WEB業界はやめておけって声があるけど、本当なの?
2020年。今世紀の始まりにインターネットの利用が一般的になってから20年も経ちました。
今や生活にもビジネスにも欠かすことはできないインフラであるWeb。今回はWeb業界の職種や特徴、主なサービスについて解説します。
Web業界に向いているタイプも紹介しますので、あなたの転職のきっかけになるかもしれません。
Web業界の歴史
Web業界の歴史は、1975年にマイクロソフト社が企業したことからスタートしました。その後、Apple社やAdobe社が登場しWeb業界が盛り上がっていきます。
さらに1986年はPerlが誕生し、インターネットの流行に貢献しました。やがて1991年にはWorld Wide Webが誕生、1992年に日本で最初のホームページが完成します。このようにWeb業界は、驚くべきスピードで進化しています。
Web業界の今後
近年では人々がWebのサービスを使って用事を済ますことが増えています。Amazonのようなネットショッピングで買い物をする、旅行の予約をネットから行うなどあなた自身の日常を振り返っても思い当たることが多いでしょう。
そして、2020年ではコロナの影響により益々Webサービスの必要性が増している時代です。病院によるネットでの診断や処方箋をネットで依頼し郵送してもらうなど、これまでほとんど対面でしか行われてこなかったサービスについてもWebを利用したオンラインサービスの選択肢が増えているのです。
その為、Web業界ではオンラインサービスの増加に合わせて人手の需要は益々高まっていくことでしょう。
Web業界はやめとけ!?の真相とは?
Web業界に関する噂や評価について、Web業界はやめとけ!という声を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
残業が多く、スケジュールが厳しい仕事である、というイメージが「やめとけ」につながっているかもしれません。確かに以前は他業界に比べて職場環境がきつくなりやすい状況はありました。
ですが、現在では技術の進歩と共にプログラマーのスケジュール管理やチーム体制の効率化を行うツールや思想が発展しています。
何よりも物づくりをするプログラマーが前向きかつ健康的に仕事ができることが、結果としてシステムの品質向上につながることをWeb業界の関係者の間で理解が広まっています。これからますますプログラマーの職場環境はより良いものに変わっていくことでしょう。
反対にWeb業界をおすすめできる理由として、
- 服装は比較的自由
- フリーランスとしても働きやすい
- 柔軟な働き方が可能な企業が多い
- 業界全体の需要が右肩上がり
などがあります。
噂だけでWeb業界への転職や就職をやめてしまうのは非常に勿体無いです。ぜひあなた自身で調べて判断してみてください。
Web業界の主な職種4つ
Web業界にはどのような職種があるのか、代表的なものをご紹介します。
プログラマー
プログラミングを主な仕事とする職種です。システムとしてどのようなことが実現できて欲しいかという要望を満たす設計書を元にプログラミングを進めます。
チームで一つのシステムを作ることも多く、プログラマー同士で、自分の作ったプログラミングの内容をチェックし合うレビューも大事な仕事の一つとなります。
プログラマーに必要なスキル
- プログラミング言語の知識
- コミュニケーションスキル
システムエンジニア
プログラマーのお仕事の解説に出てきました設計書、こちらの作成も担当するのがシステムエンジニアの仕事です。プログラマーからのステップアップと考えることもでき、システムの要望を設計書にまとめ、更にプログラミングも行うという形で一通りの作業をこなすことができる必要がある職種となります。
エンジニアに必要なスキル
- プログラミング言語の知識
- コミュニケーションスキル
- 読む人に正しく伝えることができる文章力
Webデザイナー
Webサイトのデザインを担当するWebデザイナーはプログラマーやエンジニアとは異なるスキルが必要となる職種です。デザイナーはお客様が紙や頭の中にあるイメージを具体的なデザインとして見える化したり、ユーザがより使いやすいデザインを常に考え改善していくことも大事な仕事です。
Webデザイナーに必要なスキル
- デザインの知識
- コミュニケーションスキル
- デザイン制作の為のツールを使いこなすスキル
Webディレクター
Webディレクターはシステムを作る際にお客様の要望をヒアリングして、エンジニアチームに伝達することが主な仕事になります。お客様が自身の要望を言葉にできていない部分もヒアリング力によって明確にしていき、本当に必要な機能を作ることにシステムを導くことが大事なポイントになる職種です。
Webディレクターに必要なスキル
- IT全般の基本的な知識
- コミュニケーションスキル
- 相手の求めているものを聞き出すことができるヒアリング力
- 相手が納得するようなシステム提案ができるロジカルシンキングのスキル
Web業界のサービス8つ
Web業界のサービスは、おもに8つに分けられます。具体的なWeb業界のサービスについて詳しく紹介していきます。
Web業界に就職しようと考えている人は、詳しく確認しておくとよいでしょう。IT業界との違いが、よく分かります。
サービス1:eコマース
代表的なWeb業界のサービスは、eコマースです。eコマースは、ネットショップやネット通販を意味します。eコマースは正式には「電子商取引」と呼ばれて、企業と消費者の間のやり取りを意味する場合が大半です。
とくに説明がない場合は、企業間や一般人の間のやり取りは含まれません。代表的な例は、Amazonや楽天などです。多くの人がeコマースを利用するようになっているため、成長分野と言えます。
サービス2:ポータル
ポータルは、ウェブサイトの入り口に該当する部分です。Web業界では、ポータルサイトの作成や運営などを行います。
代表的なポータルサイトは、YahooやGoogleです。ポータルサイトの中には、企業ポータルサイトなど限られた人に向けて開発されているタイプもあります。
さらに総合系ポータルサイトはもちろんのこと、地域系ポータルサイトや専門情報系ポータルサイトなども注目を集めています。
サービス3:SNS
SNSの運営や作成は、Web業界の重要なサービスです。
SNSを使えば人間関係構築や情報の発信や検索などが便利でき、世界中に利用者がいます。Web業界に携わっている人の多くも、SNSを利用しています。
Twitterやインスタグラムは、代表的なSNSです。近年ではマーケティングにSNSを利用する企業も増えていて、Web業界でも重要視されている分野です。
サービス4:ソーシャルゲーム
ソーシャルゲームは、SNSがプラットフォームになっているゲームです。世界中の人と同じゲームで遊ぶこともできて、人気があります。
Web業界のサービスでも収益力のある分野として注目を集めています。外部会社と連携してソーシャルゲームを作成する場合もあり、多くのWeb業界関係者が関わります。代表的な例は『パズドラ』や『モンスト』などです。
サービス5:キュレーション
キュレーションは、ニュースサービスをまとめたWeb業界のサービスです。GunosyやSmartNewsが有名です。
ユーザーが参加するキューレーションもあり、盛り上がりを見せています。幅広い情報を発信しているキューレーションも人気です。
また反対にマイナーなテーマばかりを集めたキュレーションが作成され、固定のファンが付いている場合も少なくありません。
サービス6:電子書籍
電子書籍は、モバイル端末で本を読めるWeb業界のサービスです。日本でも2010年ごろから人気が出て、文だけでなく漫画も電子書籍で読まれることが増えてきました。
kindleストアや楽天Kobo電子書籍ストアなど知名度が高いサービスもあります。さらに定額制で電子書籍が読めるサービスもあります。今後も電子書籍は発展が見込まれる分野で、紙ベースの書籍も続々と電子書籍化されています。
サービス7:eラーニング
Web業界のサービスで人気を集めているのは、eラーニングです。eラーニングは通信教育と呼ばれる場合もあり、コストが削減できると導入する企業が増えています。
最近ではSNSを取り入れて学習効果を上げるサービスも導入されています。eラーニングがあれば、いつでもどこでも学びたいという気持ちを満たすことができるでしょう。学習者の管理も容易にすることができます。
サービス8:Web広告
Web広告は、インターネットに存在する広告です。Web業界の収入源にもなるため、Web広告事業に順次する人も少なくありません。
Web広告は、誰をターゲットにした広告にするのかやホームページのどの部分に広告を表示するかなどを考えることも大事です。Web広告は画像や文字だけではなく、動画広告なども注目を集めています。バナー広告やリスティング広告など種類も豊富です。
Web業界の特徴3つ
Web業界には、他の業界にはない特徴があります。これからWeb業界に就職や転職を検討している人は、特徴を頭に入れておくとよいでしょう。
特徴が自分にぴったりだなと感じた場合は、実際に仕事をしてみようかと検討してみることがおすすめです。
特徴1:平均年齢が若い
Web業界は、他の業界に比べて平均年齢が若いという特徴があります。
Web業界で働いている人の平均年齢は33.5歳と言われています。一般的な日本のメーカーでは、平均年齢が40歳前後という場合も少なくありません。
Web業界自体が若い業界なので、働いている人も若い傾向と言えるでしょう。若い人が多い業界なので、20代後半でマネージャーになったり、管理職になる人も少なくありません。
特徴2:向き不向きはない
Web業界は、向き不向きはないと言われています。未経験でWeb業界に飛び込む人も多く、基礎の分野を学べば誰もが一流のWebデザイナーになれるという意見もあります。
新しい技術革新などが進むWeb業界は、学ぶ姿勢があれば素晴らしい成果を出し続けることも可能です。Web業界に就職を検討している人は、探究心を忘れなければ向き不向きを克服できるでしょう。
特徴3:フリーランスで働ける
Web業界では、フリーランスで働く人も多いです。会社に縛られず自由な生き方がしたい人にぴったりでしょう。
未経験からフリーランスで働いているWeb業界人もいます。会社で働いているよりも、フリーランスは給料が高いという場合も少なくありません。
ただフリーランスで働くことは、デメリットもあります。安定して稼ぐには、努力を続ける必要があるでしょう。
Web業界のエンジニアの仕事4つ
Web業界のエンジニアの仕事は、大きく4つあります。
Web業界のエンジニアで働きたい人は、自分がしたいという仕事を探すとよいでしょう。それぞれに専門性があるため、Web業界のエンジニアを目指す人はスクールに通ったり自分でも勉強をしてみることがおすすめです。
すでにそれぞれの仕事をしている人に話を聞いてイメージを膨らませるとよいでしょう。
仕事1:システムの構築
Web業界のエンジニアの仕事は、システムの構築が知られています。クライアントから依頼されるケースと、クライアントの要望を聞いて自らシステムの仕様書を作成して作る場合があります。
いずれにせよ、高い専門性が必要となります。クライアントの要望が実現は難しいものであれば、違うシステムを提案するなど臨機応変に対応することが求められます。
仕事2:Webサイト制作
Webサイト制作は、Web業界のエンジニアに多い仕事です。
企業のホームページのように見た目のデザインや表現が大切な要素になるWebサイトもあれば、病院の予約サイトのように、ユーザが予約した内容を病院のスタッフもきちんと確認ができたり、予約を変更、キャンセルしたりすることがサイト上でできるなど、機能面が大事なサイトもあります。
そのようなサイトをゼロから作成したり、既にできているサイトに対して、使い勝手をよくするために改善を行うこともあります。
仕事3:サイトの保守
サイトの保守は、注目されることが多いエンジニアの仕事です。
サイトの保守は、莫大な知識量が必要です。セキュリティ面の保守も大事なので、日々学ぶ必要があります。
正確な対処方法の知識が不測していた場合は、顧客が不測のトラブルに巻き込まれた時に企業の信用に関わる大きな問題になります。Web業界を目指す人は、幅広い分野の最新の知識を手に入れておくとよいでしょう。
仕事4:マーケティング
マーケティングは、将来性が見込まれるWeb業界のエンジニアの仕事です。
ECサイトを通して、販促活動したり、SEO施策を行います。マーケティングの仕事は、メールマガジンを発行したり、繰り返しサイト改善をしたりと多岐に渡ります。
まだまだ歴史の浅い仕事なので、人手も足りていません。データー分析力やトレンドを探す力などが求められます。
Web業界への転職に向いている人が持つ3つの特徴
Web業界のエンジニアに向いている人は共通点があります。
Web業界のエンジニアに転職を検討している人は、自分も向いているか考える際の参考にしてみてください。向いていると感じた人は、スクールに通うなど具体的な行動をしましょう。
特徴1:論理的思考ができる
論理的な思考ができる人は、Web業界のエンジニアに向いています。本を読んだり、問題を解いたりして論理的思考ができるようになりましょう。
Web業界の仕事は、感性だけでは難しいです。デザインについても論理的に考えましょう。
特徴2:物事を追求することができる
物事を追求することができる人は、エンジニアに向いています。気になる点は、調べたり、解決策をみつける癖をつけておくとよいでしょう。
疑問点があれば、ネットで調べたり、書籍で調べられる力を身に着けているかどうかで大きな違いがあります。
特徴3:コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、顧客と交渉する際に必要です。上手くプレゼンする方法などを身に着けて、スムーズに仕事ができるようにしておきましょう。
コミュニケーション能力が無ければ、どれだけWebの知識があっても仕事ができません。
Web業界のエンジニアを目指そう
Web業界のエンジニアは、今後も将来性が見込まれる職種です。
Web業界が気になっている人は、必要な能力などを調べて勉強しましょう。Web業界のエンジニアにはいろいろな仕事があるため、どの専門分野に詳しくなりたいかを調べることもおすすめです。
サービスや特徴を頭に入れておけば、就職活動でも有利に働くでしょう。