この記事では、エンジニアが副業で効率的に稼ぐ方法を解説します。
ITエンジニアにおすすめの副業ってなんだろう?
本業のすきま時間で効率的に稼ぐにはどうしたらいいんだろう?
収入を増やしたい気持ちから、本業のすきまを縫って副業を始めたいと考えている人は多くいますよね。ただ、実際本業と並行しながら稼げるのか不安な人は多いはず。
しかし、ポイントを押さえた上で自分にあう副業を選べれば、本業のすきま時間で効率的に使って稼ぐことが可能です。
この記事では、ITエンジニアにおすすめの副業を始める前に確認しておきたいポイントも交えて紹介します。ぜひ、自分にあう副業選びの参考にしてください。
- ITエンジニアはフロー型とストック型の双方で副業収入の獲得を目指すのがおすすめ
- フロー型は依頼をこなすことで報酬を受け取る収入形態
- ストック型は開発したシステム・サービスで収益を得る収入形態
また、次の動画ではITエンジニアにおすすめの副業を解説しているので、良ければご覧ください。
エンジニアが副業を始める前に確認しておきたい3つのポイント
ここでは、ITエンジニアが副業を始める前に確認しておきたい3つのポイントを解説します。
副業に割ける時間
まず、副業にどれくらいの時間が割けるのか確認しましょう。
そもそも、稼働時間を確保できず副業が始められないITエンジニアは多くいます。実際、パーソルテクノロジースタッフの調査では、約4割のITエンジニアが「時間が取れない」という理由で副業を始められないと回答しています。
稼働時間が少ない場合、受注できる案件が限られます。少ない時間の稼働でも受けられる案件もありますが、安定かつ長期的に副業収入を獲得していくにはまとまった稼働時間が必要です。
まずは副業ができる時間が確保できるかスケジュールを確認しましょう。
ITエンジニアの副業案件を見ると、週10~40時間の稼働を求められています。この時間を確保できるか確認したうえで、副業の準備を進めてみてください。
会社の就業規則
副業禁止の企業もあるため、事前に所属会社の就業規則を確認しましょう。
副業OKの企業は増えていますが、競合他社との関係や本業に集中してもらいたいといった理由から副業を禁止している企業もあります。
また、副業がOKでも事前に許可が必要な場合や条件付きの場合もあるため、職場の規定を確認しておかなければいけません。
万が一、無断で副業をしていて企業にばれた場合、厳重注意・減給など処罰の対象になる可能性があります。また、最悪の場合は解雇の原因にもなるため、必ず副業を始める前に規則を確認するようにしてください。
副業収入にかかる税金
副業で稼いだ場合、それに応じた税金が発生し確定申告の対応が必要になります。
1 | 給与の年間収入金額が2,000万円を超える人 |
2 | 1か所から給与の支払を受けている人で、給与所得および退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人 |
3 | 2か所以上から給与の支払を受けている人のうち、給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整されなかった給与の収入金額と給与所得および退職所得以外の所得金額との合計額が20万円を超える人 |
国税庁の公式サイトによると、会社員が給与以外で年間20万円以上稼いでいる場合や、給与の年間収入が2,000万円以上の場合は確定申告が必要と記載されています。
確定申告が必要な場合、毎月の収入・経費などをまとめる事務作業が必要です。エンジニアの経費には、在宅で作業をする人なら光熱費・パソコン・文房具など事務品費、インターネット代など通信費が当てはまります。
経費はすべてが計上できるわけではなく、副業で使用したとみなされる分だけ計上できます。光熱費やインターネット代などは私生活でも使用するはずです。そのため、おおよその使用した分で案分して計上するのが一般的です。
ちなみに、確定申告では収入と経費などをまとめて申請しますが、収入が多い場合は所得税・住民税などが来年度に発生します。支払いに焦らないためにも、税金の負担はどれくらいかあらかじめシミュレーションしておくといいでしょう。
エンジニア副業の種類
主に、ITエンジニアの副業はフロー型とストック型に分けられます。
フロー型は一般的に副業といわれて想像する案件で、依頼を完了した分だけ報酬を受け取る単発案件のことをいいます。例えば、システム開発の受託や、Webページ作成の案件など、一般的に求人サイトに見られる種類です。
フロー型は、単発案件であるため、受注した分だけ稼げます。また、仕事を完了したら報酬が受け取れるので、報酬がすぐに手に入る副業です。企業だけでなく、個人でも発注している人がいるため、比較的難易度が低めの案件も含まれます。
仕事をした分だけ収入になりますが、時間の切り売りをしているともいえます。作業をしなければ報酬が発生しないため、継続して時間が取れないと安定して稼ぐのは難しくなります。
フロー型の副業は、すぐに収益がほしい人や、とりあえず副業をスタートしてみたい人におすすめです。
ストック型は、自分でシステムやサービスを開発し収益を得る副業方法です。例えば、自作のゲームアプリを開発して課金システムで稼いだり、作成したアプリを販売して利益を得たりする方法を指します。
ストック型の場合、開発してから実際に収益化するまで時間差があります。アプリやサービスをリリースしたとしても、広告や広報活動をしてユーザーに認知されるまでは収益になりません。
その一方で、一度収益化できれば、自分が働かなくても不労所得として継続的に収益が得られます。また、開発したサービスの人気が出れば、フロー型より稼げる可能性もあります。
例えば、フロー型の場合は労働を伴うため、月5~10万円程度が収益相場です。しかし、ストック型の場合は、人気次第では50~100万円も稼ぐこともできます。そのため、ストック型の副業は継続して収入がほしい人や、自分が働かずに収益化したい人におすすめです。
とはいえ、ストック型の副業は収益化するまで時間がかかります。安定性と収益性のバランスを考えると、フロー型の副業で収入を稼ぎつつ、ストック型の副業収入を作っていくとよいでしょう。
エンジニアにおすすめの「フロー型」副業案件
ここからは、次のトピック別にITエンジニアへおすすめのフロー型副業案件を紹介します。
フロー型の副業案件は、副業求人サイトやクラウドソーシングサイトで検索して探すのが一般的です。報酬単価や稼働条件、仕事内容などを確認し、自分にあった案件を探せます。
登録は無料で手軽に探せるので、複数登録して併用できます。
週1~2日でできるおすすめ案件
週1~2日でできるおすすめ案件は、次のとおりです。
案件内容 | 報酬金額 |
WordPressを使ったホームページ作成の依頼 | 10万円以内 |
企業のWebサイトデザインの調整 | 1~5万円 |
Webサイトの商品ページの作成 | 1ページ当たり25,000円 |
Pythonを使った自動ツールの作成依頼 | 5~10万円 |
WordPressを使ったファンサイト作成 | 5~10万円 |
週1~2日と明記されている案件はあまり多くありませんでしたが、納期だけ決まっており、稼働日は契約者に任せる案件が多いです。
とくに上記のクラウドソーシングサイトなどでは単発案件が多く、稼働日は要相談としているケースもありました。
また、案件内容でいうと、Webサイト・企業ホームページ作成など、比較的難易度が低めの案件が多い印象です。WordPressでのWebサイト作成案件が多いため、WordPressの使い方を覚えておくとよいでしょう。
報酬は、Webサイトの作成やデザイン案件は1~5万円、複数ページを含むWebサイト・ホームページ作成になると5~10万円が多かったです。
クラウドソーシングサイトは稼働日を問われない案件もあるので、休日など決まった日にしか稼働できない人にもおすすめです。
週末/土日でできるおすすめ案件
週末・土日でできるおすすめ案件は、次のとおりです。
案件内容 | 報酬金額 |
Rubyを使ったシステム開発 | ~30万円 |
女性のためのオンラインプログラミングスクール講師 | ~19万円 |
SaaSおよびメディア系のプロダクト開発 | ~19万円 |
サーバーの保守管理 | ~19万円 |
医療関係新規サービスの開発 | ~50万円 |
週末・休日に働けると明確に記載がある案件は、あまり多くありません。今回紹介したITプロパートナーズでも、明確に土日・週末OKと記載があった案件は少なかったです。
ただし、週1~2日稼働と記載がある案件や、自由度が高いフレックス制を導入している案件はあったため、そうした案件を見つけたら土日・週末働けるかを質問してみてください。クライアントに相談することで、案件を受注できる可能性があります。
これは、クラウドソーシングサイトではなく副業向け求人サイトで検索したこともあり、報酬金額は全体的に高めです。求人サイトの場合、企業が案件を出しているため、報酬が高い傾向があります。
週末しか稼働できない場合でも、スキルが高く戦力になれるのであれば、クライアントは高い報酬を支払ってくれます。長年ITエンジニアを続けている人でスキルに自信がある場合は、単価の高い案件に挑戦するのもよいでしょう。
エンジニアにおすすめの「ストック型」副業案件
先ほども解説したとおり、ストック型の副業は稼げるまで時間がかかりますが、一度稼げるようになると働かなくても自動的に収入が発生するようになります。
ここでは、ITエンジニアにおすすめのストック型副業を3つ紹介します。
自作アプリ/システムの開発・販売
ストック型の副業として、自作アプリ・システムの開発・販売をおすすめします。
名前のとおり、自分でアプリやITシステムの企画を考え、サービスとして販売し利益を得ます。例えば、スマホゲームやWebアプリなどがイメージしやすいでしょう。
開発したアプリやシステムの収益化の方法は主に、サービスに掲載した広告から得られる広告収入とサービス自体を販売することで得られる販売収益の2種類があります。アプリの課金収入は、販売収入に分類されます。
Google Playストアや、Appleストアを見ていると、テニスゲームやトランプゲームなど有名企業ではない運営者が提供しているアプリがありますよね。こうしたアプリは、個人や企業が開発してリリースし、広告収入や課金収入を得ています。
また、ビジネスで使える会計ソフトや業務改善ソフトなどであれば、企業に売り込み収入を得ることも可能です。
サービスを自作して稼ぐ場合、開発してリリースした段階では収入は0円です。しかし、そのあとで人気が出れば膨大な収益を得られる可能性があります。
自作アプリ・システムで稼ぐのであれば、いかにユーザーに受け入れられるアイデアとサービスを作れるかが鍵です。難易度は高いですが、高収入は狙える副業といえます。
WordPressテーマの開発・販売
WordPressのテーマを開発・販売するのも、ストック型の副業におすすめです。
WordPressには、テーマといわれるサイトのデザインや機能がセットになったテンプレートが利用できます。無料のWordPressテーマもありますが、デザイン性が高いものや機能性が充実しているテーマは有料で販売されているのです。
WordPressのテーマはPHPやHTNL/CSS、JavaScriptなどの言語で開発できます。WordPressテーマを作成し販売することで収益化が可能です。
ただし、WordPressのテーマは知名度がなければ売れません。SNSでテーマの特徴を発信したり、実際にブロガーや企業に使用してもらったりしながら集客を行いましょう。
一度知名度が高まれば、個人のブロガーやアフィリエイター、メディアを運営する企業が購入してくれるようになります。開発したからといってすぐに収益化できるわけではありませんが、継続して稼げるストック型副業には向いていますね。
ブログ・Webサイトの運営
ITエンジニアの知識や開発したサービスがあるのであれば、ブログやWebサイトの運営で稼ぐこともできます。
最近では、IT業界の盛り上がりとともに、ITエンジニアを目指す人も増えています。プログラミングの学習方法や、ITエンジニアの働き方の実態などをブログで発信すれば、アフィリエイト広告収入を得ることができます。
例えば、ITエンジニアから見たおすすめのプログラミングスクール情報、おすすめのパソコンなどを紹介すれば読者が購入してくれるかもしれません。
また、独自開発したアプリやサービスがある人は、その商品をアピールするブログ・Webサイトを作成して収益化することも可能です。
悩みの解説→解消方法→開発したアプリの紹介といったように、自分が開発したサービスの魅力や使い道が伝わるような情報発信をすることで、収益につなげることができます。
ただし、ブログ・Webサイトで稼ぐには時間がかかります。記事を作成して投稿しても、検索上位に表示されるまで数か月かかるのが一般的です。
すぐに収益化できる方法ではありませんが、フロー型の副業と組み合わせれば後で収入アップにつながるでしょう。
エンジニアが効率的に副業で稼ぐなら
ここまで、記事を読んできた人のなかには、
思うように副業で稼げなかったらどうしよう…
と不安な人もいますよね。
副業では自ら仕事を獲得しなければならないだけでなく、会社の後ろ支えがない状態で案件を進めていきます。
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案件例 | 報酬 |
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また、レッスン以外の時間でも
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今回は、ITエンジニアにおすすめの副業を始める前に確認しておきたいポイントも交えて解説しました。
最近では、副業をする社会人が増えていますが、ITエンジニアも例外ではありません。今まで身につけてきた技術を活かせば、十分稼ぐことができます。
今回紹介したとおり、副業にはフロー型とストック型がありそれぞれ特徴が異なります。両方をうまく活用しながら、ぜひ有意義な副業ライフを実現してください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。