PHPエンジニアに転職したいけど業界の事がよくわからない。
エンジニアを目指すならPHPがおすすめとよく聞くけど実際どうなの?
エンジニアの需要は年々増加しています。それに伴いプログラミング言語のPHPを選択して学習に励んでいるけど、実際PHPって需要はあるのか不安に感じてる方は多いです。
プログラミング言語してのPHPは
- 初心者でも扱いやすい
- 求人件数が多い
- エンジニアとしての平均年収が高い
と紹介されていることが多いですが、この記事ではこれらの情報について深堀して解説していきます。さらにPHPの将来性やPHPエンジニアとして転職するためのステップアップをご紹介しています。
PHPエンジニアの実態調査
PHPの仕事内容
PHPはWebアプリケーションを作ることを主としたプログラミング言語です。
Webエンジニアが扱う他のプログラミング言語にJavaScriptがありますが、PHPとの大きな違いはJavaScriptはブラウザ側、つまり閲覧するパソコンでコード内容を処理して出力するのに対して、PHPはサーバー側、つまりサーバーでコードの内容を処理して出力する違いがあります。
そのためユーザー毎に画面が切り替わる高性能なサイトやデータベースと連結を行うECサイトの開発などがPHPエンジニアのメインの仕事になります。
PHPで転職した場合の年収
PHPエンジニアの年収は平均で550万前後となっており、これはエンジニアとしては「並」といった収入です。
ではPHPよりも他の言語を習得したほうが高収入を得られるのかというと一概にそうではありません。そもそもプログラミング言語別に年収を調べた際上位に上がる言語は習得難易度が高かったり、扱える人が少ないから年収が上がっているのです。
PHPの需要
PHPはWebサイトの79%に使われており、その需要がなくなることは考えにくいです。
国内のCMSシェア率80%を誇るWordPressもPHPで作られています。WordPressを使用する企業は今後も増えていくと考えられますので、エンジニアのみならずあらゆるジャンルの企業でPHPのスキルは活かすことができます。
レバテックでの言語別求人割合でもPHPは2位となっていて、その需要の高さがわかります。
PHPの将来性
PHPの将来性は先も述べた通りWordPressがシェアを伸ばし続けていることもあり、増加する見込みがあると考えられます。
勿論WordPressだけに限らず5Gの時代では、通信速度の増加に伴い、より高性能なWebサイトの作成スキルが求められていきます。そのため、HTMLに組み込めることができるPHPは今後も末永く使われていく言語であることは間違いありません。
未経験からでもPHPで転職できるのか?
PHPの需要が高いことは間違いないのですが、実際に未経験でもPHPで転職が行えるのか解説していきます。
未経験からでも転職できる?
結論として、PHPは未経験からでも転職しやすいプログラミング言語です。
求人サイトindeedにて2019年11月時点でのPHP未経験の求人件数は1196件です。ちなみにJavaScript未経験の求人件数は450件となっています。
これは一概にJavaScriptがPHPより劣っているという訳ではなく、PHPは初心者でも扱いやすい ため未経験からでも重宝される言語であるということです。
未経験からのPHP習得難易度
PHPの習得難易度はプログラミング全体から考えると習得しやすい言語と言えます。
PHPはWebサービスを作るために特化した言語です。特化している ためあれやこれやと回り道をしてしまう不安もなく基礎を学んでからすぐに実践へと移れます。
PHPはとにかく簡単に動かせてしまう言語です。コードを見ればその人のプログラミングレベルまで容易にわかってしまう言語ですので、基礎を覚えた後はとにかくフレームワークを使って自作のサービスを作っていくのが成長する秘訣です。
PHPで転職を成功させるためのステップ
PHPが初心者でも習得しやすい言語であることは解説しましたが、ここからはPHPのプログラミングスキルを転職に結び付けるポイントを解説していきます。
IT業界の知識を深めよう
PHPで作るのはWebサービスです。Webサービスを開発するのはIT業界ですので転職をする前に最低限のIT業界の知識は身に付けて置く必要があります。
IT業界の知識として覚えておくべき内容は
- エンジニアの各職の名称と役割
- IT業界の種類とサービス内容
- IT業界で使用される専門用語の理解
の3つの項目です。
ITエンジニアの中でも職種により作業する内容は違います。ここでは網羅的には解説はしませんが、例えばフロントエンドエンジニアと呼ばれる目に見える部分のコーディングをするプログラマーや膨大なデータから最適解を導き出すデータアナリスト等があります。
IT業界にも様々な種類があります。システムの作成をするSI業界や家電等の組み込み制御のマイコンを作成する企業等です。
IT業界は専門用語が飛び交う業界です。初めのは知らない言葉ばかりになるかも知れませんが転職をする前にある程度の理解は必要です。
Web基礎スキルを身につける
PHPエンジニアで転職を目指すならWebを使うスキルは必須です。
自分で作成した作品の動作確認を行う ために普段使っているブラウザだけはなく、IEやGoogle Chrome、Firefox等の基本操作やインターネット環境の設定方法等は自力で出来るようにしておきましょう。
プログラミングスキルを身につける
PHPエンジニアを目指すなら、勿論PHPのプログラミングスキルは最重要です。
PHPの勉強方法はとにかく書いて動かすのが一番です。基礎は身に着いていることが前提になりますが、Webを使っている時に「このサイトに○○のような機能があれば便利なのに」と思うことがあれば、PHPでその機能のコードを一度書いて下さい。
上手くいってもいかなくても、PHPのスキルは書き続けることで上達していきます。
サンプルを参考に成果物を作成する
PHPで作られた成果物はネット上でいくつも公開されています。
それらのコードを参考にしながら自分でオリジナルの成果物を完成させてみましょう。PHPのプログラミングスキルは成果物を作っていくことで向上していきます。
成果物をいくつか作り上げることで本当に自分がやりたい仕事や作成したいものが分かるようになると思います。自分の適性を確認する ためにも成果物を作り上げることが転職を成功させるポイントです。
ポートフォリオを完成させる
ポートフォリオとは自分の成果物の作品集です。これは面接でも重要なポイントになっており、自分の成果物によってプログラミングスキルを評価されます。
ポートフォリオとして作成する成果物を作成する際には下記のポイントを意識して作成しましょう。
- 誰が見ても分かりやすいようにコードを書く
- オリジナリティがあって使用する人に明確なメリットが存在する
- ユーザーが使いやすいように工夫された作品である
これらを意識して作品を作る事により漠然にポートフォリオを作成するよりも品質のよい成果物が完成します。
PHPを身につけるための方法
次に未経験から転職するために必要なPHPのプログラミングスキルを身に着ける方法を解説します。
独学
まず、PHPを独学で身に着ける方法です。PHPはインターネットでも情報が充実していますので、実際に動かせる作品は独学でも十分に作れます。
しかし、独学でコードを書き続けていると独自の癖等が生まれてしまう点には注意が必要です。PHPはとにかく簡単に動作するプログラム言語ですので、独学で勉強をしている内に他の人が読みづらい独特なコードを書いてしまっていることがあります。
企業に勤めながらPHPのコードを書く際は自分だけで作品を作るわけではなく集団でコードを書くことも多々あります。その ため、転職で通じるPHPのプログラミングスキルを身に着けるには書いたコードをネット上等で他人に評価してもらうことが上達への近道です。
スクール
プログラミングスクールに通ってPHPを身に着けることは独学と違って下記のメリットがあります。
- スクールに通っていたことが信頼に繋がる
- 効率よく転職活動で通用するスキルが身につく
転職する際にスクールに通っているとプログラミングスキルの一定の信頼に繋がります。
これは独学を否定している訳ではありませんが、未経験で専門学校やIT業界ではない他業種から転職を目指すならスクールを利用することが近道であることは間違いありません。
【結論】PHPは未経験から転職するのにおすすめな言語です
PHPエンジニアの需要などについて解説しました。
PHPは求人の件数も多く、学習難易度も低いことから未経験からITエンジニアに転職するにはオススメの言語です。
PHPで転職を成功させる ためには下記のポイントを再度押さえておきましょう。
- PHPはWebアプリに特化した言語なのでWebに関する知見を深めよう
- 未経験でも習得しやすい言語である一方読みやすいコードを書くことを意識しよう
- 求人の件数は多いので本当に自分の作りたい作品やシステムを予め決めて置こう
PHPは今後も様々なサイトで使用されていく言語です。一度プログラミングスキルを身に着けるとIT業界のみならずあらゆる業種で重宝される人材になりえます。
モチベーションを高く学習に励んでいきましょう!