この記事では、例文や面接で伝えるコツも交え、Webエンジニアの志望動機を作る方法を解説します。
履歴書に志望動機の欄って必ずあるけど、何を書けばいいの?
志望動機を面接でわかりやすく伝えるにはどうすればいいの?
Webエンジニアになりたい気持ちはあるものの「志望動機」といった聞きなれない言葉を見ると、何をどう書けばいいのかわからない人は多いですよね。
また「これで良いのかな…」と、実際に書いた志望動機の内容へ不安を覚える人もいるはず。
そこで、この記事ではWebエンジニアへの就業に必要な志望動機の作り方を、履歴書への書き方や面接での伝え方も交えて解説します。なぜWebエンジニアの採用に志望動機が重視されるのか、といった疑問にもお答えするので、ぜひ参考にしてください。
本記事を読む前に、Webエンジニアの仕事内容をおさらいしておきたい人は次の記事を参考にしてください。
- 志望動機には企業を選んだ理由や将来のビジョンを記載する
- 未経験者はWebエンジニアを目指す理由ややる気が問われる
- 面接で志望動機を伝えるときはPREP法を意識すると良い
なぜWebエンジニアの採用に志望動機が重視されるのか
未経験あるいは新卒でWebエンジニアの採用に臨む際、最も重視されるのが志望動機です。なぜなら、即戦力になるスキルがないからです。履歴書に書けるスキルがないのなら、志望動機でアピールするのが採用への唯一の方法になります。
まず何よりも重視されるのが、IT業界への興味・関心です。当たり前ですが、経験者よりもスキルがないのなら勉強してスキルを身につけるしかありません。Webエンジニアとして活躍するためには常に新しい技術に興味を持ち、学びに対して前向きであることが必要なのです。
企業が提供しているサービス、仕事内容などをしっかり調べ、理解を深めておくとよいでしょう。IT業界の技術は日々進化しています。最新の技術を追い続けるために必要なのが興味・関心です。
そのため学習意欲や、新たな技術に対する興味・関心があるかどうかを採用担当者は一番大切にしています。
Webエンジニアの志望動機に欠かせない4つのポイント
いざWebエンジニアの志望動機は何かと問われても、どういったことを盛り込めば良いのか悩んでしまうという方が多いのではないでしょうか。
ただ自分が思いついた志望動機をそのまま書いても、あるいは伝えても、採用担当や面接官にあなたの魅力や強みは伝わりません。
志望動機には、下記4つのポイントを含めることが重要です。
1つずつご説明します。
なぜWebエンジニアになりたいのか
まずは、なぜWebエンジニアになりたいのかを含めるようにしましょう。
Webエンジニアを目指すには、何か理由があるはずです。
普段何気なく使っているWebアプリケーションの重要性に気づいて自分でもWebアプリケーションの開発に携わりたくなったという方もいるでしょう。あるいはWebアプリケーションによって、困っていたことを解決できたという方もいるかもしれません。
そういった「なぜWebエンジニアになりたいのか」という点を、自分自身が体験したエピソードと絡めて伝えるようにしましょう。これらの内容が含まれていない志望動機は、本当にWebエンジニアになりたいのかという理由や熱意が採用担当者に伝わりません。
なお、Webエンジニアは、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアにわけることができます。
同じWebエンジニアでも、両者はまったく異なる仕事を担当します。フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアのどちらを目指しているかについても、きちんと伝えるようにしましょう。
なお、Webエンジニアに関心はあるものの、本当に自分にあう職種なのか不安な人もいますよね。そんな人は「ITキャリア診断」をお試しください。
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なぜその会社を選んだのか
「なぜその会社を選んだのか」といった内容も、志望動機には欠かせないポイントです。
企業にとって、採用というのは非常にコストがかかる作業です。なぜなら、採用と一言でいっても、企業側は下記のような業務を行う必要があるためです。
- 志望者や転職エージェントとのやりとり
- 書類選考
- 面接日時の設定(志望者、採用担当、面接に参加する現場の社員、会社代表など)
- 面接を終えての選考
- 内定通知から入社手続き
- オリエンテーション
そのため、採用した社員にはできるだけ長く働いてほしいと考えています。ただ、残念ながら採用してすぐに辞めてしまう人も少なくありません。
そこで採用担当者は、どれくらい真剣にその企業へ入社したいと考えているかを確認しようとします。その真剣さを確認するための質問の1つが、志望動機なのです。
なぜ、たくさん企業がある中でその企業を選んだのかといった点を、企業研究の結果を交えて、採用担当者に伝えることが大事なのです。
Webエンジニアを目指すにあたり何をしているか
志望動機には、Webエンジニアになるために、具体的にどのようなアクションをしているかも含めるようにしましょう。
- HTML/CSS、JavaScriptなど言語の学習を毎日〇時間行っている
- こんな内容のWebサイトを開発している
上記が例です。こうした具体的なアクションを行っていれば、採用担当者に「目標に向かって歩みを進めることができる人材」だと評価されるはずです。
どれだけ履歴書や面接でやる気がありそうな言葉を並べても、例のように具体的なアクションをしていないと採用担当者の心には響きません。
むしろ「Webエンジニアになりたい」と考えているはずなのに、何もアクションを起こしていない口先だけの人物と捉えられることもあります。
採用担当者は、選考を通じて「この人は仕事ではどのような対応をするだろうか」という観点でみています。
こういった日々の積み重ねを行っている人は、必ず志望動機に盛り込むようにしましょう。
将来どうなりたいか
志望動機には「将来どうなりたいか」も、必ず含むようにしましょう。
このポイントが志望動機に含まれていない場合、あまり将来のことについて考えない計画性がない人材だと思われてしまうことがあります。
将来どうなりたいかをきちんと考え、理路整然と語ることができる人は、Webエンジニアになりたいという真剣さも伝わりますし、目標をきちんと設定できる人材だと見られます。
また、前述した「具体的にどのようなアクションをしているか」と整合性がある目標を記載することで、目標に向かって物事を着実に進めることができる人材だという印象付けも可能です。
将来どうなりたいかといった内容については、自分自身が3年後、5年後、10年後にどうなっていたいのかキャリアプランをよく考え、志望動機に盛り込むようにしましょう。
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【履歴書編】志望動機の書き方と例文
ここまでに、志望動機のポイントについてご説明しました。ですが「ポイントは理解できたけど、履歴書にどういった志望動機を書けばいいか分からない」という疑問もあるでしょう。
そこで、ここからは次のトピック別に、例文も交え履歴書における志望動機の書き方を解説します。
それぞれポイントが異なるため、自分自身に合う方を参考にしてください。なお、ここでいう新卒とは高校、専門学校、大学の卒業を控えており、社会人として働いた経験がない方を指します。一方、未経験者とは、すでに社会人として他業種・多職種で働いている方を指します。
新卒向け
新卒は「学生時代に力を入れたこと」や「将来なにがしたいのか」が重視されます。また、新卒の採用は基本的に、ポテンシャル採用であるため、スキル面のレベルはあまり求められない傾向があります。では、例文を見ていきましょう。
フロントエンドエンジニアを目指すきっかけとなったのが、学生時代に行っていたレンタルビデオ店のアルバイトでの出来事です。最近ではNetflixなどといった動画配信サービスの影響で、レンタルビデオ店の売上は低下しています。私がアルバイトをしているレンタルビデオ店も、自社サービスとして動画配信サービスを展開しています。ただし、正社員の方によれば、あまりそちらの売上もあがっていないとのことでした。
そこで私はNetflixと自社の動画配信サービスについて、どういった差異があるのか研究することにしました。その結果、作品数や新作の配信時期などはあまり大きな差がないものの、Webサイトの使い勝手は全く異なる事に気が付きました。特に、ユーザーがやりたいことが直感的にわかる画面構成、まったくストレスなく作品までたどりつける操作感などには大きな差がありました。この出来事を通して、私自身も「誰にでもわかりやすく、誰にでも優しいWebサイトをつくりたい」と考えるようになったのがきっかけです。
貴社はフロントエンドの開発に強みをもっており、これまでも○○社のWebサイト開発などにおいて、ユニークなWebサイトを構築されたと伺っています。また、社内ではフロントエンドに関する勉強会なども活発に開催されているため、フロントエンドエンジニアとして大きくスキルを伸ばせるのではないかと考え、志望しました。
なお、入社して3年間はフロントエンドエンジニアとしてスキルを磨き、5年後を目標にフルスタックエンジニアをとして開発の全工程を1人で担当できるようになりたいと考えています。この目標を達成するために、現在はSAMURAI TERAKOYAというプログラミング学習サービスを活用して、主にフロントエンド関連のプログラミング学習に取り組んでいます。
未経験者向け
他業界や多職種からWebエンジニアへ転職を考えている方、いわゆる未経験者は「なぜ現在の仕事を辞めたいと考えているのか?」や「なぜWebエンジニアとして働きたいのか?」といった点を見られます。
また、社会人としてどのようなキャリアを積んできたのかという点もチェックされます。こちらも、具体的な例文を見ていきましょう。
私は貴社でバックエンドエンジニアとして働きたいと考えています。
私は、現在アパレルメーカーにて販売の仕事を担当しておりますが、ここ数年は当社のECサイトで商品の下調べを行ったあとに、来店されるというお客様がかなり増えています。このような出来事により、私はアパレルであってもITをもっと活用していく必要があるのではと考えるようになりました。具体的には、販売員は店舗での「受け身の対応」が中心であり、かつ店舗に来たお客様の対応しかできません。一方、ECサイトはアパレルメーカー側が仕掛けてモノを売ることができます。
また、お客様となる対象はインターネットを閲覧できる世界中にまで拡大します。このような点から、大好きなアパレルに対して、私自身がWebエンジニアとなって売上に貢献したいという想いが強くなりました。
貴社はアパレル関連のECサイトである○○を運営しており、次々と革新的な試みを実施されています。貴社であれば、私自身が長年培ってきたアパレルの知識について、貴社ECサイトの開発に活かせるのではないかと考え、応募しました。
なお、転職活動を行う前に、エンジニアとして働いている私の父親にも相談しました。その結果、まずはWebエンジニアとしての基礎を身につけたほうがよいとのことで、プログラミングスクールでRubyを学んでおります。現在はRuby on Railsを活用して、簡単なWebサイトの開発を進めています。
入社後のキャリアプランとしては、入社後の3年間はバックエンドエンジニアとしてスキルを磨いていきたいです。また、5年後あたりにはさまざまな開発プロジェクトを自分の力で推進していきたいため、プロジェクトマネージャを目指したいと考えております。
なお、Webエンジニアへの就職・転職を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。
「累計受講者数4万5,000名以上」「転職成功率99%」を誇る侍エンジニアなら、未経験からでも挫折なくWebエンジニアへの就業が実現できますよ。
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経験者向け
Webエンジニア経験者の方の転職では「実務経験」や「スキルレベル」のほかに「転職理由」も重視されます。
これまでの経験をもとにスキルマップなどを作成して、客観的に自分の評価をしましょう。持っているスキルや経験を活かせることを伝えることで、さらなるキャリアアップやスキルアップが期待できるかという点も評価されます。
こちらも例文を見ていきましょう。
私は、Webエンジニアとしてのキャリアを更に深めるために貴社を志望しております。これまでの5年間、Javaを主な技術スタックとし、バックエンド開発に従事してきました。また、ここ3年間は上流工程にも関与し、要件定義やシステム設計、プロジェクトマネジメントにも携わってまいりました。
貴社の求人情報を拝見し、貴社が提供する製品やサービスに非常に魅力を感じました。特に、先進的な技術を取り入れ、ユーザーに価値を提供する姿勢に共感し、自分の経験とスキルを活かせる場であると確信しました。
私の強みは、Javaを用いた高パフォーマンスなバックエンドシステムの設計と開発です。具体的には、金融業界向けの大規模システムの開発プロジェクトに参画し、パフォーマンス最適化やスケーラビリティの向上に成功しました。さらに、上流工程では、顧客との要件調整や、システム全体のアーキテクチャ設計において重要な役割を果たしました。
貴社での業務を通じて、これまでの経験を活かしつつ、新しい技術や手法を学び、さらにスキルアップを図りたいと考えています。特に、貴社のチームと共に、ユーザーにとって価値のあるシステムを提供し、貢献できることを楽しみにしております。
【面接編】志望動機を伝える4つのコツ
履歴書による書類選考をクリアした場合、多くの企業では1回以上の面接が実施されます。その面接においても、ほぼ100%志望動機を問われます。
志望動機は内容も重要ですが、面接においては伝え方も非常に大切になってきます。同じ内容でも伝え方次第で印象ががらりと変わってしまうことでしょう。
ここでは、面接で志望動機を伝えるコツを、4つにまとめて紹介します。
伝える際はPREP法を意識する
PREP法という言葉をご存じでしょうか。PREP法はわかりやすい文章を書くための方法の1つであり、下記の単語の頭文字を取ったものです。
- Point (結論)
- Reason (理由)
- Example (例)
- Point (結論)
このPREP法は、面接時に志望動機を説明する際にも、とても有効です。具体的には下記の流れで説明を構築するように意識しましょう。
- 1.志望動機を一言で伝える
- 2.理由・根拠を伝える
- 3.具体例・体験談を交える
- 4.再度、志望動機を簡潔に伝える
あなたの周囲にも、長い話をするわりには、何を伝えたいかよくわからないという方がいらっしゃるのではないでしょうか。
話の聞き手は、「現在話していること」が何についての話なのか分からないとストレスを感じるものです。
そのため、まずは志望動機からはじめ、その理由や根拠を伝えます。次に、志望動機をよりリアルで説得力があるものにするために、具体例や体験談を取り入れて伝えます。最後に、改めて志望動機を伝えることで、主張を印象付けることができます。
このPREP法を用いることで、相手の理解度がまったく異なってきます。面接時はぜひ参考にしてみてください。
具体的な経験を交える
具体的なエピソードを交えることで、面接官に良い印象を与えることができます。単なるスキルの羅列をすることと比べ人間性や働き方が伝わりやすくなり、記憶に残りやすくなるのです。具体的な経験を述べることで、採用担当者は実力や適応力を具体的に理解しやすくなります。
IT業界の経験がなくとも、今までの学生生活や仕事への向き合い方を伝えることができます。自分の経験がいかに仕事に活かせるかを具体性を持って述べることで、信頼性が向上します。
また、経験者の場合は実際の経験を示すことでスキルの信頼性が高まるでしょう。具体的なプロジェクトや業務内容を詳述することで、持っているスキルの実用性を伝えることができるのです。これにより、採用担当者は業務で活躍しているあなたを想像することができ、良い印象を持たれるでしょう。
自分自身の言葉で伝える
面接で志望動機を伝える際の注意点があります。それは「自分自身の言葉で伝える」ということです。
面接は、よどみなくスラスラと自分の思いを語れば合格できるわけではありません。なぜなら、面接はスピーチ大会ではないからです。そのため、多少言葉に詰まったとしても、まったく問題ありません。
事前に暗記してきた完璧なストーリーよりも、詰まりながらも自分自身の言葉で伝えている方のほうが印象に残るケースが多いです。
もちろん、面接で志望動機を伝えるためには、事前の準備は欠かせません。ですが、面接用に取り繕った内容を並べても、採用担当者からは見透かされています。
なぜWebエンジニアを志望しているのか、内面ときちんと向き合って、自分自身が納得いく志望動機を、自分自身の言葉で伝えるように心がけましょう。
前向きな言葉を使う
前向きな言葉を使うことは、ポジティブな雰囲気を作る上で欠かせません。
前向きな言葉を使うことで、面接官に積極的でやる気のある印象を与えることができます。仕事に対する熱意や意欲を伝えるにはネガティブな言葉もポジティブに言い換える必要があります。
下記の例を見てみましょう。
- 自己主張が強い・わがまま → 自分の意見を持っている
- うるさい → 話し上手・にぎやか・活気がある
- 作業が遅い → 丁寧な仕事をする
- 優柔不断・決断できない → 慎重に考えられる
- 頑固 → まじめ
前向きな姿勢は、多くの企業が求める文化や価値観に合致します。特に、成長志向やチャレンジ精神を重視する企業に対して、前向きな言葉は適合性を示す大きな要素となるでしょう。
自分に自信があるという態度で前向きに話すことで、採用担当者に好印象を与えることができます。
Webエンジニアに採用される3つのコツ
志望動機についてはこれまでご説明してきたとおりですが、Webエンジニアに採用される可能性を少しでも高めるためには、そのほかにもさまざまなポイントに気を付ける必要があります。
ここでは、Webエンジニアに採用されるための3つのコツをご紹介します。
では順に見ていきましょう。
自己PR、自分の長所・短所の伝え方を工夫する
履歴書や面接では、自己PRや長所・短所の伝え方を工夫するようにしましょう。
自己PRや自分自身の長所・短所を考える際は、ジョハリの窓という心理学の考え方の活用をおすすめします。ジョハリの窓では、「自分」という存在は、下記の4つに分類することができるとしています。
- 自分は知っている、かつ他人も知っている自分
- 自分は知っている、かつ他人は知らない自分
- 自分は知らない、かつ他人は知っている自分
- 自分は知らない、かつ他人も知らない自分
「自分のことは自分が一番知っている」と考えている方もいらっしゃると思いますが、実は自分でも気付いていない、知らない部分は多いものです。ジョハリの窓を意識して、自分自身を客観的な視点で分析するようにしましょう。
また、短所については、その短所をカバーするためにどういった工夫しているかを伝えると良いですよ。短所は、誰もが少なからず持っているもの。短所を正しく把握した上で、改善するためのアクションを起こしていれば、それは長所にもなり得るのです。
ジョハリの窓については、次の記事で詳しく解説されているので、良ければ参考にしてください。
※参考記事:ジョハリの窓とは?(カオナビ)
転職を考えている友人や知人と一緒に、ジョハリの窓を活用して自己分析を深めてみてはいかがでしょうか。
所作(話し方、字のきれいさ)を心掛ける
履歴書や面接では、話し方や字のきれいさといった所作を心掛けるようにしましょう。
話し方や字のきれいさは、仕事のクオリティを連想させます。幼稚な話し方であったり、乱雑な字を書いていた場合、その程度の仕事しかできないだろうとイメージする人が多いのです。また、当然ながらビジネスパーソンとして最低限のマナーをクリアしていない人は、クライアントの前に出せるはずもありません。
Webエンジニアというと、Web開発のスキルさえあれば誰でも採用されるというイメージを持っている方も多いかもしれませんが、1人のビジネスパーソンであることには変わりません。また、選考時は、エンジニアだけではなく人事部門の担当者を相手にしなければならないこともあります。
そのため、話し方や字のきれいさといった所作に気を配ることは重要と言えるのです。
身だしなみを整える
面接時に気を付けたいのは、身だしなみです。採用の可能性を少しでもアップしたいのであれば、身だしなみを整えるようにしましょう。
選考において、清潔感はとても重要です。これから一緒に働いていく仲間を探している際に、清潔感がない人と同じフロアで働きたいと考える人はあまり多くありません。また、不潔でだらしない印象を持たれてしまうと、仕事についてもしっかりと仕上げることができないだろうと思われてしまうことが多いのです。
「私服でお越しください」など指定がない限りは、スーツまたは清潔感があるオフィスカジュアルで面接に臨むようにしましょう。もちろん、髪の長さや色、爪といった身だしなみもおろそかにしないように気を付けましょう。
志望動機以外でWebエンジニアへの就業に重要な要素
Webエンジニアになるうえでは、志望動機以外にも重要な要素があります。ここからは、次のトピック別に志望動機以外でWebエンジニアへの就業に重要な要素を解説します。
実務経験がない場合
必要な要素といっても、特別難しいスキルが必要なわけではありません。
ITエンジニアに必要なスキルは、誰でも身につけられます。プログラミングにおいて、難しい計算や数学の知識は直接必要ないからです。簡単なタイピングやマウスでの操作ができれば、後は勉強をしながら覚えられます。
未経験者として求められるスキルは以下になるでしょう。
- コミュニケーションスキル
- 情報収集スキル
- 論理的思考力
- 問題解決力
Webエンジニアとして必須のプログラミングスキルは実務経験者に劣りますが、それ以外に求められる部分でどれだけあなたが活躍できるかを採用担当者に伝えられるようにしてください。
実務経験がある場合
実務経験がある人は、上記に加えさらに2つの要素が重要視されます。
- プログラミングスキル
- 資料・書類作成スキル
また、ITエンジニアとひとことでまとめられていますが、職種ごとに求められているスキルを重点的にアピールする必要があるでしょう。そこで活躍するのが「ポートフォリオ」です。
ITエンジニアにとってポートフォリオとは、実績や能力を証明できる作品群のようなものです。具体的なコードのサンプルや開発したWebサイト・アプリといった成果物を掲載することで、自身の技術力をアピールできます。
ぜひ魅力的なポートフォリオを作成して、面接に臨んでください。ポートフォリオの作り方をより詳しく知りたい人は、下の記事も参考にしてください。
→ エンジニアのポートフォリオとは?作成するメリットや例、作り方も紹介
まとめ
今回は、履歴書への書き方や面接での伝え方を交え、Webエンジニアへの就業に必要な志望動機の作り方を解説しました。志望動機といわれると、難しく考えてしまいがちですが、前述した志望動機に欠かせない4つのポイントを意識するだけでも、内容は見違えるほど良くなります。
それでも志望動機をうまくまとめることができない方は、今回ご紹介した例文をベースとして自分自身の志望動機をつくりあげてください。文章ができた後は、さらに面接で話すときの伝え方にも一工夫してみましょう。きっと、書類選考や面談で良い結果がでることでしょう。
この記事のおさらい
まずは、なぜ自分がIT企業を受けようと思ったのかを言語化してみましょう。待遇や給料が真っ先に思い浮かぶ人でも、それ以外の理由が1つくらいあるはずです。
その理由を軸に書き進めることで一貫性と説得力のある志望動機が浮かびます。
→ IT未経験でエンジニアに転職!合格する志望動機の書き方【例文つき】
全く同じ文章を使いまわすのはやめましょう。会社ごとで企業名はもちろん、理念や求める人物像は異なります。
おおむねの内容が重なることは良いですが、コピーアンドペーストの文章はうっかり他の企業の名前が入っていたり、違う企業理念を書いてしまっていたりするミスにつながります。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。