実際にアプリ開発にかかる期間はどれくらいなの?
個人でアプリ開発をしたいと考えている方や興味を持っている方は、このような疑問を抱えているのではないでしょうか。私もアプリを初めて開発するときは、どれくらいの期間が必要なのか気になっていました。
そこで今回は、個人でアプリ開発ができるのかについて解説したうえで、アプリ開発にかかる期間・個人でのアプリ開発でかかる期間について紹介していきます。
アプリ開発に挑戦したい人は、アプリ開発の現状を知っておいた方がスムーズにスタートすることができます。ぜひ、最後までご覧くださいね。
個人でアプリを開発することは可能なの?
結論からいうと個人でアプリを開発することは十分可能です。その理由は、2つ。
- アプリ開発環境を整えるのが簡単
- ある程度アプリの型は決まっている
アプリ開発の開発環境というのは、他の本格的な開発環境に比べると簡単に準備できます。基本的には、パソコンさえあればアプリ開発をスタート可能。もちろんプログラミング言語などが使えるように、コマンドプロンプトやテキストエディタなどを準備する必要はありますが、どちらも無料でダウンロードできるので問題ありません。
またアプリ開発はある程度型が決まっているので、1から開発しなくて済むという点も個人で開発ができる理由です。例えば、役所のシステムなどを作成する場合、クライアントの意見を聞いて1からシステムを構築することもありますが、そうなるとシステム開発に時間がかかります。
一方で、アプリ開発の場合はアプリ作成ツールやアプリ開発用のフレームワークなどもあるので、よく利用する機能などは1から開発する必要はありません。そのためアプリ開発は他の開発に比べると労力が少なくて済み、個人でも十分可能です。
アプリ開発エンジニアに必要なスキルやなり方については、以下の記事を参考にしてください。
アプリ開発にかかる期間はどれくらい?
アプリ開発にかかる期間については、作るアプリの規模によって異なるので一概にどれくらいの期間がかかるかは断言できません。
アプリ開発には1からアプリを開発するフルクラッチ型と、枠組みを用意しておいて組み合わせながらアプリを作成するクラウド型があります。
フルクラッチ型でいうとメッセージアプリやショッピングサイトアプリなど、規模の大きいアプリが当てはまりますが、リリースまでに半年~1年以上かかるケースも少なくありません。一方で、クラウド型でいうと既存の枠組みを組み合わせて作成するので、簡単なツールであれば2週間~1ヶ月程度で作れる場合もあります。
このように、アプリ開発にかかる期間はアプリの内容によっても大きく異なるので、開発する内容からかかる期間を逆算してみてくださいね。
個人でアプリ開発するために必要な期間は?
アプリ開発にかかる期間について分かってきたところで、個人でアプリを開発する場合はどれくらい期間が必要か気になりますよね?ここでは一例として、個人でオリジナルWebアプリを開発する場合の各工程での目安の期間について解説していきます。
具体的な工程は、以下の通り。
- 企画
- 要件定義
- 設計
- コーディング
- テスト
- リリース・保守
ここでは工程ごとにご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
企画
個人でのオリジナルアプリ開発では、市場調査やヒアリングの結果をもとに企画書を作成します。
個人で開発する場合はそこまで手の込んだ企画書を作る必要はないですが、アプリの方向性をしっかり決めるためにも企画書は作成しておきましょう。またアプリを開発する場合、誰にも使用してもらえないアプリだと意味がないため、企画書を作成するときには市場のニーズやターゲット層などをできるだけ細かく設定しておくことをおすすめします。
ちなみに、企画工程にかかる目安の期間は1週間程度です。あくまで企画書を作成する段階なので、あまり時間をかけすぎないことも大事でしょう。
要件定義
企画書が作成できたら、次はその企画書をもとに要件定義を作成します。
要件定義というのはアプリを作成する上での指示書となるもので、以下の項目などについて細かく規定します。規模が大きいアプリを開発したいのであれば、より詳細な設計を行う詳細設計まで作成するケースも。
- どんな機能が必要か(画面の遷移先やボタンの位置など)
- 想定するユーザーの概要
- 保守メンテナンスなどの有無
ちなみに、要件定義にかかる期間の目安としてはおよそ1週間です。要件定義をしっかりと作り込んでおかないと、アプリの品質にも関わってくるのでしっかり作成しましょう。
設計
要件定義ができたら、次は設計作業を行います。
設計は要件定義をより具体的にしたもので、アプリ画面のデザインやデータベースの構築、ボタンの位置や遷移先の画面の指定などを決めます。フォントの種類や文字の大きさ、画面の背景など細かい設定まで規定。設計で決めたデザインや機能がそのままアプリの機能になるので、設計段階でより詳細に設計書を作成しておく必要があるでしょう。
ちなみに、アプリのデザインや機能を決める際には、アプリを利用するユーザーのニーズに合わせて作成するのがポイントです。例えば、若者向けのアプリならデザイン性重視の画面、年配の人向けのアプリなら落ち着いたおしゃれな雰囲気の色合いを使うなど、利用する人に合わせて設計することが大事でしょう。
ちなみに、設計にかかる期間の目安は1週間なので、この期間でしっかり作成してみてください。
コーディング
設計が完了して作成するアプリの概要が決まったら、いよいよコーディング作業です。設計書をもとにプログラミングを行うことで、今まで計画を立てたアプリを動作する形にできます。
個人でアプリを開発する場合、チームで開発するのとは違い全て自分で解決しなければいけません。エラーや分からないところがあっても、Web上で検索するなどして解決するしかありません。個人でアプリを開発していると、おそらく何度もエラーが発生して上手くいかないことも多いと思います。が、完成したときには達成感があるのでぜひ、最後まで頑張りましょう。
ちなみに、個人でアプリを開発するためにはコーディング作業に約1ヶ月。ただしアプリの規模によっては、1年かかる場合もあれば2週間程度で終わることもあります。
テスト
アプリのプログラミング・実装が完了したら、テスト作業を行います。アプリ開発未経験の人は、アプリを開発したらそのままリリースしていると思っている人もいるでしょうが、実はアプリ作成後にテスト作業をする必要があります。
リリース後に不具合が発生すると、後でトラブルやメンテナンスのためにサービスを停止する必要が出てきます。そのため、アプリ作成後にはテスト作業をして、アプリがしっかり起動するのかチェックが必要です。
ちなみに、テスト作業には約1~2ヶ月かかることが多く、期間はエラーやトラブルの数によって異なります。
リリース・保守
テスト作業で問題がなければ、いよいよリリースです。
皆さんもアプリをインストールする際に、iPhoneアプリならApp Store、AndroidアプリであればGoogle Playでインストールしますよね。そのため、アプリをリリースする場合にも、アプリの種類に合わせてリリースする場所を決めることが大切です。
また、テスト作業をしたうえでリリースをしても、一部不具合や改善した方が良い点がある場合もあります。そういった場合は保守作業として、プログラミングを追加したり、改善したりする場合も。保守作業に関しては、必要に応じて行うことが多いですが、目安としては1週間程度で行われることが多いです。
まずは簡単にスケジュールを決めておこう
個人でアプリ開発を行う場合、まずは簡単にスケジュールを決めておくことが大切です。アプリに限らず、システム開発の案件には納期があります。まずは自分で各工程ごとにスケジュールを決めて、その通りになるように実行しましょう。
とはいえ、個人でのアプリ開発ではエラーやトラブルが発生するケースも多いので、予定通りに進まないこともあります。そのためスケジュールを考える段階で、あらかじめ予備日を設けるなどある程度余裕を持った計画を立てることが重要です。
スケジュール管理にはExcelやGoogleスプレッドシートなど使うと、一目で進捗状況が分かるのでおすすめ。ぜひ、上手く活用してみてください。
まとめ
今回は、個人でアプリ開発をする際にかかる期間について解説しました。アプリ開発は比較的開発環境を整えやすいこともあり、個人でも行うことができます。
また、個人のアプリ開発をする際には、以下の工程に沿って計画を立てて実施する必要があります。
- 企画
- 要件定義
- 設計
- コーディング
- テスト
- リリース・保守
個人開発では予定通りに進まないケースも多いので、できるだけ余裕を持ったスケジュールを立てておきましょう。アプリは個人でも十分開発できるので、ぜひチャレンジしてみてください。