この記事では、おすすめの学習法も交え、ロボット開発に使うプログラミング言語を紹介します。
ロボット開発でよく使うプログラミング言語を知りたい
ロボット開発に興味がある方の中には、このような疑問を感じている方もいるでしょう。この記事では、ロボット開発によく使われるプログラミング言語を4つ紹介します。
ロボットプログラミングを学ぶ方法や、ロボットプログラミング言語を習得するコツも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
- ロボット開発にはC言語/C++/Python/Javaなどが使われる
- 学習前にロボットの開発目的は明確にしておこう
- ロボット開発で挫折しないコツは質問できる人を見つけること
ロボット開発でよく使われるプログラミング言語4選
ロボット開発をする場合、特定のプログラミング言語が使われているわけではなく、さまざまな言語が用途に合わせて使い分けられているのが現状です。
その中でもよく使われているプログラミング言語は以下の4つです。
- C言語
- C++
- Java
- Python
それぞれ詳しく解説します。
その1 ロボット開発と相性がいい「C言語」
C言語はロボット開発と相性がよく、ロボット開発に携わりたい方が最初に学ぶ言語として選ばれることが多い言語です。特にC言語は処理速度の速さが魅力で、OS関連のシステムやIoTなどの分野で多く使われています。
具体的にはロボットの制御システム、Webアプリ、スマホアプリなど処理速度が求められるサービスに多く利用されている言語です。
ただ、C言語は制御システムなど正確なプログラムが必要な開発に使用されるので、言語としての習得難易度は高いです。そのためしっかりと目標を立てたうえで、学習する必要があるでしょう。
C言語については以下に記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
その2 動作が早く複雑な処理にも向いている「C++」
C++は特にロボット開発ではよく使われるオブジェクト指向型のプログラミング言語です。オブジェクト指向を簡単に説明すると、プログラミングをモノに例えて作成・操作するという考え方をいいます。
エンジニアの中でもオブジェクト指向の捉え方は異なるので、雰囲気だけ押さえておきましょう。オブジェクト指向については、以下の記事で詳しく解説しています。
また、C++はスマホアプリケーションやゲーム、業務システムなど規模の大きいシステム開発に使われることも多いです。C++は動作が早く複雑な処理もスムーズに行うことができるので、ロボット開発にはぴったり。
それ以外にもC++が使われている現場は多いので、エンジニアとしてロボット開発以外にも興味がある方にもおすすめです。
C言語については以下の記事を参考にしてください。
その3 コンピュータの制御システムに利用される「Java」
JavaはOSや環境に依存せず利用できるので、汎用性が高くさまざまな開発現場で使用されているプログラミング言語です。ロボット開発でもコンピュータの制御システムなどに活用されることが多く、ロボット開発に携わりたいならおすすめの言語の1つといえます。
また、オブジェクト指向型の言語として有名で、初心者が最初に学ぶ言語に選ばれることも多いです。具体的には業務システムやAndroidアプリ、Webアプリ、ゲームなどの開発に使用されています。
Javaはロボット開発だけではなく、幅広い開発現場で使える言語なので覚えておいて損はないでしょう。
Javaに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は参考にしてください。
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その4 AIを導入したロボット開発に利用される「Python」
Pythonは近年需要が高まってきたプログラミング言語で、主にAI(人工知能)や深層学習などの開発に強いプログラミング言語です。PythonはJavaなどに比べてコードが短くて済むので、文法が分かりやすく初心者でも習得しやすい言語といえます。
ロボット開発におけるPythonの役割としては、制御システムの構築やAIを導入したロボットの作成などを行うことが可能です。
また、Webアプリや組み込みアプリ、機械学習やAIなどの開発に使うことができ、ロボット開発においても活用されているので覚えておいて損はないでしょう。
ちなみに、PythonによってYouTubeやInstagramなどのサービスも作られているので、WebサービスやSNSを作成したい方にはおすすめの言語です。
Pythonについては以下の記事でも詳しく解説しています。
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ロボットプログラミングを学ぶには
ロボットプログラミングに使用するプログラミング言語が分かったところで、実際にロボットプログラミングを学ぶ方法も気になりますよね。
ここからは、ロボットプログラミングを学ぶ方法として
- 書籍で学ぶ
- Webサイトで学ぶ
- プログラミングスクールで学ぶ
- 【番外編】子供向けプログラミングスクールで学ぶ
の4つを紹介します。
書籍で学ぶ
ひとつ目は「書籍で学ぶ」方法です。プログラミング言語を学ぶ場合、書籍を使って学ぶのが一般的。今回紹介したプログラミング言語はどれも知名度があるため、書籍はたくさん出版されています。
また、上級者向けの実践形式の書籍から初心者向けのイラスト中心のものまであるので、自分の実力に合わせて選択すると良いでしょう。
ちなみに、書籍を使って学習する際には、最初の書籍は1~2冊に絞って繰り返し学習するのがおすすめです。あまり多くの書籍を使っていると全部が中途半端になってしまい結局身につかないことになりかねません。
そのため、少ない書籍を集中的に学習して効率的に理解を深めていくのがおすすめです。以下に初心者におすすめのロボットプログラミングの書籍を紹介しておくので、ぜひ参考にしてみてください。
Pythonでロボットを動かすシステムの作り方を解説した書籍です。Pythonの説明から、実際にロボットを動かすための制御システムやセンサーなどを作成する仕組みを知ることができます。Pythonでロボットを作ってみたいという方におすすめの書籍です。
C++でAIBOを動かすためのシステムを作ることを目標としている書籍です。ソフトウェア開発キットである「OPEN-R」の使い方や、イメージセンサ―などの仕組みを理解することができます。C++でロボット開発がしたい方におすすめです。
ロボットプログラミング未経験の方から、経験している方まで参考になる書籍です。ロボットプログラミングの方法を基礎から応用までしっかり解説しています。
また、作成したロボットを競い合う「ロボット競技大会」に参加するために必要な知識や、役立つヒントも掲載されている書籍です。
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Webサイトで学ぶ
ロボット開発が可能なプログラミング言語は、Webサイトで学ぶのもおすすめです。Webサイトで学べる内容は初歩的な内容が多いですが、課金をすることで本格的に学べるサイトもあります。
またWebサイトなら、通勤通学など空き時間を使って学習を進めることもできるので、無理なく進めることができるのも魅力です。ちなみに、今回紹介したプログラミング言語を学ぶなら「Progate(プロゲート)」と「ドットインストール」が良いでしょう。
Progateは、プログラミング学習初心者におすすめのWebサイトで、イラスト中心のスライド学習ができます。文法などの解説を読んだらすぐにコード作成の実践に入るので、手を動かしながらプログラミングを学ぶことが可能です。
また、可愛いキャラクターもデザインされているので、楽しみながら学習を進められるのも魅力だといえるでしょう。
ドットインストールは、動画で簡単にプログラミングが学べるWebサイトです。3分の動画でプログラミングを学ぶのがコンセプトのサイトで、どの動画も1つ3分以内で作成されています。
通勤・通学時など、ちょっとした空き時間に学びやすいのもメリットです。また、全部で441レッスンあり、今回紹介したJavaやPythonなど数多くの言語が学べます。
プログラミングスクールで学ぶ
プログラミングは挫折する方も多いですが、プログラミングスクールを利用すれば挫折するリスクを少なくすることができます。プログラミングスクールなら、専門講師のサポートを受けながらカリキュラムに沿って学習ができるので、モチベーションを保ちやすいです。
また、半強制的に学習せざるえない環境が作れるので、学習をサボりがちの方でも集中して学べます。それに何より、分からないところをその都度解決しながら学習を進められるので、行き詰って挫折するリスクは下げることが可能です。
侍エンジニアでは、現役エンジニアがプログラミング学習をマンツーマンでサポートする体制を取っています。学習中に分からないところがあっても、その都度質問することができるので挫折しにくいです。
侍エンジニアでは無料カウンセリングも開催しているので、ぜひ参加してみてください。
無料カウンセリングで相談してみる【番外編】子ども向けプログラミングスクールで学ぶ
子どものうちにプログラミングを学ばせたいという大人も増えていますが、子ども向けプログラミングスクールの中にはロボットプログラミングを教えているところもあります。
もちろん、小学生向けの学習なので難しいロボット開発は行いません。それでも、ロボットプログラミングを使ってロボットを実際に動かす経験を通して、論理的思考力や考える力を身につけることが可能です。
子どもの教育の一環として、子ども向けプログラミングスクールに通わすのも良いでしょう。例えば、ロボットプログラミングを専門に子どもに教えている「ArTecエジソンアカデミー」がおすすめです。
ArTecエジソンアカデミーでは、小学3年生以上を対象にロボットプログラミングを教えており、ペットロボットや対戦型ロボットなどロボット作りを通して論理的思考力などを身につけることができます。
ArTecエジソンアカデミー以外にも、たくさん子ども向けプログラミングスクールはあるので、ぜひ検討してみてください。
ロボットプログラミング言語を習得するコツ
ロボットプログラミングを学習する方法は分かってきたと思いますが、ロボットプログラミング言語を習得するにはコツがあります。ここからは、ロボットプログラミング言語を習得するコツとして
- 目標をしっかり決めて取り組む
- 無理に学習を進めない
- 分からないところを聞ける相手を見つける
の3点を紹介します。
目標をしっかり決めて取り組む
プログラミング言語を習得するためには継続して学習をする必要がありますが、目標をしっかり決めて取り組まないと挫折しやすいです。目標なしで学習を初めても、途中で分からないところが出てきた段階で諦めてしまう可能性が高いので、最初の段階で決めるようにしましょう。
また、目標はモチベーションにも繋がるのでより具体的なものが良いです。例えば、
- ロボット開発をして自由に動かせるロボットを自作する
- いつまでにエンジニアとしてIT企業に就職できる実力をつける
などより具体的な目標がベスト。ロボットプログラミング言語を使って何がしたいのか、あらためて考えてみてください。
無理に学習を進めない
プログラミングを学ぶ際には、初めから無理をして長時間勉強しようとすると途中できつくなってきます。そのため、最初は無理をするのではなく、30分や1時間など短い時間からスタートするのがおすすめです。
それでも勉強できるなら、少しずつ勉強時間を増やすと良いでしょう。また、早く学習を進めようと本当は理解できていないのに無理に進めるのもNGです。
分からないところをそのままにして学習を進めても、のちのち余計に分からないところが増えていくので、疑問に思った部分はその都度解決しましょう。
分からないところがあるなら無理はせず、自分のペースで少しずつプログラミング言語を学んでいくのがおすすめです。
分からないところを聞ける相手を見つける
プログラミング言語を学習するときには、分からないところが増えてきて挫折する方が多いです。分からないところを聞ける相手がいれば、疑問ができても解決しながら学習を進められるので効率的に学習が進められます。
ちなみに、質問をする相手を見つける方法としては、プログラミングスクールが一番簡単です。プログラミングスクールなら講師に質問できるので分からないところをすぐに解決することができます。
相談できる相手がほしい方は、ぜひプログラミングスクールを頼ってみてください。
また、その他には、メンターをつけてサポートしてもらう方法もあります。メンターとは、プログラミング学習などでサポートをしてくれる経験者のことで、メンターマッチングサイトや交流会・勉強会などで見つけることが可能です。
メンターの探し方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
まとめ
今回は、ロボット開発でよく使われる4種類のプログラミング言語を紹介しつつ、プログラミングの学習方法や習得するコツなども解説しました。
おさらいをしておくと主要なロボットプログラミング言語は
- C言語
- C++
- Java
- Python
の4つがあり、それぞれ開発内容などに合わせて使い分けられています。
今回紹介したプログラミング言語は、書籍やWebサイト、プログラミングスクールなどで学ぶことができるので、ぜひ習得にチャレンジしてみてください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。