「プログラミング学習を開始したけれど、テキストエディタ選びで悩んでいる」
「テキストエディタを選びたいけど、どれがいいんだろう…」
「おすすめされているテキストエディタの数が多すぎて、結局何を選べばいいかわからない!」
テキスト選びで頭を悩ませていませんか?
プログラミングを行う上では、重要になってくるテキストエディタ選び。初心者の方はもちろん、中・上級者の方であっても、なかなか自分にぴったりのエディタが見つからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、現役エンジニアの侍インストラクターが、おすすめのテキストエディタをランキング形式でご紹介していきます。
ランキングは、無料・有料の2つで分けており、対応OSや日本語化が可能なのかについても明記しています。
また、海外のトレンドも加味したランキングになっていますので、世界のエンジニアがどんなテキストエディタを使っているかもわかりますよ。
これを読めば、迷うことなくあなたも最適なテキストエディタを選ぶことができます。是非参考にしてみて下さい。
プログラミングにおすすめのテキストエディタ比較表
今回おすすめするテキストエディタを簡単に比較すると以下のようになります。
エディタ名 | 価格 | 対応OS | 日本語対応 |
Visual Studio Code | 無料 | Win/Mac | あり |
Sublime Text | 無料 | Win/Mac | あり |
Atom | 無料 | Win/Mac | あり |
Vim | 無料 | Win/Mac | あり |
Emacs | 無料 | Win/Mac | あり |
NotePad++ | 無料 | Win | あり |
CotEditor | 無料 | Mac | あり |
Liveweave | 無料 | Win/Mac | なし |
mi | 無料 | Mac | あり |
TeraPad | 無料 | Win | あり |
IntellliJ IDEA | 有料 | Win/Mac | あり |
秀丸エディタ | 有料 | Win | あり |
EmEditor Professional | 有料 | Win | あり |
エディタの選定基準や、各エディタの特徴やおすすめポイント等はこのあと順を追って詳しく紹介します。
テキストエディタとは?
テキストエディタとは、文字情報(テキスト)ファイルを作成・編集・保存するためのソフトウェアで、Windowsでいう「メモ帳」やMacの「テキストエディット」にあたります。
Wordとは異なり、文章をきれいに見せたり、表や画像を挿入する機能は最小限に抑えられており、文字を入力するのに最適化されたソフトウェアを指します。
プログラミングを行う際は、テキストエディタを使ってコードを書いていきますが、プロのエンジニアなどは、プログラミングに特化したテキストエディタを使ってコードを書いていくのが一般的です。
そうしたプログラミング向けのテキストエディタは、下の図のように、メモ帳などとは少し違った外見になります。
プログラマーにとって、テキストエディタをはじめとする「開発環境選び」は生産性を左右する重要なポイントです。最適なテキストエディタを使うことによって、ミスを少なくし、ストレスのないコーディングができるようになるのです。
プログラミング向けのテキストエディタを使用するメリットとは?
プログラミングを行う際に、専用のテキストエディタを使用するメリットは、主に以下の三つです。
- コードが見やすくなる
- プログラミングに役立つ機能が搭載されている
- 機能を拡張できる
それぞれの内容をもう少し詳しく見ていきましょう。
コードが見やすくなる
プログラミング向けのテキストエディタを使う最大のメリットは、コードが見やすくなることです。コードが長くなれば長くなるほど、何をどこまで書いているかがわからなくなります。
プログラミング向けのテキストエディタを使うことで、特定の文字を色付きで表示したり、改行(インデント)範囲をわかりやすくしたり、誤字脱字を見つけやすくしたりすることができます。
また、複数のウィンドウを開いて同時作業をしていると、どうしてもデスクトップが散乱しがちです。プログラミング向けのテキストエディタを使えば、タブ形式でファイルを表示したり、画面を上下・左右に分割表示することができます。
そのため、スムーズに異なるファイル間のコードをチェックすることができるようになります。
プログラミングに役立つ機能が搭載されている
また、プログラミング向けのテキストエディタには、様々な便利な機能が備わっています。
例えば、
- グレップ(grep)検索:複数のファイルから特定のコードを抽出する機能
- ファイル比較:2つのファイルの違いを表示する機能
- 置換機能:特定の文字列を一括で入れ替える機能
- 自動補完(予測変換)機能:入力された文字列から必要なコードを予測する機能
などがあります。
こうした機能を使うことで、コードをいちいち手作業で修正したり、目視でコードを確認する必要がなくなります。また、タイプミスによるエラーも防げるので、生産性や正確性を一気にあげることができます。
プラグイン で機能を拡張できる
また、こうしたプログラミング向けのテキストエディタの中には、自由にカスタマイズや機能拡張を行えるものもあります。例えば、海外で作られたテキストエディタであっても、日本語のプラグインを使えば、表記を日本語に変えることができます。
また、インデント単位で色分けをしてくれたり、ソースコードを自動で整形してくれるプラグインなどもあります。こうした拡張機能により、自分好みに最適化したテキストエディタにすることができ、使いやすさや正確性を向上させることができます。
テキストエディタを選ぶ際の基準
テキストエディタを選ぶ基準はいくつかありますが、主に以下のようなものが挙げられます。
- 軽さ:処理速度は速いか。ストレスなく使えるか
- 機能性:必要な機能は揃っているか
- 拡張性:拡張機能(プラグイン)は多いか
- 見た目:デザインやテーマが洗練されているか
- 初心者としての使いやすさ:初期設定の煩雑さや操作性の難しさはないか
- 人気度:世界中のエンジニアにどれくらい使われているか
今回は、1〜6の項目をもとにおすすめ度をランキング形式で紹介しています。
なお、人気度は、エンジニアの質問サイトStockoverflowが発表した「Developer Survey 2019」の情報をもとに算定しています。ランキング中から、あなたにぴったりのテキストエディタを見つけていきましょう。
フリー(無料)テキストエディタおすすめランキング
まず、無料で使えるフリーテキストエディタのおすすめランキングは以下の通りです。
1位: Visual Studio Vode(Windows/Mac両方対応・日本語対応あり)
軽さ | ★★★★☆ | 4/5点 |
機能性 | ★★★★★ | 5/5点 |
拡張性 | ★★★★★ | 5/5点 |
見た目 | ★★★★★ | 5/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★★★☆ | 4/5点 |
人気度 | ★★★★★ | 5/5点 |
合計 | 28/30点 |
Visual Studio Code(通称VSCode)は、Microsoft社がリリースしたテキストエディタです。
もともとはHTMLエディタとして作られたものですが、現在多くのプログラミング言語に対応しています。自動補完や色分け機能など、基本的な機能も充実しており、プラグインも多数存在します。
また、オープンソースなので、バグが発生した場合には、すぐに修復されることが多く、安心して利用できるテキストエディタでもあります。
2019年度のDeveloper Surveyによれば、回答者の50%がVSCodeを使っており、圧倒的な人気を誇るテキストエディタです。利用者が多いため、使い方の解説をしているWebサイトも豊富です。
海外製なので、日本語のプラグインを入れないと日本語表示ができず、また一部は英語表記のままのため、英語が苦手な人にとっては少し使いづらい点もあるかもしません。
言語やエンジニアのレベルに関わらず、初心者から上級者まで幅広い層におすすめのテキストエディタです。テキストエディタ選びで迷ったら、VSCodeを選択しておけば間違いないでしょう。
VSCodeの使い方に関しては、こちらの記事も合わせて参考にしてみてください。
インストールはこちら
詳しいインストール方法の解説はこちら
2位: Sublime Text (WIndows/Mac両方対応・日本語対応あり)
軽さ | ★★★★★ | 5/5点 |
機能性 | ★★★★★ | 5/5点 |
拡張性 | ★★★★☆ | 4/5点 |
見た目 | ★★★★★ | 5/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★★☆☆ | 3/5点 |
人気度 | ★★★★☆ | 4/5点 |
合計 | 26/30点 |
Sublime Textは「恋に落ちるテキストエディタ」というキャッチフレーズがあるほど、熱烈なファンが多いテキストエディタです。
操作画面がシンプルでデザイン性が高く、拡張機能も豊富でカスタマイズが自在な点が強みと言えます。また動作も軽く、起動も速いです。
Developer Surveryでも、回答者の23%が使用しており、6位にランクインしています。利用者が多いため、Webサイトなどで情報を見つけやすく、操作方法や、エラーが起きたときの対処法などの情報も入手しやすいです。
ただ、拡張機能を使うにはコマンドを覚える必要があるため、初心者には少し使いづらいかもしれません。「軽さも機能性も両方欲しい」という中級者以上のエンジニアにおすすめのテキストエディタと言えます。
また、海外製であるため、日本語化にはプラグインを追加する必要があります。詳しい設定方法に関しては、こちらの記事を参照してみてください。
また、Sublimeにおすすめのプラグイン集についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
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3位: Atom(Winodws/mac両方対応・日本語対応あり)
軽さ | ★★★☆☆ | 3/5点 |
機能性 | ★★★★★ | 5/5点 |
拡張性 | ★★★★★ | 5/5点 |
見た目 | ★★★★★ | 5/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★★★☆ | 4/5点 |
人気度 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
合計 | 25/30点 |
Atomは、Github社が開発した無料のエディタで、日本のエンジニアの中でも人気が高いテキストエディタの一つです。多くの言語に対応している他、プラグインも豊富で、自由にカスタマイズができます。
特に、便利機能や画面のデザイン(Theme)のプラグインは、Atomのウェブサイト上でランキング形式で公開されているので、新しいプラグインをチェックするのも楽しいですよ。また、Visual Studio Codeほどではありませんが、自動補完の機能も優れています。デザインもシンプルなので、初心者でも直感的に使えるでしょう。
Developer Surveyでは、シェア13%で10位にランクインしており、トップ2つのテキストエディタと比べるとシェアは低いものの、海外でも人気のテキストエディタです。なお、海外製のため、日本語対応にする際には、パッケージをインストールする必要があります。
また、起動が他のテキストエディタに比べて若干遅いと感じる人もいるようなので、その辺りは好みが分かれるかもしれません。「起動時間は気にしないので、操作や設定が簡単で、万能なテキストエディタが欲しい」という人にはおすすめのエディタです。
Atomの設定方法日本語化についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
また、こちらの記事でAtomの便利なプラグインを紹介しています。
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4位: Vim(Winodws/mac両方対応・日本語対応あり)
軽さ | ★★★★★ | 5/5点 |
機能性 | ★★★★★ | 5/5点 |
拡張性 | ★★★★★ | 5/5点 |
見た目 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★☆☆☆ | 2/5点 |
人気度 | ★★★★☆ | 4/5点 |
合計 | 24/30点 |
Vimは、どんなOSでも使える高機能テキストエディタです。
プラグインなどによる拡張性も高く、国内外でもかなり人気の高いテキストエディタになります。Developer Surveyでも、回答者の25%が利用しており、同ランキングでも5位にランクインしています。
特にウェブ開発者に人気のテキストエディタで、起動や動作が速い点も人気のポイントです。ただ、Vimはキーボードのみで操作を行うタイプのテキストエディタで、マウスを使うことができません。
また、操作方法が独特なので、慣れるまでが時間がかかることがデメリットです。しっかり練習して使いこなせれば、効率的に開発を行うことができるので、「多少習得が難しくても、効率性が高いテキストエディタを使いたい」という中級者におすすめのエディタです。
Vimの使い方に関しては、こちらの記事でも紹介しています。
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詳しいインストール方法の解説はこちら
5位:Emacs(Winodws/mac両方対応・日本語対応あり)
軽さ | ★★★★★ | 5/5点 |
機能性 | ★★★★★ | 5/5点 |
拡張性 | ★★★★★ | 5/5点 |
見た目 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★☆☆☆ | 2/5点 |
人気度 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
合計 | 23/30点 |
EmacsはUNIXをはじめ、WindowsやMacOSなどさまざまなOSで広く利用されている多機能な開発者向けのテキストエディタです。多くのプログラミング言語に対応していたり、ソースコードの色分け表示など、プログラミングに便利な機能を多く備えているため、開発者の間で人気が高いです。
特に拡張性とカスタマイズ性の高さは、他のテキストエディタと比べても優れていると言えるでしょう。ただ、Vim同様、一般的なテキストエディタに比べると扱いが少し難しいです。
慣れるまでは苦労するかもしれませんが、上手く使いこなせるようになればかなりの生産性を発揮するでしょう。ちなみに、Developer Surveyでは、4.5%の人が使用しており、16位にランクインしています。
多少難しくても開発効率を重視したい中級者におすすめのテキストエディタです。
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詳しいインストール方法(Windows)の解説はこちら
詳しいインストール方法(Mac)の解説はこちら
6位:Notepad++(Winのみ・日本語対応あり)
軽さ | ★★★★☆ | 4/5点 |
機能性 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
拡張性 | ★★☆☆☆ | 2/5点 |
見た目 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★★★☆ | 4/5点 |
人気度 | ★★★★★ | 5/5点 |
合計 | 21/30点 |
NotePad++は、Windows向けのオープンソースのテキストエディタです。Developer Surveyでも3位にランクインし、回答者の30%が使用しているなど、海外では比較的メジャーなテキストエディタであると言えます。
元々、Windowsに搭載されている「メモ帳」の代わりとして開発されたエディタなので、デザインがシンプルで、直感的な操作ができます。海外製ですが、インストール時に日本語選択が可能なので、比較的容易に日本語化することができます。
また、ズーム機能や自動バックアップ機能など便利な機能も揃っています。「特に複雑な機能はいらないから、わかりやすいエディタが欲しい」というプログラミング初心者にはぴったりのエディタということができます。
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7位: CotEditor(Macのみ・日本語対応あり)
軽さ | ★★★★★ | 5/5点 |
機能性 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
拡張性 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
見た目 | ★★★★☆ | 4/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★★★★ | 5/5点 |
人気度 | ★☆☆☆☆ | 1/5点 |
合計 | 20/30点 |
CotEditorは、Mac専用のプレーンテキストエディタです。
国産のテキストエディタであるため、メニューからすでに日本語で書かれており、設定などが簡単にできます。複雑な機能がなく、使いやすいのが特徴です。また、50以上のメジャーなプログラミング言語に対応しています。
さらに、Mac専用に作られているので、MacOSのアプリケーションを使い慣れた人には、非常に使いやすいテキストエディタと言えます。またデザインも、シンプルで洗練されたものになっています。
日本のみで使用されているため、Developer Surveyへのランクインはなく、世界における人気度は低いです。しかし、何の設定も必要ないテキストエディタが欲しいという初心者には特におすすめのテキストエディタと言えます。
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詳しいインストール方法の解説はこちら
8位:Liveweave(Winodws/mac両方対応・日本語対応なし)
軽さ | ★★★★☆ | 4/5点 |
機能性 | ★★★★☆ | 4/5点 |
拡張性 | ★★☆☆☆ | 2/5点 |
見た目 | ★★★★☆ | 4/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★★★☆ | 4/5点 |
人気度 | ★☆☆☆☆ | 1/5点 |
合計 | 19/30点 |
Liveweave(ライブウィーブ)は、ブラウザ上で開発ができるテキストエディタです。ソフトをインストールする必要がないので、使いたいと思ったら、すぐに利用を開始することができます。
ウェブ開発向けのテキストエディタなので、HTML、CSSなどをリアルタイムに編集し、結果を確認しながら作業ができるのが大きな特徴です。いちいちブラウザにファイルを読み込ませなくても、同じ画面上で表示を確認できるため、素早く確認・編集作業を行うことができます。
Developer Surveyにランクインはしていなかったため、世界での人気度は低いといえますが、「インストールなしですぐテキストエディタを使いたい」という人にはおすすめです。
公式ウェブサイトはこちら
9位:mi(Macのみ・日本語対応あり)
軽さ | ★★★★☆ | 4/5点 |
機能性 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
拡張性 | ★★☆☆☆ | 2/5点 |
見た目 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★★★☆ | 4/5点 |
人気度 | ★☆☆☆☆ | 1/5点 |
合計 | 17/30点 |
mi(エムアイ)は、日本発のMac専用テキストエディタです。1996年に「ミミカキエディット」という名前でリリースされ、その歴史の深さからも人気があります。
2つのファイルを同時に編集できたり、キーワードに色付けをできたり、スペルチェックがあったりと、シンプルながら、高性能なテキストエディタになっています。国産のテキストエディタなので、日本語化のプロセスもなく、初心者でも簡単に使うことができます。
こちらも日本語のみで開発されているエディタなので、Developer Surveyへのランクインはありませんでした。「日本語表示でシンプルなテキストエディタを使いたい」というMacユーザーにおすすめのテキストエディタです。
なお、miはフリーウェアですが、寄付という形で開発チームを支援することもできるので、使ってみて気に入った人は、寄付も考えてみてくださいね。
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10位: TeraPad(Winのみ・日本語対応あり)
軽さ | ★★☆☆☆ | 2/5点 |
機能性 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
拡張性 | ★★☆☆☆ | 2/5点 |
見た目 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★★★★ | 5/5点 |
人気度 | ★☆☆☆☆ | 1/5点 |
合計 | 16/30点 |
TeraPadは、日本発のテキストエディタで、複雑な機能がついていないため、初心者に優しいテキストエディタです。起動や動作も早く、シンプルですが、行番号・コードの色分け・プレビュー機能など、必要な機能が備わっている便利なエディタです。
mi同様、こちらも日本語のみで開発されているエディタなので、Developer Surveyへのランクインはありませんでした。その反面、日本語化をする必要もないので、使いたい時にさっと使うことができます。
日本語表示でき、Windowsのメモ帳に似たUIのエディタを探している人にはおすすめです。
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有料のテキストエディタおすすめランキング
それでは次に、有料でも使いやすいテキストエディタをご紹介しましょう。テキストエディタには無料でも十分に使えるものが多く存在するので、ここではトップ3のみをとりあげます。
また、有料テキストエディタは価格幅も大きいので、こちらのランキングでは、価格もランキング指標の一つに入れています。
1位: IntelliJ IDEA (Windows/Mac両方対応・日本語対応あり)
軽さ | ★★★★★ | 5/5点 |
機能性 | ★★★★★ | 5/5点 |
拡張性 | ★★★★★ | 5/5点 |
見た目 | ★★★★★ | 5/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★☆☆☆☆ | 1/5点 |
人気度 | ★★★★★ | 5/5点 |
価格 | ★☆☆☆☆ | 1/5点 |
合計 | 27/35点 |
IntellliJ IDEAは多くの言語に対応した高機能テキストエディタです。特にJava開発者を中心に多く使用されています。
人間工学を駆使して作られているため、集中力を保ったまま作業ができるようなデザインや機能が備わっているのが特徴です。主な便利機能としては、スマート補完機能、クイックナビゲーション、エラー解析やリファクタリングなどです。
特に入力ミスがあった場合には、エディタ上に電球のアイコンが表示され、それをクリックするとミスを修正するためのアクションが一覧で表示されるなど、痒いところに手が届く機能が揃っています。
IntelliJ IDEAは、一年ごとにサブスクリプション形式で料金を支払う形になっています。値段は一年500USドル(5万3000円程度)と高額ですが、無料体験版がありますので、興味のある人は是非使ってみることをお勧めします。
IntelliJは、高額有料エディタでありながら、Developer Surveyで4位にランクインし、回答者の25%が使用しています。このことからも、価格に見合った機能と快適性を備えたエディタであることがわかります。
中級者以上のエンジニアで、ワンランク上のエディタを使いたい人におすすめです。
IntelliJ IDEAの導入方法については、こちらの記事を参考にしてください。
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2位:秀丸エディタ(Winのみ対応・日本語対応あり)
軽さ | ★★★★★ | 5/5点 |
機能性 | ★★★★☆ | 4/5点 |
拡張性 | ★★★★☆ | 4/5点 |
見た目 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★★★☆ | 4/5点 |
人気度 | ★☆☆☆☆ | 1/5点 |
価格 | ★★★★☆ | 4/5点 |
合計 | 25/35点 |
ベテランのエンジニアにもファンが多いのが、この秀丸エディタです。軽量かつシンプルですが、色分け機能や、grep機能、ファイル比較といった便利な機能が揃っているのが特徴です。
また、「もとに戻す・やりなおし」の機能が無制限で使えたり、処理できるコードの量が多いという点も人気の一つになっています。
秀丸エディタを利用する場合には、4,320円(税込み)でライセンス購入をする必要がありますが、無料でお試し利用をすることができます。気になる人は一度使ってみてから、購入を判断することをおすすめします。
なお、こちらのエディタは国産エディタのためDeveloper Surveyには載っていませんでしたが、その分日本語化の設定をする必要がないので、ダウンロード後、すぐに作業を開始することができます。
有料エディタならではの高機能を持ちつつも、比較的安めのエディタを探している方にはおすすめです。
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3位:EmEditor Professional(Winのみ対応・日本語対応あり)
軽さ | ★★★★★ | 5/5点 |
機能性 | ★★★★☆ | 4/5点 |
拡張性 | ★★★★☆ | 4/5点 |
見た目 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
初心者としての使いやすさ | ★★★★☆ | 4/5点 |
人気度 | ★☆☆☆☆ | 1/5点 |
価格 | ★★★☆☆ | 3/5点 |
合計 | 24/35点 |
EmEditor Professionalは、窓の杜社が開発しているテキストエディタです。スペックが高くないPCでも快適に動作する軽さと、一瞬で立ち上がる起動の速さに定評があります。
特に、軽快さは、EmEditor Professionalの大きな利点と言えます。
置換機能、フィルタリング、ファイルの比較機能といった便利な機能と、巨大なデータ処理も行えるキャパシティをもっていながら、10個以上ファイルを開いていても、メモリ使用量は「メモ帳」と同程度(30MB程度)なので、サクサク作業することができます。
また、エクセルのように「マクロ機能」が使えるので、何度も行う作業などはマクロで一括管理することができ、時間短縮になります。
EmEditor Professionalは、一年間のライセンスが4,800円、永久ライセンスなら18,000円と、テキストエディタとしては高めの価格設定です。
国産のテキストエディタのため、Developer Surveyにはランクインしていませんが、「とにかく軽くて高機能なテキストエディタが欲しい」という人にはおすすめです。
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言語別で選ぶ・おすすめのテキストエディタランキング
最後に、HTML・Ruby・Javaの開発におすすめのテキストエディタをご紹介します。テキストエディタには、言語ごとの強みがあり、その言語に最適なエディタを選ぶことで、使い勝手や生産性が大きく変化します。
HTMLにおすすめのテキストエディタ
HTMLにおすすめのテキストエディタは、Visual Studio Code、NotePad++、Liveweaveの3つです。
Visual Studio Code
VSCodeの便利な点は、充実した補完機能です。<h2>と入力すると自動で</h2>と返してくれるため、いちいち閉じタグを書く必要がありません。また、タグのサジェスト機能も優れています。
さらに、ファイルのタブをブラウザにドラッグアンドドロップするだけでプレビュー機能が使えるので、簡単に表示確認ができます。
NotePad++
先ほども紹介しましたが、NotePad++は、直感的な操作が人気のWindows向けエディタです。HTMLの補完機能も充実しています。また、実行ボタンからプレビューが行えるので、確認作業も非常に楽です。
Liveweave
HTML用に作られたオンラインのテキストエディタなので、必要な機能が揃っています。特に、同じ画面上でプレビュー表示ができるので、いちいちブラウザのタブを切り替えたりする必要もなく、表示確認が行えます。
ただ、複数のファイルを開いた作業はできないので、あくまでもHTMLを勉強したい人向けのエディタと言えます。
Rubyにおすすめのテキストエディタ
Rubyにおすすめのテキストエディタは、TeraPad、Atom、Eclipseの3つです。
TeraPad
Windows向けのテキストエディタであるTeraPadはシンプルかつ高機能で、初心者からベテランのエンジニアに愛されています。
インストール時から、Rubyが使えるようになっているので、プラグインやパッケージのインストールが必要ないのが特徴です。Ruby学習者には特におすすめのテキストエディタです。
Atom
Atomは様々な言語に対応しているテキストエディタですが、Ruby向けのプラグインが充実していて、使いやすいのが特徴です。
特に、自動補完をしてくれるautocomplete-ruby、コード整形をしてくれるrobocop-auto-correct、ソースを見やすくしてくれるruby-blockなどは、Rubyをコーディングする際に入れておくと役立つプラグインの一つです。
Eclipse
Eclipseは、ランキングでは取り扱いませんでしたが、テキストエディタ・デバッガ・コンパイラが一つになったIDE(統合開発環境)です。
デバッガとは、プログラムを実行した時の不具合を確認するツールで、コンパイラとは、人間が書いたコードを機械言語に変換するツールです。これらが一つに揃っていると、より効率的に開発を進めることができます。
世界でもEclipseの人気は高く、Developer Surveyでも8位にランキンし、回答者の14%が使用していました。RubyのIDEとしても、Eclipseは広く使われています。
拡張性が高く、様々な機能を備えているためとても便利ですが、逆に操作が比較的難しいので、中級者向けのIDEと言えるでしょう。
Javaにおすすめのテキストエディタ
最後に、Javaの開発におすすめのテキストエディタを紹介します。Javaにおすすめのテキストエディタは、Eclipse、IntelliJ、Android Studioの3つです。
Eclipse
先ほども述べたように、Eclipseはテキストエディタ・デバッガ・コンパイラーが一つになったIDEです。
Javaはコーディング後に、プログラムを機械言語言語に変換するコンパイリングが必要になる言語なので、IDEを利用することで、コンパイラを別に利用する手間をはぶくことができます。
IntelliJ
IntelliJは先ほどご紹介したように、Java開発を主として作られた有料テキストエディタです。
そのため、Java開発の便利機能が他よりも充実しているのが特徴です。また、プラグインなども豊富で、拡張性も高いので、自分なりのカスタマイズができます。
Android Studio
Javaを使ったプログラミングは、システム開発のみではありません。Androidアプリ開発にもJavaは使われます。その際に広く使われているのが、Googleが提供するIDEのAndroid Studioです。
Android Studioではスマートな補完機能、検索機能、置換機能などの他に、アプリ開発に必要なGradleというツールが導入されています。そのため、Androidアプリをリリースするまでに必要なテストなどもAndroid Studio上で行うことができます。
Androidアプリ開発には、必須のIDEといえるでしょう。
なお、Android Studioについてもっと知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
ランキング形式でおすすめテキストエディタをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。冒頭でも述べていますが、最適なテキストエディタを選ぶことは、プログラミングの生産性や正確性の向上に大きく関係します。
また、自分好みのUIやテーマデザインを見つけることで、日々のモチベーションの上がり方が違ってきますので、ぜひ自分にあったテキストエディタを見つけていただいて、快適で楽しいプログラミングライフを送ってくださいね。
また、好みのテキストエディタを見つけたはいいけど、
肝心な言語選定はどうしたらいいの?
プログラミングを学んだ後のキャリアもいまいちはっきりしていない・・・
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プログラミング学習は最初の目標設定がとても大切です。自分が目指すキャリアにもとづいた言語選定や学習方法を洗濯しないと、学習中もモチベーションが上がらず、貴重な時間を無駄にしてしまいます。
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