル・経験にマッチする企業を紹介してくれるサービスです。エージェントによっては獲得したい案件に対してどのようなスキルが足りないのかを、教えてくれます。
また、エージェントは一般公開されていない非公開案件も扱っているため、条件が良い案件を紹介してくれることもあります。
ビジネス系マッチングアプリ
ビジネス系マッチングアプリも、フリーランスエンジニアが案件を獲得する重要なチャネルとなります。
ビジネス系マッチングアプリとして有名なサービスには、Yentaなどがあります。Yentaは、累計マッチング数は300万件を突破、ユーザーの企業数は2万社以上で、製品を作りたい、共に仕事をしたい、といったさまざまな目的で求人が行われています。
クラウドソーシングサービス
フリーランスエンジニアにとって、クラウドソーシングサービスの活用も有効な案件獲得の方法です。クラウドソーシングには、未経験可の案件が豊富にあります。
クラウドソーシングとしては、下記のサービスが有名です。
注意点として、クラウドソーシングサービスを利用するときは比較検討の上、条件が良い仕事を選別するようにしましょう。
知人のつて
フリーランスエンジニアが案件獲得する方法で、比較的多いのが知人の「つて」です。
フリーランスエンジニアの初心者がなぜ案件獲得で苦労するかというと、信用がないからです。面識がないフリーランスエンジニアの場合、「本当に仕事をきちんとやってくれるだろうか」「仕事を完遂するスキルがあるのだろうか」と考えるのは自然なことでしょう。
どういった人間でどういったスキルを持っているかが分からない人よりも、すでに取引したことがあるフリーランスエンジニアにお願いしたほうが安心して仕事を任せられるはずです。知人の紹介であれば一定の信用があるので、案件獲得の難度が下がります。
ただし、もし案件をうまく進めることができなかった場合、知人に対して迷惑がかかる可能性は考慮しておきましょう。
営業
営業は、案件獲得の方法でもっともスタンダードなものです。営業にはいくつかの方法があります。それぞれご紹介します。
飛び込み営業・電話・メール
会話力や人当たりの良さに自信がある方は、飛び込み営業や電話営業による案件獲得に挑戦してみましょう。直接相手と会話することができるため、熱意が伝わればチャンスをくれるクライアントも少なくありません。
注意点としては、飛び込み営業や電話は、相手の時間を奪っているという点です。ビジネスの世界では、基本的にアポイントメントをとらないということは失礼にあたります。
そこを乗り越えて「このフリーランスエンジニアに会えてよかった」と思わせるくらいの熱量を持って営業しましょう。
また、企業の採用サイトなどをあらかじめ下調べしておき、エンジニアの需要があるか確認しておくことも成功率を上げるポイントになります。
メール
手紙を書くのが好き、文章に自信がある、という方は案件獲得にメールを使うと効果的です。
メールであれば、時間と手間をかけずに大量のクライアントに営業できます。
メールを作成するときは、フリーランスエンジニアとしてどのような実績があるのか、ポートフォリオのURLを記載するのを忘れないようにしましょう。
SNS
フリーランスエンジニアは案件獲得で、Facebook、Twitter、InstagramといったSNSを活用するのがおすすめです。
フリーランスエンジニアは、セルフブランディングが大切になります。セルフブランディングとは、スキルをアピールしてプロモーションを行うことです。
日頃からIT関連の話題や自己学習の状況を投稿してファンを作っておくのが、SNSで案件獲得する際のポイントです。
フリーランスエンジニアにおすすめの案件獲得サイト・アプリ
フリーランスエンジニアの案件獲得におすすめのサイトやアプリは、下記の6つです。
- フリーランスエンジニア特化のフォスターフリーランス
- 高単価な案件が豊富なTECH STOCK
- 業界最大手のレバテックフリーランス
- 初心者にも優しいプロシート
- 保証が手厚いMidWorks
- 上級者向けのギークスジョブ
ひとつずつ、見ていきましょう。
フリーランスエンジニア特化のフォスターフリーランス
フォスターフリーランスは、フリーランスエンジニア専門の案件サイトです。
「登録者ファースト」をモットーに、常時5,000件以上の掲載案件から、希望言語や職種・働き方の条件などに適した仕事を紹介してもらえます。
「利用者満足度90%以上」という実績からも、使い勝手の良いサイトであることがわかりますね。
登録から最短3日で仕事を開始できるため、今すぐ収入を確保したい方、なかなか案件を獲得できず困っている方にもおすすめの案件サイトです。
高単価な案件が豊富なTECH STOCK
TECH STOCK(テックストック)は、3万人以上の利用登録者を誇るフリーランスエンジニア向けの案件紹介サイトです。
案件の募集ページには、次のような高単価かつフルリモートで働ける仕事が豊富に掲載されています。
報酬や仕事への悩みなど、必要に応じてキャリアカウンセリングが受けられるのも魅力の1つ。TECH STOCKは、報酬の高さや在宅ワークを重視するフリーランスエンジニアにおすすめの案件詳細サイトです。
業界最大手のレバテックフリーランス
レバテックフリーランスは業界最大手で、エンジニアの登録者数は12万人以上もいます。フリーランスエンジニアとして活動するのであれば、登録しておいて損はないでしょう。
登録者数だけではなく案件数も豊富で、月100万円以上の案件も多いです。拠点についても全国に3拠点(東京・大阪・福岡)持っているため、地方在住でもアクセスしやすいメリットもあります。
フリーランスとして高単価の案件に携わりたいと考えている方におすすめです。
メンターの丁寧なサポートもあるため、フリーランスエンジニア初心者〜上級者まで利用できる点も魅力です。
初心者にも優しいプロシート
プロシートは、ランサーズ株式会社の子会社であるランサーズエージェンシー株式会社が運営しているフリーランス専門のエージェント会社です。
一般的なエージェントの案件は条件として週3日以上の稼働が必要ですが、プロシートには週2日以上の案件もあります。そのため、複数案件を抱えている状態でも柔軟に対応しやすいという特徴があります。
また、業界に精通したコンサルタントが単価交渉をサポートしてくれるなど、サポート体制も充実しています。
ほかのエージェントでは実務経験が浅くて案件獲得に苦労しているという方、またはフリーランス初心者の方におすすめしたいエージェント会社です。
保証が手厚いMidWorks
MidWoreksは、フリーランス専門のエージェント会社です。
フリーランスにとってうれしいサービスが豊富です。
- 社会保障を半額負担してもらえる
- 勉強会の参加費を月最高1万円まで補助してもらえる
- 確定申告に必要となる会計ソフトを無料で利用できる
上記のほかにも、未アサイン状態でも給与を保証する「報酬保障サービス(審査あり)」という制度もあります。
自由な働き方をしつつ、できるだけ安定した環境で働きたいというフリーランスエンジニアの方にはおすすめしたいエージェント会社です。
上級者向けのギークスジョブ
ギークスジョブは、ギークス株式会社が運営するフリーランス専門の案件紹介エージェント会社です
ギークスジョブは、東京・大阪・福岡・名古屋の全国に4つの拠点を持っています。高いスキルを持った人材や、フリーランスエンジニアとして長年働いている方が多く登録しており、信頼度も高いエージェントです。
フリーランスとしてある程度スキルや実績を積んだ上で、スキルをもっと活かしたいという方におすすめです。
フリーランスエンジニアが案件獲得するときのコツ・注意点
フリーランスエンジニアが案件獲得するときには、下記のコツや注意点を押さえる必要があります。
- 企業が成果物に求めるゴールを確認する
- 信頼できるクライアントであるかを確認する
- スキルアップできる案件を選ぶ
- 契約形態を確認する
- 在宅でできるか確認する
それぞれ解説します。
企業が成果物に求めるゴールを確認する
フリーランスエンジニアの方が案件獲得する際は、成果物のゴールを確認しましょう。
案件募集の情報だけでは、なにをどこまで対応すればよいのか、クリアになっていないことが少なくありません。不明瞭なまま着手すると、簡単に対応できると思った案件が完遂できない、というリスクが起こる可能性があります。
求人情報で成果物のゴールが判断でない場合は、企業に問い合わせてみましょう。
信頼できるクライアントであるかを確認する
フリーランスエンジニアが案件獲得を行う際は、信頼できるクライアントであるか確認することも重要です。企業によっては、下記のように不誠実な対応を取る場合があります。
- 納品物を提出したのになかなか検収してくれない
- 提示していた報酬の条件が実際は異なった
案件獲得の際は、クライアントの質を見極めて案件を獲得しましょう。
スキルアップできる案件を選ぶ
フリーランスエンジニアはスキルアップできる案件を、意識して獲得することも大事です。
会社員のエンジニアの多くは、企業の計画的な人材育成プランのもと、スキルアップできる環境にいます。一方フリーランスエンジニアは、自らでスキルアップの機会を創出しなければ、いつの間にか市場価値が低いエンジニアになってしまいます。
自身のスキルの幅をさらに広げることができる案件や、自身の得意なスキルをさらに伸ばすことができる案件、少し背伸びをすれば対応できそうな案件に敢えてチャレンジすることで、継続したスキルアップを心がけましょう。
契約形態を確認する
フリーランスエンジニアは、案件獲得の際に契約形態を確認するようにしましょう。
例えば業務委託契約の案件を受注する場合、業務委託契約の中でも委任契約なのか、請負契約なのかで報酬の支払われるタイミング・条件が異なります。
大きなトラブルに発展しないよう、受注するときは契約形態をしっかりと確認しておきましょう。
在宅でできるか確認する
フリーランスエンジニアとして働くのであれば、在宅で対応できるかも確認するようにしましょう。
客先常駐という働き方の場合、クライアントのオフィスなどで仕事をすることになります。このような働き方になると、基本的にその業務しか対応できなくなります。
在宅で対応できる案件であれば、移動時間が不要です。また報酬の条件が成果物である場合、早く作業が完了すれば別の案件に対応するなど、時間を有効活用できます。
フリーランスエンジニアが案件獲得するためのコツ
続いて、フリーランスエンジニアがスムーズに案件獲得するためのコツを紹介します。
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営業力を高める
フリーランスエンジニアが継続して案件獲得するには、営業力を高めることが重要です。営業力を高める方法は、下記の3つです。
- 名刺をつくる
- レスポンスを意識する
- コミュニケーションスキルを身につける
名刺をつくる
フリーランスエンジニアはいつでも営業できるよう、名刺を用意しておきましょう。
近年紙の名刺を手渡しで交換する機会は少ないので、オンライン名刺を作成するのがおすすめです。例えば、「Sansan」が提供する名刺作成ツール「オンライン名刺」などを使うと便利です。
レスポンスを意識する
フリーランスエンジニアは、レスポンスを意識することで営業力をあげる効果が期待できます。
具体的に意識したい点は、下記のとおりです。
- クライアントの連絡はすぐに返す
- 相手の質問に対して適切な回答になっていることを確認する
コミュニケーションスキルを身につける
フリーランスエンジニアに限らず、営業力を高める上でコミュニケーションスキルは必要不可欠な要素です。
コミュニケーションスキルとは、相手が本当に伝えたいことの本質をつかむことです。また、自分自身の考え・主張について、適切に漏れなく伝える力も大事です。
ビジネスの場において、「相手がわかってくれるだろう」「きっと感じ取ってくれるだろう」という姿勢は何の役にもたちません。コミュニケーションスキルはすべての仕事に通じる普遍的なスキルえあるため、意識して伸ばすようにしましょう。
スキルを磨く
フリーランスエンジニアが継続して案件獲得するには、スキルアップが不可欠です。
ポイントとして、自分が興味がある分野だけでなくAIなど、需要が高いジャンルのスキルを磨けば、高収入につながる場合があります。
クライアントとの契約が「時間」ではなく「成果物」だった場合、本来は1日かかる作業を半日で終わらせれば、空いた半日分に別の仕事を対応することもできるでしょう。
案件を取捨選択する
案件獲得では、継続が見込まれる案件、継続発注してくれる可能性があるクライアントを優先することも重要です。
フリーランスエンジニアは、基本的に営業も自分自身で行う必要があります。いいかえれば、営業にかかる時間は仕事を行うにあたってコストとなるのです。
例えば、一見高単価な案件があったとします。ただ、その案件を獲得するためには、クライアントに対する営業活動を行う必要があります。
良質な案件の場合は競合も多いことが予想されるため、クライアントがどのフリーランスエンジニアに発注するか迷うこともあるでしょう。そういった案件獲得までの時間を含めて考える必要があります。
継続案件であれば、そこまで高単価ではない仕事だとしても、ほとんど営業にかかるコストはかからないはずです。結果として、継続案件の方が安定した利益を上げやすい場合もあるのです。
まとめ
フリーランスエンジニアにとって、案件獲得は非常に重要です。フリーランスエンジニア初心者のうちはなかなか案件獲得ができないため、会社員エンジニアに戻る方もいらっしゃいます。
しかし少しずつ案件を獲得すれば、そのコツをつかめるようになります。そして、キャリアを積めば安定的に案件を獲得できるようになります。
案件獲得で困った際は、今回ご説明した内容を思い出してみてください。
この記事のおさらい
フリーランスエンジニアにおすすめの案件獲得サイト・アプリは、下記のとおりです。
・業界最大手のレバテックフリーランス
・初心者にも優しいプロシート
・保証が手厚いMidWorks
・上級者向けのギークスジョブ
フリーランスエンジニアが継続して案件を獲得するコツは、下記のとおりです。
・営業力を高める
・スキルを磨く
・実績を積む
・案件を取捨選択する