ノンプログラミングツールの特徴を知りたい
IT業界の流行を調べている方の中には、このような疑問を抱えている方も多いでしょう。
今回はノンプログラミングとは何かを解説したうえで、ノンプログラミングツールの特徴やできること、メリット・デメリットなどについて解説していきます。ノンプログラミングについて学ぶことでIT業界の流行を知ることができ、さらに活躍の幅を広げることにつながります。
ノンプログラミングとは
ノンプログラミングというのは、名前の通りプログラミング作業をすることなくアプリケーションを作成する手法のこと。通常アプリケーションを作成するには、JavaやC言語、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いてプログラムを作成する必要がありますが、ノンプログラミングではプログラミング言語を使用する必要がありません。
ノンプログラミングは専用のツールを用いて行われますが、ツールを使用するだけでエンジニアでなくてもアプリケーションが作成できるようになります。
ノンプログラミングツールとは
ノンプログラミングを実施するには、専用のツールを使用する必要があります。ここからは、ノンプログラミングの概要を、以下の2つに分けて見ていきましょう。
- ノンプログラミングツールの特徴
- ノンプログラミングツールでできること
ノンプログラミングツールの特徴
ノンプログラミングツールの特徴としては、以下の3つが挙げられます。
- プログラミング不要でアプリケーションが作成できる
- アプリケーションのテンプレートが用意されている
- 用意されたパーツやモジュールを組み合わせてアプリケーションを作成できる
ノンプログラミングツールを使用すればプログラミング作業が不要なため、エンジニアなしでアプリケーションを作成することも可能になり、さまざまな業界の企業で導入が進んでいます。
さらに、アプリケーションのテンプレートが用意されているのも特徴。テンプレートには営業やマーケティング、情報システムなど社内システム関連のものや、スマートフォン向けアプリケーション関連などがあり、システム開発を効率化することが可能です。
3つ目の特徴は、用意されたパーツやモジュールを組み合わせるだけで、アプリケーションを作成できる点。ノンプログラミングツールでは、文字列やチェックボックス、お問合せフォームなどをドラッグ&ドロップするだけで配置することができます。そのため、短期間でアプリケーションを完成させることも可能です。
ノンプログラミングツールでできること
ノンプログラミングツールでできることは、以下の4つ。
- 短期間でアプリケーションを開発できる
- パーツやモジュールを使って直感的にアプリケーションが作成できる
- Excelで作成したファイルをアプリケーション化
- 勤怠管理や顧客管理などのアプリケーション化など
ノンプログラミングを行うことで、短期間でアプリケーションを開発できるだけではなく、パーツやモジュールを使えば直感的にアプリケーションを作成することができます。そのため、IT企業でなくても自社内で必要なアプリケーションを作成するということも可能です。
また、今までExcelファイルで管理していた社内データ、顧客データなどをアプリケーション化して、管理・活用しやすくすることもできます。アプリケーション化することでデータを一元管理することができるので、より効率的にデータの分析や活用ができるようになります。
ノンプログラミングツールの4つのメリット
ノンプログラミングツールは、アプリケーション開発を効率化できるので非常に便利でたくさんのメリットがあります。ここではノンプログラミングツールのメリットとして、以下の4つについて解説していきます。
- プログラミングの知識不要でアプリケーションが作れる
- アプリケーション開発前のモックを作るのが早くなる
- 業務効率化を進めやすくなる
- 魅力的なアイデアを形にしやすくなる
プログラミングの知識不要でアプリが作れる
ノンプログラミングツールを利用することで、プログラミングの知識不要でアプリケーションが作成できるようになります。アプリケーションというと、プログラマ―やシステムエンジニアなどプログラミング言語の知識がある人でないと開発が難しいですが、ノンプログラミングツールを使えば問題ありません。
プログラミング知識は不要なので、エンジニアになりたての初心者やIT業界以外の企業でも、十分アプリケーションを開発できます。ただし、ノンプログラミングだけではアプリケーションとして不十分なこともあるので、最終的には後でチェックをして修正を加えることが多いです。
アプリ開発前のモックを作るのが早くなる
ノンプログラミングツールを利用することで、アプリケーション開発のモックを作るのが早くなります。モックとはモックアップの略称で、簡単にいうと見本や模型のこと。
アプリケーション開発を行う場合、事前に見本としてモックを作成しておき、画面の動きや機能性などを確認します。とりあえずモックを作成してアプリケーションの全体像を確認するうえで、ノンプログラミングツールはかなり便利です。
効率よくアプリケーションを作成できるだけでなく、作成者はエンジニアでなくても問題ありません。そのため、モックをスムーズに作成するという点でもノンプログラミングツールは優秀です。
業務効率化を進めやすくなる
ノンプログラミングツールは、業務効率化を進めるときにも役立ちます。
多くの企業ではExcelファイルで財務データや顧客データ、勤怠や社員の個人情報などの社内データを管理しています。しかし、Excelファイルで管理しているとファイル毎にデータが分かれているので、データが必要なときに見つからなかったり、データ作成時に時間がかかったりと不便なケースも多いです。
一方でノンプログラミングツールを利用すれば、Excelやスプレッドシートなどで管理していたデータをアプリケーション化することができます。具体的には今までにファイルで管理していたものをデータベース化することで、データを見やすく管理することができるようになるのです。
魅力的なアイデアを形にしやすくなる
ノンプログラミングツールを活用することで、魅力的なアイデアを形にしやすくなります。
通常、アプリケーションを作成する場合、要件定義や設計、実装など実際にアプリケーションが完成するまでには2~3ヶ月程度かかるので、アイデアがあったとしてもなかなか実行に移すことができません。しかし、ノンプログラミングツールがあれば、プログラミングの知識不要でアプリケーションが作成できます。
そのため、アイデアさえあれば魅力的なアプリケーションをすぐに作成できるのです。また、短期間で少人数でもアプリケーションが作成できるということは、作成したアプリケーションが上手く運用できなかった場合でもリスクが少ないです。
思い切って新しいアイデアを形にできるのも魅力といえるでしょう。
ノンプログラミングツールの3つのデメリット
ノンプログラミングツールにはたくさんのメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。ここからはノンプログラミングツールのデメリットとして、以下の3つについて解説していきます。
- ツールの使い方に慣れるまでにやや時間がかかる
- アプリのカスタマイズや機能拡張に限界がある
- 要件によって作り切れない可能性がある
デメリットも理解したうえで、ノンプログラミングツールを活用できるようになりましょう。
ツールの使い方に慣れるまでにやや時間がかかる
ノンプログラミングツールは使いこなすことができればかなり便利ですが、使い方に慣れるまでにはやはり時間がかかります。いくらプログラミングの知識がなくても開発ができるとはいえ、ツールの扱い方などに慣れる必要はあるでしょう。
具体的には、以下の3つなどを理解しておかないと使いこなすことは難しいです。
- ノンプログラミングツールでできること
- 具体的なツールの使い方
- 作れるアプリケーションの内容
いきなり導入して使いこなせるわけではなく、使いこなすまでには時間がかかることは理解しておきましょう。
アプリのカスタマイズや機能拡張に限界がある
ノンプログラミングツールはアプリケーション開発の効率アップができるので便利ですが、アプリケーションのカスタマイズや機能拡張には限界があります。
アプリケーションを開発する場合、作成した後に追加機能が欲しくなるケースは多いです。通常であれば、後からでも機能を追加することができますが、ノンプログラミングツールで作成した場合はそうはいきません。
ノンプログラミングツールでも後から機能を拡張することもできますが、拡張できる機能には限界があるので要望通りの機能性を実現できるかは分かりません。ノンプログラミングツールを利用する際には、アプリケーションの機能拡張には限界があることを理解しておきましょう。
要件によって作り切れない可能性がある
ノンプログラミングツールはアプリケーション開発で役立つことは間違いありませんが、どんなアプリケーションでも作れるというわけではありません。
ノンプログラミングツールは、用意されているパーツやモジュールを使って機能を組み合わせてアプリケーションを作成していきます。例えば、お問い合わせフォームやデータベースなどすでに用意されている機能を組み合わせるので、ツール内にない機能を搭載することは難しいです。
そのため、よく使用されるような基本的なアプリケーションの機能は搭載できますが、オリジナルの機能性を充実させるのはノンプログラミングだけでは限界があります。
【厳選】おすすめのノンプログラミングツール5選
ノンプログラミングツールはさまざまな種類が提供されていますが、上記の表で分かる通りクラウド上で利用できるものからオンプレミスで利用できるものまであります。オンプレミスというのは、利用者のサーバーや通信回線などを設置して運用する方法。
ちなみに、ノンプログラミングツールについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
また、業務の効率化に特化したアプリケーションを作成するなら、普段使っているExcelなどのデータを活用することができるデータベースアプリケーションを作るのがおすすめです。今回ご紹介した中では、以下の2つがデータベースアプリケーション開発を特に得意としています。
- UnitBase
- Forguncy
ノンプログラミングツールを使ったデータベースアプリケーション開発については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回は、ノンプログラミングとは何かについて解説したうえで、ノンプログラミングツールの特徴やできること、メリット・デメリットなどを紹介しました。ノンプログラミングツールはたくさんの種類があるので、目的に合ったものを導入することでアプリケーション開発を効率化できます。
最後に今回の記事の内容をまとめておきます。
- ノンプログラミングはプログラミング知識がなくてもアプリケーションが作れる
- ノンプログラミングツールを活用することでアプリケーション開発を効率化できる
- ノンプログラミングツールの種類はクラウド/オンプレミスなど多彩
皆さんも、これを機会にノンプログラミングツールを活用してみてはいかがでしょうか?