ARを開発したい!大手企業からベンチャー企業へ転身した理由

こんにちは。侍エンジニアブログ編集部です。

今回は24歳ながらXRエンジニアとして活躍する南條伶央さんのインタビューをお届けします。

南條さんは新卒で大手企業へ入社後、XR業界のベンチャー企業へ転職を成功させました。どうして南條さんが大手企業から転職しようと思ったのか、どうやって難易度の高いXR業界へ転職できたのか、など詳しくお話を伺いました。

XR…VR(仮想現実)/AR(拡張現実)/MR(複合現実)の総称

南條 伶央 なんじょう れお
1995年生まれ、千葉県出身。早稲田大学卒業。 新卒としてソフトバンク株式会社の法人営業部へ入社。入社後、出会った同期が開発したARアプリをみて衝撃をうけたことをきっかけにARに強い興味を持つ。
AR業界のスタートアップ企業CEOなどに話を聞き、10年以内にARが当たり前の世界になると直感。ARが当たり前の世界で変化を起こす側になるため、プログラミング学習を決意。現在は株式会社アイデアクラウドでXRエンジニアとして、XRアプリ開発に従事。
選んだコース(受講期間)オーダーメイドコース(12週間)
学んだ言語/フレームワークC#、Unity
受講期間中に学んだことオリジナルゲーム、AR、VR技術を用いたポートフォリオ作成

なお、南條さんがXR業界のベンチャー企業に転職成功するまでの経緯は次の動画でも紹介しているので、良ければご覧ください。

目次

友人のARアプリを見て自身もプログラミング学習を決意

ー南條さんがプログラミング学習を始めたきっかけを教えて頂けますか。

南條:前職の同期だった文系エンジニアがSwiftを使って作ったARアプリがきっかけです。

スマホで遊戯王のカードを出していて、これを開発したのはすごいなと。そこからいろいろ調べて、実際ARの開発をしてる社長さんに会いに行ったりとか生の声聞いてその人がワクワクしてたのが、僕にも移っちゃいました(笑)

ー南條さんは新卒で大手企業へ就職されて、そこを退職してAR領域に挑むのは勇気のある決断だと思うのですが、どんな思いで退社を決意されたんですか。

南條:あまりリスクとかは感じませんでした。

自分の優先順位がお金よりも「やりたいこと」だったので、ようやくやりたいことが見つかった喜びのほうが大きくて躊躇はなかったです。

前職も10年後とかならAR/VR領域に関われそうだと思ったんですけど、個人としては営業出身だし関われないかなって。それなら退社したほうがリスクが低いかなって結論になりました。

転職のきっかけを語る南條さん
転職のきっかけを語る南條さん

ーなるほど。そこまで南條さんがやってみたいと思えたことってどんなことですか。

南條:ARプラットフォームを開発してみたいです。いまってリアルの市場はGoogleやAmazonが占めてるんですけど、AR/VR領域ってまだまだ参入の余地があると思って。

そこで大事になるのはもちろんアプリケーションだと思うので、AR/VR領域のアプリを開発するベンチャー企業に入ってそういったプラットフォームを作ってみたいです。 

ーたしかにAR領域でGoogleやAmazonほどの企業はまだないですよね。ちなみにどんなアプリを作ってみたいか伺ってもいいですか。

南條:具体的に定まってないんですけど音楽関係のAR領域は楽しそうだなって思います。

自分も歩いてるときに音楽聞くんで、街並みによって流れる曲が変わったりしたら毎日楽しいかもしれないですね。

ARプラットフォームができあがったら音楽に合わせて景色があるとかもできるかもしれないですね。めっちゃ面白そう(笑)

ーワクワクするようなアイデアですね!実現するのを楽しみにお待ちしてます。

受講の理由は無料体験とオーダーメイドカリキュラム

侍エンジニアの無料カウンセリングについて
侍エンジニアの無料カウンセリングについて

ー多くのスクールがあるなか、侍の受講を決めた理由をお聞かせいただけますか?

南條:無料カウンセリングですね。他社さんはパッケージが決まっているので、覚悟とお金が払えるか聞ければOKという感じでした。

僕としては具体的に勉強していくことを詰めていきたかったので、侍さんはそこをちゃんと聞いてくれた印象です。

ーありがとうございます。ちなみに南條さんから見て侍の無料カウンセリングをおすすめできますか?

南條:受けた方がいいと思います。

僕自身、最初ARに興味を持って「Swift」を勉強したんですよ。ただ色んなベンチャー企業の社長さんとかに聞いたら、結局プラットフォームとして広げるなら「Unity」だよってことを知って、そこから勉強しなおした経緯があったので。

やりたいことに対して何を勉強すればいいのかは、ネットで調べても一発で出てこないので、絶対に面談した方がいいなと思います。

ー確かにwebで検索しても分からないことは多いですよね。侍のサービスでおすすめできるところはなんですか?

南條:カリキュラムを自分でカスタマイズできるというところです。途中で予定通り行かなくても進んだらプラスαまで覚えたいことを追加できたり、自分で早く勉強すればたくさん勉強できるので。

無料カウンセリングもそうですが、オーダーメイドカリキュラムも受講の決め手になりました。

レッスンでスキルとリアルな情報をインプット

ーレッスン中で印象的だったことはありますか?

南條:僕は先生との授業で「こう言うところがわからない。」と聞いて答えをもらうよりも、ARでこういうケースがあるってお互い共有しあう時間があったりして。

先生自身もワクワクしてるのが伝わってきて、それが一番モチベーションに繋がりました。

レッスンの様子を語る南條さん
レッスンの様子を語る南條さん

ー普段、先生とはどういったお話をされているんですか?

南條:最初の一か月くらいは、1時間に一回質問などしていたのですが、最後の方は自力で解決できるようになったので「南條さんこれ知ってますか。」「こんなARのサービスありますよ」と紹介してもらって、雑談のほうが多かった感じがします。

最後の一か月は「実際の働き方」や「デザイナーとエンジニアの違い」を具体的に教えてくれたり、キャリア相談もしてもらえて、めちゃめちゃ具体化できました

ーコロナの影響を受けている方もいますが転職活動はいかがでしたか?

南條:コロナでマイナス面があったかというと、僕が始めた時期はなかった気がします。というのも「AR」「VR」業界自体がコロナの影響で伸びていたので、全然景気は悪くなかったです。

ただコロナの緊急事態宣言以降一か月はどこも求人自体を閉めちゃっていて、そこを我慢した時期もありましたけどマイナス面はなかったです。

転職成功の秘訣はオリジナルアプリ

転職におけるオリジナルアプリの重要性を語る南條さん
転職におけるオリジナルアプリの重要性を語る南條さん

ー転職活動はどのように進めたんですか?

南條:未経験だとエージェントを使ってもいい企業を紹介してもらえない印象があったので、ベンチャー企業狙いで「Wantedly」を中心に気になった企業を15社くらいピックアップしました。そのうち面接したのが5社です。

ー未経験から応募する時のアピール方法ってありますか?

南條:それはオリジナルアプリを作ったことですね。

逆に未経験者だと差別化できることがそれしかないので。自分で勉強してここまで出来ましたというポテンシャルを見せれるかですね。オリジナルアプリがなかったらめちゃやばかったと思います。

別の話になっちゃうんですけど、SES企業の人事を担当してる友達がいて、聞いたら毎回似たようなアプリを作ってくる人がいるって言ってて。たぶんそれはスクールで作るサンプルアプリだと思うので、オリジナルで自分で調べて作ったというのが大事だと思います。

南條さんの作品一覧
南條さんのポートフォリオより抜粋 引用元:https://www.resume.id/reonanjo/

ーそういう意味でもオリジナルのアプリっていうのが選考の基準に結構なるんですかね?

南條:そうですね。結局すごいエンジニアって、自己解決能力が高い人だと思います。

先輩に聞くのは良いことだと思いますが、時間的に忙しくて聞けないこともありますし、未経験でも、自分で調べて解決する力があるかどうかみたいなことは見ているのかなと思います。

ーなるほど、ありがとうございます。

転職先の決め手は「この人みたいになりたい」と思える人がいること

ー実際面接ではどんな質問がありましたか?

南條:ARってやっぱりニッチなところなので、その覚悟があるのかってことはたくさん聞かれました。それと大きい会社をなんでやめたのか、ARをなんでやりたいのかというのはたくさん聞かれました。

ー最終的に今の会社に決まった段階で転職活動はやめられたんですか?

南條:そうですね。最終的に選考進んだのが、行けたら嬉しいなっていう2社だったので、その2社を最終的に残してという感じでした。

ー今の会社に決められた理由を教えて頂けますか?

南條:プログラミングスクールで言うのもなんなんですけど、僕自身が純粋なプログラマーになりたいわけじゃなくて、もっと企画とかにも携わっていける人材になりたかったというのが強いです。

お客様に対して交渉や提案をして一緒にやりませんかといった営業的な部分もやりたくて。それが一番できそうな会社でロールモデルがすでに社内いらっしゃったので、その人みたいになりたいと思ったのが一番のきっかけです。

転職の決めては将来のロールモデルがいること
転職の決めては将来のロールモデルがいること

ー企画に携わるために開発を覚えて研究しようという感じですか?

南條:そうですね。社内にも営業出身のPMと、開発ができるPMがいて、やっぱり開発をやっていると丁寧だし工数管理もできるので、そこの能力がある人が強いと思っています。

ARはまだまだ市場として小さいので、営業マンはそんなにいらないと思っていて、開発メンバーでも提案などはできると思ったので手段の1つとしてプログラミングを覚えました。

将来はAR業界の第一人者へ

プログラミングを身に付けるメリットを語る南條さん

ープログラミングを学ぶ前と学んだ後で自分の考えやライフスタイルに変化はありましたか?

南條:スタイルっていうところで言うと、これからの人生設計がしやすくなったというところです。スキルが可視化されて、これができてこれができないというのがわかるようになったことです。

年収を重視しないなら好きなことをやればいいし、僕が学んだ「Unity」「C#」もそうだけど、ゲーム業界とかめちゃくちゃ伸びてるじゃないですか。例えばこのスキルを生かして他の会社に転職する方法もあるし、人生設計しやすくなりました。

ー今卒業されて3ヶ月くらいになりますかね。長期的なキャリアビジョンはありますか?

南條:ARが当たり前の時代になっているときに、僕自身がARサービス立ち上げの一人になりたいなって思います。

ー南條さんのお話を聞いていると本当にAR業界を引っ張っていく人材になると思います。

目指すはAR業界の第1人者
目指すはAR業界の第1人者

最後に侍エンジニアをどんな人におすすめしたいか伺えますか?

南條:やっぱり、自主勉強のクセがある人ですかね。

逆に一番最初からスクールはやめたほうがいいと思います。やっぱり自分で触って、自発的にやりたいと思えるのが重要です。例えば「Progateをまずやってみたら?」と言って、その次の段階で迷ってるならいいんじゃないかと勧めます。

ーこれからプログラミングを学ぼうと考えている人にアドバイスされるとしたらどんなことを伝えますか?

南條:ベストは相談できる人を近くに置くことですね。それは勉強的な意味合いもそうなんですけど、共感できる人でもいいと思います。そういう人が一人いるだけで学習が楽しくなるので。

ここまでインタビューにお答えいただきありがとうございました。南條さんのご活躍を楽しみにしております。

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    この記事を書いた人

    中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

    東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
    プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
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