インフラエンジニアはホワイトな働き方と言われているが本当か?
ホワイトと言われる理由はどこにあるのか?
こんな疑問についてお答えします。インフラエンジニアは時間が不規則でキツイ印象がある仕事ですよね。
ですが、現状は印象とは違ってホワイトな仕事であると言えます。本記事ではそんなインフラエンジニアについて、以下内容を紹介します。
- インフラエンジニアがホワイトな仕事である理由
- インフラエンジニアが誤解されていること
インフラエンジニアに興味を持っている方はぜひご覧いただき、インフラエンジニアの実態をつかんでいただければと思います。
インフラエンジニアが他職種よりもホワイトな働き方ができる理由
ITエンジニア業界はブラック企業が多いと浸透している中で、インフラエンジニアはホワイト企業と肩を並べるくらいのホワイトな働き方です。
インフラエンジニアが行う仕事内容として、以下の特徴があるためホワイトな働き方が実現できています。
- 仕事内容が決まっているから
- マニュアル通りの仕事も多いから
- 残業が少なめだから
- インフラ技術が変わらないため勉強量が少なくて済むから
1つずつ詳しく解説していきます。
仕事内容が決まっているから
ホワイトである理由の1つ目が仕事内容が決まっている点です。
インフラエンジニアにも種類がありますが、中でも保守/運用担当者は特に仕事内容が決まっています。
保守/運用担当者は以下のような作業を行います。
- サーバーやシステムの監視
- ネットワークの監視
- スケジュール実行プログラムの実行結果チェック
- セキュリティパッチの適用
毎日決まったルーティンの作業が多いことが特徴です。そのため他の作業が入り込む余地が少なく、仕事内容が決まっているケースが多いです。
マニュアル通りの仕事も多いから
ホワイトである理由の2つ目がマニュアル通りの仕事も多い点です。
1つ目の理由で挙げた作業を見てもらうと分かると思いますが、マニュアルで定められた手順にそって作業を行うことが基本である業務が多いです。
システムの構成によりますが、サーバーの再起動手順や、セキュリティパッチ適用手順を間違えるとサーバーが正常に動作しなくなるということがあります。
また、設定を1つ変えてしまうだけでシステムが正常に動かない場合もあります。そのため、マニュアル通りに過不足なく作業を行うことが大切です。
残業が少なめだから
ホワイトである理由の3つ目が残業が少なめな点です。
ITエンジニアは残業が多いことで有名です。ただし、インフラエンジニアだけは例外で残業時間が少なめになっています。
dodaが公開している1ヶ月あたりの残業時間は以下の通りとなっています。
- サーバーエンジニア:24.8時間
- ネットワークエンジニア:23.4時間
- ITエンジニア平均:40時間
一方でITエンジニア全体の平均は40時間となっており、インフラエンジニアはITエンジニアの約半分。エンジニアの中でも残業が少なめの職種となっています。
インフラ技術が変わらないため勉強量が少なくて済むから
ホワイトである理由の4つ目がインフラ技術が変わらないため勉強量が少なくて済む点です。
インフラエンジニアは主に以下のスキルおよび、知識を必要とします。
- サーバー
- ネットワーク
- ミドルウェア
これらの知識の基礎的な部分は昔から変わっていません。
アプリ開発エンジニアやプログラマーは次々と新しい技術が出てくるため、早いスパンでのキャッチアップが求められます。
最近はインフラエンジニアにもクラウドの波が来ていますが、クラウドの技術も上記知識を組み合わせることで理解できます。
そのため、インフラエンジニアは基礎的な学習のみでいけるため、勉強量が少なくて済みます。
ホワイト企業を選べばインフラエンジニアはより柔軟な働き方が可能に!
上記のようにインフラエンジニアはホワイトな働き方ができることが多いのですが、企業を吟味すればより良い環境で働くことができます。
ここでは、ホワイト企業を選んだ場合、インフラエンジニアがどんな環境で働けるのかをご説明します。
ちなみに以下の4つがその例になります。
- 給料が安定しているところ
- スキル上昇で待遇もアップしやすいところ
- 一度習得したスキルをどこでも活かせるところ
- 保守・管理は何もなければ楽であるとことろ
1つずつ紹介していきます。
給料が安定しているところ
ホワイト企業のインフラエンジニアの場合は給料が安定して支払われます。
「何を当たり前のことを」と思うかもしれませんが、エンジニア業界は残業が支払われないもしくは、見なしでつけてそれよりも多くの残業をさせる企業も存在します。
そのため、残業代が適切に支払われるホワイト企業はとても良いです。
また、ブラック/ホワイトは関係ありませんが、インフラエンジニアは今後もなくなりにくい職業の1つです。
ITインフラは今後もどんどん発展が進み、運用するには人の監視が必要になるため、今後も需要はあり続ける仕事です。
そのため、仕事がなくなる心配がなく、給料もちゃんと払われます。
スキル上昇で待遇もアップしやすいところ
エンジニア全体に言えることですが、スキルが上がれば貰える給料が上がります。
会社によりますが、資格を取得することで一時金がもらえるもしくは、月の給料がアップする制度があります。
勉強してスキルをつけながらも給料をあげることができるのは嬉しいですよね。
また、エンジニア業界は転職が多いことでも知られています。
それは自分自身にスキルがあれば、どこでも活躍できるという背景から成り立っています。
スキルを適切に保持していれば、転職時に年収を上げることも可能です。
一度習得したスキルをどこでも活かせるところ
インフラエンジニアで行う仕事は定型的に決まっている仕事が多く、インフラ構築担当者であれば以下作業を行うケースが大半を占めています。
- サーバーの構築
- ミドルウェアはソフトウェアのインストール
- ネットワークの構築
- バックアップの設定
上記の設定作業はシステム構築する上では基本的な作業であり、システム導入する際にはどのサーバー対しても同じような作業を行います。
このように一度習得したスキルを、何度もどこでも活かせるのはインフラエンジニアの特徴です。
保守・管理は何もなければ楽であるところ
上の方にも記載しましたがインフラエンジニアには保守/運用管理という、サーバーやネットワークの監視などを行う仕事があります。
サーバーやネットワークに異常がある場合、事象の切り分けおよび、原因の調査を行います。
逆に言えば、すべてが正常に動いている場合は特にやることがありません。
保守/運用管理はサーバーやネットワークを見守ることが仕事であり、何も起きなければ楽になる仕事です。
一方で何か異常が起きた場合は、すぐに直さないといけないためバタバタします。
インフラエンジニアの誤解されていること
これまで説明してきたように、実際の仕事的にインフラエンジニアは楽な部類に入ります。
ですが、インフラエンジニアは以下のような印象が持たれており、「大変」「キツイ」のような印象を持たれています。
- いつも夜勤がある
- 24時間呼び出しが多い
なぜそう思われているのかを解説していきます。
いつも夜勤があるという勘違い
勘違いの1つ目はいつも夜勤があるというイメージです。
インフラエンジニアが行う設定変更などの作業は、ユーザーがシステムを利用しない時間帯が基本となります。
ユーザーが利用している時間帯9:00~21:00であることが多く、それを避けると21時~夜中がインフラエンジニアの作業時間帯となります。
ただし、これはユーザーが利用している環境へ設定変更をする場合であり、こういった作業が毎日発生するわけではありません。
多くても週に1回程度くらいが現実的なところです。
また、夜勤は肉体的にも精神的にも大変なイメージがついていますが、それも捉え方次第です。
夜間に働くことで日中の時間帯が自由になるため、人が少ない時に出かけることができるメリットにもなります。
24時間呼び出しが多いという勘違い
勘違いの2つ目は「24時間呼び出しが多い」という点です。
たしかにシステムトラブルが起きた時に電話がかかってくるのは事実ですが、実際はほとんどありません。
システムは担当者が複数人配置されていて、電話当番が決めてあり電話を取る担当が決まっていることが多いです。
また、電話がかかった場合でも、そのトラブルが起きたシステムの重要度や緊急度によって対応するレベルが違います。
対応するレベルの違いは以下のような形です。
- 利用者が多いため、すぐ出社して対応が必要
- 利用者が少ないため、翌日出社後の対応で良い
こういった24時間呼び出しがあることはほとんどありません。
まとめ
ここまで、インフラエンジニアの働き方がホワイトであることを紹介してきました。
インフラエンジニアは一度習得したスキルを活用でき、今後も安定した仕事です。
エンジニアを目指したいけどホワイトな働き方を目指すのであれば、インフラエンジニがおすすめです。
もし、興味があれば一度検討してみてはいかがでしょうか。