成長できる人は何が違うのでしょうか。
- モチベーション高く取り組み続けている
- 環境作りが上手い
- 自分自身を客観視できる
など様々な要因が考えられますが今回フォーカスを当てたいのは、成長できる人は逃げずに立ち向かい続けているということです。
自分自身が逃げたいと思うようなことには実は成長の機会が多く隠されています。逃げたいと思うことに対して自分自身をコントロールし、行動へと落とし込めれば成長の機会を掴めるようになります。
ですが人間は意識的にも無意識的にも逃げてしまいがちです。それは古来から形成されてきた生存本能があるためです。
怖いと感じたときに人間は生き残ることを第一優先にして行動するように本能的に埋め込まれていて、逃げることを選択するようになっています。
ただ、命の危険にさらされることがない現代の日本では大事なポイントで逃げると成長はできず、理想の人生が手に入らなくなってしまいます。成長をし、成功を掴み取っている人たちは恐怖を感じた際に逃げずに立ち向かい乗り越えてきた方たちです。
こう聞くと逃げずに立ち向かうのって相当難しいと思いがちなのですが、しっかりと要素を分解して取り組んでいけば誰もが乗り越えられるようになります。
そのためには大きく分けて3つのステップが必要になります。
今回この記事では01の部分の、そもそも人間にはどのような逃避行動があるのかを紹介していきます。
人間には3つの逃避行動がある
人間が逃避行動する際の理由としては大きく3つあります。
それが、恐怖・惰性・責任転嫁です。
恐怖
人は恐怖やストレスを感じると逃げたくなります。
そういった感情を抱いているとき、脳の中では逃避を正当化する理由を無意識に作り出し、現実的に逃避行動を取ってしまいます。例えば仕事であるパターンとして例に挙げます。
Aさんは上司から提案資料に対して助言を得たいと考えていました。ただ、助言を得ようと思っても中々相談することができませんでした。
というのも、
こんなことで相談したら怒られるんじゃないか
自分の提案の質が低いと思われるのが嫌だ
と、アウトプットに対して評価されることやプライドが傷つくことに対して恐怖を感じていたんです。
その結果、資料の準備がまだできていないからや他の仕事があるからなどと正当化をして助言を求めないという逃避行動に走ってしまいました。
こうなると助言を得る機会を失ってしまいますよね。仕事のパフォーマンス発揮や成長機会などから考えれば助言を求めたほうが良いのにも関わらず逃避行動をしてしまうんです。
そして、一番怖いのはこのまま負の循環に入ってしまうパターンです。
恐怖→逃避→恐怖の強化→逃避の強化
上記のように恐怖の大きさも逃避の回数もどんどん増えていく負のループに入ってしまいます。ただ、誰もがこういった恐怖からの逃避体験は覚えがあると思います。
まずは第一歩として自分にどういった恐怖があるのかとどういった逃避をしたのかを分析してみることが大事です。自分が今までした逃避行動とその拝見にあった恐怖の感情を洗い出すワークに取り組んでみましょう。
ここでポイントなのが背景とは別に正当化の理由や正当化のパターンも見いだせると自分がどういった状態で逃避しがちかが分かってくると思います。
ワーク①
過去に自分がした逃避行動とその拝見にあった恐怖の分析をしてみよう!
惰性(サボる)
これは多くの方が日々実感していることだと思います。「面倒くさいからやりたくない」という惰性についてです。
人間はコンフォートゾーン(快適な場所)にとどまりたい欲求が行動に強く現れてきます。これは食料を取り合っていた時代からエネルギーを節約するために安全な部分にとどまろうとする本能が植え付けられているためです。
下記のように人には3種類のゾーン(場所や環境)があります。
常に自分に適度なストレスを掛けられるラーニングゾーン(学べる環境)にいるのが理想ですが、現実は中々そうも行かずコンフォートゾーンに留まろうとする思いが強いですよね。
そしてその時自分の頭の中ではどういったことが起きているのかというとコンフォートゾーンにいることを正当化するための言い訳を無意識に考えているんです。
例えば、
- 自信がない
- モチベーションが低い
- スキルや才能がない
- 時間がない
などです。
これらは一見正論のように思いがちですが、そういう状態を作っておくことによって自分がそのことをしなくても良いという正当化を作り出しているんです。サボっていることに関しても一度ワークに取り組んで現状を把握してみましょう。
サボっていることをリストアップ、サボるための言い訳を分析
日々の生活の中でどういうことをサボっているか、そしてそのサボる言い訳は何を使っているのかを分析してみましょう。
責任転嫁(他責)
3つめの逃避の理由が出来ないことを環境や人のせいにする責任転嫁があります。
例えば
- 自分が成長できないのは上司のせい
- 私が楽しくないのは誰かのせい
- 学歴がないのは親のせい
- 給料が低いのは評価してくれない上司のせい
など無意識のうちに自分以外のせいにして責任転嫁をしている場合が多いです。
これも一度自分はどういったことに不満を持っていて、誰のせいにしているのかをリストアップしてみると自分と向き合うことができます。
無意識に責任転嫁していることをリストアップ
コツとしては人のせいだけではなく環境などにも目を向けて自分が責任転嫁していることを考えてみるとより多くのことをリストアップできます。
まとめ
今回は3つの逃避の詳細を書きました。
自分の課題の部分や目を背けていることに対峙するワークだったので少しハードな内容だった方もいるんではないでしょうか。
次回以降はその逃避に対しての向き合い方や対応方法などをご紹介していきます。