フリーランスエンジニアはどうやって営業すればよいの?
フリーランスエンジニアとして営業が成功するコツは?
フリーランスエンジニアにとって、営業活動は生計を立てるため、また高収入を得るために必要です。
しかしフリーランスエンジニアになりたくても、営業活動に不安がある方や、具体的な営業方法がわからず悩んでいる方もいるでしょう。
この記事では、すぐに実践できて案件獲得につながる営業方法と成功のコツを紹介します。フリーランスエンジニアで初めて営業を行う方に向けた注意点も解説しますのでしっかりと確認してください。
フリーランスエンジニアの営業方法
フリーランスエンジニアが実践すべき営業方法は、下記の7つです。
- SNSやブログを活用する
- 交流会・セミナー・勉強会などのイベントに参加する
- 営業メールを活用する
- 知人や友人の人脈を活用する
- クラウドソーシングサイトを利用する
- ビジネス系マッチングアプリを活用する
- 飛び込み営業をする
ひとつずつ、詳しく解説します。
SNSやブログを活用する
SNSやブログを活用することで、多くの人の目に触れるように情報を発信しましょう。
Facebook、Twitter、InstagramといったSNSや個人ブログなどは、フリーランスエンジニアが活用すべき営業方法のひとつです。
日頃から、プログラミングなどを含めた開発関連の情報、IT関連のニュース、資格取得に向けた勉強の過程、さらには仕事に対する考えなどを自ら発信します。時折、仕事を募集している旨も投稿するといいでしょう。
長期間発信を続けると、人となりやどういったスキルを持っているかがわかるようになり、クライアントから依頼がくる可能性が高くなります。
交流会・セミナー・勉強会などのイベントに参加する
フリーランスエンジニアの営業方法として、交流会・セミナー・勉強会に参加して人脈を広げることも有効です。
IT業界では、エンジニア同士の交流会やセミナー、さらにはスキルアップを目的とした勉強会が頻繁に開催されています。そのなかには、フリーランスエンジニア同士の交流会などもあります。
このようなイベントには、積極的に参加するようにしましょう。
例えば、交流会で知り合ったエンジニアにクライアントを紹介してもらう、といった具合に案件獲得のチャンスが生まれます。
営業メールを活用する
営業メールも、フリーランスエンジニアが活用すべき営業方法のひとつです。
エンジニアの需要があっても求人募集を行っていない企業などの将来的なクライアント候補を、営業メールで探します。
フリーランスエンジニアが営業メールを送信するときのポイントは、下記の3つです。
- 簡潔でわかりやすい文章にする
- 経歴やスキルがわかる
- ポートフォリオが掲載されている
上記のポイントをふまえ、フリーランスエンジニアが企業に出す営業メールの、NG例とOK例を解説します。
NG例
まずは、営業メールのNG例を見てみましょう。
直近5年間程度はWebアプリケーションの開発を担当していました。
また、最近ではリーダーとして4名程度のメンバーをまとめています。
業務はWebアプリケーションの開発を希望します。
稼働については平日10時~17時でお願いしたいです。
なお、勤務は在宅を希望します。
侍 太郎:email:xxx@xxx
「Webアプリケーションの開発」「リーダーとして4名程度のメンバーをまとめていた」という書き方では、どのようなことを経験したのか、具体的に何ができるのか、相手に伝わりません。
また、特に初回のメールで希望職種や稼働時間、勤務スタイルなど希望を一方的に書くのはNGです。
OK例
続いてフリーランスエンジニアの営業メール、OK例を紹介します。
【直近の開発業務について】
直近5年間、家計簿アプリなど、Webアプリケーションの開発を担当していました。
上記のWebアプリケーションは自社サービスであり、約20人程度のエンジニアが長期間継続して開発を進めています。
開発工程の中でも、特に製造工程を得意としております。
上記プロジェクトの技術要素としては下記のとおりです。
・プログラミング言語:Python(フレームワークはDjangoを利用)
・DB:MySQL
※ ソース管理はGit Hubを利用。
【プロジェクトでの役割について】
直近2年間はリーダーとして4名程度のメンバーをまとめていました。
私より年上のメンバーや若手メンバーなど、さまざまな世代がいましたが、メンバー同士で長期的なゴール(開発生産性 前年比20%増)、短期的なゴール(各タスクの遅延発生率 10%以下)を共有することで、チームをまとめるように心がけ、さまざまな施策を実施しました。
結果として、開発生産性は前年比25%増、各タスクの遅延発生率は7%という成果を得ることができました。
社ではじめての取り組みも多く、苦労する面も多かったのですが、ファシリテーションやマネジメントを身につけることができました。
【希望職種について】
第1希望:Webアプリケーションの開発
第2希望:スマートフォンアプリケーションの開発
第3希望:Webアプリケーションのデザイン
※ Pythonを使用したWebアプリケーションの開発を希望しますが、 Swift、HTML、CSSの経験もあるため、関連する業務であれば対応可能です。
【ポートフォリオ】
ポートフォリオサイト:https://xxx/xxx
Twitter:@xxx
侍 太郎:email:xxx@xxx
携わった開発の内容や、扱える言語、スキルが明確に書かれています。
チーム開発においても、どんな点を努力したのかを伝え、成果を数値で表現することで実績に説得力を持たせています。
知人や友人の人脈を活用する
フリーランスエンジニアの営業には、知人や友人の人脈を活用するという方法もあります。同業界の知人や友人にエンジニアを募集する企業がないか、確認してみましょう。
フリーランスエンジニアで長く活躍したい方は、交流会や勉強会で人脈を形成しておくのがおすすめです。
クラウドソーシングサイトを利用する
フリーランスエンジニアにとって、CrowdWorksやLancersといった、クラウドソーシングサイトを利用するのも効果的な営業方法です。
クラウドソーシングサイトには、仕事を発注したい人が案件情報を登録しています。求職者は、自身が対応できそうな案件に応募することで仕事を獲得できます。
クラウドソーシングサイトの利点は、活動実績がクライアントへのアピールとなることです。過去の取引数、取引に対する評価、クライアントからのコメントなど、案件をこなすたびにプロフィールが更新されます。
手数料はかかりますが、気軽にスタートできるので営業未経験の方におすすめしたい方法です。
ビジネス系マッチングアプリを活用する
ビジネス系マッチングアプリの活用も、フリーランスエンジニアが実践したい営業方法です。
ビジネス系マッチングアプリには下記のとおり、営業活動に役立つ機能が多数搭載されています。
- AIが適性人材をレコメンドする機能
- 条件が合う相手とマッチングする機能
- 仕事したい相手とメッセージを送りあえる機能
参考:ビジネス版マッチングアプリYenta
また幅広い業界にアプローチできる点も、ビジネス系マッチングアプリの魅力です。
飛び込み営業する
フリーランスエンジニアの営業方法として、人によっては飛び込み営業が効果的です。
特に、会話力や人当たりに自信がある方におすすめといえます。対面で会話することでクライアントに好感を抱いてもらえたら、仕事につながる可能性があります。
ただ、手当たり次第オフィスに飛び込んでいっても、時間ばかり浪費してしまいます。
訪問する企業のWebサイトでエンジニアの需要がありそうか、事業内容や採用情報を確認しておくといいでしょう。
また、コロナ対策やテレワークの普及などにより新規訪問が難しい状況でもあるので、アポイント取りや訪問で無理をせずに、Web会議の活用も検討しましょう。
フリーランスエンジニアに営業が必要な理由
フリーランスエンジニアに営業が必要な理由は、主に下記の3つです。
- 人脈を形成できる
- 高収入につながる
- 継続して仕事できるようになる
会社員の場合、ある程度業務内容は決まっています。しかしフリーランスエンジニアであれば、営業により希望の案件を受注できます。
効果的な営業でスキルアップにつながる案件を営業で勝ち取り、実績を積めば、理想のキャリアを獲得できます。
フリーランスエンジニアが営業を成功させるコツ
フリーランスエンジニアが営業を成功させるコツは、下記の4つです。
- 自身の市場価値を分析する
- 効果的にアピールする
- 相手の話をよく聞く
- ポートフォリオの見せ方を工夫する
ひとつずつ、詳しく解説します。
自身の市場価値を分析する
フリーランスエンジニアに限らず、営業成功のコツは自身の市場価値を分析することです。
市場価値とは社会におけるビジネスパーソンとしての価値のことで、自身のスキルが企業にどれだけ必要とされているのかを表します。
現在のスキルの棚卸しを行い、特に受注できなかった案件について、どうすれれば受注につながったのか、振り返りまとめてみましょう。足りないスキルを洗い出して磨けば、市場価値がアップします。
効果的にアピールする
フリーランスエンジニアの営業を成功させるには、実績やスキルを効果的にアピールすることが大切です。
例えばSNSやブログなどは、普段投稿する内容についても業務に関連するものを意識的に選ぶようにします。またクラウドソーシングサイトでは、「作成したWebサイトの訪問者数〇〇万」といった具合に実績を数値で記載するのも効果的です。
ほかにも、個人ブログや履歴書には好感度が高いプロフィール写真を使うなど、自身を最大限にアピールすることを心がけてください。
相手の話をよく聞く
クライアントとの面談では、話をよく聞くことが営業成功のポイントです。
相手の話をよく聞く方であれば、「こちらの要望を汲み取ってくれる」という高評価を得られます。
逆に自分のアピールばかりで話を聞かないエンジニアに、クライアントは仕事を任せたいと思いません。アピールは大切ですが、何よりクライアントの話をよく聞くようにしましょう。
ポートフォリオの見せ方を工夫する
フリーランスエンジニアの営業では、クライアントによってポートフォリオの見せ方を工夫することが成功の鍵です。
やや極端な例になりますが、スマートフォンアプリの開発を行っている企業に対してWebデザインの実績を見せても、良いアピールとはなりません。
クライアントが求めるスキルをアピールできるように、ポートフォリオは適宜アレンジしましょう。
スキルを安売りしない
フリーランスエンジニアの営業では、スキルを安売りしないことも大切です。
仕事の獲得がスムーズだからといって低単価の案件ばかり引き受けると、下記のような状態に陥るリスクがあります。
- 仕事を獲得するために、安い報酬額で引き受ける
- 収入をアップさせるために、引き受ける仕事数を増やす
- 仕事を消化するために、労働時間を増やす
- 自身の許容量をオーバーしてしまい、身体や心を壊してしまう
- 1つ1つの仕事が雑になってしまい、クライアントが離れていく
スキルを安売りしないためには、仕事に対する報酬額のボーダーラインを定め、その額を下回るような仕事についてははじめから受けないようにすることが大事です。
フリーランスエンジニアはエージェントやスクールの利用もおすすめ
「フリーランスエンジニアとしての腕には自信があるけど、どうしても営業がうまくいかない」という方は、エージェントやスクールを利用してみてはいかがでしょうか。
エージェントの営業代行サービスであれば、第三者の立場でフリーランスエンジニアとしての市場価値を分析し、マッチする案件を紹介してくれます。
また、これからフリーランスエンジニアを目指す方は、サポート体制が整ったプログラミングスクールに通うのも効果的です。
例えばSAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)のフリーランスコースでは、最短3ヵ月で3万〜5万円の案件獲得を目指す「収入獲得」が目的の実践的なカリキュラムが組まれています。
プログラミングを学びながら実践的なスキルを習得し、さらに案件の斡旋を受けたい方はぜひ無料カウンセリングでご相談ください。
まとめ
フリーランスエンジニアにとって、営業は収入額を左右する大切な活動です。
フリーランスは自身の裁量で自由な働き方ができる点がメリットですが、安定して仕事を獲得するための工夫が必要です。
今回ご説明した営業方法や成功のコツを参考にして、仕事の獲得を目指してみてください。皆さんのフリーランスエンジニアライフが、充実したものとなるように願っています。
この記事のおさらい
フリーランスエンジニアの営業方法は下記のようなものがあります。
・SNSやブログを活用する
・交流会・セミナー・勉強会などのイベントに参加する
・営業メールを活用する
・知人や友人の人脈を活用する
・クラウドソーシングサイトを利用する
・ビジネス系マッチングアプリを活用する
・飛び込み営業する
フリーランスエンジニアとしての営業を成功させるコツは、下記のとおりです。
・自身の市場価値を分析する
・効果的にアピールする
・相手の話をよく聞く
・ポートフォリオの見せ方を工夫する