PHPを使ってWebアプリ開発を始めたいな。
こんにちは。HTMLやPHPの開発歴8年の著者が、Webアプリ開発をこれから始める人へ向けて、おすすめのプログラム言語であるPHPをご紹介します。
これからWeb開発を始められる方は、Web開発用のプログラム言語といっても何があるのか分からなかったり、調べてみたのはいいけどどれが一番いいのか分からなかったりすると思います。PHP、Perl、Ruby、Python、Javaなど、様々な種類のプログラム言語があります。
この記事でお勧めするのが、PHPです。Web開発で現在もっと多く使用されているのがこのPHPで、開発環境の構築もやりやすいですし、PHPに関する情報もネット上に沢山あります。
そんなおすすめのPHP、使ってみたくなりましたか?ではさっそく、PHPについてその特徴などを簡単に解説していきましょう!
PHPはWebアプリ開発の主流の言語
PHPは現在多くのWebサイトで利用されている、現在のネット社会には欠かせないプログラム言語です。
ではどのぐらいPHPが使われていて、実際どんな所で利用されているんでしょうか?
Web業界におけるPHPのシェア率は断トツNo.1
まず、Web業界におけるPHPのシェア率です。これはもう圧倒的なシェア率を誇っていて、なんと2019年10月現在で79.0%です。
その他、Javaは3.8%、Rubyは2.8%くらいのシェア率です。PHPと比べると20~26倍も違うということですね。現存するWebサイトの約8割が、PHPを使用して構築されています。
Web開発したいなら、まずはPHPから! と言えそうですね。
世界1強のCMS「WordPress」もPHPを利用
また、世界で最も多く利用されているCMSに「WordPress」というものがあります。CMSとは、専門知識がなくてもWebサーバー上に簡単にサイトを構築できるようにしたシステムのことです。
WordPressは特にブログサイトの構築が得意で、本屋のブログに関するコーナーへ行くと、WordPressコーナーがあるくらい超主流のCMSです。きっと一度はWordPressで構築されたブログサイトを見たことがあるはずです。
そのようなWordPressが利用しているプログラム言語が、PHPなんですね! WordPressがPHPを使っていることは、PHPのシェア率が断トツ1位である理由の一つでしょう。
PHPを使いこなすことができれば、Webの世界で十分にやっていくことができるということです。
初心者がPHPを始めるメリット
そんな世界中で使われているPHPですが、初心者が簡単に始められるものなのでしょうか?初心者には難しくて手に負えない、と心配の方もいるかもしれませんね。
大丈夫です。初心者こそPHPをお勧めします。
どうしてPHPがお勧めなのか、その理由を説明しますね。
豊富な情報
まず、Web業界におけるシェアNo.1のプログラム言語です。何かわからないことがあれば、ネット検索を利用すれば大量に情報を取得することができます。
ネット上にはPHPの公式サイトはもちろん、過去に沢山の人が経験した、PHPプログラミングで行き詰ったことやうまくいったこと、その具体的な方法がかなり詳細にアーカイブとして残されています。
今からPHPを始める人は、その膨大なアーカイブ全てにアクセスできるため、何か困ったことがあってもすぐに自己解決できるでしょう。近くにPHP経験者がいなくても、ネットを介して経験者に相談することも可能です。
環境の構築が簡単
PHPは開発環境を簡単に構築できます。ある一つのパッケージをインストールするだけで、自分のPCがWebサーバー化して、PHPでのシステム開発が可能となります。
それはXAMPPという名前のパッケージです。Webアプリケーションの実行に必要なソフトウェアが一つにまとまっています。これをダウンロードして、自分のPCにインストールするだけなんですね。
その具体的な方法については、次の記事に詳しく書いてありますので、是非ご覧ください。
PHPでのプログラミングとは
では、PHPがWeb開発の初めてのプログラム言語としてお勧めである理由を説明したところで、実際にPHPのプログラムとはどんなものか、簡単にご紹介したいと思います。PHPのごく触りの部分だけですが、イメージは伝わると思います。
PHPの基本構文
まずはさっそく、PHPで書かれたプログラムソースを見てみましょう! 内容が分からなくても問題ありません。
PHPはこのような感じで書かれます。
<html> <head> <title>PHP Test</title> </head> <body> <?php echo “Hello World!” ?> </body> </html>
このように、PHPではHTML構文の中にPHP構文を挿入する形で記述することができます。<?php ?>ではさまれた部分がPHP構文となり、上の例ではHTMLのbodyタグの中にHello World!と表示する構文が書かれています。
PHPでecho “何かの文字列”と書けば、その文字列をHTML構文の中に表示してくれます。この例だけでは具体的にPHPをどのように使うのかあまり分からないと思うので、次の例を見てください。
<html> <head> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8"> <title>PHP Test</title> </head> <body> メルマガ登録フォーム <form action="./" method="post"> 名前:<input type="text" name="name" size="40"><br> メール:<input type="text" name="mail" size="40"><br> <input type="submit" value="送信"> </form> <?php if(isset($_POST["name"]) && isset($_POST["mail"])){ //名前とメールの入力がある場合 if(filter_var($_POST["mail"], FILTER_VALIDATE_EMAIL)){ //正しいメールアドレス形式の場合 echo "メルマガ登録完了!<br>"; echo "名前:".$_POST["name"]."<br>"; echo "メールアドレス:".$_POST["mail"]; }else{ //間違ったメールアドレス形式の場合 echo "メールアドレス「".$_POST["mail"]."」は正しくありません。"; } } ?> </body> </html>
少しPHPの構文が長くなりましたね。全ての意味が理解できなくても大丈夫です。
このページの構成を説明すると、前半部分はメルマガ登録フォームの入力欄で、HTMLのみで書かれています。後半部分がPHP構文で、入力された名前やメールアドレスをチェックして、画面に表示する文字列を変化させています。
最初にこのページを開くと、次の画像のように名前とメールアドレスの入力欄だけが設けられています。
そして送信ボタンを押すと入力されたデータが送信され、それをPHPが受け取り、内容をチェックして次のように表示されます。
なおこの例では、メールアドレスの形式が正しくない場合はメッセージを変化させるようにしています。
このように、PHPを使えば、入力フォームの値を受け取り、内容をチェックして表示内容を変えるなどの処理が可能になるのです。今回はPHPを使用してWebサイトを構築する際のイメージをお伝えすることが目的ですのでPHP構文について詳しい説明はいたしません。
PHPではこのように様々な情報を受け取り、加工し、表示することができますので、今までHTMLのみではできなかった処理ができるようになります。
PHPの学習について
では、PHPを学習するにはどのような方法があるのでしょうか? 身近に教えてくれそうな人がいなければ、まずはPHPの学習サイトから勉強するのも一つの方法でしょう。
お勧めのサイトは、次の記事にまとまっていますので、どうぞご参考にしてください。
また、書籍を利用して学習するのも一つの方法です。書籍があればPCを持っていなくても学習できるので、スキマ時間を有効に使った学習ができるでしょう。
お勧めの書籍をまとめた記事もありますので、ご参考にしてみてください。
大事になのは、無理なく勉強できる環境を見つけることです。その環境は人それぞれですので、いくつか試してみて、ご自分に合った方法を見つけてください。
まとめ
PHPがWeb開発においてシェア率が断トツ1位であり、これからWeb開発を始める方にとっては非常にオススメな言語であることを紹介しました。PHPさえマスターすれば、あらゆるWebサービスを構築することができます。
また、ちょっとしたPHP構文も紹介しましたが、HTMLを使える方であればそこにPHP構文を挿入するだけですので、そこまでハードルも高くないです。
とりあえず簡単にWeb環境を構築できるXAMPPをインストールしてもらって、気軽にPHPを使ったWeb開発を始めていただければと思います。上記で紹介したように、PHPの学習サイトや学習本も沢山ありますので、きっとPHPでWeb開発ができるようになるでしょう!