クラウドエンジニアになるために
取っておいたほうが良い資格ってあるのかな?
こんなあなたの悩みにお答えします。クラウドサービスを利用する企業が増えてきているため、未経験ながらもクラウドエンジニアを目指す人が増えてきています。もしかしたら、あなたもその一人ではないでしょうか。
当記事は以下2点について紹介します。
- 未経験からクラウドエンジニアを目指すためのスキル
- クラウドエンジニアを目指すために取得したほうが良い資格
クラウドエンジニアを目指しているあなたにとって参考になる記事となっています。ぜひ最後までご覧ください。
- 未経験からクラウドエンジニアになる難易度は高い
- AWS認定など資格を取得すれば企業に知識・スキルをアピールしやすい
- インフラエンジニア経由でクラウドエンジニアを目指すのも方向性の1つ
また、次の記事ではそもそもクラウドエンジニアとはどんな職業なのか、その仕事内容を年収や将来性も交え詳しく紹介しているのでよければ参考にしてください。
→ クラウドエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
未経験からクラウドエンジニアになることは可能か
未経験からクラウドエンジニアになる道はありますが、ハードルは高いです。インフラエンジニアからのクラウドエンジニア転職は比較的難易度が低いですが、アプリ開発エンジニアや未経験の人ではなかなか難しいのが実情。
クラウドエンジニアにはクラウドサービスおよび、インフラに関するスキルが求められます。そのため、その分野の知識やスキルを身につける必要があるでしょう。
インフラエンジニアの経験があるかで変わる
クラウドエンジニアになるハードルはインフラエンジニアとしての経験・スキルの有無によって変わってきます。クラウドエンジニアはサーバー、ミドルウェア、ネットワークなどを構築する作業であり、インフラエンジニアが作業する内容と近い作業を行います。
そのため、インフラエンジニアとしての経験を積んでいる人は、クラウドエンジニアへなりやすいです。一方で、エンジニア経験があるがインフラの経験がない場合は、インフラスキルをどの程度持っているかによって難しさがかわってきます。
エンジニア経験がない場合は難しい
エンジニア経験がない場合、そのままの状態ではクラウドエンジニアになれないことがほとんどです。
クラウドエンジニアの需要は伸びているため、人手が欲しい状況です。ただ、インフラエンジニアの経験、アプリ開発エンジニアの経験どちらも持っていない人は採用しても育てる必要があるため敬遠されがちです。
未経験からクラウドエンジニアへ転職を成功させるためには、後述するスキルや資格の取得をおすすめします。資格取得によってスキルや勉強の熱意が第三者から認められるため、わかりやすく証明できます。
未経験者が身につけるべきクラウドエンジニアに必要なスキル
未経験者がクラウドエンジニアになるには、4つのスキルが必要です。
- サーバーの知識
- ネットワークの知識
- ミドルウェアやツールの知見
- プログラミングのスキル
ひとつずつ紹介していきます。
サーバーの知識
ひとつめはサーバーの知識です。クラウドエンジニアはクラウドサービスを利用して、システムやサービスが動くための基盤を構築します。
システムが適切に稼働するために必要なスペックや設定内容を提案するためには、サーバーの知識が必要です。また、システムは正常に動いていることが当たり前とされています。
そのためには、システムを支えるサーバーが正常に動いている必要があります。サーバーの状態を正しく監視するためのスキルもサーバーの知識といえます。
ネットワークの知識
ふたつめはネットワークの知識です。クラウドサービスは遠隔地に実際のサーバーなどがあり、そこへアクセスするまでたくさんの機器を経由して到達します。
サーバーが正常に動いているがシステムが使えない状態になった場合は、ネットワークのどこかでエラーになっていることがまず疑われます。どこでエラーになっているのかを切り分け、原因分析、対応するためにはネットワークの知識が必要になります。
また、最近はセキュリティに厳しいクライアントが多いです。データ通信時に不正なデータの読み取りである盗聴をされないための暗号化、安全が確保されている専用線などの実現方法を知っている必要があります。
以上のようなネットワーク知識が求められます。
ミドルウェアやツールの知見
みっつめにミドルウェアやツールの知見やスキルです。システムを動かすためには以下のようなミドルウェアを導入することが多いです。
- ジョブスケジューラー:日中や夜間など時間を指定してプログラムを動かすソフトウェア
- ファイル連携ツール:違うシステムとデータをやり取りするための連携ソフトウェア
システムを動かすために、さまざまなミドルウェアを組み合わせて構築します。そのため各ミドルウェアやツールについて、設定方法や運用方法、エラーが起きた場合の対処方法など知っておく必要があります。
プログラミングのスキル
最後にプログラミングスキルです。クラウドエンジニアと聞くとプログラミングスキルは関係ないように思うかもしれませんが、とても関係あります。
クラウドサービスを利用してサーバーを構築する際に、構築用のプログラムを用意することで構築作業を自動化することができます。
自動化すると何十~何百台という数のサーバーを一度に構築することが可能なため、大幅に効率化が可能です。効率よくサーバーを構築するためにも、プログラミングスキルが必要になります。
未経験者が取得すべきクラウドエンジニア向けの資格
クラウドエンジニア未経験の人が保持している知識やスキルを証明するためには、資格を取得することが一番近道です。クラウドエンジニアになるためにおすすめする資格をピックアップしました。
エンジニア経験がない人とある人でそれぞれ紹介していきます。
エンジニア経験が無い人向け
エンジニア経験がない人には、インフラ担当者に必要なスキルが身につく資格をおすすめしています。具体的には以下2つとなります。
- LPIC(level1、level2)
- CCNA
どちらもインフラ担当者として一定のスキルを持っていると認められる資格であり、保持していない場合は取得することをおすすめします。
少し資格の内容を紹介します。
LPIC(level1、level2)
LPICの正式名称は「Linux技術者認定試験」で、Linux技術者としての技術を認定する資格です。Linuxはフリー(無償)で利用可能なOSであり、グローバルで利用されており世界的に認知されています。
LPICの資格を取得する過程で、Linux全般の知識や操作方法を身につけることができるというメリットがあります。そのため、エンジニア未経験者にはLPICをおすすめしています。
⇒参考:LPIC https://www.lpi.org/ja/
CCNA
CCNAは世界最大のネットワーク機器メーカーである”シスコシステム社”が主催している資格です。CCNAはネットワークの知識やスキルを認定する資格のため、基礎的なネットワーク技術を勉強できます。
また、CCNAのカリキュラム内で、シスコ社のネットワーク機器の知識および設定スキルも勉強します。広く利用されているネットワーク機器を設定する事ができるようになるのが、おおきなメリットです。
これもLPICと同様に国際的な技術であり、ネットワークでは世界で最も有名な資格です。インフラエンジニアにはネットワークの知識も必要であり、CCNAを取得しておくとネットワーク技術の証明になるためおすすめです。
⇒参考:CCNA https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications.html
インフラエンジニアの経験がある人向け
ここからはインフラエンジニア経験がある方へ向けた、おすすめの資格を紹介します。以下4つがおすすめする資格ですが、どれもクラウドサービスを提供している会社が認めている資格です。
- AWS認定
- GCP (GoogleCloudCertified)
- Microsoft Azure 認定試験
- Alibaba Cloud 認定試験
各クラウドサービスにおける使い方を学習するためには最適な資格になっています。それぞれひとつずつ紹介していきます。
AWS認定資格
AWSの認定資格は数多くありますが、まずはじめに目指すべきは「AWS認定クラウドプラクティショナー」という資格です。AWSのサービスを扱うために必要な知識を、基礎から勉強することができます。
この資格を保持していることで、AWSを一定レベル理解しているエンジニアということが第三者からわかります。
ただ、1点注意点としては、この資格を取得したからと言って、AWSを利用したエンジニアとして一人前になれるわけではありません。AWS認定クラウドプラクティショナーを取得することで、クラウドエンジニアとしての1歩を踏み出せる可能性が高まります。
⇒参考:AWS認定クラウドプラクティショナー https://aws.amazon.com/jp/certification/
GCP-Google Cloud Certified
GCP-Google Cloud Certifiedは文字通り、Googleのクラウドサービス(CPC)に関するスキルを保持していることを示す資格です。上記資格を取得することで、Googleが提供するクラウドサービスを利用したインフラ設計、開発、開発管理、運用のスキルを身につけることができます。
機械学習に強いGoogleのクラウドサービスを利用したいと考えるのであれば、GCPの資格を取得しスキルを取得してみてください。
⇒参考:Google Cloud認定資格 https://cloud.google.com/certification/?hl=ja
Microsoft Azure 認定試験
Microsoft Azureの試験は、WindowsやOffice製品で知られているMicrosoftが主催している資格です。AzureはMicrosoft製品であるWindowsやExcelやWord、OutlookなどのOffice製品との親和性が高いため、企業から選ばれやすくなっています。
企業からの需要が見込めるため、注目度が高い資格です。
⇒参考:Microsoft Azure https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/browse/?products=azure
Alibaba Cloud 認定試験
Alibabaは中国国内で最大手のECサイトを手掛けるアリババが提供している、クラウドサービスです。19か国の100万以上のクライアントが利用しているクラウドサービスであり、日本では2016年から利用が開始されました。
これから注目度が高まってくるAlibabaCloudの認定資格を先んじて取得することで、他の人と差別化ができる資格になっています。
⇒参考:ピアソンVUE AlibabaCloud https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/Alibaba-Cloud-Certification.aspx
未経験者がクラウドエンジニアの求人に応募する際のコツ
冒頭で未経験者がクラウドエンジニアになることは難しいと伝えましたが、資格を取得することで未経験でも道が拓けてきます。応募時、企業へアピールするために重要なのが以下の3点となります。
- 習得した資格をもとにアピールする
- エンジニアとして学習意欲の高さをアピールする
- これまでのビジネススキルをアピールする
ひとつずつ解説します。
取得した資格をもとにアピールする
クラウドエンジニアを目指して取得した資格は最大の武器になります。クラウドサービスを一定のレベルで理解しているという証明をもらっているという点と、習得したスキルで自分にどういうことができるのかアピールしましょう。
クラウドエンジニアを目指すための準備をしているということは、当たり前ですがなかなかできている人が少ないという現実があります。資格を取得したということは、積極的に前に出すべきポイントです。
エンジニアとして学習意欲の高さをアピールする
IT業界は日進月歩で進歩し、次々と新しい技術が出てきます。そのため、エンジニアには日々学習する習慣や意欲が求められます。
「クラウドエンジニアを目指し資格を取得する=勉強意欲がある」とつなぐことができるため、学習意欲があることを伝えましょう。
意欲はあるが日々の業務に追われて勉強ができないというエンジニアが多いため、意欲がありちゃんと学習できているという点は評価できるポイントです。
これまでのビジネススキルをアピールする
IT業界を目指す前に自分が所属していた企業・業界があり、そこで身につけたスキルがあると思います例えば以下の通りです。
- 飲食業:接客や対応などのコミュニケーションスキル
- 経理:会計やお金に関するスキル
そこで習得したスキルをアピールするのも重要です。今の自分に何ができるのか明確になっているというのは、企業にとって重要なことです。
持っているスキルを棚卸しして、アピールできる準備をしておくと良いですよ。
未経験者がクラウドエンジニアになるには「プログラミングスクール」が最適
ここまで解説してきたように、未経験者がクラウドエンジニアになるためにはさまざまな要素が必要です。独学でのスキル習得は難しく時間もかかりますので、結論、プログラミングスクールでスキルを学習しつつ就職・転職のサポートをしてもらうことをおすすめします。
プログラミングスクールの講師は現役のエンジニアが務めることがほとんど。また、独自のカリキュラムを用意しており、質問・相談もしながら最短で効率よくクラウドエンジニアを目指すことが可能。
スクールによっては、あなたが学習したい内容でカリキュラムをオーダーメイドしてくれるところがあります。また、プログラミングスクールに通いながら作ったシステムやサービスが自分のポートフォリオとして活用ができ、就職転職にも有利です。
なお、クラウドエンジニアへの転職を見据えて学習したい人は受講料の最大70%が給付される「クラウドエンジニア転職保証コース」おすすめです。金銭面での支援を受けつつ、クラウド技術の習得から転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
転職活動で内定が獲得できない場合には受講料を全額返金してもらえる「保証制度」が適用されるので、スクールにかけた費用を無駄にする心配なく、スキルの習得や転職活動に励めます。もちろん、面接対策や求人初回などの転職サポートは卒業後も継続して利用可能です。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してクラウドエンジニアへの転職が目指せますよ。
公式サイトで詳細を見るまとめ
ここまで未経験からクラウドエンジニアになるためのスキル、取っておいたほうが良い資格について紹介してきました。クラウドエンジニアになるために一定のハードルはあります。
ただ、今後も需要が高まるクラウドエンジニアにはそれだけ目指す価値がある仕事です。クラウドエンジニアに興味があるかたは、一度目指してみてはいかがでしょうか。