この記事では、難易度が高いプログラミング言語をランキング形式で紹介します。
プログラミング言語を選ぶときに自分のレベルに合ったものを学習したい!
現在、多くの種類が存在するプログラミング言語。ITの知識をこれから身につけようとする初学者の方にとって、選択肢が多いことは決して良いことばかりではなく、時には迷って先に進めない原因にもなります。
自分にとってどのプログラミング言語を学ぶのが一番良いのか?そのヒントを知りたいというあなたの為に、本記事ではプログラミング言語を難易度順に解説していきます。
この記事を読めば、どの言語から学び始めれば良いのかがイメージできますよ。
- 最も難易度が高い言語はC++、低いのはJavaScript
- 言語の難易度は開発環境の容易さや学ぶべき内容量で決まる
- 目指すITエンジニアの職種ごとで必要な言語は異なる
プログラミング言語で難易度を決める基準はあるの?
プログラミング言語の難易度を決める基準は、大きく3つ存在します。まずはその3つの基準について、順番に見ていきましょう。
基準1:環境構築は簡単か?
プログラミング言語を実際に手を動かして学ぶ為に最初に必要になること、それは環境構築です。
プログラミング言語を書いて動作させる為に必要なものをインストールする作業や、インストール後の各種設定作業が含まれ、この環境構築作業が難しいと途中で挫折する可能性が高まります。環境構築の手順が複雑であったり、完了までのステップが多ければ多いほど環境構築は難しく、プログラミング言語の難易度が高いといえるでしょう。
基準2:学習しやすい環境が整っているか?
無事に環境構築ができた後、いざ学習を進めようとした際にも難易度を測るポイントがあります。それは、学習しやすい環境が整っているかどうか。
昔からある、もしくは一般的によく利用されているプログラミング言語であれば、インターネット上に関連情報が多く存在します。そのため、学習に詰まった際に解決するヒントがインターネットから得られやすいです。しかしマイナーな言語の場合、情報が少なかったり、情報があっても英語圏の情報だけ、というケースがあります。そうすると調べることに時間がかかり、結果的に習得までの時間が長くかかってしまう可能性が高くなります。
また、プログラミングを学ぶ為の動画や学習サービスなどの豊富さも、プログラミング言語によって異なります。あまりにマイナーな言語の場合、そのような動画や学習サービスが存在せず、やはり学習に時間がかかってしまう恐れがあります。学習がしやすい環境が整っている言語は難易度が低いといえるでしょう。
基準3:プログラミング以外に何を学ぶ必要があるか?
環境構築のしやすさ、学習のしやすさ以外に難易度を決める要素として、プログラミング以外に何を学ぶ必要があるかという点も挙げられます。
プログラミング言語によっては、言語そのものの文法を学ぶだけでは十分ではない場合があります。
例えば、関連するツールの使い方やフレームワークと呼ばれる便利な機能があらかじめ備わっているプログラムコードの集まりなど。そのような言語そのもの以外にも学ぶべきことがいくつもある言語は学習時間をそれだけ必要とする為、難易度が高い言語といえるでしょう。
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プログラミング言語の難易度ランキングTOP14
これまでの解説を踏まえて、数多くのプログラミング言語のなかからよく利用されるものを厳選して、それぞれの言語の概要と難易度についてご紹介します
1位.C++
2位で紹介するC言語にオブジェクト指向を取り入れた言語で、大規模な複数人の開発に適した言語です。今回ご紹介する言語の中で最も項難易度。習得までに覚えることが沢山あり、メモリ管理など意識するべきことが山積みです。
2位.C言語
C言語はJavaと並んで歴史があるプログラミング言語で、関連書籍も多く出ています。ただし、プログラムの不具合を解析したりプログラムの設計を行うのが他の言語と比べて初学者には難しく、難易度が高い言語です。
3位.Java
オブジェクト指向言語としての代表格というべき歴史あるプログラミング言語、それがJavaです。大規模なシステム開発にも良く利用されており、関連書籍もたくさん出版されています。
Javaには多くの種類のフレームワークが存在する為、それぞれを使う際の学習コストが高いこと。また、オブジェクト指向言語である為、初学者にとってオブジェクト指向をきちんと理解して使いこなせるようになるためには相応の学習コストがかかることが難易度が高い理由として挙げられます。
4位.Go
Google社が開発している比較的新しいプログラミング言語であるGoは最近人気もあり、関連書籍も徐々に増えています。処理速度が早いのが特徴の一つで、Webアプリケーションからツールまで様々な分野で利用されています。
上位の言語と比較して難易度は高くないものの、フレームワークの使い方や関連ツールの使い方などを理解する必要があり、プログラミング言語の中で難易度は高い方といえるでしょう。
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5位.C#
近年、VR/ARなどでも注目が集まり、ゲーム開発などでも良く利用されているのがC#です。1位でご紹介しているC++の継続言語として開発された言語でもあります。
Visual Studioをインストールし「.NETデスクトップ開発」など必要なパッケージをインストールすることで比較的簡単に環境構築ができることは難易度の観点からするとメリットではあります。
しかしオブジェクト指向の理解が必要な為、全体的には難易度が高めです。
6位.Swift
iOSアプリ開発に利用されるプログラミング言語がSwift。Xcodeというプログラミングエディタツールを使い開発されます。
関連書籍が多くでている人気言語でもあるので、学習環境としては整っています。ただ、Xcodeのツールの使い方を理解する為の学習コストが存在する為、この後紹介するプログラミング言語よりも難易度は高いといえるでしょう。
7位.Google Apps Script
VBAはMicrosoft Officeシリーズ専用でしたが、Google Apps ScriptはGoogle のスプレッドシートなどを操作する為のプログラミング専用言語となります。
Google Apps Scriptも普段、スプレッドシートの操作に慣れている方はプログラミングコード自体も比較的学習しやすいです。
8位.Kotlin
Javaを元に開発され、Androidアプリの開発言語として利用されるのがKotlinです。Javaよりもシンプルなコードを書くことができる為、Javaと比較した難易度はこちらの方が低いです。
しかし、まだ比較的新しめの言語なので日本語の情報が少なく、その点では難易度が上がります。
9位.VBA
VBAは、Microsoft Officeシリーズ専用のプログラミング言語。例えば、Excel、Word、PowerPoint、Accessのようなツールを自動化するツールを作ることができます。
Excelなどを普段使っている方などは、VBAのプログラミングコードに対して学習しやすさはあるでしょう。ただそうでは無い方は、Excelの使い方なども覚えながら学習する必要がある為、コード以外のことも覚える必要があるという点で難易度が高くなります。
10位.Ruby
Rubyは、Webアプリケーションのフレームワークとしてよく利用されるRuby on Railsの元となる言語です。Javaなどの言語のように、コードを書いてコンパイルし機械が読み取れる言語に変換してからプログラムが実行されるコンパイラ言語と異なり、スクリプト言語と呼ばれています。
スクリプト言語は、コンパイラ言語よりもプログラムの実行が容易なことが特徴です。そのため、難易度としても全体からみて比較的低くなります。
11位.PHP
PHPはTwitterやWordPressなど、有名なWebサービス・アプリケーションの開発に使用されている需要が高いプログラミング言語で、文法がシンプルで、比較的習得しやすいため初心者にも人気です。
12位.Python
機械学習などで最近注目されることが多いプログラミング言語がPythonです。
AIや機械学習で利用するとなると難易度は飛躍的に上がってしまいますが、簡単なWebアプリケーションやツール作成などでPythonを利用する場合には、その文法の容易さから難易度は低いです。
13位.Typescript
JavaScriptに対して、厳密な型チェックを取り入れたことが特徴の言語がTypescriptです。
JavaScriptのコードを不具合の少ない安全なコードとして書く為の仕組みが備わっていることが特徴で、JavaScriptをある程度知っている方であれば、学習コストは低いでしょう。 ただし、JavaScriptと比較してTypescript独自の文法を覚える必要がある分、難易度はJavaScriptよりも高いです。
14位.JavaScript
今回ご紹介するプログラミング言語の中で最も難易度が低いのがJavaScriptです。
初学者がプログラミングの学習を始めるのに適した言語の一つ。Webサイトなどで動きのある見た目を実現する為に利用されます。
JavaScriptから派生したフレームワークも数多く、そちらのフレームワークを学習する場合には難易度が高くなります。 ただ、JavaScriptをそのまま利用して学習を進めるであれば、他の言語と比べて開発環境の構築が不要であることや関連書籍が数多くでていることから、難易度は低い言語といえるでしょう。
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なりたいエンジニアから逆算したプログラミング言語の選び方
これまで様々なプログラミング言語を難易度別にご紹介してきました。ここからは、なりたいエンジニアから逆算したプログラミング言語の選び方について解説していきます。
なりたいエンジニアの種類としては、以下の3つをご紹介します。
- Webアプリ開発エンジニア
- スマホアプリ開発エンジニア
- Windowsアプリ開発エンジニア
Webアプリ開発エンジニア
ブラウザを通じてアプリケーションを提供するサービスがWebアプリ。このWebアプリを開発するエンジニアになる為に役立つプログラミング言語は、以下が代表的なものとなります。
- Ruby
- PHP
- Java
- Go
- JavaScript
上記の中でも難易度が最も低いjavaScriptから学習を始めて、プログラミングのコツをつかんだ上で他の言語をトライするというのも一つの進め方です。
スマホアプリ開発エンジニア
スマホアプリ開発の場合、代表的なプログラミング言語は以下の2つ。
- iOS Swift
- Android Kotlin
スマホアプリはどのプラットフォーム(iOSかAndroidか)で開発するエンジニアになりたいかを選択した上で、言語を選ぶことになります。
Windowsアプリ開発エンジニア
Windowsで動くアプリを開発したい場合の代表的なプログラミング言語は、以下の2つ。
- Microsoft Office系なら VBA一択
- Windows アプリなら C#
C#は初学者にとって難易度が高いですが、習得後はオブジェクト指向の理解ができているので、他のオブジェクト指向言語の習得が容易になるメリットもあります。
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まとめ
数多くあるプログラミング言語について、難易度という観点で言語の特徴をまとめました。また、あなたがなりたいエンジニアによって選択すべきプログラミング言語についても解説をしました。
今回の難易度を参考に、あなたの現在のプログラミングスキルに合ったプログラミング言語を学習してみてはいかがでしょうか。
なおプログラミング言語の概要や種類については、次の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
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