エンジニアには様々な担当領域があって、それぞれ職名があります。業界や専門用語のようなもので、未経験者だとよくわからなかったりしますよね。
今日はそんな「バックエンドエンジニア」についてカンタンな解説と、目指すために必要なスキル・目指すメリットを解説します。
- バックエンドエンジニアの主な役割はサーバやデータベースの構築
- バックエンドエンジニアにはJavaやPHPなどスキルが必要
- フレームワークの扱い方を学ぶと効率的に開発が進められる
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
バックエンドエンジニアとは?
バックエンドエンジニアと聞いてどんなことをするエンジニアなのか、回答できる人は多くないでしょう。
バックエンドエンジニアを直訳すると「一番裏側のエンジニア」という意味になります。バックエンドエンジニアとは、WebサイトやWebサービスの目に触れない部分を担当するエンジニアのことです。
バックエンドエンジニアの仕事内容
バックエンドエンジニアは
- 「サーバーの構築」
- 「データベースの構築」
- 「システムの開発と運用」
が主な仕事になります。
Webサイトはサーバーサイドのセキュリティと情報通信に関するセキュリティのレベルを維持・向上させ、ユーザーが満足するようなレベルの高いサービスの提供をする必要があります。そのためにバックエンドエンジニアの存在は必要不可欠です。
平均的な年収
バックエンドエンジニアの年収は勤めている会社と自分のスキルによって大きく変化します。平均的な年収は約300万円~600万円ですが、役職やスキルによって年収1000万円を越える人もいます。
またフリーランスとして働いている場合、報酬単価は月約60~80万円ぐらいが相場となっています。報酬単価や年収が高くなればなるほど高度なスキルやバックエンドエンジニア以外の知識も必要となります。
バックエンドエンジニアの3つのメリット
日本国内のエンジニアの数はまだ不足しているといえ、エンジニア業界は売り手市場といえます。とはいえ、エンジニアにはたくさんの職種があります。
多くの職種の中からバックエンドエンジニアを選ぶ場合、他のエンジニアとは違うどういった強みがあるのでしょうか。バックエンドエンジニアになるメリットをご紹介いたします。
バックエンドエンジニアのメリット1:ライバルが少ない
同じWebサイトやWebサーバーのエンジニアであるフロントエンドエンジニアより、バックエンドエンジニアはライバルが少ないです。
目で見えるイメージからフロントエンドエンジニアを目指す人は多いですが、目に触れない部分を担っているバックエンドエンジニアはイメージが掴みにくいためか目指す人は多くありません。またバックエンド言語はフロントエンド言語よりも複雑であることも、ライバルが少ない理由の一つです。
バックエンドエンジニアのメリット2:未経験でもできる
エンジニア未経験者でもバックエンドエンジニアへ転職することが可能です。なぜならバックエンドエンジニアが扱う言語の中に初心者でも扱いやすい言語があるためです。
そのプログラミング言語とは「PHP」と「Ruby」といいます。どちらも世間的によく使用される言語のため、どちらから覚えていっても損はありません。ただ「Ruby」の方は日本人が開発した言語のため、日本人には学びやすいでしょう。
バックエンドエンジニアのメリット3:将来性がある
バックエンドエンジニアの仕事の多くは継続していく仕事となります。バックエンドエンジニアの仕事にはサービスの改修や保守といった作業があります。
つまりWebサービスやアプリケーションでのバグや問題を改善する仕事です。Webサービスやアプリケーションは日々、生み出されています。当然改修や保守作業は必要となるため、サービスが続く限りバックエンドエンジニアの仕事も尽きることはありません。
バックエンドエンジニアに必要なスキル
バックエンドエンジニアになるために必要なバックエンド言語はJavaやPHPなどのスキルがあります。
バックエンドエンジニアの仕事に就くためには、他にどのような言語の習得をすると有利になるのでしょうか。バックエンドエンジニアの仕事であるバックエンドの構築に必要なバックエンド言語と、スキルをご紹介いたします。
世界一のシェア「Python」
Pythonは「マイクロソフト」や「アップル」「Google」「Yahoo!」など大手企業も使う全世界で使用されている言語です。
シンプルなコードで読みやすくWebアプリケーション開発にすぐれたPythonは、初心者でも習得しやすいプログラミング言語となっています。またPythonは人工知能開発に一番強い言語なため、近年急激に需要が高まりプログラミング言語世界1位の言語となっています。
Pythonについては下記の記事で詳しく解説しています。
汎用性の高さが魅力「Java」
JavaはOSに依存しないためさまざまな環境で使用されています。
よってこれからも求人は一定数見込まれており習得しておいて損はない言語といえます。webサービスやスマホアプリ、業務システムだけでなく家電への組み込みなどJavaは幅広く使用されています。有名な「Minecraft」というゲームもJavaで作られています。
Javaについては下記の記事で詳しく解説しています。
初心者にもおすすめ「PHP」
PHPは比較的初心者向けの言語であることと、HTMLと組み合わせてさまざまに使用できるため、
Webサイトを構築したい人におすすめの言語です。最近よく耳にする「WordPress」もPHPが利用されています。また、日本の開発現場ではよく扱われる言語でもあります。初心者でも比較的早く基本の文法を覚えられるので、簡単なプログラムを早々に書くことができます。
PHPについては下記の記事で詳しく解説しています。
日本人が開発「Ruby」
Rubyは日本人が開発した言語です。よって日本語の学習ソースが多く日本人には学びやすい言語となっています。
汎用性と自由度が高く短いコードで記述可能な言語です。「クックパッド」「食べログ」「Twitter」「クラウドワークス」などはRubyで作られた代表的なWebサービスです。
Rubyについては下記の記事で詳しく解説しています。
データベース管理に必須「MySQL」
MySQLはバックエンドを構築するためにとても重要な役割をしている「関係データベース管理システム」です。
WordPressにも使われていて、巨大サイトの利用に耐えられるほどの頑丈さや複数のOSで利用可能であることなどで世界中で使用されています。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
効率よくするために「フレームワークスキル」
作業効率改善や開発期間の短縮などを理由に、多くの企業がフレームワークを使った開発を行っています。
それぞれの言語に対応したフレームワークがあるため言語のスキルだけでなく、フレームワークスキルの習得も必要となっています。たとえば「PHPのフレームワークはLaravelのスキル」「PythonのフレームワークはDjangoのスキル」「RubyのフレームワークはRuby on Railsのスキル」などです。
フレームワークではこちらの記事でカンタンに解説していますのでご参考ください。
フロントエンドエンジニアとの違いは?
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いは、WebサイトやWebサービスの表側・裏側のどちらを担当するかです。
バックエンドエンジニアはWebサイトやWebサービスの目に触れない部分、データベースの構築などを担当するエンジニアのことになります。それに対しユーザーの目に触れる部分つまり表側、画面のデザイン表示の部分を担当するエンジニアがフロントエンドエンジニアになります。
フルスタックエンジニアの難易度
フルスタックエンジニアはマルチエンジニアとも言われており具体的な職種を指すのではなく、いくつもの技術を持っているエンジニアを指す敬称みたいなものです。
フルスタックエンジニアのスキル力は高く複数の専門分野をもち、業界全体を俯瞰する能力も持っている人です。そのためフルスタックエンジニアになるのは難しく、需要と注目が集まっている割にはフルスタックエンジニアの人口は少ないといえます。
将来性も抜群なバックエンドエンジニアを目指そう!
同じWebサービスやWebサイトに関わるエンジニアではありますがバックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアでは仕事が違います。
バックエンドエンジニアは将来性もあり初心者でも転職しやすいエンジニアですので、エンジニアへ転職を考えている方にはおすすめの職業です。