Flutterの将来性に注目!Flutterの期待値をがっちり把握

Flutterって聞いたことがあるけど何?
Flutterの将来性を知りたい

エンジニアとして働いている方なら、このような疑問を抱えているのではないでしょうか?GoogleのフレームワークであるFlutterですが、エンジニアであっても知らないという方も意外にも多いです。

そこで、今回はFlutterの将来性を紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

また、次の記事ではそもそもFlutterとは何なのか、その特徴を事例も交えて紹介しているので良ければ参考にしてください。

Flutterとは?始める前に押さえておきたい必須知識を解説

目次

Flutterの将来性は高い!理由を解説

画像:Flutterの将来性が高い理由

Flutterは洗練されたデザインや性能の高さから、アプリケーション開発に導入されつつあるフレームワーク。そんなFlutterは、今後の将来性が高いといわれています。

そこでここからは、Flutterの将来性が高いといわれている理由を3つ解説していきます。具体的にFlutterを使った方が良い人も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

Flutterを開発したGoogleが成長しているから

Flutterを開発したGoogleは私たちが日常で使うようなインフラサービスを開発しており、その1つ1つのサービスが成長を続けています。例えば、Google検索やYouTubeなど日本でもほとんどの人が利用したことがあるサービスとなっていますし、世界的に見ても事業が拡大中です。

サービス売上(10億ドル)成長率(前年比)
Google検索24.59%
Youtube広告4.033%
Google Network5.24%
Googleクラウド2.852%

(2020年第1四半期)

この成長しつづけるGoogleが、「さらにアプリ開発を便利にできるように」と作ったFlutterにもさらなる成長が期待できます。またGoogleが作ったサービス同士は相性がよいことが期待できますので、Flutterが他のフレームワークより有利になっていくことも期待できます。

この具体的な例としては、FirebaseとFlutterなどがあります。FirebaseとFlutterはどちらともにGoogleが使ったもので一緒に使うことで、私たちは「ログイン機能」周りのコードをほとんど自分で書かないでよくなります。

また、FirebaseとFlutterは同じGoogleが開発したものなので、お互い相性が抜群です。今後、アプリケーション開発に利用されるケースも増えてくるといえるでしょう。

OS間の仕様調節のカットできるから

Flutterを使うメリットとして、AndroidとiOSのアプリを同じコードで同時に開発できるクロスプラットフォームというものがあげられます。他の言語の場合はAndroidとiOSで2パターンのコードを用意しなくてはいけませんが、Flutterを使うことで1/2のリソースでAndroidとiOSアプリの開発ができるのです。

これまでにもクロスプラットフォームのフレイムワークはあったのですが、サクサク動く性能とはいいにくいかったですし、なによりUI/UXデザインが最新のものといはいえませんでした。Flutterは性能も高く、UI/UXデザインも美しくその点でも使い心地がいいものに仕上がっています。

今から多くのデータが集まり安定化するから

Flutterは新しいフレームワークですが、低コストで開発でき開発にかかる時間も短いことからスタートアップからの導入が増え、たくさんのデータや使用する際のノウハウが蓄積されつつあります。

また、近年Googleでの「Flutter」の検索数は右肩上がりに上がってきており、Flutterの注目度は上昇中です。この検索数の増加はFlutterの開発がうまくいっており、導入を検討している人、スキルアップの為にFlutter学習をしたい人の数が増えていると十分に考えられるでしょう。

今の段階ではFlutterは主要なフレームワークとはいえませんが、徐々に注目度が高まっていることを考えれば将来性はあるといえますね。

現役エンジニアが「Flutterの将来性が高い」と感じたポイント

画像:現役エンジニアがFlutterの将来性が高いと感じたポイント

ここまで、Flutterの将来性について解説してきましたが、実際にFlutterを利用しているエンジニアはどう感じているのか気になりますよね。実は、現場のエンジニアもFlutterの将来性を感じているようです。そこでここからは、現役エンジニアがFlutterの将来性が高いと感じたポイントを解説していきます。

開発のスピードが早かった

Flutterの将来性を感じるポイントとして、開発スピードの早さをあげるエンジニアは多いです。

Fluttrの長所としてあげられるのが「Hot Reloud」という書いたコードを即座にアプリの挙動に反映できる機能。アプリ開発の従来の方法だと、場合によっては10行コードを書いてはアプリの挙動でチェック。動きにミスがあった場合は、コードを変更してまた最初からアプリを走らせる、という時間のかかるアプローチをしなければなりませんでした。

その点、Flutterを導入すると1つ1つの時間がカットでき、アプリケーション開発の時間を大幅に縮めることができます。アプリケーション開発の効率化という点でも、Flutterの利便性は高いといえますね。

人材リソースと仕事の振り分けリソースがカットできた

Flutterに将来性を感じるポイントとして、人件費と人材採用費用の削減ができる点があげられています。

AndroidとiOSエンジニアを雇うとなると2倍のコストが発生しますが、それとは別に人材を採用するためのリクルートにかかるコストも2倍になってしまいます。一方で、Flutterを採用すればAndroidとiOSエンジニアのどちらか1人しか必要ないので、人件費を大幅に削減できるんです。

また、採用にかかる時間や採用した人との関係性を築く手間も少なくて済みます。お金と時間がカットできるというメリットは、スタートアップ会社などには嬉しいポイントではないでしょうか。

学習ハードルが高くない

Flutterの将来性が高いと感じるポイントとしては、学習ハードルが高くないところが挙げられます。

Flutterでは「Dart」というプログラミング言語を利用して開発を行いますが、Dartの文法はJavaScriptやJavaに近いです。今までにJavaScriptやJavaなどを学んだことがある場合、学習ハードルはそこまで高くはないでしょう。

また、Flutterの学習ハードルは、サイトやネットの情報がさらに多くなっていくことで今からさらに低くなっていくことも予想されます。

Flutterを導入すべき人はこんな人

画像:Flutterを導入すべき人

ここまでで、Flutterの将来性について見てきましたが、Flutterを導入すべき人の条件も気になりますよね。どんな開発手法でもそうですが、導入すればいいというわけでもありません。ここからは、Flutterを導入すべき人の条件について紹介していきます。

スピーディーな開発をしたい人

Flutterは、スピーディーな開発をしたい人に特におすすめです。

Flutterを導入すると「コードを書く」という面でも「エンジニアの人的リソース」の面でもスピーディーな開発が実現できます。特に、iOSとAndroidそれぞれのアプリケーションに対応するコードが書けるというのは魅力。またFlutterで書いたアプリの処理速度も高速で高性能なので、テストした後やリリースした後の追加開発もテンポよく進めることができるでしょう。

UIを柔軟に設定していきたい人

Flutterは、UIを柔軟に設定していきたい人におすすめです。

UIとは簡単にいうと、WebサイトやWebアプリケーションの目に見えるデザインのことをいいます。Flutterはウィジェット、レンダリング、アニメーション、ジェスチャーなどを組み合わせることでUIデザインを柔軟にカスタマイズして、様々な表現していくことができます。複雑なアニメーションや画面遷移なども可能なので、動きのあるアプリケーションやWebサイト作成に向いているフレームワークです。

そのため、フレームワークは使いたいけどこだわりを持って各要素を自分でカスタマイズしたいという人にもおすすめできます。

iOS / Android向けネイティブアプリの開発両方をやりたい人

Flutterは、iOSとAndroid向けネイティブアプリケーションの両方を開発したい人におすすめです。Flutterの機能の代名詞であるクロスプラットフォームを使えば、iOS / Android向けネイティブアプリを同じコードで同時に開発していくことが可能。1度に2種類の開発を終わらせることができるので、作業効率や人件費の面でもメリットが大きいです。

そのため、作業効率をアップしたい人や個人でアプリを開発したい人にFlutterはおすすめできます。

サービスの性能をあげて、処理速度をUPさせたい人

Flutterは、アプリケーションなどのサービス性能を上げて処理速度をUPさせたい人におすすめです。

Flutterを使って作ったアプリケーションは命令を実行し、スムーズな動きを実現してくれます。これはFlutterがDartを使っており、JavaScriptブリッジを必要としないことが理由です。処理速度が大きく向上するので、アプリケーションの動作面でもFlutterは充実しています。

できるだけスムーズに動作するアプリケーションを作成したい人や、機能性を重視する分、動作スピードに不安がある場合などにFlutterを利用するのがおすすめです。

まとめ

今回は、Flutterの将来性について解説しました。FlutterはGoogleが開発したフレームワークだけあり、今後さらに需要が高まることが期待できます。Flutterの将来性は高く、それは実際使ってみたエンジニアやスタートアップの評判からも明らかです。

同じクロスプラットフォームの機能を持つReact NativeとFlutterの検索を調べると、Flutterの検索数がReact Nativeの検索数を抜いていることからも分かるでしょう。

アプリ開発を考えている人は、是非Flutterを使ってみてください。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン
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