この記事では、AWSのサービスを一覧にまとめて紹介します。
AWSサービスを一覧表で知りたい
AWSサービスの使い方を学習する方法は?
AWS(Amazon Web Services)は、ビジネスでの利用も進んでいる人気のクラウドサービスです。しかしAWSには200種類以上ものサービスがあるため、上記のような疑問を持つ人もいますよね。
どんなAWSサービスがあるのかをひと目で把握するなら、一覧表形式がおすすめです。そこで本記事ではAWSサービスを一覧表で紹介し、カテゴリ別に解説します。
AWSサービスの使い方を知る方法や学習方法も紹介するので、ぜひご覧ください。
AWSの基礎知識を身につけたい人には、次のYouTube動画もおすすめです。
- 「Amazon S3」はデータ管理・保管の支援サービス
- 「Amazon Forecast」機械学習の活用支援サービス
- AWSサービスの使い方を覚えるなら、公式のチュートリアルサイトがおすすめ
なお、収入UPや将来性を見据え、IT企業に転職したいと考えている人は、ぜひ「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポート。20〜50代と年齢に関わらず、希望企業への内定を見据え、スキル習得から就業活動の進め方まで一貫して学べます。
未経験からIT企業に転職したい人は、ぜひ一度お試しください。
\ 給付金で受講料が最大80%OFF /
AWSサービスのカテゴリ一覧表
現在、AWSサービスは全220種類も存在します。これらのAWSサービスは、22種類あるテクノロジーカテゴリのいずれかに分類されます。全てのカテゴリを一覧表にしたので、参考にしてください。
各カテゴリの概要やAWSサービスについては、次章以降で順番にお伝えします。
カテゴリー | 概要 |
分析 (13サービス) | ビジネスのデータ分析を支援 |
アプリケーション統合 (7サービス) | クラウド上でのアプリケーション構築・統合 |
ブロックチェーン (2サービス) | ブロックチェーンネットワークを構築 |
クラウド財務管理 (5サービス) | AWSの利用コストに関する財務管理 |
コンピューティング (13サービス) | クラウド上でのデータ・プログラム処理 |
コンテナ (7サービス) | コンテナによるサーバー仮想化を支援 |
データベース (10サービス) | データベースの構築・運用 |
デベロッパーツール (15サービス) | プログラム開発を支援 |
エンドユーザーコンピューティング (3サービス) | 社内システムの構築・運用を支援 |
ウェブとモバイルのフロントエンド (7サービス) | Webアプリやモバイルアプリのフロントエンド開発・運用を支援 |
IoT (16サービス) | IoT(モノのインターネット)の活用 |
Machine Learning (31サービス) | Machine Learning(機械学習)の活用 |
マネジメントとガバナンス (25サービス) | AWS利用に関する管理を支援 |
メディアサービス (11サービス) | 動画などのコンテンツ作成・配信を支援 |
移行と転送 (9サービス) | 社内システムのクラウド移行/データ転送 |
ネットワーキング (13サービス) | ネットワークシステム構築を支援 |
量子テクノロジー (1サービス) | 量子テクノロジーの研究を支援 |
ロボット工学 (1サービス) | ロボット開発を支援 |
人工衛星 (1サービス) | 人工衛星との通信やデータ処理を支援 |
セキュリティ・アイデンティティ・コンプライアンス (20サービス) | セキュリティ対策や内部統制を支援 |
ストレージ (9サービス) | データの保存・管理を支援 |
VRとAR (1サービス) | VR(仮想現実)とAR(拡張現実)を用いたアプリケーション開発を支援 |
なお、IT企業への転職や副業での収入獲得に向け、どの言語が自分にあうのか、どう学習を進めればいいのかなどがあいまいな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
かかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、あなたにあう言語や学習プランを診断してもらえます。
効率よくスキル習得したい人は、ぜひ一度お試しください。
\ 4つの質問に答えるだけ /
主要なAWSサービスについて解説【カテゴリ別】
ここでは、テクノロジーカテゴリ別に概要や主要なサービスを紹介します。AWSサービスの詳細については、AWS公式サイトをご覧ください。
分析
Amazon Athena | 「Amazon S3」のデータをSQLで分析 |
Amazon CloudSearch | システムに検索機能を追加 |
Amazon EMR | 機械学習を用いたビッグデータ分析 |
Amazon FinSpace | 金融業向けデータ活用 |
Amazon Kinesis | 動画とデータストリームの活用 |
Amazon Managed Streaming forApache Kafka (MSK) | ストリーミングデータの取り込みや処理 |
Amazon OpenSearch Service | ログなどをもとに分析や検索 |
Amazon QuickSight | さまざまなデータに接続して分析 |
Amazon Redshift | データウェアハウスなどのデータ活用 |
AWS Data Exchange | 外部のデータを検索・取り込み・活用 |
AWS Data Pipeline | 他AWSサービスとのデータ受け渡し |
AWS Glue | 大規模なデータ統合を自動化 |
AWS Lake Formation | データレイクの構築 |
主にビジネスのデータ分析を支援するAWSサービスのカテゴリです。人工知能(AI)による高度な分析を行えるAWSサービスもあり、膨大なデータの中から傾向を把握したい場合などに役立ちます。
代表的なAWSサービスは、「Amazon QuickSight」です。一般的なダッシュボード機能にくわえ、人工知能の1種である「機械学習」を用いて高度なデータ分析もできます。クラウド上のデータはもちろん、自社サーバー上のデータも分析対象として選択可能です。
アプリケーション統合
Amazon AppFlow | AWSと外部サービスのデータ連携 |
Amazon EventBridge | AWSと外部サービスのイベント共有 |
Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (MWAA) | AWSと外部サービスの連携処理を自動化 |
Amazon MQ | サービス間のメッセージ通信 |
Amazon Simple Notification Service (SNS) | サービス同士や、サービス・ユーザー間の通信 |
Amazon Simple Queue Service (SQS) | ソフトウェア部品単位でのメッセージ通信 |
AWS Step Functions | 分散型アプリケーションの構築 |
主にクラウド上でのアプリケーション構築・統合が行えるAWSサービスのカテゴリです。ビジネス向けのサービスが中心で、業務アプリ同士を連携させたり、AWS上で独自のアプリを開発したりできます。
代表的なAWSサービスは、「Amazon AppFlow」です。AWSのデータ管理系サービスと、「Salesforce」などの外部サービスをデータ連携させることで、企業独自の業務アプリを構築できます。
ブロックチェーン
Amazon Managed Blockchain | ブロックチェーンネットワークの作成・管理 |
Amazon Quantum Ledger Database (QLDB) | ブロックチェーンネットワーク上のデータを保存・管理 |
「ブロックチェーン」とは、情報を「ブロック」という単位で扱い、ブロックを鎖のように連結させてデータ管理する技術です。仮想通貨を実現するために生み出された技術で、データの改ざんを素早く検出できます。
代表的なAWSサービスは、「Amazon Managed Blockchain」です。数回のクリックだけでブロックチェーンネットワークを構築でき、高いセキュリティ性が求められる金融系システムなどの構築に役立ちます。
なお、ITの仕事に興味はあるものの、どの職種が自分にあうのかわからない人もいますよね。そんな人は「ITキャリア診断」をお試しください。
かかる時間はたったの1分。5つの質問に答えるだけで、自分にあうIT職種を診断してもらえます。
自身に適した職種が知りたい人は、手軽に試してみると良いですよ。
\ 5つの質問に答えるだけ /
クラウド財務管理
AWS Budgets | AWSに関する予算の設定や管理 |
AWS Cost and Usage Report | AWSの利用状況を詳しく把握 |
AWS Cost Explorer | AWS利用コストの可視化や管理 |
Savings Plans | 一定期間のAWS利用契約によりコスト削減 |
リザーブドインスタンス (RI) | レポートリザーブドインスタンス(期間契約による割引の適用対象)の管理 |
AWSの利用コストに関する財務管理ができるAWSサービスのカテゴリです。利用コストを可視化・分析することで無駄が発見でき、企業におけるAWS運用の最適化につながります。
代表的なAWSサービスは、「AWS Cost Explorer」です。利用しているAWSサービスごとの利用コストを可視化できる上に、予算を超えそうなときに事前通知する機能もあります。
コンピューティング
Amazon EC2 | クラウド上に仮想サーバーを作成 |
Amazon EC2 Auto Scaling | 「Amazon EC2」の仮想サーバー数を需要に応じて自動調整 |
Amazon Lightsail | 仮想サーバーの起動や管理 |
AWS App Runner | Webアプリの構築 |
AWS Auto Scaling | アプリのリソースを需要に応じて自動調整 |
AWS Batch | バッチ処理の実行 |
AWS Compute Optimizer | コンピューティングに最適なAWSリソースの把握 |
AWS Elastic Beanstalk | Webアプリの実行・管理 |
AWS Lambda | プログラムコードの実行 |
AWS Outposts | オンプレミス環境(自社サーバー)でAWSサービスを実行 |
AWS Serverless Application Repository | サーバーレスアプリケーションの開発・運用 |
AWS Wavelength | 5GデバイスでAWSサービスを利用 |
VMware Cloud on AWS | ハイブリッドクラウドの構築 |
クラウド上でデータやプログラムを処理できる、AWSサービスのカテゴリです。自前のITリソースを用意せずに使えるのが魅力で、企業だけでなく個人のブログ運営などに役立つ機能もあります。
代表的なAWSサービスは、「Amazon EC2」です。クラウド上に仮想サーバーを作成できるため、Webサービスを運営するときに物理サーバーを用意する労力を削減できます。
コンテナ
主なサービス・用途
- Amazon Elastic Container Registry (ECR)
コンテナ化したアプリの保存や共有 - Amazon Elastic Container Service (ECS)
コンテナ化したアプリの管理 - Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS)
コンテナ管理システム「Kubernetes」のAWSにおける活用 - AWS App2Container
既存アプリをコンテナ化 - AWS Copilot
コンテナ化したアプリを簡単に起動 - AWS Fargate
コンテナ向けのコンピューティング - Red Hat OpenShift Service on AWS
コンテナ化ソフトウェア「OpenShift」のAWSにおける活用
「コンテナ」とは、1つのコンピューターOS上に複数の仮想環境を構築する技術です。通常の仮想環境は個々にOSを持つのに対して、コンテナはOSを持ちません。そのため軽量で、多くの仮想環境を管理しやすいメリットがあります。
このカテゴリには、コンテナの作成や管理に役立つAWSサービスが存在します。代表的なAWSサービスは、「Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)」です。個々のアプリケーションをコンテナ化して稼働させるのに役立ちます。
データベース
主なサービス・用途
- Amazon Aurora
高性能なリレーショナルデータベース構築 - Amazon DocumentDB
「MongoDB」対応のデータベース構築 - Amazon Dynamo
DBSQLが不要なデータベース構築 - Amazon ElastiCache
データのキャッシュ - Amazon Keyspaces (Apache Cassandra 向け)
「Cassandra」対応のデータベース構築 - Amazon MemoryDB for Redis
「Redis」対応のデータベース構築 - Amazon Neptune
データベースからグラフを作成 - Amazon RDS
主要なデータベース管理システムに対応したリレーショナルデータベース構築 - Amazon RDS on VMware
オンプレミス環境でのデータベース活用 - Amazon Timestream
サーバーレス時系列データベース構築
このカテゴリのAWSサービスを使えば、「データベース」の構築や運用ができます。
データベースとは、大量のデータを集約して、効率よく管理・活用できる仕組みのことです。Webサービスや業務システムには、データベースが欠かせません。
代表的なAWSサービスは、「Amazon Relational Database Service (RDS)」です。リレーショナルデータベース(行と列を持つデータベース)の構築や運用が容易にでき、主要なデータベース管理システムに対応しています。
データベースの基礎知識を身につけるなら、次の記事がおすすめです。
デベロッパーツール
主なサービス・用途
- Amazon CodeGuru
コードレビューを自動化 - Amazon Corretto
「OpenJDK」の利用 - AWS Cloud Control API
AWSや外部のクラウドインフラをAPIで管理 - AWS Cloud Development Kit (CDK)
クラウド上でのアプリ開発 - AWS Cloud9
クラウド上で使える統合開発環境(IDE) - AWS CloudShell
コマンドラインによるAWS活用 - AWS CodeArtifact
開発成果物の管理 - AWS CodeBuild
コードのビルド - AWS CodeCommit
ローカルGitリポジトリへのコード保存 - AWS CodeDeploy
コードのデプロイ(サーバーへの展開)を自動化 - AWS CodePipeline
開発からリリースまでの一連のプロセスを自動化 - AWS CodeStar
アプリをAWSにデプロイ - AWS Fault Injection Simulator
異常系のテスト - AWS X-Ray
アプリの分析とデバッグ - AWS のツールと SDK
AWSでSDK(ソフトウェア開発キット)を利用
プログラム開発に役立つAWSサービスがそろったカテゴリです。アプリケーションの実行環境を構築できるもの、テストができるものなど、サービスの内容は多岐にわたります。
代表的なAWSサービスは、「AWS Cloud9」です。プログラムの記述や実行、デバッグなど、開発に必要な機能がクラウド上でそろいます。
エンドユーザーコンピューティング
主なサービス・用途
- Amazon AppStream 2.0
デスクトップアプリのブラウザへのストリーミングを安全に実行 - Amazon WorkLink
社内システムにモバイル端末でアクセスできる仕組みの構築 - Amazon WorkSpaces
クラウド上で使える仮想デスクトップ
このカテゴリのAWSサービスは、企業が「エンドユーザーコンピューティング」を実現するのに役立ちます。
エンドユーザーコンピューティングとは、エンジニアでない人でもアプリケーションを開発できるシステムのことです。非IT系企業が、社内システムを自社で構築するときに重要となります。
代表的なAWSサービスは、「Amazon WorkLink」です。通常だとオフィスでしか使えない社内システムに、モバイル端末でアクセスできる仕組みを構築できます。
ウェブとモバイルのフロントエンド
主なサービス・用途
- Amazon API Gateway
APIの作成や管理 - Amazon Location Service
アプリに位置情報機能を追加 - Amazon Pinpoint
アプリ上でメッセージのやり取りを実現 - Amazon Simple Email Service (SES)
アプリ上でメールの送信を実現 - AWS Amplify
アプリの開発・運用 - AWS AppSync
アプリとデータベースなどの連携 - AWS Device Farm
実際のデバイスを使ってアプリをテスト
Webアプリ・モバイルアプリの「フロントエンド」の開発・運用に役立つAWSサービスのカテゴリです。フロントエンドとは、アプリ利用者の目に見える部分のプログラム要素を指します。
代表的なAWSサービスは、「AWS Amplify」です。WebアプリやモバイルアプリのUI(操作画面)をビジュアル的に開発できます。フロントエンド開発について詳しくは、次の記事を一読ください。
IoT(モノのインターネット)
主なサービス・用途
- Amazon FreeRTOS
IoTデバイスでリアルタイムOSを実現 - AWS IoT 1-Click
ワンクリックでIoTデバイスのプログラムを実行 - AWS IoT Analytics
IoTデバイスのデータを収集・分析 - AWS IoT Core
IoTデバイスをクラウドに接続 - AWS IoT Device Defender
IoTデバイスのセキュリティ管理 - AWS IoT Device Management
IoTデバイスのモニタリング - AWS IoT EduKit
IoTアプリの構築方法を学習 - AWS IoT Events
IoTデバイスのイベントを検出 - AWS IoT FleetWise (プレビュー)
IoT車両のデータを収集 - AWS IoT Greengrass
IoTアプリの開発・運用 - AWS IoT RoboRunner (プレビュー)
ロボットの一元管理 - AWS IoT SiteWise
産業機器データの収集 - AWS IoT Things Graph
IoTアプリを視覚的に開発 - AWS IoT TwinMaker (プレビュー)
「デジタルツイン」(現実空間のデータを収集してデジタルで再現する技術)の実現 - AWS IoT ボタン
専用のボタンでプログラムを実行 - AWS Partner Device Catalog
IoTデバイスの検証
「IoT(モノのインターネット)」とは、電子機器や家電製品などをインターネットに接続して利用できる技術のことです。新しい技術ですが、AWSにはIoTを活用できるサービスが豊富に存在します。
代表的なAWSサービスは、「AWS IoT Greengrass」です。IoT端末に組み込まれたソフトウェアと連携して、離れた場所のパソコンから管理やアップデートが行えます。IoTの基礎を押さえるなら、次の記事を参考にしてください。
Machine Learning(機械学習)
主なサービス・用途
- Amazon Augmented AI
機械学習をユーザーがレビュー - Amazon Comprehend
ドキュメント内のテキストを解析 - Amazon DevOps Guru
機械学習によるアプリ運用の改善 - Amazon Elastic Inference
深層学習のパフォーマンス向上 - Amazon Forecast
ビジネスの予測 - Amazon Fraud Detector
オンライン不正を検出 - Amazon HealthLake
健康データの活用 - Amazon Kendra
機械学習による高度な検索 - Amazon Lex
チャットボットの構築 - Amazon Lookout for Equipment
センサーの異常を検出 - Amazon Lookout for Metrics
データの異常を検出 - Amazon Lookout for Vision
製品の異常を検出 - Amazon Monitron
機器のトラブルを事前に検出 - Amazon Personalize
「おすすめ機能」を実現 - Amazon Polly
テキストをリアルな音声に変換 - Amazon Rekognition
画像や動画の分析 - Amazon SageMaker
機械学習モデルの構築 - Amazon SageMaker Ground Truth
機械学習モデルのトレーニング用データの作成 - Amazon Textract
ドキュメントからデータを抽出 - Amazon Transcribe
自動音声認識の実現 - Amazon Translate
機械翻訳の実現 - Apache MXNet on AWS
機械学習アプリの開発 - AWS Deep Learning Containers
コンテナを用いた深層学習環境の構築 - AWS DeepComposer
機械学習により曲を作成 - AWS DeepLens
深層学習対応のカメラ - AWS DeepRacer
ゲーム感覚で機械学習を勉強 - AWS Inferentia
機械学習の推論を効率化 - AWS Panorama
ネットワークカメラのデータを機械学習に活用 - AWS 深層学習 AMI
深層学習アプリの開発を効率化 - PyTorch on AWS
「PyTorch」により機械学習モデルの開発を効率化 - TensorFlow on AWS
「TensorFlow」により機械学習モデルの開発を効率化
「Machine Learning(機械学習)」とは、膨大な量の経験(データ)を与えてコンピューターに学習させる技術です。機械学習によって人間とは比較にならないほど高速で高度な判断や分析ができるため、ビジネスでも活用が進んでいます。
このカテゴリには機械学習を活用できるAWSサービスが32種類(2022年3月現在)も存在します。代表的なAWSサービスは、「Amazon Forecast」です。機械学習を活用して、ビジネスのデータ分析を行えます。
機械学習に興味がある人は、次の記事をご覧ください。
マネジメントとガバナンス
主なサービス・用途
- Amazon CloudWatch
リソースとアプリのモニタリング - Amazon Managed Grafana
AWS上のデータを可視化・分析 - Amazon Managed Service for Prometheus
コンテナ化したアプリのモニタリング - AWS Chatbot
チャットボットのモニタリング - AWS CloudFormation
AWSリソースの管理 - AWS CloudTrail
ユーザーのアクションやAPI使用状況をモニタリング - AWS Compute Optimizer
最適なAWSリソースの把握 - AWS Config
AWSリソースの設定を評価 - AWS Console Mobile Application
モバイル端末でAWSリソースにアクセス - AWS Control Tower
AWSアカウント環境のセットアップや管理 - AWS Distro for OpenTelemetry
AWS運用における問題解決を効率化 - AWS Launch Wizard
外部アプリのカスタマイズ - AWS License Manager
ソフトウェアライセンスの管理 - AWS OpsWorks
AWSのサーバー運用を自動化 - AWS Organizations
AWSアカウントの一元管理 - AWS Personal Health Dashboard
AWS環境に対する脅威の検出 - AWS Proton
コンテナ管理の自動化 - AWS Resilience Hub
アプリの稼働停止対策 - AWS Service Catalog
AWSでの使用が承認されたサービスのカタログを作成・管理 - AWS Systems Manager
AWS運用データの可視化・分析 - AWS Trusted Advisor
パフォーマンスやセキュリティの最適化 - AWS Well-Architected Tool
利用しているAWSリソースの見直しや改善 - AWS Command Line Interface (CLI)
コマンドラインによりAWSサービスを管理 - AWS マネジメントコンソール
AWS運用を統合的に管理 - AWS Managed Services
AWSスタッフがAWS運用を代行
AWS利用に関する管理を支援するAWSサービスがそろったカテゴリです。サービスの内容は幅広いものの、主に企業がAWSをより快適に運用するために役立つでしょう。
代表的なAWSサービスは、「AWS Organizations」です。社内のAWSアカウントを一元管理したり、利用ルール(ポリシー)を設定したりできます。
メディアサービス
主なサービス・用途
- Amazon Elastic Transcoder
メディアの変換 - Amazon Interactive Video Service
ライブストリーミングの実現 - Amazon Kinesis Video Streams
動画ストリームの処理や分析 - Amazon Nimble Studio
コンテンツ作成を効率化 - AWS Elemental MediaConnect
ライブ動画の転送 - AWS Elemental MediaConvert
動画ファイルの変換 - AWS Elemental MediaLive
ライブ動画コンテンツの変換 - AWS Elemental MediaPackage
動画の配信やパッケージ化 - AWS Elemental MediaStore
メディアの保存 - AWS Elemental MediaTailor
コンテンツの収益化 - AWS Elemental
アプライアンスとソフトウェアオンプレミス環境でのコンテンツ配信
動画などのコンテンツ作成・配信を支援するAWSサービスのカテゴリです。メディア企業向けのサービスがそろっており、ユーザーに高品質なコンテンツを提供するのに役立ちます。
代表的なAWSサービスは、「Amazon Interactive Video Service」です。臨場感のあるライブ動画を、クラウド上で世界中に配信できます。
移行と転送
主なサービス・用途
- AWS Application Discovery Service
オンプレミス環境のアプリを検出 - AWS Database Migration Service (DMS)
データベースの移行 - AWS DataSync
データ転送 - AWS Mainframe Modernization (プレビュー)
メインフレームの移行 - AWS Migration Hub
クラウド移行を効率化 - AWS Server Migration Service (SMS)
サーバーのクラウド移行 - AWS Transfer Family
ファイル転送 - AWS Application Migration Service(MGN)
アプリのクラウド移行 - Migration Evaluator (旧 TSO Logic)
クラウド移行による費用対効果の検証
社内システムのクラウド移行やデータ転送を実現するAWSサービスのカテゴリです。物理サーバーをクラウドに置き換えることで、コスト削減を図りたい企業に適しています。また、データ転送は企業間(BtoB)のやり取りにも対応しています。
代表的なAWSサービスは、「AWS Application Migration Service」です。物理サーバーで運用している業務アプリを、AWSのクラウドインフラに移行して運用できます。
ネットワーキング
主なサービス・用途
- Amazon CloudFront
コンテンツ配信用のネットワーク構築 - Amazon Route 53
クラウド上でDNS(ドメインネームシステム)の実現 - Amazon VPC
仮想ネットワークの構築 - AWS App Mesh
マイクロサービスの管理 - AWS Cloud Map
クラウドリソースの検出 - AWS Cloud WAN (プレビュー)
WAN(グローバル広域ネットワーク)の構築 - AWS Direct Connect
- AWSへの専用ネットワーク接続
- AWS Global Accelerator
アプリの可用性・パフォーマンスを向上 - AWS Private 5G
プライベートセルラーネットワークの構築 - AWS PrivateLink
VPCとAWSサービスの接続 - AWS Transit Gateway
「Amazon VPC」やAWSアカウントの接続を簡素化 - AWS VPN
安全な接続の確立 - Elastic Load Balancing (ELB)
通信データの適切な振り分け
主にネットワークシステム構築を支援するAWSサービスのカテゴリです。暗号化やVPNなどの技術を用いて、セキュリティ性の高いネットワークを確立できます。
代表的なAWSサービスは、「Amazon VPC」です。他のAWSサービス同士の通信や、AWSサービスと外部サービス間の仮想プライベートネットワーク通信を実現します。
量子テクノロジー
主なサービス・用途
- Amazon Braket
量子ソフトウェアの構築
「量子テクノロジー」とは、原子などのミクロな要素を量子力学にもとづいて活用する技術です。まだビジネスでもほとんど実用化されていない新しい分野ですが、AWSを使えば研究が行えます。
2022年3月現在、このカテゴリのAWSサービスは「Amazon Braket」のみです。2020年に一般リリースされたばかりのサービスで、クラウド上で量子コンピュータを用いたアルゴリズムを実行できます。
ロボット工学
主なサービス・用途
- AWS RoboMaker
ロボット工学アプリの開発・運用
ロボット開発に役立つAWSサービスのカテゴリです。自社では難しい開発環境をクラウド上で実現できるのが魅力で、お掃除ロボット「ルンバ」で有名なiRobot社も利用しています。
2022年3月現在、このカテゴリのAWSサービスは「AWS RoboMaker」のみです。ロボットプログラムの動作をシミュレーションしたり、機械学習のようにアルゴリズムを強化したりできます。
ロボット開発に興味がある人は、次の記事でおすすめの本をチェックしましょう。
人工衛星
主なサービス・用途
- AWS Ground Station
通信衛星の制御や衛星データ処理
今やAWSには、人工衛星を活用できるサービスも存在します。天気予報や地表画像の撮影など、人工衛星はさまざまな用途で利用されています。
2022年3月現在、このカテゴリのAWSサービスは「AWS Ground Station」のみです。通信衛星の制御や、衛星データの処理などを行います。
セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス
主なサービス・用途
- Amazon Cognito
アプリにログイン機能を追加 - Amazon Detective
セキュリティ問題の調査 - Amazon GuardDuty
脅威の検出 - Amazon Inspector
脆弱性管理 - Amazon Macie
機密データの検出・保護 - AWS Artifact
コンプライアンスレポートの閲覧 - AWS Audit Manager
AWSの利用に関するリスクやコンプライアンスの評価 - AWS Certificate Manager
SSL/TLS証明書の管理 - AWS CloudHSM
暗号化キーの生成・使用 - AWS Directory Service
Windowsパソコンの管理 - AWS Firewall Manager
ファイアウォールのルール管理 - AWS Identity and Access Management
AWSのサービス・リソースへのアクセスを制御 - AWS Key Management Service (KMS)
暗号化キーの生成・使用 - AWS Network Firewall
ネットワーク保護 - AWS Resource Access Manager
AWSのリソースを共有 - AWS Secrets Manager
シークレット情報の管理 - AWS Security Hub
セキュリティチェックの自動化 - AWS Shield
「DDoS(分散サービス妨害)」からの保護 - AWS Single Sign-On (SSO)
クラウド上で「SSO(シングルサインオン)」の実現 - AWS WAF
Webアプリの保護
AWS利用におけるセキュリティ対策や内部統制を支援するAWSサービスのカテゴリです。AWS上の機密情報を自動で保護するもの、アクセス権限などの設定を行うものなど、サービス内容は多岐にわたります。
代表的なAWSサービスは、「AWS Identity and Access Management (IAM)」です。AWSのサービスやリソースへのアクセス権限を、ユーザーごとに細かく設定できます。
ストレージ
主なサービス・用途
- Amazon Elastic Block Store (EBS)
ブロックストレージへのデータ保存 - Amazon Elastic File System (EFS)
ファイルの保存・管理 - Amazon FSx
クラウド上でファイルシステムを起動 - Amazon S3 Glacier
低コストなストレージへのデータ保存 - Amazon Simple Storage Service (S3)
データレイクの構築 - AWS Backup
AWS全体のバックアップを自動化 - AWS Snow
ファミリーモバイル端末からのデータ収集 - AWS Storage Gateway
オンプレミス環境のアプリのデータをクラウド上で管理 - CloudEndure Disaster Recovery
障害発生時のアプリ復旧
データの保存・管理を支援するAWSサービスのカテゴリです。データをクラウド管理にすることでアクセスが容易となる、自社サーバーの稼働負荷を減らせる、などのメリットを得られます。
代表的なAWSサービスは、「Amazon S3」です。拡張性やセキュリティ性に優れたストレージサービスで、どこからでも必要なデータにアクセスできます。そのため、企業・個人問わず広く使われています。
VR(仮想現実)とAR(拡張現実)
主なサービス・用途
- Amazon Sumerian
VR・ARアプリの開発・運用
「VR(仮想現実)」は仮想的な空間を作り出す技術、「AR(拡張現実)」は現実世界に仮想的な要素をプラスする技術です。今やゲームやビジネスでも使われるVRやARのアプリケーションを、AWSで開発・運用できます。
2022年3月現在、このカテゴリのAWSサービスは「Amazon Sumerian」のみです。没入感のある3Dシーンをたったの数分で作成し、アプリケーションに実装できます。
VRやARについて理解を深めたい人は、次の記事をお読みください。
AWSサービスの使い方を覚える方法
AWSサービスの使い方を覚えるなら、「資料の確認+チュートリアル」がおすすめです。
まずは、AWSサービスごとの参考資料をチェックして、基礎知識や使い方を把握してください。Amazon公式サイトの下記ページでは、SlideShare・PDF・YouTubeの3形式で参考資料を閲覧できます。
その後、下記ページのチュートリアルを活用して、実際にAWSサービスを使ってみましょう。AWSサービスによって所要時間は前後しますが、指示のとおりに操作するだけでAWSサービスを体験できます。
なお、IT企業やエンジニアへの転職を見据え、独学でAWSのスキルを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なくIT企業やエンジニアへの転職が実現できますよ。
AWSのおすすめ学習方法5つ
AWSを学習するなら、次の5つがおすすめです。
- 学習本で勉強する
- 学習サイトで勉強する
- チュートリアルで勉強する
- 勉強会に参加する
- AWS認定資格を取得する
AWSの学習本は多数出版されており、1冊でじっくり学べる魅力があります。オンラインで手軽に学びたい人には、さまざまな学習サイトが公開しているAWSの講座を利用するのもおすすめです。
実践的に学びたいなら、前述したチュートリアルを活用しましょう。また、AWS公式サイトで提供されているトレーニングを用いるのも1つの手です。
独学だと不安な人には、勉強会で仲間と学ぶ選択肢もあります。求職活動を有利に進めたい人は、AWS公式が認定する「AWS認定資格」の取得を目指しながら学習するのも効果的です。
AWSの勉強法を詳しく知りたい人は、次の記事をお読みください。
なお、IT企業やエンジニアへの転職を見据え、独学でプログラミングスキルを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なくIT企業やエンジニアへの転職が実現できますよ。
挫折なくAWSを学ぶなら
AWS公式サイトがチュートリアルを提供しているのは、それだけAWSを使いこなすのが大変だということです。
仕事でAWSを使う場合やAWSエンジニアへの就職や転職を目指すとなれば、プログラミングスキルといったさらに多くのことを覚える必要があり、独学では学習途中に挫折してしまう可能性もあります。
事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とAWSの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、AWSエンジニアへの就職や転職を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
料金 | 月分割4.098円~ |
実績 | ・累計指導実績4万5,000名以上 ・受講生の学習完了率98% ・受講生の転職成功率99% |
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でプログラミング学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもAWSエンジニアへの就職や転職に必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
なお、AWSエンジニアへの転職を見据えて学習したい人は受講料の最大70%が給付される「クラウドエンジニア転職保証コース」おすすめです。金銭面での支援を受けつつ、クラウド技術の習得やAWS認定資格の取得から転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してAWSエンジニアへの転職が目指せますよ。
公式サイトで詳細を見るまとめ
今回はAWSサービス一覧をはじめとした、次の4点を紹介しました。
- AWSサービス一覧表
- AWSサービスのカテゴリ別解説
- AWSサービスの使い方を覚える方法
- AWSのおすすめ学習方法5つ
AWSサービスを活用する企業は増えており、AWSエンジニアの需要も高まっています。AWSスキルを身につけるなら、それぞれのAWSサービスについて、しっかり理解を深めることが大切です。
AWSサービスは、今後もどんどん増えていくでしょう。主要サービスの使い方を覚えただけで満足せず、新しいAWSサービスを積極的に活用してみることをおすすめします。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。