この記事では、プログラミングの独学で稼ぐ手順を解説します。
独学でプログラミングを習得して稼げるのか知りたい
プログラミングを独学後の稼ぎ方が知りたい
国内におけるIT人材の不足が深刻化していることもあり、ITエンジニアといったプログラミングスキルがある人材の需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。
そんななか、プログラミングを学び収入を得ようと考えている人も多いのではないでしょうか。
ただ、プログラミングを学んだとしても、本当に稼げるのか疑問を感じている人もいますよね。
そこで、今回はそもそもプログラミングを独学で習得して稼げるようになるのか、その理由や稼ぐまでの手順を紹介します。また、具体的な稼ぎ方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、次の記事では始め方や案件の種類も交え、プログラミング副業での稼ぎ方を詳しく解説しているのであわせて参考にしてください。
- プログラミングスキルに応じて高単価な仕事の獲得が可能
- 稼げるようになるまでのプログラミング独学期間の目安は平均17ヶ月
- 独学でのプログラミング学習は習得する言語選びから始める
独学でプログラミングを習得して稼げるの?
プログラミングを独学で習得することは可能です。しかし、稼ぐための実践的なスキルを身につけるのは、簡単ではありません。
プログラミングが学べる書籍やWebサイトなども多く、独学できる環境は整っています。しかしながら、実践的なスキルは1人では学習が難しいのです。
初心者が分からない部分を1人で解消するのは簡単ではなく、強い意思がないと挫折しやすいです。
ただ、最後まで独学を貫くかは別として、稼ぐためには独学も必要な過程といえます。
最終的にプログラミングスクールに通うとしても、独学で身につけた知識やスキルは役立ちます。また、独学からのスタートなら、手軽に始められることも多いのです。
プログラミングを独学して稼ぐまでの5ステップ
プログラミングを独学して稼ぐためには、手順を踏んで準備を進める必要があります。ここでは、独学して稼ぐまでの5ステップを解説します。
- ステップ1:開発したい分野&言語を決める
- ステップ2:Webサイトで基礎を学ぶ
- ステップ3:書籍 or スクールで本格的に学ぶ
- ステップ4:ポートフォリオを作成する
- ステップ5:稼ぐ方法を決めて案件を獲得する
ステップ1:開発したい分野&言語を決める
まずは、開発したい分野と言語を決めることから始めましょう。
選ぶ言語によって稼ぐ方法や学習の難易度が変わるため、自分がやりたい開発や使用する言語を決めることが大事です。
自分に合うと思う言語を選択すれば良いですが、早く稼げるようになりたい人や副業・フリーランスとして稼ぎたいのであれば、Web開発に使用する言語がおすすめです。Web開発に使用するHTML/CSS・JavaScriptといった言語は、難易度が比較的低めで、初心者でも学習しやすい言語といわれています。
もし、分野や言語を決めかねているのであれば、興味がある分野の案件報酬額などを参考に決めるのもおすすめです。
なお、どんな副業が自分に合うかわからない人は「副業診断」をお試しください。
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ステップ2:Webサイトで基礎を学ぶ
開発したい言語を選択したら、Webサイトでプログラミングの基礎を学びましょう。
最近では、無料でプログラミングの基礎が学べるWebサイトがあります。最初は、Webサイトで基礎を学習するのがおすすめです。
初心者におすすめのサイトとして「Progate(プロゲート)」と「ドットインストール」があります。
「プロゲート」は、イラストとスライド形式で学べて、実際にコードを書いて学習できます。手を動かしながら学べるため、コードの仕組みを理解しやすいですね。
「ドットインストール」は、3分で視聴できる動画で学べるため、空き時間に学習しやすいサイトです。動画は、コーディングのお手本としても役立ちます。
プログラミングの基礎が学べるWebサイトは、他にもあります。次の記事でおすすめサイトをまとめているため、自分が学びやすいものを選んでください。
ステップ3:書籍 or スクールで本格的に学ぶ
Webサイトで言語の基礎を学んだあとは、書籍で学習するのがおすすめです。
プログラミング言語別に学習書籍が多く販売されているため、自分が選択した言語に適した書籍を選んでみましょう。
参考書には、サンプルコードや問題集なども掲載されており、参考にしながらコーディング練習ができます。プログラミングが学べるおすすめの参考書は、次の記事で紹介しています。
もし書籍で独学していて限界を感じた場合は、プログラミングスクールを利用して本格的に学ぶのがおすすめです。プログラミングスクールに通うことで、独学で身につけた知識も活かしつつ、実践的なスキルを効率的に学べます。
自分に合うプログラミングスクールの選び方は、次の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてくださいね。
ステップ4:ポートフォリオを作成する
プログラミング言語の学習が順調に進んだら、身につけたスキルを活かしてポートフォリオを作成してみましょう。
ポートフォリオは自分の実績を証明できる作品集のことです。開発経験を積めるだけでなく、仕事を受注するときにスキルをアピールできます。
Webサイト・Webサービス・アプリケーションなどいろいろな対象がありますが、最初は既存のサービスなどを真似して作成することから始めてみてください。もし余裕があれば、自分なりのアレンジを加えて作成すると良いでしょう。
プログラミングで稼ぐときに、ポートフォリオ作成は必ずしも必要ではありません。しかし、案件の獲得や転職には有効です。ポートフォリオは保有スキルの確認にもなるため、ぜひポートフォリオを作成してみましょう。
ポートフォリオの作成方法は、次の記事で詳しく解説しています。
ステップ5:稼ぐ方法を決めて案件を獲得する
プログラミング学習とポートフォリオ作成ができたら、稼ぐ方法を決めて案件獲得を目指します。プログラミングを使った稼ぎ方には種類があり、自分がやりやすい方法の案件を探すと良いです。
案件はクラウドソーシングサイトや案件サイト、SNSなどで検索できます。複数の方法を併用して、効率的に案件を獲得するようにしましょう。
プログラミング独学で稼げるまでの学習時間
選択する言語によりますが、プログラミングを独学し、稼ぐまでに必要な学習時間は約1,000時間といわれています。
弊社が行った「エンジニアになるまでの1日の平均学習時間」の調査によると、1日の平均学習時間は4時間24分、学習期間は平均17ヶ月という結果が出ています。
必要な学習時間は個人差がありますが、スキル習得にはまとまった学習期間が必要だと分かります。
さらに詳しい学習時間については、次の記事で詳しく解説しています。学習スケジュール作成などに役立ててください。
プログラミングを活かした具体的な5つの稼ぎ方
プログラミングを活かした稼ぎ方はいくつか種類があるため、自分の目指す働き方やスキルの活かし方によって選択することが大事です。
ここからは、プログラミングスキルを活かした稼ぎ方の具体例を5つ解説します。
- クラウドソーシングで案件を受注する
- 自分でサービスを開発する
- スキルを活かして転職する
- 知識を活かしてブログで稼ぐ
- プログラミングスクールの講師になって稼ぐ
クラウドソーシングで案件を受注する
クラウドソーシングサイトで開発案件を受注すれば、プログラミングで稼げます。
クラウドソーシングサイトは、仕事を求める人と人材を求めている企業・個人をつなげるプラットフォームです。システム開発・Webサイト開発など、案件別や単価別に検索できます。
クラウドソーシングサイトは、気軽に応募できるため、初心者が経験を積む場によいでしょう。クラウドソーシングサイトのおすすめは、「ランサーズ」「クラウドワークス」です。
どちらも利用者が多く、使いやすさや案件数の多さが魅力です。登録は無料のため、すぐにでも利用を開始できます。
なお、独学で副業収入が稼げるほどのプログラミングスキルを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく副業収入に直結するプログラミングスキルを習得できますよ。
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自分でサービスを開発する
自分でサービスを開発して稼ぐこともできます。
スマホアプリ開発が分かりやすい例です。自分で開発したアプリケーションのダウンロード数や、サービスに掲載した広告などに応じて報酬が得られます。
人気が出れば企業から仕事のオファーが来ることもあるため、開発したサービスが仕事につながることもあります。
ただ、開発したサービスで必ずしも稼げるわけではありません。稼ぐまでに時間がかかることもあるため、簡単な方法とはいえないでしょう。
自分のサービスを開発して稼ぐにしても、最初は副業や他の案件と並行して進める必要がありますね。
スキルを活かして転職する
プログラミングを習得できれば、転職してエンジニアとして稼げます。
エンジニアに転職できれば、現在の収入以上に稼げる可能性もあります。IT業界は将来性も期待できるため、長期的に活躍しやすい点も魅力です。
転職する場合、あらかじめ収入を把握して入社できるため、リスクもほとんどありません。プログラミングスキルを活かしながら安定した稼ぎを得たいなら、転職が選択肢になります。
ただし、転職する場合は実績となるポートフォリオの作成や、転職対策が必要です。プログラミング学習とあわせて、早めに準備することをおすすめします。
知識を活かしてブログで稼ぐ
プログラミングの知識を活かして、ブログで稼ぐこともできます。
プログラミング学習がうまくいかない人や、効率的な学習方法を知りたい人は多いです。ブログでノウハウを情報共有することで、広告収入・アフィリエイト収入を得ることが可能です。
無料ブログを利用する方法もありますが、プログラミングスキルがあれば、WordPressでデザインをアレンジするのもおすすめです。
こだわりを持ってブログを作成することで、読者が増えて稼ぎにつながります。
プログラミングスクールの講師になって稼ぐ
プログラミングの知識と経験を活かして、プログラミングスクール講師として稼ぐことも可能です。
プログラミングスクールではスクール卒業生や現役のエンジニア、元エンジニアなどを講師として募集しているケースがあり、採用試験に合格すれば稼ぐことができます。
講師になるためには、採用試験で面接やスキルチェックなどが行われます。スクール講師になれる人数は限られており、必ずしも講師になれるわけではありません。
稼ぐ方法の本命にするのは難しいですが、他の稼ぎ方を検討しつつ、募集があれば応募してみてはいかがでしょうか。
【案件別】必要なスキルと報酬相場
プログラミングスキルを活かした稼ぎ方を確認したところで、具体的に必要なスキルや報酬相場も気になりますよね。
ここでは、案件の種類別で必要なスキルと報酬相場を紹介します。
- LP作成
- WordPressを使ったWebサイト制作
- アプリケーション開発
- システム開発
今回紹介する報酬相場は、クラウドワークスの案件単価を参考におおまかな金額を提示しています。時期によって変動があるため、詳しくはサイトをチェックしてください。
LP作成
LPはランディングページの略称で、ユーザーが最初に訪れるWebページのことです。LP制作に必要なスキルは、WordPressを扱うスキル
- HTML/CSS
- JavaScript
- PHP
などの言語スキル、デザイン知識などがあります。
基本的にWebサイト作成と作業内容は同じですが、ユーザーを惹き付け来訪につなげるためのマーケティングスキルも求められます。
LP作成の案件はクラウドソーシングサイトにも多く、クラウドワークスでの報酬相場は約1~5万円です。
LP作成の難易度やページ数、作業内容によって金額に差はありますが、1件あたりの報酬はそこまで高くありません。その分難易度は低いため、初心者が経験を積むのに向いています。
WordPressを使ったWebサイト制作
WordPressを使ったWebサイト作成の案件は、主に企業や個人のWebサイト作成、ブログ作成などの依頼が多いです。
HTML/CSS・JavaScript・PHPなど、主にフロントエンド開発で必要な言語スキルが必要になります。
WordPressの案件は、構築から運用まで担当するものから、デザインのみ担当するものまであるため、受注する前に担当業務を確認する必要があるでしょう。
クラウドワークスでの報酬相場は、約5~10万円です。ただ、長期的に運営まで携わる場合、報酬がさらに高いこともあります。
アプリケーション開発
アプリケーション開発は、Webアプリ・Androidアプリ・iOSアプリなどの開発を行う案件です。
アプリケーション開発で必要なスキルは案件によって異なりますが、Swift・Java・Python・PHP・HTML/CSSなどが使用されます。
アプリケーション開発で使用される言語は、比較的初心者でも覚えやすい言語が多いです。案件数も比較的多いため、何を開発するか悩んでいる人におすすめです。
同じアプリケーション開発という依頼でも、開発・運用・保守などさまざまな業務内容があるため、案件内容はしっかり確認しておきましょう。
クラウドワークス上の報酬相場は、約10~30万円です。保守・運用など、作業難易度が低めの案件は比較的初心者でも参加しやすいです。
経験が浅いうちは、作業内容が難しすぎないものを選択するのがおすすめです。
システム開発
システム開発の案件は、Webサービスや業務システムなどの開発を行います。必要なスキルは案件によって違いがありますが、Java・JavaScript・AWS・PHP・C#など幅広い言語が対象となるでしょう。
データベースシステムの開発案件や、業務効率をアップできる会計システムの開発など、企業を対象とした案件が多いです。
クラウドワークス上の報酬相場は、約10~50万円です。システム開発は業務システムなど、企業と関わることが多く難易度は高めです。
経験者のみが対象となっている案件も多く、経験を積んでおく必要があります。
独学で行き詰まったらプログラミングスクールもおすすめ
「プログラミングの独学が難しい」と感じたら、スクールの利用がおすすめです。
プログラミングを独学して稼ぐことも不可能ではありませんが、実績のない状態でサービスを作成したり、案件を獲得したりするのは難しいです。
ここでは、プログラミングスクールを利用するメリットと、おすすめのスクールSAMURAI ENGINEERを紹介します。
プログラミングスクールを利用するメリットは多い
独学でもプログラミングを習得可能ですが、難易度や効率を考えれば、プログラミングスクールを利用するメリットは多いです。
実際、プログラミングスクールに魅力を感じている人も多く、弊社SAMURAI ENGINEERの独自アンケートによると、61%の人がプログラミングスクールで学習したいと回答しています。
プログラミングスクールは、次のような大きなメリットがあります。
- 目的に合わせてスキルを効率よく学べる
- 挫折しにくい
- 就職/転職のサポートを受けられる
- 実務で通用するスキルが身につけられる
- 講師によるサポートで挫折しにくい
スクールを利用すれば、講師のサポートを受けながら効率よく学習できます。また、挫折しそうになってもサポートしてもらえるため、モチベーションも維持しやすいです。
他にも、面接対策・書類作成など就職・転職サポートなども受けられるため、稼ぐ力を付ける意味でもメリットがたくさんあります。
スクールはプログラミングを学ぶための最短ルートともいえるでしょう。
侍エンジニアならスクールの懸念点を解消できる
独学を選択した人でも、スクールの懸念点を払拭できれば、スクールの利用を検討したいという人もいます。
例えば、弊社SAMURAI ENGINEERによるアンケートによると、プログラミング学習に独学を選んだ理由として、36%の方が「金銭的余裕がない」と回答しています。
次いで26%の方が「自分のペースで進められる」、15%方が「スクールに通う時間がない」と回答しています。
スクールに通うには一般的に数十万円の受講料がかかり、仕事をしていればスクールに通う時間がとれない人もいるでしょう。反対に、懸念を払拭できれば、スクールも十分選択肢になるということです。
SAMURAI ENGINEERなら、受講料の分割払いやサブスク型コースも用意されており、予算的に利用が厳しい人でも利用しやすいです。
完全オーダーメイドカリキュラムを導入しているため、自分の進捗度合いや理解度に合わせて学習が進められます。オンラインでの学習ができ、平日・土日とわず8時~22時までレッスンを受けられる点も魅力ですね。
スクールを利用しにくかった人でも、SAMURAI ENGINEERなら利用しやすいといえます。効率的に学習するためにも、スクールを検討してみてください。
無料カウンセリングはこちらまとめ
今回は、プログラミングを独学して稼げるのか解説したうえで、稼ぐための手順や具体的な稼ぎ方を解説しました。
プログラミングを独学し稼ぐことはできますが、まとまった学習時間の確保やモチベーションの維持など、難しい一面もあります。はじめは独学からスタートし、基礎が学べた段階でスクールの利用を検討すれば、効率的に学習できるでしょう。
ぜひ、スクールの利用も検討しつつ、プログラミングで稼ぐためにチャレンジしてくださいね。
参考文献
- 文部科学省「プログラミング教育」
- 厚生労働省 職業情報提供サイト 「jobtag」
- IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「DX白書2023」
- 経済産業省「我が国におけるIT人材の動向」「IT人材育成の状況等について」「IT人材需給に関する調査」
- 松尾研究室「生成AI時代の人材育成」
- 厚生労働省「開発した教育訓練プログラム」
- プログラミング教育の問題と対策
- プログラミングの本質的難しさと 日本語/英語プログラミング言語の比較検討
- TIOBE Index
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。