システムエンジニアの一日の流れを把握することで、職業に対する認識を深めることができます。そこで今回は、システムエンジニアの一日の流れを担当別に詳しくご紹介していきます。
それでは、システムエンジニアの仕事内容を詳しく理解していきましょう。
システムエンジニアはどのような流れで一日を過ごす?
システムエンジニアが、どのような流れで一日を過ごすのか細かく紹介します。システムエンジニアとは、プログラムを直接作るプログラマーとは違い、発案、クライアントとの打ち合わせ、社内連携を保つといった役割を担う職業です。
【担当別】システムエンジニアの一日の流れ
システムエンジニアが一日に行う業務の流れはほとんど決まっていることが多いです。システムエンジニアは会社に出勤したあと、メールチェックをしてクライアントとの打ち合わせの設定や、顧客の問い合わせに応対します。
その後、チームミーティングに参加して、プロジェクトの確認をおこないます。自身の仕事の発案を済ませたら、午後からクライアントとの打ち合わせや議事録の作成をして過ごします。
必要であれば再びミーティングをおこない、帰途に就きます。
上流工程を担当するシステムエンジニアの一日の流れ6つ
上流工程を担当するシステムエンジニアの一日の流れを、6つに分けて詳しくご説明していきます。上流工程とは、システム設計までの段階を指す言葉です。
それ以降のプログラミング開発における工程は、下流工程と呼ばれています。効率的なプログラムを短時間で構築できるかどうかは、この上流工程にかかっています。
上流工程をおこなうシステムエンジニアの一日を詳しく知り、仕事内容を理解していきましょう。
一日の流れ1:メールチェック
上流工程を担当するシステムエンジニアの一日は、メールチェックからはじまります。一日中メールチェックをしながら、クライアントとの連絡や、自分が開発したシステムについての質問や不具合に対する対処を早急におこなっていきます。
システムを開発して運用したあと、メンテナンスも含めて管理することが、システムエンジニアとしての大切な役割だからです。
一日の流れ2:朝の定例ミーティング
システムエンジニアにとって、朝の定例ミーティングは一日の始まりの中でも特に重要な事項です。システムエンジニアは、個々に仕事を推し進める傾向があるため、チームがお互いの顔を見ながら業務をするということがなかなか叶いません。
自分がいま何をしていてどの地点で物事を進めているのかを明確にするために、定例的にミーティングをおこなう必要があります。また、朝のミーティングはチームの連携を深める役割も担っています。
一日の流れ3:担当箇所の設計
システムエンジニアには、担当箇所を自ら設計するという大切な仕事があります。
システムエンジニアの仕事の一日のなかで、担当箇所の設計を行う時間は、クライアントの意向に沿ったシステムを自ら構築する時間です。そのためには最先端技術を得ていて、新しい発想ができる柔軟な応用力が必要とされています。
システムエンジニアは常に勤勉であることが求められていると言えるでしょう。
一日の流れ4:打ち合わせ
システムエンジニアにとって、顧客との打ち合わせは一日のスケジュールのなかでも大切な業務です。
クライアントとの打ち合わせが密でなければ、良いシステムを構築することができず、クライントの要望とシステムエンジニアが構築しようとしているシステムにずれが生じてしまう可能性があるからです。
意見の食い違いを起こさないためにも、直接会って打ち合わせをすることが重要な仕事となっています。
一日の流れ5:議事録の作成
システムエンジニアの大切な仕事に、頻繁におこなわれているシステム構築のための会議の議事録を作成するという業務があります。
会議に出席していた人がしっかりと内容を振り返ることができる書類を作成する必要があり、参加しなかった人にも明確に伝わるような議事録でなければなりません。
そのために、普段から会議の内容を明確に把握しておく必要があります。
一日の流れ6:夕方の定例ミーティング
システムエンジニアの一日をしめくくる夕方のミーティングも、大切な仕事のひとつです。チームをまとめるために、仕事終わりのミーティングは欠かせません。今日一日の仕事の進捗具合を報告し合い、お互いの業務の連携を強めていきます。
問題や疑問点があれば、この時点で解決しておきましょう。
構築担当のシステムエンジニアの一日の流れ3つ
構築担当のシステムエンジニアの一日の流れ3つを紹介していきます。構築担当のシステムエンジニアは、データセンターに行って作業をおこないます。
システムエンジニアとは、システムの設計図を作ることが主な仕事です。その設計図にもとづき、プログラマーがプログラミングをおこなっていきます。
一日の流れ1:データセンターへの移動
構築担当のシステムエンジニアは、まずはデータセンターへ行くところから始まります。構築担当のシステムエンジニアは、データを作成する場所へ自ら移動する必要があるからです。
夜間勤務やへき地などでの作業もあるため、駅からタクシーなどで移動するケースもあります。
一日の流れ2:構築作業
データセンター内で説明を受けてから、構築作業をおこないます。
データセンターへ入ったら、セキュリティカードの入手や必要書類の提出がおこなわれます。構築手順書を見ながら作業を進めていきますが、データセンター内で指導を受けながら業務をおこなう場合もあります。
また、担当者と組んで作業をする場合もあります。
一日の流れ3:動作確認テスト
データセンター内で構築作業を終えたら、最後に動作確認のテストをおこないます。構築したシステムが問題なく動けば、作業は終了です。
作業は昼休みなどを挟んで綿密におこなわれます。すべての作業が終わったら、データセンターから帰途に就きます。
システムエンジニアの一日の流れから見えてくること3つ
システムエンジニアの一日の流れがわかったところで、見えてくることを3つ紹介いたします。
システムエンジニアは、プログラマーだった人がなるケースが多く、体力的にプログラミングの仕事がきつくなったり、スキルアップを目指したりして転職します。システムエンジニアの仕事は、プログラマーに比べてコミュニケーション能力を必要とする仕事です。
その点を中心にシステムエンジニアの仕事内容を再確認していきましょう。
見えてくること1:コミュニケーションをとる時間が多い
一日の仕事の流れのなかでも分かる通り、システムエンジニアはコミュニケーション能力が必要となる仕事です。クライアントが要求する仕事内容を瞬時に理解して、時間をかけずに的確なプログラムの構築を行う必要があるからです。
システムエンジニアとしての技術や知識が必要ですが、それ以上に会話や営業能力が必要とされる職業です。
見えてくること2:社内での連携が大切である
システムエンジニアは社内の連携を密にする職業だということが、一日の仕事の流れからわかります。システムエンジニアは、発案してクライアントと打ち合わせをしたプログラムを、皆と作り上げていく使命があります。
そのために社内の連帯感を養い、指導者としての役割をしっかりと果たさなければいけません。社内業務の動きをスムーズにさせる社内システムエンジニアという職種もあり、濃密な人間関係が必要とされています。
見えてくること3:柔軟に対応できる技術と心構えが必要
システムエンジニアの一日の過ごし方からもわかるように、柔軟に対応できる技術と心構えが必要とされています。システムエンジニアは、自由で高度な発想力が求められます。
そのためには、常に学習を怠らずにスキルアップしていく向上心と、最先端技術を習得できる高い技術力が必要となるでしょう。
クライアントの要求にいつでも応えられるような柔軟な心構えも、システムエンジニアの能力の中では重要視されています。
システムエンジニアの一日の流れを把握しよう
システムエンジニアの一日のスケジュールを理解して、仕事に対する認識を深めていきましょう。システムエンジニアは、一日の中で人と接する機会が多い職種です。
そのため、人間関係やコミュニケーション能力が重視される職業です。それに加えて、システム開発を構築するという、高い技術力も必要とされている職種です。システムエンジニアを目指す人は、一日の流れをしっかりと把握することからはじめていきましょう。