Javaの配列の宣言と初期化の方法を一から解説


Javaで配列を宣言する方法を教えて欲しい
Javaで配列を初期化する方法を知りたい

こんにちは!エンジニアの中沢です。Javaには同じデータ型の複数の値をまとめて扱うための配列があります。配列を使うには宣言(定義)と初期化をする必要があります。配列を使うと同じデータ型の変数を複数宣言する必要がなくなるため、簡潔にコードを記述することができるようになります。

この記事では、Javaで配列を宣言する方法や初期化について、以下の内容で解説していきます。

  • 配列の宣言と同時にnewでサイズを指定する方法
  • 宣言と同時に初期化する方法
  • Arrays.fillですべての要素に同じ値をセットする方法

今回はこれらの方法を覚えるために、配列の宣言のさまざまな使い方をわかりやすく解説します!

なお、Javaの記事については、こちらにまとめています。

目次

Javaの配列の宣言(定義)とは

配列を宣言する方法

配列を使うには初めに宣言をする必要があります。配列を宣言する方法は次の通りです。

int[] foo;
int bar[];

配列の宣言はどちらの書き方でもできますが、括弧がデータ型の直後にある前者の書き方がJavaでは一般的です。

ただし、このままでは配列のサイズが指定されていないため使うことができません。配列の詳しい使い方はこの記事で順に解説していくので、ぜひ最後まで確認してください!

配列のサイズを指定する方法

配列は宣言しただけではそのまま使えないので、サイズを指定する必要があります。配列のサイズを指定するには次のように記述します。

int[] foo;
foo = new int[3];

これで要素数が”3″のint型の配列が作成されました。配列のサイズが決まったので、次のように値を代入して使うことができるようになります。

foo[0] = 1;
foo[1] = 23;
foo[2] = 456;

配列の宣言と同時にnewでサイズを指定する方法

配列の宣言と同時にnewでサイズを指定することで、簡潔にコードを記述することができます。配列の宣言と同時にサイズを指定するには次のように記述します。

int[] foo = new int[3];

これで配列の宣言とサイズの指定ができました。

Javaで配列を初期化する方法

配列の初期化の基本

配列を使うには、宣言した後に値を代入して初期化を行う必要があります。配列に値を代入するには、括弧の中に要素番号(インデックス)を数字で指定します。

値を代入しない場合には、デフォルト値の”0“が入っています。配列の初期化の使い方を次のプログラムで確認してみましょう。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {

        int[] foo;
        foo = new int[3];

        foo[0] = 1;
        foo[1] = 2;

        System.out.println(foo[0]);
        System.out.println(foo[1]);
        System.out.println(foo[2]);
    }
}

[実行結果]

1
2
0

このプログラムでは配列に値を1つずつ代入し、その結果を表示しています。ここで、foo[2]には値を代入していないのでデフォルト値の”0″が表示されています。

宣言と同時に初期化する方法

ここでは宣言と同時に値を代入して初期化する方法を解説します。宣言と同時に初期化するには、次のように記述します。

int[] foo = { 1, 2, 3 };

初期化に指定した要素数で配列のサイズも自動的に決まります。次のプログラムで確認してみましょう。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {

        int[] foo = { 1, 2, 3 };

        System.out.println(foo[0]);
        System.out.println(foo[1]);
        System.out.println(foo[2]);
    }
}

[実行結果]

1
2
3

このプログラムでは、宣言と同時に初期化した値を表示しています。プログラムの実行結果から、宣言と同時に初期化できていることが確認できます!

Arrays.fillですべての要素に同じ値をセットする方法

配列のすべての要素に同じ値をセットして初期化をしたいときには、Arraysクラスのfillメソッドを使います。次のプログラムで確認してみましょう。

import java.util.Arrays;

public class Main {
    public static void main(String[] args) {

        int[] foo = new int[3];

        Arrays.fill(foo, 5);

        System.out.println(foo[0]);
        System.out.println(foo[1]);
        System.out.println(foo[2]);
    }
}

[実行結果]

5
5
5

このプログラムではArrays.fillで配列のすべての要素を”5″に初期化して、その値を表示しています。プログラムの実行結果から、Arrays.fillで配列のすべての要素の値を変更できていることが確認できます!

Javaの配列についてもっと詳しく知りたい!

配列の使い方全般をこちらの記事で詳しく解説しているので、配列についてもっと知りたい方はこちらもご覧ください!

まとめ

いかがでしたか?今回は配列の宣言と初期化について解説しました。配列の宣言と同時に初期化する方法は簡潔にコードを記述できるのでぜひ活用してくださいね!もし、配列の宣言と初期化を忘れてしまったらこの記事を確認してください!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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