AIエンジニアを目指しているんだけど、激務なイメージがある。実際のところAIエンジニアの仕事って忙しいの?
AIエンジニアになりたいと思う方の中には、こんな不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで当記事では、AIエンジニアがそもそも「激務なのか」からAIエンジニアの激務を軽減する方法まで、詳しく解説していきます。
AIエンジニアは激務なのか
結論からお伝えしますと、AIエンジニアは激務になりがちです。
人材不足や業務範囲の広さなど、さまざまな要素が絡み合い激務となっています。
その分、希少性が高く高収入でもあるのですが、定時で帰れたり等、仕事に対して働きやすさを求める方には向かないかもしれません。
なお、AIエンジニアが激務になる理由については次章で詳しく解説します。
AIエンジニアが激務になる理由
AIエンジニアが激務になる理由は以下の3つです。
- AIエンジニアの人材不足なため
- 業務範囲が多岐にわたるため
- 技術の進歩が速いため
それでは、それぞれの理由について、詳しく解説していきます。
AIエンジニアの人材不足なため
AIは新たな技術として注目されている分野です。
新たな技術分野である分、それに携わる人材の数も少ないのが現実で、当然AIエンジニアも人材不足となっています。
需要が急増する反面、技術力のあるAIエンジニアの数は限られているので、一人あたりに降りかかる業務量も増え、結果として激務となるという構造です。
業務範囲が多岐にわたるため
AIエンジニアは業務範囲が多岐にわたるため、激務になりがちです。
例えば、AIエンジニアの一つに「機械学習エンジニア」という職種があります。
機械学習エンジニアの業務内容は、システムの構築をはじめ、分析・改善まで担当するなど業務範囲が非常に広いのです。
業務範囲が広いということはそれだけ多くのスキルの習得も日々の学習も必要な上、業務時間も増えてしまいますので、結果として激務となってしまう傾向にあるようです。
技術の進歩が速いため
技術の進歩が速いこともAIエンジニアが激務になる理由の一つです。
特にAI技術は世界的に注目されている分野のため、国内外で開発競争が加速しています。
各国で参入が相次いでおり、業界が変化するスピードが早く、AIエンジニアとして常に新しい技術を取り入れる必要があります。
日々の業務と同時に勉強時間の確保も必要となるため、激務になりがちです。
激務なかで起こるAIエンジニアの悩み
AIエンジニアは激務の中でさまざまな悩みを抱えています。
主なAIエンジニアの悩みは以下の通りです。
- 高度なスキルについていけない
- キャリアパスが不明瞭
- 健康障害
それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
高度なスキルについていけない
AIエンジニアはPythonなどのプログラミングスキルをはじめ、統計学や数学、機械学習などの幅広い知識・スキルが求められます。
高度なスキルが必要となるAIエンジニアへのハードルは高く、手軽に未経験からAIエンジニアにはなれません。
しかも、AIエンジニアになった後も常に最新技術を学ぶ必要があるため、その激務ゆえに「ついていけなくなる」といった不安を抱えているAIエンジニアもいます。
キャリアパスが不明瞭
AIエンジニアは新しい職業のため、キャリアパスが不明瞭です。
各企業では現在AIエンジニア向けの新たな部門を設立している段階。そのため、AIエンジニアとしてのキャリアもまだまだ始まったばかりの状態です。
仕事の裁量が大きく色々なチャレンジができる一方で、まだまだ未開拓ゆえにキャリアの見通しが立てづらく、AIエンジニアになった先の将来像がイメージしにくいことが欠点として挙げられます。
この点に不安を抱える若手エンジニアも少なくありません。
健康面の不安
激務の中、十分な休息や睡眠時間を確保できずにいると、健康面に支障をきたします。
AIエンジニアに限った話ではありませんが、仕事が忙しすぎると、健康状態を維持するのが難しくなるものです。
事実、日経クロステックの記事によればプログラマーやSE等のエンジニア系職種は「こころの病」にかかりやすいというデータも出ています。
心身ともに健康管理は必須課題と言えるでしょう。
激務を軽減する方法
ここまで解説してきたようにAIエンジニアは激務になりがちです。
しかし、対策し解決することは十分に可能です。AIエンジニアの激務を軽減する方法は以下の4通りです。
- まずは1日で可能な自身の仕事量を把握する
- 上司などに相談する
- 思い切って仕事を断る
- 【最終手段】転職する
それでは、それぞれの方法を見ていきましょう。
まずは1日で可能な自身の仕事量を把握する
まずは、現状を把握しましょう。1日で可能な仕事量を紙やアプリで可視化してみてください。
自分の仕事量が理解できなければ、適切な仕事量は導き出せません。
そして、可能な仕事量と現状の仕事量とのギャップをしっかり認識しましょう。
この差がどう埋めることができるのか、あるいは明らかに埋まらない差なのか検討してください。
上司などに相談する
次に、定番ですが、上司や同僚に相談するのもひとつの方法です。
自社にAIエンジニアは他にもいるはずです。同じAIエンジニアとしての立場から、客観的な意見をもらい、対策を練りましょう。
場合によっては、作業量を減らしてもらえるかもしれません。
自分だけで悩んでいても激務は軽減できないので、社内の同僚・上司への相談をしましょう。
思い切って仕事を断る
「明らかな激務」と感じる場合、思い切って仕事を断るのも選択肢の一つです。
先ほど解説した「可能な仕事量以上の仕事量」という現状をはっきり伝えましょう。
激務の末、体を壊してしまっては仕事どころではありません。
継続的に働くには、仕事を選ぶ必要があります。
【最終手段】転職する
先述した方法でも激務が解消されない場合、転職することをおすすめします。
激務が蔓延している「ブラック企業」もあり、激務を続けていると、遅かれ早かれどこかのタイミングで健康面や精神面で問題が発生するからです。
AIエンジニアは需要の高い職業のため、転職のハードルは高くありません。激務を避けて、転職するのも良いでしょう。
まとめ
当記事では、AIエンジニアの激務な理由から激務を軽減する方法まで詳しく解説してきました。
AIエンジニアは、人材不足や業務範囲が広いなどの理由から、激務になりがちです。
とはいえ、上司への相談や仕事を断るなどして、激務を軽減することは十分に可能です。最終手段として転職するのも良いでしょう。
今回の内容を参考にしていただき、可能な限り激務を解決し働きやすいAIエンジニアとして活躍してください!