この記事では、挫折しないC言語の学習方法を解説します。
C言語の学習は難しく、挫折しやすいプログラミング言語と言われています。C言語と言えば、プログラミングに触れたことが無い人でも名前を知っているほど有名な言語なのに、なぜ挫折するほど学習が難しいのでしょうか?
実は挫折しやすい理由には、独特の構造や文法、理解しづらい概念があります。
本記事ではC言語の学習が挫折しやすい理由を説明し、挫折せずスキルを習得するにはどうすれば良いか、そのポイントについて解説します。これからC言語の学習を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
なお、次の記事ではそもそもC言語とはどんなプログラミング言語なのか、その特徴をできることや将来性も交えわかりやすく解説しているので良ければ参考にしてください。
- C言語は環境構築や文法の難易度が高い
- C言語特有の概念「ポインタ」が最難関
- C言語を挫折せず習得するにはコード作成を繰り返すのが大事
挫折するほど難しいC言語とは?
Javaと並んで世界で有名なプログラミング言語であり、人気、需要ともに常に上位に名を連ねているC言語。C言語で仕事ができれば、将来仕事が無くなったり、食べることに困ったりすることは無いと言われているほどです。そのため、スキル習得のため学習する人も多く、関連する書籍も数多く出版されています。
しかし同時にC言語の習得は難しく、学習段階で挫折していく人も多いと聞きます。ここでは人気がありつつも、挫折しやいC言語とはどんなものなのか紹介します。
高い汎用性
C言語の1番の特徴は、その汎用性の高さです。
WebアプリにはPHP、人工知能にはPythonなど、大抵プログラミング言語には得意とする領域があります。しかしC言語を使用して開発されているものは多く、一例として、
- 機器の組み込みソフト
- スマホのアプリケーション
- ソフトウェア
など、何にでも対応できる自由度の高さが伺えます。このことがはるか昔よりエンジニアがC言語を使用して開発を続けている理由です。
実行速度が速い
C言語2番目の特徴は、記述したコードを実際に動かすとき、その実行速度が速いという点です。我々は各プログラミング言語の文法などを使用してコード書きますが、書いただけではプログラムは動作しません。書いたコードをPCが理解できるよう翻訳する必要があります。
通常はプログラムを実行しながら翻訳を行っていく、まるで同時通訳のように処理を行い、これが実行速度の低下の原因となっています。しかしC言語は「コンパイル方式」を採用しており、プログラム実行前に書いたコード全てを翻訳してからPCに理解させているため、実行速度が速くなります。
仕事や案件が多い
仕事の案件や求人が多いというのも、C言語の特徴です。
ビズリーチで紹介された求人検索エンジン「スタンバイ」ににおいて、各プログラミング言語の年収や求人数を調査したところ、C言語の求人数は2位となっています。
人工知能や機械学習の分野が伸びによって上位にPythonが加わるなど、今後求人数の順位について変動は来るかもしれません。しかしC言語はソフトウェア、組み込み系ソフトに使用されるなど、産業や金融など人の生活に密着している分野に使用されているため、これからも一定数の求人はあると考えられます。
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C言語に挫折するポイント
汎用性も高く、求人数の多いC言語を身に付けることができれば、ITエンジニアとして安泰である印象を受けるため、ぜひ習得したいと考える人も多いでしょう。しかしC言語学習の難易度は高く、学習途中で挫折する場合もあります。
挫折するほどC言語が難しいのはなぜなのか、ここではその挫折するポイントについて解説します。またC言語の難易度については、以下リンク先で詳しく解説していますので参考にしてください。
環境構築が難しい
いざC言語の学習を開始しようと考えても、まずは自身のPCに環境を構築する必要があります。通常ならVSCodeなど必要ツールが揃っている総合開発環境をインストールすれば良いのですが、C言語はその環境構築が他言語よりも複雑です。
そのため学習開始より前に挫折するという、残念な結果となる場合が多くあります。
バグ解析や設計が高難易度
書くコードが複雑になりやすいC言語では、意図しない動作やエラーの発生が数多く発生します。この対処は難しく、初心者はつまずくどころか頭がフリーズする場合もあります。
またC言語は大抵大規模システムや産業用ソフトウェアを開発するときに使用されるので、複雑な設計、後から拡張しやすくするため将来を見据えた高難易度な設計が必要となります。このようにC言語は挫折しやすさ満載なのです。
書くコードが長い
C言語は書くコードが長くなります。
例えば初心者が1番最初に書くコードは「Hello World」を出力するものですが、Pythonなら1行コード書くだけで済むのに対し、C言語では5、6行コードを書きます。これが本格的なソフトウェア開発になると、コードの行数は膨大になり、エラー発生も多く、うんざりしてしまうかもしれません。
覚えにくい
C言語は数あるプログラミング言語の中でも、その概念が複雑で覚えることも多く、特に専門性が高い言語と言われています。そのため学習を始めても、なかなか理解できず、覚えるのも難しいから……。という結論となり、挫折しやすいと言えます。
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フリーランスなど個人ビジネスには向かない
C言語は大規模システムや産業・金融向けソフトウェア開発に使用されることが多いため、通常は十数人単位のチームで、長期間掛けて開発を行っていきます。そのためフリーランスのような短期で仕事を受ける人や、個人で企業してビジネスとするのは難しいと言われています。
もしC言語でフリーランスや個人ビジネスを成功させるなら、長期常駐型で会社に赴き仕事をするか、自身はマネージャーとなり、コード書くのは外注する方法があります。
ポインタが最難関
ポインタとはC言語特有の概念で、学習において最難関の部分となり、挫折しやすい箇所でもあります。挫折するほど難しいポインタの構造に関する解説は次章で行いますが、C言語特有で他の言語にはないため、別でプログラミングに触れている人ほど混乱します。
C言語学習の挫折を加速させるポインタはなぜ難しい?
難しく、挫折の要因となっているC言語のポイントとは、よく「変数のアドレスを記憶する変数」と説明されます。これだけだと「何のことだ?」と思うでしょう。
C言語では変数を宣言して、数値や文字列を格納できます。この変数が複数ある場合、アドレスを設定することで、どこでもアドレス先の値を取得したり変更ができます。100行程度のコードでは意味がありませんが、コードが長く、複雑になるC言語での開発では重宝します。
これが難しいと感じる理由は、この変数には○○というポインタが設定されていて、××もポインタを設定している、他にも・・・なんて考えているうちに頭が混乱するからです。変数だけでもやっかいなのに、そこにポインタが加わって難しくなり、「もういいや」となって挫折します。
ポインタについては正直、何回もコードを書いて慣れる必要があります。以下の記事にC言語のポインタについて分かりやすく解説されているので、参考にしてください。
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C言語を挫折せずマスター!学習のポイントまとめ
上記で述べてきたように、C言語のスキルを習得を挫折せずにマスターするのは、いばらの道と言っても過言ではないと思います。しかし仮にいばらの道であっても、転職もしくは業務遂行のため挫折せずC言語のスキルを習得しなければなりません。
そこでここでは、挫折せずC言語を習得するためのポイントについて紹介します。このポイントを実行してもC言語の学習は難しいと感じるかもしれませんが、学習の一助になれば幸いです。
プログラミングスクールで教えてもらう
C言語のように普通に学習していては挫折しやすいものは、プログラミングスクールにて専門講師に教えてもらうのことが1つの手段です。オンライン・通学式どちらでも良いですが、比較的時間の融通が効くオンライン形式がおすすめ。
プログラミングスクールの講師も、最初はどうにかしてC言語を学習し、スキルを習得してきた経験者です。そのためC言語学習において、どこでつまずきやすいか熟知しています。そのため、受講者が挫折しやすいポイントで丁寧に分かりやすい解説をしてくれるでしょう。
またこちらから、どの部分がどう分からないのか質問が可能なため、苦手な箇所を徹底的に潰すことで挫折を回避できます。
当社侍エンジニアでもC言語学習を挫折せず、最後までやり遂げることをサポートする専門講師を揃えております。何時でも無料カウンセリングを開催していますので、C言語学習を考えている方は以下リンク先より、ぜひ1度ご相談ください。
無料カウンセリングの詳細を見る写経でも良いから毎日コードを書く
続いては少々強引な手になりますが、他人の書いたコードでも良いので毎日写経を行うという手です。学生時代の暗記作業みたいで面倒くさいと感じるかもしれませんが、重要なのはコード書くクセをつける点にあります。
これまでプログラミングについて学習したこがない未経験者は、コード書くことに慣れていません。そのため最初の内は十数行書いただけでも、エラーが発生したりしてげんなりします。これが難易度の高いC言語ならなおさらです。このため挫折しそうになりますが、そこはグッと堪えて毎日書いていくことが大切です。
コードを書くことを継続していけば、書くことに抵抗はなくなり、エラー発生も少なくなるため、挫折する可能性も低くなります。なお、写経のやり方については以下の記事を参考にしてみてください。
ポインタの理解を諦める
少し後ろ向きな考えですが、初期のC言語の学習段階では難しいポインタの理解を諦める、という方法も挫折を回避する手になります。
ポインタは理解していれば、C言語での開発を楽にしてくれますが、初心者がまだ基礎も固まっていない段階で理解するには難しい面もあります。ポインタを使用せずともコードは書けるので、最初の内は触れないことを選択してみましょう。
ただし、C言語について基礎が固まり、ある程度分かるようになったらきちんと学習しましょう。ある程度スキルが身に付いてますので、あまり抵抗なく学習できます。
他の初心者向けプログラミング言語から学習する
最後は少し遠回りになりますが、プログラミング未経験者はC言語のような難しい言語から学習するより、PHPやPythonなどのスキルを習得してからC言語の学習を行う方法もおすすめです。
PHPやPythonはプログラミング言語の中でも比較的習得しやすい言語なので、挫折しにくいです。
C言語とコードの書き方は違ってきますが、プログラミングの構成やルールなどは似ている部分があるため、全く未経験から学習するよりかはプログラミングに抵抗なくC言語の学習を始められるでしょう。
挫折する可能性は低くするという目的を達成するため、急がば回れという戦略です。
ちなみに初心者向けのプログラミング言語は下記記事で詳しく解説しています。難易度が低く、かつ将来性の高い言語を厳選していますのでぜひ参考にしてください。
まとめ
いかがでしょうか? 本記事では、C言語の学習において挫折する理由と、スキル習得のために気をつける学習ポイントについて解説してきました。
C言語の学習は数あるプログラミング言語のなかでも難しく、学習に要する労力も多いため、スキル習得は困難な道になるでしょう。それでもC言語を習得して叶えたいことがある方は本記事を参考にして、ぜひ目標を達成してください。本記事の内容があなたの一助となれば幸いです。