いつからだって遅くない。37歳、知識ゼロから始めたIT起業

侍エンジニアで0からプログラミングを学び、1年半で25万人以上が登録・売上7500万円以上のWebサービスをリリースした秋田さんにお話しを聞きました。

自分でサービスを開発してみたいけど、何から始めたらいいか分からない…。
スキルを身につけて、いつかは起業したい!

本記事を読めば、サービスや会社の立ち上げにおいてのプログラミングの必要性が分かるはずです。

秋田 英明あきた ひであき
一般社団法人Social Good(ソーシャルグッド)代表。 新卒から接客や営業に関するアナログな仕事を15年行ってきたが、37歳でWebサービスで起業することを一念発起。プログラミングWeb知識を身につけるため、Web知識0からSAMURAI ENGINEERでプログラミングを学ぶ。2020年に署名と寄付が同時に集められるサイト「Voice」を立ち上げ運営中。同サイトはリリース1年半で25万人以上が登録し、売上は7500万円以上。
選んだコース(受講期間)オーダーメイドコース(24週間)
受講期間中に学んだこと・オリジナルアプリ開発
目次

アイデアはあってもスキルがない!起業をきっかけにプログラミング学習を決意

IT業界に目を付け、プログラミング学習を決意した秋田さん

インタビュアー:早速ですが、秋田さんの経歴をお聞きしてもよろしいでしょうか?

秋田さん:署名サイト「Voice」を運営している秋田英明といいます。Voiceの立ち上げまでは、全くITと関係がない接客や営業の研修・コンサルティングに10年弱携わっていました。

仕事は完全にアナログの世界で、お店で働くスタッフの方々に向けて接客時のしぐさや表情、販売の心理学などをお伝えする仕事をしていました。

インタビュアー:アナログなお仕事をずっとされてきた中、どうしてプログラミングを学ぶことになったのでしょうか。

秋田さん:コンサルティングの仕事も大変やりがいがあり楽しかったのですが、自分が直接社会の役に立てるサービスを立ち上げたいと考えていました。とはいえ、やりたいといったことが具体的にあったわけではないので、数年かけて暗中模索をしていました。

自分はどの様なサービスを世の中に出したいのか、どの様なサービスなら社会に必要にされるのか考えていたところ、あるでき事をきっかけに、現在運営しているWebサービス「Voice」の仕組みを思いつきました。

しかしプログラミングの経験が全くなかったため、プログラミングを学ぼうと決心しました。

署名と寄付を同時にできるサイト「Voice」を作りたい

インタビュアー:受講と同時に立ち上げ準備を進めていたという「Voice」のサービス内容を詳しく教えてください。

秋田さん:簡単に言うと、誰でもすぐに署名活動を立ち上げられ、その活動資金の「寄付」も同時に集められるサイトです。他社ではアメリカ発の「change.org」というサイトが世界中で展開されていますが、こちらは署名集めに限定されたものですね。

「Voice」は署名と同時に「寄付」を集めることができる仕組みになっており、賛同するテーマに署名するだけでなく、支援の気持ちを寄付という形でも表すことができます。

「change.org」にも寄付の機能がありますが、全額がサイトの運営会社に渡りますので、発起人に贈ることができません。

インタビュアー:現在、Voiceはどれぐらいの利用者がいらっしゃいますか?

秋田さん:大変嬉しいことにリリースから現在までの1年半で、署名活動は400件弱立ち上がっています。署名された方は25万人以上で、寄付をされた方は2万人以上、寄付金の合計金額は7500万円以上です。

私が思っていた以上に、皆さんが社会に対して本音を出したい気持ちがあり、応援したい人も大変多くいらっしゃるのだなと感じますね。

インタビュアー:Voiceではどのようなテーマの活動があるんですか?

秋田さん:政治やスポーツ、世界平和、動物、コロナ関連など様々なトピックがあります。中でも反響が大きいのは、コロナ関連ですね。子どもへのワクチン一律接種に対する反対意見や、大人を含めたワクチン接種後の後遺症(重篤な副反応)に対するサポートを求める声などです。

インタビュアー:コロナ関連で世の中と反対の意見をサイトに掲載することに批判はありませんでしたか?

秋田さん:実は掲載された約1年前の当初は、サイトに対する批判もありました。これから政府がワクチン接種を進めていこうとしている時期に、反対意見を掲載して邪魔をするなといった声です。

おっしゃる気持ちも分かるのですが、反対する側にも未知のワクチンへの不安やロジックがあるわけですし、そうした意見すら言えないこともおかしいと思い、掲載を継続しました。

最近ではワクチン後遺症で苦しむ人に対して腰の重かった政府も対応を始めましたので、やはり声を上げていくことはとても大切だと実感しています。

「Voice」はこのような、世の中においていかれそうな意見を大切にする場として継続していきたいですね。

インタビュアー:Voiceで集められた寄付は皆さんどのように活用されるのですか?

秋田さん:多くの場合は、チラシの作成や自分達のホームページ作成費、SNSの広告費などの諸経費です。新聞に意見広告を掲載されるケースも増えましたね。

1,000万円以上かけて読売新聞(809万部配布)に社会に疑問を投げかける意見広告を掲載された団体様もいます。広告を起点に数万人近くの署名も集まりました。高校野球に関する活動では、集まった寄付で児童施設等の子ども達に野球用具をプレゼントされるといったケースもあります。

寄付は署名活動の広報にも使えますし、善意の社会還元に使うこともできます。Voiceでは寄付の使用用途に制限はありませんので、自由に使えるのが良いところす。

Voiceで集まった寄付を活用して掲載された意見広告。広告掲載時には新聞社の役員の方々も内容の真偽をしっかり精査した上で掲載が決まったそうです。

インタビュアー:秋田さんが「Voice」を開発したきっかけについても教えていただきたいです。

秋田さん:0歳児の三つ子を一人で育てていた母親が、育児ノイローゼで一人を死なせてしまった事件のニュースを見たのがきっかけです。その母親は執行猶予無しの実刑判決を受けたそうで、残った子ども二人はどうなるのだろうと胸が痛みました。

私にも息子が一人います。息子が0歳児のころは保育園に入れられなかった上、妻の仕事の都合もあり、月の半分程度は1人で終日面倒を見ていました。

一人の子どもであっても子育ては想像をはるかに超えて大変です。事件のお母さんは三人の0歳児を同時に育てなくてはならず、その苦労たるや私たちの想像を絶するものだったでしょう。

せめて執行猶予つきの判決に覆るよう、何かできることはないかと調べたときにヒットしたのが先ほど話した「change.org」で立ち上がっていた署名活動です。

しかし、署名で賛同はできたものの、発起人への寄付はできませんでした。サイトの運営会社ではなく「発起人」に寄付したいと思う中、両方が簡単にできる仕組みが世の中にないと気づいたのです。

署名と寄付が同時にできれば、世の中の社会問題を1つでも多く解決できる糸口ができると思い、自分でこの仕組みを作ろうと立ち上げを決めました。

インタビュアー:強い気持ちで「Voice」を立ち上げられたのですね。お話頂きありがとうございます。

ゴールを見据え、気合いと根性で乗り切った受講期間

インタビュアー:さまざまなスクールがある中で、SAMURAI ENGINEERを選んだ理由をお聞かせください。

秋田さん:私の場合は作りたいサービスが決まっていたので、必要なスキルだけをなるべく早く身につけたいと思っていました。0から一緒に学んでいくスクールが多いですが、SAMURAI ENGINEERでは個人に合わせて学習カリキュラムを組んでもらえるので、ここに決めました。

インタビュアー:プログラミングで大変だったことはありますか?

秋田さん:感覚を掴むまでが大変でした。ものづくりが好きなので楽しい瞬間もありますが、大変なこともたくさんあります。その一つは勉強量と、インストラクターからの課題量です。仕事をしながらだったこともあり、目が回るような忙しさでした。

あとは、エラーがとにかく怖かったです。エラーも英語、調べた答えも英語で、コツを掴むまでは調べ方すら分からないですし、調べた通りにやってもエラーが出ます。

朝から晩まで丸1日かけて原因を調べた結果、全角の空白一つが原因だったということもありました。3年ほど経って、最近少しだけだけエラーと友達になれた気がします

インタビュアー:そういった課題や壁はどう乗り越えていきましたか?

秋田さん:気合いと根性ですね。「Voice」を作るというゴールだけは決めていましたので、何とか頑張り切れたと思います。

反対に考えれば、明確なゴールがなければプログラミング学習は継続が難しいとも思います。目的や目標がなかったら、私も続けられなかったかもしれません。

インタビュアー:SAMURAI ENGINEERの魅力はどのようなところにあると思いますか?

秋田さん:最初にインストラクターと一緒にカリキュラムを組んで、自分が行きたい最短ルートを提示してもらえたのは非常にありがたかったですね。また、質問があったらチャットでいつでも聞けたことも助かりました。

マンツーマンでインストラクターがついてくれるので、ゴールイメージを共有した上で教えてくれたところがよかったです。授業のたびにインストラクターが変わると、都度説明が必要になるので面倒だと思います。

エンジニア向けのQ&Aサイトを使用する場合、毎回前提をしっかり書かないといけないですが、それと比べてインストラクターに質問できる環境は快適でした。

サイト立ち上げにより小さな声を遠くへ届けられた

署名サイト「Voice」では、少数派の意見にもスポットを当てる

インタビュアー:プログラミングを学ぶ前は「社会貢献できる仕事をしたかった」とのことですが、学びを終えて、当初の課題は解消されましたか?

秋田さん:社会に対して声をあげられる場が作れたという点では、0から学んでサイトを立ち上げて本当によかったと感じています。社会と逆の意見は他の署名サイトだと削除されがちですが、「Voice」では掲載するようにしているんです。どちらが正しいか答えはないものです。

一人では小さな声でも、同じように叫ぶ声を集めれば大声となって遠くまで届けられます。例えば、子どものワクチン停止に関する署名活動をしている団体は1,000万円以上の寄付を募って、読売新聞に意見広告を出すことができました。

こんな風に、今まで世の中になかった動きのためにサイトを活用してもらえているのはとても嬉しいですね。

インタビュアー:プログラミングがビジネスの中心になりつつある時代、IT化する、しないで会社の明暗が分かれてきそうな感じはありますか?

秋田さん:プログラミングを活用したWebシステムは、自動で稼働してくれる資産だと思います。人で行うと労働力×時間が経費になりますが、その労働力には個人差があるし、パフォーマンスにも落差がある。

システムを作るのは大変でもその後は機械が働いてくれるので、少し長い目で見れば違いは大きいです。企業がプログラミングを学ぶことは、業務改善にもつながるので大きな意味があると思いますよ。

向き合うべきは自分自身。プログラミングを始めるのに「今からじゃ遅い」なんてことはない

インタビュアー:プログラミングを学んでから、秋田さんの人生に何か変化は起こりましたか。

秋田さん:全てが変わりました。実は、プログラミング学習を始めるかどうかは長い期間迷っていたんです。頭に浮かんだときには既に34歳だったので、今から始めても若い頃からやっていたエンジニアには勝てないし、やっても仕方ないと思っていました。

でも、37歳くらいで「ここでやらなければ一生やらないな」と思って決めたんです。私のように迷って時間を過ごしている人は、けっこう多いと思います。

外注して「Voice」を作る手もありましたが、そうすると失敗もノウハウも蓄積されず、他のサイトを作ろうとしたときにも不便だと思いました。自分でプログラミングを学べばノウハウを蓄積できるし、仮に「Voice」がダメだったとしても、新たなアイデアに挑戦できます。

若いエンジニアと比較せず、自分自身と向き合おうと考えて取り組みました。これからも継続して勉強していきたいと思います!

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    この記事を書いた人

    【プロフィール】
    DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
    累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
    【専門分野】
    IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン
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