この記事では、学部や学科も交え、システムエンジニアが目指せるがおすすめの大学を紹介します。
どの大学や学部に行けばいいの?
一口にIT関連の仕事といっても、いろいろな業種があります。近ごろでは小学校でもプログラミング教育が始まったりもしています。
システムの設定には担当や役割がそれぞれありますが、今回はシステムエンジニアを目指すための大学選びについて紹介します。
- システムエンジニアは要望をもとにシステムの仕様を決める職種
- 東京電機大学などシステムエンジニアを目指せる学校は増えている
- 人脈形成やコミュニケーション能力の向上は大学進学の利点
システムエンジニアとは
システムエンジニアの仕事は、クライアントからの要件・要望を聞いて、クライアントの要望を元に仕様書を作成するものです。
システムエンジニアが作成した仕様書を元に、プログラマーがコーディングをし、そのシステムをテストします。作業の分担などは企業によって違いますし、フリーランスであれば全てを自分で行う場合もあります。
クライアントの要求を的確に分析し、ニーズに応える能力が必要となってきます。それらをプログラマーに指示をしたり、スケジュール管理したりなどのマネジメント能力も求められます。
システムエンジニアの年収は?
年収は、本人の経験や勤務する企業の規模によって違いがでてきます。フリーランスであれば、算出の方法も変わってきます。
転職・求人サイトdodaの調査によると、システムエンジニアの年収はおおよそ450万円から700万円くらいといわれています。
金額に幅があるのは、スキルや経験によって差が出てくるからでしょう。20代後半で450万円くらい、30代後半で500万円台、40代以上では700万円以上というのが一般的です。
なお、システムエンジニアへの就職・転職を見据え、独学でプログラミングスキルを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。
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システムエンジニアを目指せる学科のある大学10選
システムエンジニアの仕事がどのような内容か分かったところで、具体的にはどのような勉強をすればいいのか悩みますよね。
学校に通わずに会社で働きながら身につけるという方法もあります。企業によってはシステムエンジニアに必要な資格を取得できるようサポートする会社もありますが、明確にシステムエンジニアを目指すのであれば、大学に進むことをオススメします。
大学では専門的な知識やスキルを身につけられます。多くの大学では工学部や理工学部といった学科が設けられています。
システムエンジニアを目指せる学科のある大学1:東京電機大学
東京都足立区にある、創立は1907年(明治40)で理系の私立大学です。「技術は人なり」の教育理念のもと、技術者である前に人として立派であるように学生の育成に力をそそいでいます。
システムエンジニアを目指すために必要な、グループディスカッションやグループワークを重視したカリキュラムがあり、共同作業をすることで実社会に必要なコミュニケーション能力を育てます。システムデザイン工学部は2017年に新設され、即戦力となる人材を育成する学部となります。
システムエンジニアを目指せる学科のある大学2:中央大学
東京都八王子市にある私立大学です。理系の専門大学ではありませんが、理工学部にはシステムエンジニアを目指すのに適した学部です。
数学科・物理学科・都市環境学科・精密機械工学科・電気電子情報通信工学科などの幅広い学科が設けられています。
創立は1885年(明治18)で「実地応用の素を養う」の理念のもと、基礎・基本を重視した教育を目指した大学です。キャリアセンターの就職支援の実施や、インターンシップ・資格取得のサポートも充実しています。
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システムエンジニアを目指せる学科のある大学3:芝浦工業大学
東京都港区にある私立大学です。東京都江東区・さいたま市にもキャンパスがあります。
「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」を掲げ、実用的な知識と技術を併せ持ち、技術立国日本を担う人材を育成しています。システムエンジニアを目指すならば、工学部・システム工学部・デザイン工学科など、幅広い理系分野の学部がある芝浦工業大学はオススメです。
国際的に活躍できる人材を育てるために、海外インターンシップなどもあり、卒業後の進路も自分にあったものを選択できるでしょう。
システムエンジニアを目指せる学科のある大学4:大阪電気通信大学
大阪府寝屋川市にある私立大学です。「手と頭と心を同時に動かす実践型教育」を理念に、社会に貢献する人を育成する大学です。
実験・実習に重点を置いた授業で、社会に出てからも即戦力として役立てる人材を育成しています。システムエンジニアを目指すのであれば、電気電子工学科がオススメです。
システムエンジニアを目指せる学科のある大学5:東京情報大学
千葉県千葉市にある私立大学です。総合情報学部と平成29年から新設された看護学部があります。
総合情報学部は、「情報システム」「数理情報」「社会情報」の3学系体を取っているのが特徴です。それぞれの専門性に合わせて学ぶことができます。正課授業でインターンシップに取り組み、多くの学生が実習を行なっています。
学部全体でカリキュラム化されていますので、卒業後の就職へと繋げています。また、多彩な進路・就職サポートがあります。
⇨ 東京情報大学
システムエンジニアを目指せる学科のある大学6:工学院大学
東京都新宿区にあり、創立は1887年(明治20)。4学部15学科の工科系総合大学です。
先進工学部、情報学部に「情報通信工学科」「システム数理学科」が新設され、2019年には航空・宇宙分野の新専攻も設置されました。
以前は語学力(英語力)が必修であった留学条件を緩和して、より多くの留学生を海外に送り出す「ハイブリッド留学プログラム」を実施しています。就職支援インターンシップも1年生から参加可能です。
システムエンジニアを目指せる学科のある大学7:湘南工科大学
神奈川県藤沢市にある私立大学です。湘南工科大学は、汎用的な能力と専門分野の知識や技術を兼ね備えた学生の育成を掲げています。
社会に出てからも、柔軟に対応できる技術者の育成に力を入れています。学生のレベルアップに則した学びのステージは、個人の強みを生かし弱点をカバーし合いながら学修できます。1年生からキャリア教育関連の授業があり、就職にも有利です。
支援サポートもしっかりしていますし、インターンシップでの単位の取得も可能です。
システムエンジニアを目指せる学科のある大学8:千葉工業大学
千葉県習志野市にある私立大学です。高度な専門知識を身につけながら、思索し機知縦横な人材の育成を目指しています。
実習を繰り返しながら専門知識を深めることができます。ここの学生に合わせたクラス編成による基礎教育は、その後の専門科目へのスムーズな移行体制へ繋がります。充実した施設環境では、最新のソフトが豊富に用意されたコンピューター演習室が利用できます。
システムエンジニアを目指せる学科のある大学9:関西大学
大阪千里をはじめ、4つのキャンパスを有する私立大学です。工学系の専門大学ではありませんが、学生たちが学部の垣根を超えた研究活動・学生生活を過ごせる魅力があります。
200万冊以上の蔵書を誇る「総合図書館」は、古典書籍はもとより最新の文献までをも網羅している充実さです。土日祝も使える便利さも勉強の助けとなるでしょう。
多くの学部では、学科の下に専修・コースを設けていますので、視野を広げながらより理解を深めることができます。
システムエンジニアを目指せる学科のある大学10:同志社大学
京都市にある私立大学です。創立は1875年(前身は同志社英学校)で、「自由主義」「国際主義」「キリスト教主義」を教育理念とした心育に重きを置いた大学です。
多くの学部がありますが、システムエンジニアを目指すのであれば、理工学部がよいでしょう。システムエンジニアをはじめ、幅広い技術者・研究者を目指すことができます。
創始者が留学を経て開いた大学なので、多様な留学制度で学生のニーズに対応しています。自分の目的やレベルにあった制度が選べます。
システムエンジニアになるために大学へ通うメリット3つ
システムエンジニアを目指すために、大学へ通うという選択肢もあります。関連企業に勤めてから仕事のキャリアアップのためにシステムエンジニアの勉強をするという選択肢もありますが、専門学校やシステムエンジニアを目指すための学部がある大学へ通って勉強するとよいでしょう。
クライアントとなる企業によっては金融系や、家電メーカーなどには電気工学系などの知識も必要となるでしょう。
次の項目からはシステムエンジニアになりたい人が、大学へ通うメリットを3つ紹介します。
メリット1:人脈を広げやすくコミュニケーション能力が鍛えられる
システムエンジニアの仕事は、クライアントの作りたいシステムや、要望を理解して、的確に形にしていきます。実際にクライアントと接して打ち合わせなどを行う、上流工程と呼ばれる業務が主な内容になります。
そのためにはコミュニケーション能力が必要となります。コツコツとした作業能力とともに対人スキルも不可欠といえるでしょう。大学では授業のほかにもゼミやサークルなどで、教授やほかの学生との交流があり、チーム・グループでの作業の進め方の指針の一つとなるでしょう。
メリット2:教養など専門知識以外の知識が身につく
システムエンジニアを目指し、大学を卒業したあと企業へ就職する人がほとんどでしょう。
会社では、クライアントとの打ち合わせなど人と接することが多くなります。システムエンジニアは専門スキルを身につけた職業ですが、その知識だけでは社会に出て通用するとは限りません。
大学はさまざまな経歴や年齢の人が集まっています。他学部などの交流も、異なる考え方を知るよい機会といえます。システムエンジニアに限ったことではありませんが、一般的な基礎知識を身につけておけば、社会に出てからも役に立つでしょう。
メリット3:就職時大卒が優位に働くことがある
日本の働き方や実力主義の社会になりつつあるとはいえ、まだまだ学歴至上主義の考え方が根強く残っているのが実情です。専門知識を身につけてシステムエンジニアとして働きたいという希望があるのならば、大卒の資格があると有利になるのも事実です。
在学中に就職する際に有利な資格などを取得できる大学も多くあるので、入社後のお給料に手当がつく可能性もあります。
システムエンジニアになるために大学へ通うデメリット2つ
一方で、やはりデメリットというものもあります。メリットの中に教養が深まると紹介しましたが、裏を返せばシステムエンジニアになるための専門知識以外にも勉強しなければならないということです。
そのほかのデメリットを以下にまとめてみました。
デメリット1:費用がかかる
文部科学省によりますと、平成29年度の私立大学の平均学費は4年間(医歯系は6年間)で538万円(理系)となっています。国公立であればこの金額から約100万円の学費は抑えられますが、いずれにしても高額な費用となります。
また初年度には別途入学料が必要となります。また一人暮らしであれば家賃・生活費などの出費も考慮しなければなりません。
大学へ通うということは、お金がかかってしまうのは仕方のないことです。ですが、専門的な知識を4年間かけて身につけられると考えれば、まったくの無駄とはいえないでしょう。
デメリット2:卒業までに時間がかかる
大学入学の進路を選択した場合、卒業までに4年間という時間がかかります。専門学校の場合はおよそ半分の2年間で修了できます。
早くから実社会で経験を積みたい、と考えているのであれば、専門学校や就職がよいでしょう。
それぞれの大学の特性を知ってシステムエンジニアを目指そう
今回はシステムエンジニアを目指すための大学選びについて紹介しました。
システムエンジニアを目指すにあったって、必ずしも大学進学だけが一番の道とは限りません。今回は大学を紹介しましたが、自分の希望や生活にあった進路を探して、憧れのシステムエンジニアを目指していきましょう。