YouTubeの開発に使われているプログラミング言語Pythonって何?
YouTubeのどんな機能にそのプログラミング言語が使われているの?
YouTubeは皆さん、普段何気なく使っていますよね。しかし、どんなプログラミング言語が使われているのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うとYouTubeには、「Python」というプログラミング言語が使われています。Pythonは仕事での需要が高いプログラミング言語なので、この記事で今のうちに理解を深めておきましょう。
今回は「Python」について、YouTubeで使われている機能の解説、YouTubeで採用された理由などについてご紹介します。
YouTubeで採用されているプログラミング言語Pythonとは
PythonはAIやWebアプリ、デスクトップアプリといったさまざまな開発に使われているプログラミング言語です。Pythonはコンパイル(パソコン目線のコードを、機械が分かる命令に変換すること)が不要なスクリプト言語に分類されます。
HackerRank社の調査によると、「求められるプログラミング言語スキル」ではPythonが世界2位でした。Pythonはそれだけ需要の高いプログラミング言語です。
Pythonの詳細については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
Pythonが使われているYouTubeの機能や、なぜPythonが採用されたのかについては次章以降で解説していきます。
YouTubeのどんな機能でPythonが使われているか
YouTubeの主要機能はPythonで開発されています。具体的には、Pythonが使われている主な機能は以下の3つです。
- 検索機能
- 動画の再生
- アカウントの管理
それぞれ順に解説していきます。
検索機能
Pythonはデータの抽出を得意としています。大量にあるYouTube動画の中から適切なものを抽出し、検索結果を一覧表示するのはPythonの仕事です。
YouTubeの検索機能には「OpenSearch」というPythonのライブラリ(便利ツール)が使われています。YouTubeではこのPythonライブラリによって、高速で分かりやすい検索結果を表示できるのです。
動画の再生
YouTube動画は毎日世界中の人に視聴されていますが、動画の再生にもPythonが使われています。それでも大きな障害が発生していないことを考えると、Pythonの凄さが分かりますね。
また、YouTubeはさまざまな種類の動画ファイルに対応しています。Pythonを使うと複数の動画ファイルでも問題なく処理可能です。
アカウントの管理
YouTubeではアカウント情報の管理や、ユーザー認証にもPythonが使われています。世界で何億とあるYouTubeアカウントの管理にもPythonは役立っているのです。
PythonにはDjangoというフレームワーク(便利ツール)があり、これを使えばユーザー認証システムも作れます。Djangoについて気になった方は以下の記事も参考にしてくださいね。
なぜYouTubeにPythonが採用されているのか?
YouTubeにPythonが採用された理由としては、以下3つが大きいといえます。
- コードがシンプルで保守しやすい
- セキュリティ性も比較的高い
- ライブラリが充実している
ひとつずつ順に解説していきます。
コードがシンプルで保守しやすい
Pythonは構文がシンプルで、すっきりしたコードを書けることが大きなメリットです。そのため他の言語に比べてコードの量も少なく済みます。
コードがすっきりしているとバージョンアップする時に、どこを変更すれば良いかがすぐに分かります。それに、バグが見つかったとしても問題箇所の特定がしやすくなるのです。
つまり、Pythonを使うことで開発や保守にかかる手間やコストを減らせるのが大きいといえます。
高いセキュリティ
実は、Pythonが採用される前は「PHP」と呼ばれるプログラミング言語がYouTubeで使われていました。しかしPHPはコードの自由度が高い反面、問題のあるコードでもそのまま動いてしまうといったリスクが複数あります。
実際、脆弱性対策サイト「JVN」に報告されている脆弱性の数は2020年11月現在、それぞれ以下のとおりです。PHPには、Pythonと比べて約38倍もの脆弱性があると分かります。
- PHP:12870件
- Python:335件
そこで採用されたのがPythonです。PythonはPHPに比べて脆弱性がかなり少なく、セキュリティ面でのプラスポイントが大きいといえます。
ライブラリが充実している
先ほどご紹介したとおり、Pythonの開発に使えるライブラリは豊富にあります。Pythonのライブラリは世界中で開発されており、Python Package Indexというサイトでダウンロード可能です。
2020年11月現在、200万を超えるライブラリがリリースされています。PYGLETといった動画処理に適したライブラリもあり、多くのライブラリがYouTubeのシステム実現に役立っているでしょう。
プログラミング初心者でもPythonを習得できるの?
結論から言うと、プログラミング初心者でもPythonを習得できます。
Pythonは前述のとおり、シンプルですっきりしたコードが書けるプログラミング言語です。そのためプログラミング初心者の方にも覚えやすいので、これから勉強するならPythonをオススメします。
Pythonは仕事での利用に限らず、データ分析・収集といった個人的な目的で利用している方も多くいます。環境構築も以下記事のとおり簡単なので、まずは自分でコードを書いて動かしてみると良いでしょう。
また、以下の記事ではPythonのプログラミングを実践しています。Pythonを始めてみたい方はぜひ見てみてくださいね。
Pythonを学習するならスクールもおすすめ
Pythonはプログラミング初心者にも覚えやすい言語とはいえ、独学だと挫折してしまうこともあります。プログラムが上手く動かなかったときに自力で解決しなければなりませんし、モチベーションを維持するのも大変です。
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まとめ
今回はYouTubeで採用されたプログラミング言語のPythonについて、以下4点の内容をご紹介しました。
- Pythonとは
- Pythonが使われているYouTubeの機能
- PythonがYouTubeで採用された理由
- Pythonは初心者にも習得できるのか
YouTubeに採用されたPythonは需要だけでなく、実績も申し分ない言語といえるでしょう。Pythonは初心者にもオススメの言語なので、興味がある方は勉強を始めてみてはいかがでしょうか。