Webエンジニアに必要な資格ってあるの?なるには、資格が必要なの?
資格もいろいろあるみたいだけど、どれを取ればいいんだろう?
と悩んでいませんか?
未経験の方でも、資格を取得すればWebエンジニアへの就職や転職が有利になります。
とはいえ、資格にもたくさんの種類があるため、どれを取れば良いかわからないですよね。また、Webエンジニアと関係ない資格を取ってしまい、「せっかく勉強したのに…」と後悔したくない方は多いはず。
そこで、今回はWebエンジニアへの転職が有利になる下記9つのおすすめ資格をご紹介します。
- 1.ITパスポート
- 2.基本情報技術者試験
- 3.Webクリエイター能力認定試験
- 4.応用情報技術者試験
- 5.HTML5プロフェッショナル認定試験
- 6.Rails技術者認定試験
- 7.PHP技術者認定試験
- 8.Oracle認定Javaプログラマ
- 9.Oracleマスター
この記事を読み、Webエンジニアに必要な資格が理解できれば、自分にあった資格取得の勉強に励むことができますよ。
株式会社SAMURAI
SAMURAI ENGINEER Blog編集部
日本初の現役エンジニア講師によるマンツーマン専門プログラミングスクールを運営。卒業生は累計28,000名以上にのぼり、現場で活躍できるWebエンジニアを数多く輩出。転職成功率は驚異の94%を達成。ゼネラルリサーチの調べでは、挫折しないプログラミングスクールNo.1にも選ばれています。2013年創業以来の運営で得た知見をもとに、プログラミング学習・スクールの選び方・エンジニアのキャリアについて専門的な立場から解説します。
Webエンジニアに資格は必要?
まず、Webエンジニアとして仕事をするために必須な資格はないです。
例えば、弁護士、税理士、公認会計士といった士業、あるいは医師、歯科医師、薬剤師などとは異なり、Webエンジニアには誰もがなることができます。極論をいえば、スキルがなくても「私はWebエンジニアです」と名乗ってしまえば、その日からWebエンジニアになることができるのです。
ただし、資格を取得することによって、一定レベルのスキルや知識を保有しているということを客観的に保証することができます。「Webエンジニアになるためには資格なんていらない」という意見もありますが、資格はもちろん、資格取得のために行った勉強が無駄になることはないでしょう。
そのため、Webエンジニアを目指している方は、ぜひ資格取得をご検討ください。
未経験者におすすめ!Webエンジニア転職に有利な資格9選
ここから、Webエンジニアへの転職に有利となる下記9つの資格をご紹介します。
- 1.ITパスポート
- 2.基本情報技術者試験
- 3.Webクリエイター能力認定試験
- 4.応用情報技術者試験
- 5.HTML5プロフェッショナル認定試験
- 6.Rails技術者認定試験
- 7.PHP技術者認定試験
- 8.Oracle認定Javaプログラマ
- 9.Oracleマスター
資格によって難易度は異なりますが、どれも、未経験者におすすめの資格です。なお、プログラミング言語に関する資格をいくつかご紹介していますが、これらすべてを取得しなければWebエンジニアになれないということではありません。
まずは得意なプログラミング言語に関する資格の取得を目指しましょう。
1.ITパスポート
ITパスポートは、経済産業省が実施している国家試験です。なお、実際の試験に関する業務は、情報処理推進機構が担当しています。
ITパスポートは、通称「iパス」と呼ばれています。IT関連の資格の中でも、人気がある資格の1つです。試験内容はWebエンジニアに特化したものではなく、ITを利活用するすべての社会人に必要となる基礎的な情報が問われる試験です。国家試験ではありますが、IT関連の資格の中でも難易度は低く、学生が約40%、社会人が約60%程度の合格率となっています。
比較的簡単な資格ではあるものの、企業によっては毎月一定の資格手当てをもらえることもあるため、メリットは十分にあります。これまで少し勉強から離れていた方、とりあえず何らかの資格を取得したい方は、ITパスポートからスタートしてみるのも良いでしょう。
ITパスポートについては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
2.基本情報技術者試験
基本情報技術者試験も、ITパスポートと同様に経済産業省が実施している国家試験です。
こちらもWebエンジニアに特化した内容ではありませんが、すべてのエンジニアに必要となるITの基礎知識やスキルを問われます。IT業界に属するさまざまな企業において取得を推奨されており、ITエンジニアの入り口といっても過言ではない資格といえるでしょう。
基本情報技術者試験は、毎年春と秋の年2回実施されています。合格率は約25%程度であるため、ITパスポートよりもかなり難しくなっていますが、かなり人気が高い資格です。
基本情報技術者試験については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
3.Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイ Web利用・技術認定委員会が主催している試験です。
Webクリエイター能力認定試験の試験内容は、Webエンジニアになるために身につけておくべきスキルや知識が問われます。具体的には、HTMLやCSSに関する基礎的な知識をはじめ、Webサイトのレイアウト、ユーザービリティといった表現に関するスキル、動的なページやマルチデバイス対応といった実践的なスキルが含まれます。
合格率は約90%であるため、比較的簡単な試験の部類に入ります。IT全般の基本的な知識を身につけた後に、Webエンジニアに必要なスキルを学ぶファーストステップとしておすすめしたい試験です。
4.応用情報技術者試験
応用情報技術者試験も、ITパスポートや基本情報技術者試験と同様に経済産業省が実施している国家試験です。
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位試験に位置付けられており、高度IT人材になるためのベースとなる知識を身につけることができます。
この試験は、基本情報技術者試験と同様に、毎年春と秋の年2回実施されています。合格率は約20〜%程度ですが、応用情報技術者試験を受験する応募者のレベルは、基本情報技術者試験を受験する応募者のレベルよりも高いため、難易度もかなり高いものとなっています。
応用情報技術者試験については、こちらの記事で詳しく解説しています。
5.HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定は、特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が主催している試験です。
HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5やCSS3などを使用して、マルチデバイス対応のWebコンテンツを作成するスキルを問うLevel.1と、JavaScriptなどをつかって最新のWebアプリケーションや動的コンテンツの開発ができるスキルを問うLevel.2に分かれています。
合格率自体は公表されていませんが、Level.2の試験範囲は広く、専門的な知識を問われます。そのため、難易度は高めといえるでしょう。Webエンジニアの中でもフロントエンドエンジニアになるために、身につけておきたいスキルや知識を学ぶことができる資格といえるでしょう。
6.Rails技術者認定試験
Rails技術者認定試験は、Rails技術者認定試験運営委員会が主催している試験です。
Rubyの代表的なフレームワークであるRuby on Railsの専門知識を問う試験であるため、Webエンジニアの中でもサーバーサイドエンジニアと呼ばれる職種を目指している方は、取得を検討すると良いでしょう。なお、Rails技術者認定試験は、下記の3つの試験体系から構成されています。
- Rails5技術者認定ベーシック試験
- Rails4技術者認定シルバー試験
- Rails4技術者認定ブロンズ試験
現在、Rubyを学んでいる方、Ruby on Railsに興味がある方は、こちらの資格を目指してみてはいかがでしょうか。
7.PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験は、PHP技術者認定機構が主催している試験です。
PHPはサーバーサイドを実装するためのプログラミング言語です。CMS(コンテンツマネジメントシステム)市場で高いシェアを誇っているWordPressがPHPで実装されていることもあり、案件数が多いという特徴があります。そのため、Rubyと同様にWebエンジニアの中でもサーバーサイドエンジニアが取得しておきたい資格といえるでしょう。
PHP技術者認定試験は下記の3つで構成されています。
- PHP7技術者認定初級試験
- PHP5技術者認定初級試験
- PHP5技術者認定上級・準上級試験
PHP技術者認定試験は、経済産業省が定めているIT関連のスキルを標準化した「ITスキル標準」にも対応しているため、この資格だけではなく、より客観的な評価が可能となっています。
8.Oracle認定Javaプログラマ
Oracle認定Javaプログラマは、Javaを開発しているOracle社が主催しているベンダー試験です。
Oracle認定Javaプログラマは、下記の3つで構成されています(Java SE 11に対応した資格のみ記載)。
- Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 認定資格
- Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格
- Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11 認定資格
BronzeはJavaの入門資格であり、Javaに関する基本的な知識を有するかを問う資格です。また、Silverは上級者の指導のもとで開発作業を行うことができるかを問う開発初心者向けの資格となっています。そして、Goldは1人で開発を進めることができるかを問われます。
Webエンジニアを目指すのであれば、まずはBronzeまたはSilverの取得を目標に設定すると良いでしょう。
9.Oracleマスター
Oracleマスターは、Oracle Databaseを開発・販売しているOracle社が主催している資格試験です。
Oracleマスターは、下記の5つの資格で構成されています(今回はORACLE MASTER 2019についてご紹介)。
- ORACLE MASTER Bronze DBA 2019
- ORACLE MASTER Silver DBA 2019
- ORACLE MASTER Gold DBA 2019
- ORACLE MASTER Platinum DBA ※ 詳細未定
- ORACLE MASTER Silver SQL 2019
BronzeはITエンジニアを対象としており、DBの基礎知識が問われる試験です。また、Silverは運用担当者を対象とした運用管理、Goldはデータベース管理者を対象とした専門的な知識が問われます。そのほかに、SQLのスキルを問うORACLE MASTER Silver SQL 2019という資格もあります。
データベースの知識は、どのようなエンジニアであっても必ず身につけておきたいスキルです。そのため、Webエンジニアを目指している方はBronzeやSilverの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
Webエンジニアが資格を取る3つのメリット
ここまでは未経験者が取得すべき資格についてご紹介してきました。では、なぜ資格の取得をおすすめしているのでしょうか。
それは、資格を取得することで得られる下記3つのメリットがあるからです。
- スキル・知識を保証できる
- トラブルや課題を解決するための引き出しを増やせる
- 熱意・モチベーション・学力を証明できる
ここでは、Webエンジニアが資格を取得することで得られる3つのメリットをそれぞれご紹介いたします。
スキル・知識を保証できる
Webエンジニアにとって、最も大事なものはプログラミングなどといった開発に関連するスキルです。開発ができないのであれば、Webエンジニアとして働くことは難しいといえます。それほどまでに、Web業界は開発スキルが重要視される世界といえるでしょう。
ただし、だからといって資格が無意味というわけではありません。資格を保有しているということは、対象となる技術について、一定のスキルや知識を保持しているという証明になります。
トラブルや課題を解決するための引き出しを増やせる
Webエンジニアを目指す人が資格取得の勉強をすることで、トラブルや課題を解決するための引き出しを増やすことができます。
Webエンジニアはもちろん、エンジニアという職種は、日々予期しないトラブルと戦っています。その戦いに勝つためには、たとえ未知の問題であったとしても、しっかりと対処できる問題解決力が必要となります。その問題解決力を身につけるためには、資格取得の学習で得たITに関する幅広い知識がとても役に立ちます。
Webエンジニアに開発力が求められるのはそのとおりです。さらに、知識やスキルがあることで、「このへんに問題がありそうだな」というあたりをつけ、どのように解決するかという技術の引き出しを増やすことができるのです。
熱意・モチベーション・学力を証明できる
資格取得に向けた学習をすることで、Webエンジニアになりたいという熱意やモチベーション、または基礎的な学力を証明することができます。
皆さんも過去に何らかの資格を取得された方、現在資格取得に向けて学習をしている方などがいらっしゃると思います。学生にしろ、社会人にしろ、忙しい日々の中で資格取得のための学習時間を確保するのは、なかなか大変なことです。また、資格によっては高い学力が求められるものもあります。
前述したように、Webエンジニアになるだけならば資格を取得する必要はありません。ただし、採用においてスキルが同レベルの候補者がいたとします。一方は今回ご紹介したような資格を保有している方、もう一方はまったく資格を保有していない方がいた場合、どちらを採用したいと考えるでしょうか。
おそらく、前者の資格を保有されている候補者の方が、Webエンジニアになるための熱意、モチベーション、学力を持っていると考える採用担当が多いのは明白です。
Webエンジニアが年収を上げるなら資格以上に実績が大切
求人情報・転職サイトのdodaによれば、Webエンジニアの平均年収は約422万円とのことです。ただ、年収の幅を見てみると、500万円以上が全体の27%を占めていることが分かります。Webエンジニアが資格を取得すれば、毎月の手当がつく会社もあるため、年収が上がることもあります。
ただし、大幅に年収を上げたいのであれば、資格以上に実績やスキルが大切になってきます。
IT業界にも、さまざまな資格をたくさん持っている資格コレクターと呼ばれる人がいます。ただ、Webエンジニアの場合は、どれだけ資格を持っていてもあまり意味がなく、エンジニア自身が何をできるかが重要です。
なお、現場で通用する活きたスキルを学習するためには、プログラミングスクールがおすすめです。現役エンジニアが講師を務めるプログラミングスクールであれば、現場で実際に活用されている技術の習得が可能です。さらには、エンジニアへの就職・転職時に必要となるポートフォリオサイトの作成もサポートしてもらえます。
中でもSAMURAI ENGINEERは、現役エンジニアの専属マンツーマンレッスンが受けられるプログラミングスクールです。オリジナルサービスの開発経験も積めるため、Webエンジニアとして即戦力のスキルが身につきますよ。
無料でカウンセリングを行っているので、気になる方は気軽に相談してみてください。
無料カウンセリングの詳細を見るまた、Webエンジニア転職に成功したSAMURAI ENGINEERの卒業生インタビューも載せておくので、良ければ参考にしてください。
まとめ
今回はWebエンジニアの資格についてご説明しました。
Webエンジニアになるためには資格は必須ではないものの、取得しておいて損はありません。資格を取得することで、多少年収が上がる企業もあります。
ただ、さらに年収を上げる場合は、実績やスキルが重要となってきます。これらは資格取得だけでは実現することができません。
Webエンジニアとして、より大きな成功を得たいのであれば、ぜひSAMURAI ENGINEERへの入校をご検討ください。
この記事のおさらい
Webエンジニア転職に有利な資格は下記の9つです。
1.ITパスポート
2.基本情報技術者試験
3.Webクリエイター能力認定試験
4.応用情報技術者試験
5.HTML5プロフェッショナル認定試験
6.Rails技術者認定試験
7.PHP技術者認定試験
8.Oracle認定Javaプログラマ
9.Oracleマスター
Webエンジニアが資格を取る3つのメリットは下記の3つです。
・スキル・知識を保証できる
・トラブルや課題を解決するための引き出しを増やせる
・熱意・モチベーション・学力を証明できる