世界にはさまざまな仕事で働いている人がいますが、職種によっては残業が多くなってしまいやすい職業もあります。なかでもエンジニアの職業は残業が多いことでも有名であり、夜遅くまで仕事をしているエンジニアも多いです。
今回は、エンジニアの残業時間や残業の理由などについて説明していきます。
エンジニアの残業について
残業が多いことはそれだけ残業手当をもらえれる金額が増えますが、肉体的・精神的に疲れ果ててしまうことも少なくありません。次に、エンジニアの残業時間や平均退社時間などを詳しく紹介します。
エンジニアの平均退社時間
エンジニアの平均退社時間は21時前後であり、23時以降も残業する人も稀にいます。
出勤時間にもよりますが、21時まで残業しているとなると軽い残業ではなく長い残業である可能性が高く、エンジニアの職業が残業が多いという証拠付けにもなります。
一日の平均就業時間が8時間として1時間休憩があるのであれば2時間以上は毎日残業していることになります。毎日となると体が疲れていても無理はありません。
エンジニアの平均残業時間
上記でも紹介したように、エンジニアの平均残業時間は2時間前後となっています。もちろん平均時間であるため、1時間以内で帰れる場合もありますが、3時間以上残業しなければならないときもあります。
月に20日出勤したとしても40時間程度であり、多すぎるとまでは言えない数値となっています。現在では働き方改革でより残業時間が少なくなっていると考えられ、以前のように長時間残業は稀になっています。
エンジニアの残業が多い理由4つ
エンジニアの仕事は残業が多いと言われています。しかし、なぜエンジニアの仕事が残業が多くなってしまうのか知らない人も多くいるのではないでしょうか。次に、エンジニアの職業が残業が多くなってしまう理由を詳しく紹介しています。
そのため、エンジニアの残業が多くなってしまう理由を知りたい人やこれからエンジニアになろうと考えている人は参考にしてください。残業の多さは実際に働いてみないとわからない場合が多いです。
急な仕様変更がある
エンジニアの仕事内容は指定されているプログラムなどをプログラミングする作業になりますが、プロジェクトマネージャーなどから急に仕様変更を命じられることもあります。
クライアントの要望が変わることで起きやすい状況ではありますが、プロジェクトマネージャーが無能であれば起きやすい状況でもあります。仕様が変更されてしまうと大幅にプログラミングをやり直さないといけないようになるため、残業が必須となります。
IT業界は残業が多い
エンジニアの残業が多い理由は、IT業界全体でも残業が多いことが大きく関係しています。エンジニアの仕事はIT業界に関係している場合が多く、IT業界が忙しくなれば必然的にエンジニアの仕事量が増えてきます。
そのため、残業が多くなってしまい、疲れ果ててしまう原因でもあります。しかし、最近では人工知能が活用し始めたことでIT業界よりもAI業界が主流に変わりつつあり、エンジニアもシフトチェンジが求められています。
タスク過多
エンジニアの残業が増えている理由は、単に仕事量が多いことが関係しています。仕事量が少ないのであれば残業になることは当然ないでしょう。仕事量が増えることで一人で任される仕事量も当然増えてくるため、残業は必要となります。
一人で行えれる仕事量は限られているため、求められる仕事量と一日で行うことができる仕事量のバランスが崩れてしまっており、残業ありきでスケジュールが組まれることも原因の一つです。
エンジニア不足
エンジニアの仕事量が増えていることと人材が不足していることも残業になりやすい原因です。また、エンジニアとして活躍するためには育成時間が必要とされていますが、現在は人員不足と育成不足で悩まされている職種でもあります。
学校などで学ぶエンジニアとしてのスキルだけでは実践で活用することが難しく、入社してからさらに実習などを行う必要があるため、使えれる人材となるまでに多くの時間が必要とされます。
エンジニアの残業と他の職種の比較
エンジニアの仕事は残業が多いことでも有名ではありますが、他の職業と比べることでどのくらい多いのかを把握することができます。また、エンジニアよりも残業が多い職業や圧倒的に残業が少ない職種も知ることができます。
次に、エンジニアと残業時間などを職業別に紹介していきます。他の職業の環境などの情報は入りにくく、どのくらい残業を行っているのか把握しづらいですが、ここで把握しておきましょう。
残業の多い職種
エンジニアの残業が一番多いと感じられやすいですが、2019年のdodaの調査では、建築・土木系エンジニアの残業時間が多い職業とされています。エンジニアは数ある職業の中で上位5位に入るため、残業が多いことが立証されています。
残業の少ない職種
エンジニアは残業が多い職業として有名ではありますが、2019年dodaの調査では、美容関係や事務・アシスタントでは残業が少ないです。エンジニアは残業が毎日ある場合が多いことに対して上記の職業は残業がないように勤務されているため、ほぼ残業はありません。
意外に美容関係の職種の残業が少なく、指定されている時間が来れば帰宅することができるため、残業が意外と少ないです。
エンジニアの中で職種別の比較
エンジニアといってもさまざまな職種に分けることができ、システムエンジニアやネットワークエンジニア、サービスエンジニアと多岐にわたっています。
エンジニアの作業内容は似ていますが、細かな職種が変わることで残業時間にも違いが現れます。最も忙しいといわれているシステムエンジニアはIT業界の仕事が増えていることが残業時間の増加と関係していると考えられます。
エンジニアが残業をしないのはあり?
エンジニアの職業に限った話ではありませんが、残業を断ることはありなのか、悩んでしまう人も多くいるのではないでしょうか。職業や仕事場の雰囲気によって断ることができやすい場合もありますが、そうではない場合もあります。
次に、エンジニアの職業で残業を断ることは可能なのかやどのような理由で断っているかなどを紹介します。残業を断るか悩んでいる人やどのような理由で断ればいいのか知りたい人は参考にしてください。
残業を断る割合
エンジニア300人に行ったTech総研アンケートでは、多くのエンジニアが週に2~3回断っているといます。そのため、意外に残業を断っている人が多いと感じている人も多くいるのではないでしょうか。
一度も残業を断っていない人はわずかなので、断ることができない人も断ってみてはいかがでしょうか。
残業を断る理由
上記の説明で意外と残業を断っている人が多くいることはわかりましたが、どのような理由で残業を断ればよいのか悩んでしまう人も多いです。理由がしっかりしていないと怒られてしまったり、悪い評価をされてしまうなど不安がつきものです。
残業を断る理由で悩んでしまいやすいですが、断っている多くの人が理由なしで断っていることが多いです。逆に言い訳がましい理由を言ってしまうほうが悪い印象を与えてしまいます。
エンジニアが残業をしないためにできること3つ
エンジニアは残業が多い職業ではありますが、やるべきことを行うことで残業を減らすこともできます。しかし、捌ける仕事量を増やす方法では過労死を招いてしまうため、絶対に行わないようにしましょう。
次に、エンジニアが残業を減らすことができる行動を紹介します。残業が多く疲れ果ててしまっている人やできるだけ残業時間を減らしたいと考えているエンジニアの人は参考にしてください。
転職する
エンジニアは残業が多い職業であるため、他の企業に転職しても残業時間が圧倒に少なくなることはほどんどありません。違う職業に転職することで、残業をエンジニア時代と比べると少なくすることも可能です。
転職することで残業をゼロにすることも夢ではありません。しかし、エンジニアとは畑違いの職業でもあるため、転職するのであればエンジニアのスキルを活かせれる職業がおすすめです。
行政機関に相談する
なかには法律に反して残業を強制している企業も存在するでしょう。俗にいうブラック企業であり、そのような企業で働いている場合は直接残業を減らす相談ができない場合が多いです。
あきらめてしまいがちですが、行政機関に相談することで職員が企業のことを徹底的に調べ、不正をしているのであれば指導され、働き方改革を命じられます。そのため、自然と残業が少なくなり、働きやすい環境で働くことが可能になるかもしれません。
フリーランスになる
残業のために転職するのではなく、今後もエンジニアとして活躍したいのであればフリーランスになることもおすすめです。フリーランスは企業を立ち上げる感じに近く、好きな労働条件で働くことが可能になります。
しかし、すべての責任が自身にかかってくるだけではなく、さまざまな作業も行わなければならなくなるデメリットがあります。また、高いスキルとある程度のコネクションがないと仕事が来ない場合が多いです。
エンジニアの平均残業時間を知っておこう!
エンジニアとして働こうと考えているのであれば平均残業時間を把握しておくことをおすすめします。
エンジニアといっても働く企業によって残業時間も異なるため、求人票に記されている残業時間の項目に目を通すことをおすすめします。残業が少ないだけでも快適な労働環境になるため、働くのであれば重要な要素の一つでもあります。